首都デリーで、北東地域からの学生や移住者が気炎をあげている。
アルナチャルプラデシュ州出身の19歳の学生(ニド・タニアさん)が、南デリー・ラジパット・ナガル地区の商店主たちの殴る蹴るの暴行を受けて、死亡したからだ。
金髪に染めて逆毛立たせたヘアスタイルをチンキ(中国人)と、たまたま道を聞いた店主に揶揄され、けんかになり、いったんは警察の仲介で被害者であるニドさんのほうが店を壊した賠償金を払って納まったが、後刻またその界隈に出かけて袋叩きにあい、怪我が元で亡くなったもの。
被害者はアルナチャル州議(与党国民会議派)の息子だった。
ノースイーストといわれるインドの北東部は、
アルナチャルプラデシュ、マニプール、ナガランド、アッサム、メガラヤ、ミゾラム、トリプラ州など七つの姉妹州とシッキム州から成る地域で人口約3886万人、北は中国、東はミャンマー、南西はバングラデシュ、北西はブータンと国境を接する要衝地域でもある。
顔立ちも内部のバタ臭さとは異なり、モンゴロイド系、中国、韓国、日本人といっても通用するアジアの東洋系。
日ごろインドの内陸部からは阻害されており、インド国内にあってインド人でないような、継子扱いを受けている。
何せ、インドは広い、ノースイーストといわれても、大方のインド人にはそれはどこの国のことと、州名すらおぼつかない、インドの中の異国なのだ。
がゆえに、常日頃差別待遇、デリーや、うちの息子の勤める南のバンガロールなど同地域出身の学生や移住者が多いが、デリーでは特に見下されているらしい。
ちなみに、日本人の血が半分混じるわが子も、よく北東地域出身者と間違えられる。
アルナチャルプラデシュ州は中国が占有権を主張し、自国のマップに組み入れていることでも有名だが、こうした差別事件が相次ぐと、州民も、中国に属することを望む者すら出てくるかもしれない。
学生中心のデモ隊がのろしをあげる中、今度はマニプール出身の14歳の女子中学生が、家主の息子に誘拐され暴行される事件が発生したもんで、怒りの抗議デモはさらに勢いを増し、中央政府も対策に追われているところだ。
インドは差別意識の強い国で、宗教、カースト、言語、民族が多様なモザイク国家だけに、これらの相違に端を発する紛争(コミュナリズム)が絶えない。
まず足元の家族内差別、女児に対する差別、嫁に対する差別、使用人に対する差別と、男尊女卑の保守的な社会で階級意識が強いため、そこから始まって、最下層カーストの差別、少数派のイスラム・キリスト教徒への差別、原住民への差別、辺境地区住民への差別と、どこを見回しても差別だらけだ。金持ちの貧民への差別もある。乞食も多いが、ほとんど人間扱いされていない。
自らのうちにくすぶる差別意識は結構、やっかいだ。
いまだに、使用人への待遇を学べていない私だ。
先月、在米(ニューヨーク)インド大使館の副総領事(39歳女性)が、メイドの給与の虚偽報告でストリップ検査後拘留され、外交官の免責特権で帰国したが、メイドの人権よりも、外交官待遇が問題で、インド政府のプライドを逆なでする屈辱的な事件だっただけに、デリーの米大使館の館員一人(フェースブックで反インド的発言をしていた)を国外退去させ、警備用のバリケードも撤去という報復措置に出た。
当外交官は米の法定基準より格段に安い給与でメイドを雇っていたことが明るみに出ているが、それはインド政府の方針でもあったわけで、インド側としては免責特権のある女性外交官を裸の抜き打ち検査されて、ドラッグ売買者と同じ施設に拘留されたという、国のプライドに関わる屈辱的な事件だったわけで、一部の報道機関を除いて、マスコミの大方は外交官擁護に終始した。
しかし、日本だったら泣き寝入りしていたところで、インドはさすが負けてないというか、天下のアメリカとも堂々渡り合い、目には目をの措置に出たのだから、たいしたものだ。
ちなみに過去、元大統領(科学者出身のミサイルの父、カラム、イスラム教徒だった)も空港から引きずられるなどの屈辱的な処置を受けており、あと何人かのVIPも似たような待遇で、そのたびに抗議が出ていた。
9.11テロ後厳格になったということだけでなく、白人優位のアメリカの有色人種に対する差別待遇といえないこともない。
