鳥とパイプと日本酒のおっさんメモ

おっさんの日々の散歩における鳥たちの写真と、好きなパイプタバコの感想
好きな日本酒の感想、等を、写真でメモ

Mac Baren - Stockton

2023年10月26日 | パイプタバコ
2023年 10月


今回は Mac Baren-Stockton


ストックトンというと 昔マイケルジョーダンの頃のユタジャズにおけるジョン・ストックトンをすぐに思い浮かべるのはこの私だけでしょうか (*'ω'*)

このブレンドは古くからあるブレンドで コイン状の中心にブラックキャベンディッシュの詰め物のあるタイプになります
毎年スモールバッチという形で限定販売されており 今回は初めて買った次第になります
価格的にも高いものではありませんので一度喫ってみるのはアリだとおもいます


Mac Baren ではこのようなコインカットのブレンドがたくさんあって
当ブレンドはどうやら Dark Twist Roll Cake の甘さと香りが控えめのよりナチュラルなタイプのブレンドになっているようです


バージニアをラッパーにして 中にケンタッキーのブラックキャベンディッシュが詰まっていることになっているのですが問題はこのブラックキャベンディッシュ(BC)になります

説明によりますと このBC はケンタッキーを加熱して作っているように書かれています
しかも無糖であるとも書いてあるのですが
このBC には軽くケーシングがなされており砂糖のような甘さを感じます
ですからこのブレンドの中心の黒い部分はコインのかなりの部分を占めていて甘いです
と思ったのですが 後でそのからくりがわかりました


ただその甘さはとってもナチュラルながら 砂糖のような蜜のようなドキッとする甘さになります
どうやら メープルシュガーでケーシングされているらしいのですが
この私はC&D のAutumn Evening のようなメープルの風味は感知することは出来ません
しかし砂糖のような蜜のような強い甘さを感じますので
このBC には甘さがケーシングされていることは間違いありません

またケンタッキーはたくさん入っているようにも見えるのですが それほど強いものではなく
いたって穏やかなケンタッキーを感じる程度になりますから このBC はバージニアがベースになっているように感じますね

当ブレンドのバージニアは見た目の割に存在感があって熟成された上質のバージニアの風味を感じます
なのでそう思った次第です。




余談ですが このブレンドのラベルを見ると
 


4ジェネのラベルと全く同じ仕様になります
 
でも製造は違うことになっています 不思議です…。





100g缶での発売になっていますが



中には

とてもきれいなコイン状のフレイクがびっしりと敷き詰められています
どのコインにも黒いBC がしっかりと詰まっていて さながらアンコの詰まった金太郎あめのような
そういった面持ちを感じます

しかしPS のブルズアイのような後詰めのBC ではなく スピニングされたものと思われますね
しかもよく見ると 黒いケンタッキーのBC とバージニアのキャベンディッシュを編んでその上をバージニアのラッパーでまいているようにみえますから 謎が解けたように思いました


ここがポイントになりますが
このブレンドの中心部分は ケンタッキーをスモークして黒くした部分とバージニアにケーシングしてキャベンディッシュにした部分を編んでそれをバージニアで巻いたものをカットしているようです ですからケンタッキーには甘さは付いていないことになりバージニアの存在がしっかりとあるのはそういった手法が理由になるかと思いました


ケンタッキーの黒い部分は硬くなっているのですが中心のバージニアの部分は少し柔らかいです
これを少し指先で解して詰めるのですが あまり強くは解さない方が良いかと思います
さほど湿気はないのでそのままでもすぐに着火できますが

少し乾燥させた方が香りが起ちます



簡単に着火することが出来 クールに燃えてくれます




点火とともに
軽いシトラスを含んだ よく熟成されたようなバージニアのまろやかな風味がやって来ます
あまり尖ったところがないバージニアですので落ち着きがあってすばらしいです

