みちのく童話会スタッフブログ

第3回を持ちまして、みちのく童話賞は終了ました。これからはみちのく童話会として、活動をしていきます。

『みちのく妖怪ツアー ワークショップ編』佐々木ひとみ・野泉マヤ・堀米薫(新日本出版社)

2020-07-26 | スタッフ新刊・活動紹介

             

 7月20日、宮城県在住の作家 佐々木ひとみ、野泉マヤ、堀米薫の三人で、新日本出版社より『みちのく妖怪ツアー ワークショップ編』を出版いたしました。

 この作品は、2018年出版の『みちのく妖怪ツアー』、昨年出版の『みちのく妖怪ツアー 古民家ステイ編』に続く第三弾にあたります。シリーズ第1弾の出版にあたり、私たちはこんな文章を掲げました。

 私たちが暮らす東北は、海の幸・山の幸の宝庫であると同時に、妖怪の宝庫でもあります。全国にその名を知られた妖怪から、地元でさえ知る人の少ない妖怪まで、多彩な妖怪が棲んでいます。

 自然災害や大飢饉など、数々の困難を乗り越えてきた東北の人々にとって妖怪は、いつの時代も、怖いものであると同時に、心の拠り所となる大切な存在でもありました。そして、今もなおこの土地では、人と妖怪が共存し続けています。それぞれの土地の歴史や自然、人々の思いが反映された、〝土地の魂〟ともいえる「みちのくの妖怪たち」を全国の子どもたちに紹介したい。そんな思いから、この本は生まれました。

 今、東北のみならず国全体の暮らしが厄災に脅かされています。さまざまなつながりが分断されつつある今、それぞれの〝土地の魂〟が大切なものをつなぎとめる力となってくれること、そして私たちが紡いだ東北の物語が疲弊した子どもたちの心を癒す何かしらの栄養になってくれることを願ってやみません。

 今回の『ワークショップ編』では、東北に旅行に来た子どもたちがそれぞれの旅先で、郷土料理作りや伝統工芸品作りといったワークショップに参加します。

 そこで何が起こるのか? どんな妖怪に出会うのか? ワークショップを主催する「みちのくエージェンシー」の目的は? 消えた子どもたちの行方は?

 「みちのく」の奥深さとダークな味わいをご堪能いただければ幸いです。

 この妖怪アンソロジーを通して、地元・東北の子どもたちが自分たちのふるさとを見直してくれること、さらに全国各地の子どもたちが東北に関心を持ってくれること。すぐには叶わなくても、この物語を心に留めて、いつかこの地に足を運んでくれることを、心から願っています。どうぞよろしくお願い申し上げます。  佐々木ひとみ・野泉マヤ・堀米薫

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 1巻、2巻をお読みになっている方が多いと思います。ラストは「おおっ」となりますよ!(お)

 

 

 

 



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