飛行機に乗って左の窓の外を眺めていたら飛行機が大きく傾いて左旋回を始めた。窓の外を見ている間機体がずっと傾いて飛ぶ。窓から目を離して機内に目を向けると機体が元に戻る。「?」と思う。しばらくしてまた窓から外を眺めると左旋回が始まる。「そういうことか」と思い、機内に目を戻すことなく、外を眺め続ける。飛行機の左旋回が続く。異常なほど長く続く。私も目を戻さない。根競べだ。しかし私が勝つに決まっている。
自分の命を預けている飛行機の機長がこんなことをすると、肝を潰すのが普通なのだろう。またここまでやるとは思わないので驚く。しかし神は地球よりも宇宙よりも大きな存在だ。
左旋回を永遠に続けるわけにもいかない飛行機はまた水平に戻る。私は心の中で笑う。しばらくして機内放送が流れる。目的地の管制塔から、離発着機の都合で連絡があり、この飛行機の到着は5分遅れます、とアナウンスがあった。お前が異常な左旋回を続けて軌道を外れたからだろう、と心の中でつぶやく。理由付けまでしている。
別のときであるが、アテンダント(スチュワーデス)が私の横にワゴンを止めて飲み物を配り始める。通常そこに止めれば、まず私から配り始めるだろうと思う。しかし私を無視して他の人たちに配り続け、それが終わると私を無視してワゴンを押して去ろうとする。そして去る間際にさっと私にメニューを見せる。
去ろうとする瞬間に普通ならターゲットは怒るだろう。その瞬間にメニューを見せるのだ。かなり意図的だな、と思う。嫌がらせの訓練をしなければここまではできない。被害者の仲間の言うところよると、アテンダントたちはグループでやっているという。
また別の機会であるが、飛行機が着陸前に高度を下げるとき、耳がツーンとするだけでなく、だんだん音が遠くになり、耳が聞こえなくなっていった。これは初めての経験だった。このまま耳が聞こえなくなるのだろうかと思ったが、すぐに、彼らの仕業だなと考える。飛行機の着陸に合わせて電磁波で工作をしているのだろう。
いつもなら慌てふためく被害者を見ながら、周りで更に仄めかしたり馬鹿笑いをしながら被害者を煽り、苦しめるのだろう。しかし私が何もしないので加害者の間に期待はずれと徒労感が流れる。ご苦労様でした。私がうろたえなかったので彼らがうろたえた感じだ。
あるときは盗聴をしている乗客たちに対して、今度はこちらから
「お前たちは決死隊か?私と一緒に海の藻屑(もくず)になるのか?」などと話しかけてみる。もちろん盗聴者以外には誰にも聞こえないように布類を口に当て、小さな声で話す。
「お前たちの幹部らは、お前たちの命など屁とも思っていないぞ」
「覚悟はあるのか?」
そして加害団体をけしかけてみる。機内に緊張が走る。顔を見ていれば分かる。被害者に挑発されれば、黙っていないのが加害の指令系統の者たちだ。常識では考えられないようなことでもやりかねない。加害の乗客が加害団体の嫌がらせや犯罪に深く関わり、よく知る者であればあるほど、私のこのような挑発を恐れる。単なる幼稚な挑発ということですまなくなる。加害団体ならことによるとやりかねない、と彼らはと思っているのだ。彼らの顔が凍りつく。
飛行機が着陸すると安堵感が広がる。彼らは直接このことを話さないが、仲間で話し合っている様子やため息などを聞くとそれがわかる。
自分の命を預けている飛行機の機長がこんなことをすると、肝を潰すのが普通なのだろう。またここまでやるとは思わないので驚く。しかし神は地球よりも宇宙よりも大きな存在だ。
左旋回を永遠に続けるわけにもいかない飛行機はまた水平に戻る。私は心の中で笑う。しばらくして機内放送が流れる。目的地の管制塔から、離発着機の都合で連絡があり、この飛行機の到着は5分遅れます、とアナウンスがあった。お前が異常な左旋回を続けて軌道を外れたからだろう、と心の中でつぶやく。理由付けまでしている。
別のときであるが、アテンダント(スチュワーデス)が私の横にワゴンを止めて飲み物を配り始める。通常そこに止めれば、まず私から配り始めるだろうと思う。しかし私を無視して他の人たちに配り続け、それが終わると私を無視してワゴンを押して去ろうとする。そして去る間際にさっと私にメニューを見せる。
去ろうとする瞬間に普通ならターゲットは怒るだろう。その瞬間にメニューを見せるのだ。かなり意図的だな、と思う。嫌がらせの訓練をしなければここまではできない。被害者の仲間の言うところよると、アテンダントたちはグループでやっているという。
また別の機会であるが、飛行機が着陸前に高度を下げるとき、耳がツーンとするだけでなく、だんだん音が遠くになり、耳が聞こえなくなっていった。これは初めての経験だった。このまま耳が聞こえなくなるのだろうかと思ったが、すぐに、彼らの仕業だなと考える。飛行機の着陸に合わせて電磁波で工作をしているのだろう。
いつもなら慌てふためく被害者を見ながら、周りで更に仄めかしたり馬鹿笑いをしながら被害者を煽り、苦しめるのだろう。しかし私が何もしないので加害者の間に期待はずれと徒労感が流れる。ご苦労様でした。私がうろたえなかったので彼らがうろたえた感じだ。
あるときは盗聴をしている乗客たちに対して、今度はこちらから
「お前たちは決死隊か?私と一緒に海の藻屑(もくず)になるのか?」などと話しかけてみる。もちろん盗聴者以外には誰にも聞こえないように布類を口に当て、小さな声で話す。
「お前たちの幹部らは、お前たちの命など屁とも思っていないぞ」
「覚悟はあるのか?」
そして加害団体をけしかけてみる。機内に緊張が走る。顔を見ていれば分かる。被害者に挑発されれば、黙っていないのが加害の指令系統の者たちだ。常識では考えられないようなことでもやりかねない。加害の乗客が加害団体の嫌がらせや犯罪に深く関わり、よく知る者であればあるほど、私のこのような挑発を恐れる。単なる幼稚な挑発ということですまなくなる。加害団体ならことによるとやりかねない、と彼らはと思っているのだ。彼らの顔が凍りつく。
飛行機が着陸すると安堵感が広がる。彼らは直接このことを話さないが、仲間で話し合っている様子やため息などを聞くとそれがわかる。