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アロマな日々

一条の光に誘われて歩くうちに、この世とあの世を繋ぐ魔法の世界に紛れ込んでいました。夢のワンダーランド体験を綴ります。

INSIGHT(洞察)

2007年01月07日 | 日々の泡
病気の状態にありながら、「自分は病気である」という認識を持てない場合に、病識がないという言い方をします。精神科にかかる必要があるような重大な精神科的病いを抱えた患者さんは一般的には病識を欠くことが多いのですが、病識がないと、病状の改善を図れないばかりか自分の人生を自分のモノとして生きることが難しくなってしまう場合があります。それが一番の厄介な点のように思われます。自分の人生が自分のものでなくなってしまったら、自分の人生にどうやって責任を持っていったらいいのでしょう?

ところで、この病識という言葉は、INSIGHTという単語で表す通り、文字通り内面を見ることに繋がる言葉です。精神分析の用語としては「洞察」という言葉が使われます。「あぁ!そうだったのか」体験をした時に、洞察が得られるとされています。

物事の表面だけでなく、内面に隠されている事象や微妙なニュアンスなどを心的事実として感じ取ることができるようになれば、恐らく、人生の意味も単一ではなくなり、世界が提示しているさまざまな謎をも重層的に読み取ることができるようになるのかもしれません。

INSIGHT…自分の都合の良いようにばかりでなく、自分を取り巻く、今ここでの現象をあるがままに見つめることができるようになれたなら。INSIGHT…その先の、自分の取るべき行動が手に取るように理解できるようになれたなら。INSIGHT…そして、自分の可能性を最大限に発揮して後には、その結果がどうあれ、その結果を素直に受け入れることができたなら。INSIGHT…良いも悪いも含めて、それが自分の人生だと認めることができたなら。INSIGHT…私は、私の人生を愛し、私の人生に対して肯定的な態度を持つことができるようになれるでしょうか?