甘さ自体は強いわけでもありませんが とってもナチュラルで素朴さがあり好感が持てますね
おなじMac Baren のDTRC(ダークツイストロールケーキ) の方が甘いらしいのですがあちらはもっと人工的甘さがあるようで
このブレンドは甘さは控えめだけれど自然な風味が売りのようです

甘さは控えめですが BC の糖蜜のような甘さを感じるのも当ブレンドになります
DTRC の方にもメープルシュガーが使用されていてそちらの方が甘いらしいのですが
当ブレンドにもしっかりとその甘さを感じることになるようです

このアンコのような甘い部分は同時にケンタッキーのアーシーでスパイシー 
そして酸味を含んだ部分と被りますので味わいは複雑さをもたらします

ケンタッキーの入ったブレンドは常にそういった味の綱引きが起こりますので
そこが少し疲れるところになるでしょうか

しかし当ブレンドのケンタッキーはさほど強いものでもなくいい塩梅にバージニアとマッチしているように思います


香ばしいナッツの風味はほとんど感じませんが
先に述べたケーシングの甘さと バーレィ由来のアーシーな土の香りやペリクとも少し違う酸味
そしてスパイシーさがあります

その風味とバージニアの風味と甘さが適度にミックスした飽きの来ないブレンドになっているようです
Mac Baren-Royal Twistにはペリクが入っており味はもっと強く複雑ですが
当ブレンドはもっとシンプルでもっと素朴でとても喫いやすいと思います

ケンタッキー入りのブレンドは これ位の強さのものが喫いやすいです
バージニアも落ち着きがあって良いと思います


ケンタッキーにオイリィな香ばしさはありませんし すこぶる美味いわけでもありませんが
マクバレンのコインカットブレンドではよく出来たブレンドだと思います(飽きがこないです)
値段も高くありませんので(マクバレンはみなそうですが)喫ってみて損はないブレンドになります


あっという間に喫いきってしまいました
そんな感想になります それでは また
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Erik Stokkebye 4th Generation Twilight(バルク)

2023年10月06日 | パイプタバコ
2023年 10月


今回は Erik Stokkebye 4th Generation-Twilight(バルク)

この夏発売になった4ジェネのバルクタバコになります
今までのバルクは マクバレン系列(Newminster)になりますが
今回はC&D の製造となります

葉組は
Oriental/Turkish, Perique, Virginia となっておりますから
近年のC&D においてはホットなブレンドタイプとなるようです

このブレンドの肝は
C&D ではもうお馴染みの あのセントジェームズパリッシュの31農場のペリクを使用していることになりますしオリエントも使用されていることになります

そこに興味を持っての今回の購入となりました



このブレンド バルクなのですが
値段の方も安いです
2㌉ 7.63㌦
4㌉ 14.40㌦
8㌉ 26.87㌦
   となっていて PS のLNF より少しだけ高い設定になっています


TRDC SPDC  両者のレビューを覗いても賛否両方があって評価のトータルは低くなっています
なので喫うべきか否か というのは難しいところがあるのですが
この私は結構気に入っていて また買って寝かせようかと思案しているところです……(*'ω'*)

今回はその辺りを考えてみます



この私安いので



8㌉買ったのですが
もうすでにほとんどなくなってしまいました

バルクの袋から空き缶に5回ほど移し替えています
ならばそれほど美味いのか? というと そういうわけでもありません…

ただとってもナチュラルな味わいがあってイヤミを感じないところがあります
バージニアの甘さと風味はごく控えめに感じあまり味がしないように感じるのですが
やはりペリクが素晴らしいのでしょうか 刺激が少なめで適度な酸味と旨味があって
何故かしら飽きずに喫い続ける  というブレンドかと思いました

しかしそれも時間が経つとともに変化してゆくのですが……
喫い続けてゆくとだんだん甘さを感じるようになってゆきます
これは熟成により甘さが出てきたのかもしれません…。



