MIHOの旅

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トルコ旅行 その31 トルコ絨毯(1)編

2010-07-12 07:12:27 | トルコ旅行
カッパドキアではお約束の免税店、トルコ絨毯のお店に行きました。

まずはトルコ絨毯の説明を受けます。
トルコでは絨毯はお嫁入り道具のひとつで、自分で最低3枚は織ってからお嫁に行くそうです。
作品の出来栄えで、器用な娘かどうかが評価され、評判になるらしい。
まあ、この子は器用ね!いいお嫁さんになれるわ!ってことですね。
お姑さんに気に入られるかどうかはここで決まるとか。
ちなみにトルコ人は20歳前後で結婚するそうです。
はーい、私は間違いなく、絨毯なんぞは織れません。お嫁にいけないタイプです。
トルコ人に生まれなくてよかった、よかった。
ただし、イスタンブールの都会ではこの習慣はもうなくなっているそうです。
そうだよね、買った方が早いよね。(←私の発想)
まず、絵柄を確認します。
こんな複雑な柄を一目一目織るんですよ。凄い!


糸選んで、


結びます。これはわざとゆっくりやっているから写真がとれましたが、


はっきりいって、動きは忍者ハットリくん!目にも止まらぬ早業です。
結び目はしっかりとなじむようにヘラみたいなものでたたいてしっかりと織りこみます。
それの何度もの繰り返し。
ちなみに絨毯用のはさみ、後で又出てきます。形が面白いので覚えておいて下さいね。


トルコの絨毯は、世界で唯一ダブルノット(毛糸の結び目が軸に対して2回転している)で
織られているそうです。
普通は、裏面も模様をつけようとすると2本の糸で編みこむのですが、トルコの場合は1本の糸。
だからとても薄いのが特徴です。家具の跡とか付かないとか。分厚いと付きますよね。
又、2回転させているので、とても丈夫。数百年持つらしいです。
……検証する前に死んじゃってますけど。

織りこむとこんな状態です。余分な糸が出ています。


最後に余分な糸を切ると綺麗な模様となっています。
ちなみにこれはウール絨毯を作っています。糸はウールなので、切った糸かすはクッションの
中身として使うそうです。


糸は草木染めの天然素材で染められています。
ちなみに黄土色は煙草で染めているそうです。


この工房ではウール絨毯以外にも、シルク絨毯も作っていました。
シルク糸の作り方の説明もありました。


まあ、日本人には全然珍しいものではありませんが。


続く。