雨の夜と下弦の月

毎日を静かに、穏やかに生きていきたいと思う日々。
そのわりにはジタバタと暮らすワタクシの毎日を綴っております。

陽気なギャングが地球を回す。

2009-09-27 16:14:13 | books&magazine
今日の東京は薄曇りで、気温もそんなに上がっていません。さっき、買い物に出たときもTシャツ1枚で暑くもなく寒くもなく。気温的には、今頃が一番過ごし易い時期なのかもしれません。今年はいわゆる秋の長雨もないし、そういうところも異常気象いえるのかもしれませんが、通勤時に傘を差さなくて済むというだけで、ワタクシのストレスはグッと減ります。ま、明日まで夏休みをいただいているので、明日雨が降ってもいいのですが。

昨日の夕方から読み始めた伊坂幸太郎の「陽気なギャングが地球を回す」をようやく読了しました。先に映画のキャストを見ていたので、イメージがそっちに引っ張られそうではあったのですが。読み終わって、改めて映画のキャストを考えると成瀬=佐藤浩市、響野=大沢たかおのほうがいいような気がしました。映画では逆になっているのですが、佐藤浩市は演説の達人というより冷静沈着な人間嘘発見器の方が向いている気がします。雪子=鈴木京香、久遠=松田翔太は、まあイメージに近いとは思いますが。本自体は、途中まではどちらかというと退屈だったのですが、中盤以降の嘘の付き合い、出し抜き合いが始まったら俄然面白くなりました。オーシャンズ11に飽き足らなかった人へ…というコピーがあったそうですが、設定が横浜なのでスケール自体は小ぶりでした。最初のほうがもうちょっとコンパクトでも良かったかな。

でも、やってることは決して褒められたことではないにもかかわらず、読み終わると爽快感が残るという点が、この本がベストセラーになった所以でもあるのでしょう。悪党同士の騙し合いに、本当にこんなツールがあるのか?みたいなツールを途中伏線として出してきて、最後にこんな使い方をするんだと提示する。その辺りがなかなか面白かったです。オーシャンズみたいにシリーズ化できると面白いと思います。これから第2弾「陽気なギャングの日常と襲撃」を読もうかと思っています。橋本治センセイがどんどん後回しになっていきます…。

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