このブレンド ブロウクンフレイクになったやや明るめのブラウン色をしています

あまり湿気はなく


 


そのままほぐさずに詰めても簡単に火は付きます

そのままほぐさず詰める
軽くほぐして詰める
細かくほぐして詰める


というおよそ3通りの詰め方がありますが
やはり細かくほぐすほどバージニアの甘さが起ってくるようです
しかしその反面 ペリクの醍醐味は解さない方がより楽しめます

バルクも何度も詰めてゆくうちに最後の方は葉っぱの小さくなったカスが溜まってきますが
そのカスを詰めて喫ってもあまり美味さを感じませんので(味が濁る感じ)
やはりあまり解さない方がこのブレンドの本来の良さを味わうことが出来そうです



そんなで
細かい 感想

このブレンドの構成は ペリクが強めに効いたVaPer にオリエントを軽く効かせたブレンドですが
ほとんどを占める肝心のバージニアにあまり魅力を感じません…

このブレンドのバージニアはやはりオールドベルトのバージニアになるかと思いますが
強いシトラスを感じさせるブライトというかレモンバージニアと 
それにブラウンのバージニアが入っているのかと感じます

レッドの深みのある甘さというものはほとんど感じないので
アルカリに傾いた舌に少しピリッとするようなそういった甘さになります
またブラウンのバージニアはタバコ感とニコチンの強度を高めるようですが
甘さ自体はさほどなく その辺の葉っぱの品質にあまり良さは感じません

熟成も足りない感じがして寝かせるともっと美味くなりそうな気がします
ペリク自体はとてもまろやかなのですが バージニアは少し尖ったところがあって
acidic なところをそのバージニアに少し感じます
 
アメリカのバージニアにはそういうところがありますが寝かせることでまろやかになり
同時に甘さも感じられるようになりそうです

バージニアの甘さと風味があまり来ないのは ペリクが強めに効いていることが原因かもしれず
ペリクの酸味がバージニアの明るい甘さを打ち消しているのかもしれません…

オリエントの存在は明らかですが強いものではありません
フローラルでクリーミィな甘さと アーシーな味わい
そして少しオイリィな香ばしさはこのオリエントから来るものかと思われます
このブレンドには強くはありませんがそういった風味を感じます




このブレンドはやはりペリクが売りのブレンドです
バルクタバコでこれほどペリクが前面に出たVaPer はほかに見当たりません
残りカスを喫っているとやや辛味を感じるのですが
本来はまろやかでふくよかな少しフルーティな酸味に包まれた喫煙を楽しめます

あまり解さない方がクールに燃えてゆきますが
甘さがあまり来ないのでバージニアの甘さを期待する向きには物足りなさを感じさせるようです

しかし味わい自体はとてもナチュラルですからとっても素朴なブレンドと言えます
甘さはありませんがペリクがいい味を出していてガンガン喫っても飽きがこないです


VaPer ブレンドを考えるならオリエントのバランスは良いと思いますが
オリエンタルブレンドを考えるならオリエントは少し弱いかと

またよくあるバージニアの甘さと風味を味わうがためのVaPer というのではなく
ペリクの風味を楽しむがための VaPer と言えるようです


ペリク好きにはとても面白いバルクかと思いましたね

また熟成の可能性はかなり高く
半年以上寝かせるとバージニアが化けるかもしれません
そう思ったバルクになります

ペリクが好きなかたは喫ってみると良いです
とても喫いやすいです


そんなお話 それでは また
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Erik Stokkebye 4th Generation: Max Erik’s Blend 1989

2023年09月20日 | パイプタバコ
2023年 9月


今回は Erik Stokkebye 4th Generation: Max Erik’s Blend 1989



当ブレンドは 先ごろ出た新しいブレンドで
4ジェネの社長である Erik Stokkebye の息子である Max の誕生年を記念して作られたブレンドになります 
かれは今年34歳ということですから いよいよ家業に本格的に携わることになったのがその理由かと思われます
彼の父親もおじいさんもそのまた代々のおじいさんも その年頃に家業に携わってきた経緯があるようです