アルナチャルプラデシュ州出身の19歳の学生(ニド・タニアさん)が、南デリー・ラジパット・ナガル地区の商店主たちの殴る蹴るの暴行を受けて、死亡したからだ。
金髪に染めて逆毛立たせたヘアスタイルをチンキ(中国人)と、たまたま道を聞いた店主に揶揄され、けんかになり、いったんは警察の仲介で被害者であるニドさんのほうが店を壊した賠償金を払って納まったが、後刻またその界隈に出かけて袋叩きにあい、怪我が元で亡くなったもの。
被害者はアルナチャル州議(与党国民会議派)の息子だった。
ノースイーストといわれるインドの北東部は、
アルナチャルプラデシュ、マニプール、ナガランド、アッサム、メガラヤ、ミゾラム、トリプラ州など七つの姉妹州とシッキム州から成る地域で人口約3886万人、北は中国、東はミャンマー、南西はバングラデシュ、北西はブータンと国境を接する要衝地域でもある。
顔立ちも内部のバタ臭さとは異なり、モンゴロイド系、中国、韓国、日本人といっても通用するアジアの東洋系。
日ごろインドの内陸部からは阻害されており、インド国内にあってインド人でないような、継子扱いを受けている。
何せ、インドは広い、ノースイーストといわれても、大方のインド人にはそれはどこの国のことと、州名すらおぼつかない、インドの中の異国なのだ。
がゆえに、常日頃差別待遇、デリーや、うちの息子の勤める南のバンガロールなど同地域出身の学生や移住者が多いが、デリーでは特に見下されているらしい。
ちなみに、日本人の血が半分混じるわが子も、よく北東地域出身者と間違えられる。
アルナチャルプラデシュ州は中国が占有権を主張し、自国のマップに組み入れていることでも有名だが、こうした差別事件が相次ぐと、州民も、中国に属することを望む者すら出てくるかもしれない。
学生中心のデモ隊がのろしをあげる中、今度はマニプール出身の14歳の女子中学生が、家主の息子に誘拐され暴行される事件が発生したもんで、怒りの抗議デモはさらに勢いを増し、中央政府も対策に追われているところだ。
インドは差別意識の強い国で、宗教、カースト、言語、民族が多様なモザイク国家だけに、これらの相違に端を発する紛争(コミュナリズム)が絶えない。
まず足元の家族内差別、女児に対する差別、嫁に対する差別、使用人に対する差別と、男尊女卑の保守的な社会で階級意識が強いため、そこから始まって、最下層カーストの差別、少数派のイスラム・キリスト教徒への差別、原住民への差別、辺境地区住民への差別と、どこを見回しても差別だらけだ。金持ちの貧民への差別もある。乞食も多いが、ほとんど人間扱いされていない。
自らのうちにくすぶる差別意識は結構、やっかいだ。
いまだに、使用人への待遇を学べていない私だ。
先月、在米(ニューヨーク)インド大使館の副総領事(39歳女性)が、メイドの給与の虚偽報告でストリップ検査後拘留され、外交官の免責特権で帰国したが、メイドの人権よりも、外交官待遇が問題で、インド政府のプライドを逆なでする屈辱的な事件だっただけに、デリーの米大使館の館員一人(フェースブックで反インド的発言をしていた)を国外退去させ、警備用のバリケードも撤去という報復措置に出た。
当外交官は米の法定基準より格段に安い給与でメイドを雇っていたことが明るみに出ているが、それはインド政府の方針でもあったわけで、インド側としては免責特権のある女性外交官を裸の抜き打ち検査されて、ドラッグ売買者と同じ施設に拘留されたという、国のプライドに関わる屈辱的な事件だったわけで、一部の報道機関を除いて、マスコミの大方は外交官擁護に終始した。
しかし、日本だったら泣き寝入りしていたところで、インドはさすが負けてないというか、天下のアメリカとも堂々渡り合い、目には目をの措置に出たのだから、たいしたものだ。
ちなみに過去、元大統領(科学者出身のミサイルの父、カラム、イスラム教徒だった)も空港から引きずられるなどの屈辱的な処置を受けており、あと何人かのVIPも似たような待遇で、そのたびに抗議が出ていた。
9.11テロ後厳格になったということだけでなく、白人優位のアメリカの有色人種に対する差別待遇といえないこともない。
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