鳥とパイプと日本酒のおっさんメモ

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Peterson - Early Morning Pipe 再喫

2021年05月22日 | パイプタバコ
2021年 5月

今回は Peterson - Early Morning Pipe の再喫となります

EMP と略されるこのブレンド 旧ダンヒルブレンドにおいて オリエンタルの風味にあふれたブレンド
であると思っていて 以前の旧ダンヒルブレンドのこの私の評価も高かった記憶があるのですが
今回じっくり喫ってみて その評価は以前とかなり違っていることに気が付きます

以前はオリエントのもっと香る ダンヒルには珍しいブレンドだと思っていたのですが
その感覚が少し違っていたと言わざるを得ません…。

この記事の前に バルカンブレンドについての検索記事を書きましたが
その中で このEMP は微妙な立ち位置にあると書きましたが
今の印象は やはりバルカンではなく TRDC の分類通りの English というのが今の私の感想となります。

これならばやはり Balkan Sasieni の方がバルカンらしいブレンドであると思った次第。



コケコッコの絵が描いてある缶の絵になりますが
その絵の意味の通り 朝喫うといいタバコであるというか
目の覚めるたばこの意味合いの強いタバコなのかと思いましたね。


蓋を開けると
 


あまり黄色くないくすんだ色のリボンカットが出てきますが
綺麗なリボンなのですが あまりカッキリとはしておらず 幾分やわらかめのリボンも混じった
タイプのカットになっています ラタキアの黒がさほど多くはなく ダークブラウンという感じの
ミックスで どれがオリエントでどれがバージニアなのかよくわかりません…
それもそのはずブライトとレッドのバージニアはプレスしたのち軽くストーヴされているそうです
それからオリエントとラタキアにミックスされているようです

カットは小さ目で簡単にパイプに詰めることが出来ます
幾分湿気が多いのかもしれませんので
あまり硬く詰めないでふんわりと詰めて喫った方が良いと思います

葉組は
Latakia, Oriental/Turkish, Virginia となっており
こういったタイプのブレンドは 緩めに詰めて喫うのが香り立ちもよく
口径の小さなパイプより やや大きめの 20~21㎜くらいの口径のパイプの方が
本来のおいしさを味わえると思いました。

いたって穏やかなティンノートになり 落ち着いたブレンドかと思いました



このブレンド 566のレビューがあって 68人がお気に入りにしておりますが
評価ポイントはあまり高くなく 3.1 となっておりしかも
最近の評価を見ると 意外と辛い評価が多いのはこの私もうなずける部分となりましたね


再喫の感想  となります


結論から言うと このブレンド
特異稀な清涼感があるのですがそれ以上でもそれ以下でもない
それなりのブレンドというのが 再喫の感想となります


その原因を考えるに
① ラタキアは それほど効いていない
② オリエントは効いているのだと思うのですがどこか素直になれない感じがします
③ バージニアの甘さもさほど感じられない
④ incense-like (お香のような)香りがしますが スパイシーさもきつい
⑤ ウッジーな清涼感がありますが それがオリエントからなのかよくわからないところがあります
⑥ オリエントの香りの広がりはさほどありませんが スパイスがかなり効いています
⑦ 総じて柔らかな甘さを感じません


Balkan Sasieni の場合はもっとラタキアのクレオソートの味わいをしっかり感じましたが 同時に
マケドニアのオリエントもしっかりと感じる展開になり もっと素朴なオリエントの味わいがありました
SG のスコードロンリーダーの場合は もっとバージニアの甘さが強く オリエントはさほどでもありませんそが
ラタキアはスパイシーではありませんし
スキッフの場合は もっとオリエントもバージニアもしっかりと味わえたように思います トロ~んとした甘さがありました。

このブレンドのオリエントは おそらく Izmir が中心だと思うのですが
このブレンドのウッジーな清涼感が オリエントから来るのか ラタキアから来るのかが気になりますが 
それだけではなくおそらく何かスパイスがたくさん入っているのだと考えます

このブレンドの清涼感がそのスパイスに因るものなのかと考えてしまいます
オリエントのウッジーな香りの広がりとは違って もっと柔らかでないスパイシーなものを感じるわけです その辺が違和感を感じる部分となります。

以前はこの辺のスパイシーさをオリエントによるものだと思っていたのですが
そうではないものを今は感じますね 
よくはわかりませんが例えば ミントのようなものとか
クローヴであるとかスターアニス(八角)であるとかそういったスパイシーなものです


そういったスパイシーさがこのブレンドの特徴であるのですが ちょっと刺激があり過ぎて
違和感を感じてしまうようです 穏やかで柔らかな味のふくらみが足りない感じがします
以前はこれで美味いと思いましたが 今はありきたりの底の浅いブレンドになってしまったように感じます



もっと詳しく書きます
少し湿気がありますが2度目の点火でうまく火が付きます
点火と同時にやって来るのが 先に述べた清涼感となりますが
これがこのブレンドの大きな特徴であり問題の味わいになるかと思います

バージニアのシトラスとも違いますし 
マケドニアあたりのオリエントの香り
あるいはスミルナ辺りの清涼感のあるターキッシュなのかと思いましたが
そういった香りではなくもっと強いミントのような香りになります
マケドニアのオリエントのように高いところに伸びてくるのですが もっとしつこく独特の甘さもあり
よりスパイシーなところもあって少し後に残るようです

マケドニアのオリエントが入っているのかもしれませんし
あるいはラタキアに因るスパイシーな香りかと思ったのですが そう考えるのではなく
何かスーッとするスパイスが入っているのではないかという風に考えた方が自然な感じがします……


バージニアも甘さを出すのですがそう強いものではなく この清涼感がそれを上回ります
スミルナというのは総じてイズミルのことになりますが マケドニアのオリエントかあるいはそういった
清涼感のあるターキッシュが入っているのかもしれませんが どちらにせよイズミルが入っているのはほぼ確実で Green Pepper のような緑がかったイメージの風味と お香のような香りも感じるところになり 時折少しナッティな風味も感じるのですが 次第に額に汗をかくような辛みを感じるようです

ラタキアのタールのようなクレオソート臭もあるのですが それよりもやはりもっと強いスパイシーなものを感じることになります
これが前にも述べたスパイスの存在になりますが
全体を通して 熟成のある味の熟れたという感じではなく
即興の付け加えた刺激の味わいという感じになりますので 味わい的に底の浅いものになりホッとする感じにはならないようです
その辺りがこのブレンドの限界点でもあり問題点となるようです

ラタキアはさほど強いとは思いませんが Balkan というにはいささかスパイシーなところがあって
それがオリエントだけではなさそうなところが 本来のBalkan とは違うのかな…と考えます


しかしながら 多少の辛みはあるものの この清涼感は強くしっかり最後まで効いていますので
そういった意味で貴重なブレンドになるかと思います
眠気覚ましには良いかもしれませんね
それほどスパイスが効いていると思います 
ただタバコ本来の甘みと風味を味わうにはちょっと違うのかな というところになりそうです

再喫してみて 感じたのは
以前はオリエントに傾いたブレンドかと思っていましたがそうではなく 
オリエントだけではなく よりスパイシーに傾いたブレンドであったということになります
この私のイメージするBalkan あるいはライトEnglish は もっと柔らかく微妙に甘さのある
ブレンドになりますのでちょっと違うのかな…というのが結論となります

以前のダンヒルブレンドの中のEMP の評価とは違って
今はもっとナチュラルな オリエント・ラタキア・バージニア のバランスの取れたブレンドが
好みになりましたので このブレンドはそれから外れるようです(私的感想)


そういった再喫の感想となります
それでは また
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