そうであるなら彼は結局5代目ということになりますが 4ジェネから5ジェネに社名が変わるのはもっと先のことになると思われますね 彼のお父さんもまだ若いですから



さてこのブレンド Virginia のフレイクなのですが
製造はいつものように STG ということになっています

しかし裏面を見ると

この様になっていて いつもとラベルの記載が違うことがわかります


日付の部分をよく見ると

この様になっていて これは 現行のPeterson の仕様になっていることがわかります
このラベルと見ると 23年 7/8 の製造になるのですが
おそらくこのブレンドは Peterson と同じでオーリックで製造しているものと考えられます 


ですから ブレンドのタイプとして考えられたのは
オーリック ゴールデンスライスド あるいは
PS の LNF(ラグジュアリーネイビーフレイク)
などを連想させますね


当ブレンドの値段を見ても 50gで9.45㌦ということですので
かなり安めに設定されておりますからやはりその辺りのブレンドになるかと思われました



缶の中の包装は 白い紙にシールが貼ってあったのですが丁寧な包装になっています
今はもう

これしか残っていませんが
しっかりと綺麗にカットされたやや厚めのシートフレイクになっております
臭いを嗅いでも気になるフレイバーはなくて
TRDC の分類は アロマティックということですが そんな風には見えませんね
ただ説明を見ると オレンジ プラム などの香りが着いていると書いてあります


発売されてあまりまだ時間が経っていませんので レビューも少ないのですが
この私は かなり気に入ることとなりました
値段は安いのですが オーリックのそれより甘さも酸味もつよく雑味も感じません
LNF よりも高いのですが 雑味もなく丁寧さを感じますので
両者に比べてこの私はまた喫いたくなるブレンドとなったようです
その辺りの感想となります



感想
このブレンドは先に述べましたように アロマティックという分類になっておりますが
そんなことはけっしてなく ごくナチュラルなバージニアに軽いトッピングとケーシングが施されているかとは思うのですが着香というにはおこがましいほどのナチュラルさがあります

コールハスなどのストレートバージニアブレンドでは ほとんどがこれ以上のケーシングやトッピングがなされているのが現状で 当ブレンドを着香というにはお門違いと感じてしまうほどです
全くナチュラルなバージニアではありませんが同時に全く違和感を感じないほど上手に味付けされた
よく出来たブレンドになっています



アメリカはキャロライナジョージアのゴールド(ブライト)バージニアに
オレンジとプラムのトッピング そしておそらくhoney のケーシングが軽くなされているものと考えられます
ですから レモンを少し濃くしたようなシトラス感と プラムのフルーツ感と酸味
そして砂糖のような甘さがぐっと押し寄せてくる実に爽やかで味の濃いブレンドとなっています


このフレイク ちからを加えると簡単にほぐれてくるのですが
軽くほぐして喫うのもよいですがややしっかりほぐしてやると格別の甘さが起ちあがります
ほぐし過ぎると雑味の心配がありますが 上質のバージニアで丁寧に作られていますので
最後まで味がぶれることなく上質の喫煙が楽しめます

ニコチンは強くはないのですがしっかりタバコ感もありますし
この値段でこのクオリティならば お勧めのバージニアブレンドかと思いました





点火とともに
ブライトバージニアの強いシトラスが立ち上がります
強いレモン風味のその柑橘の香りになりますが 通常のバージニアよりも強めです
ほとんどレモンなのですが この部分にオレンジというか酸っぱいミカンの皮を思わせる
トッピングがあるのかもしれません

すぐにバージニアの強い甘さと風味がやって来るのですが
軽いグラスの風味に始まり 干し草とパンの風味が後からやって来ます

砂糖のようなバージニアの甘さはよどみなくやって来るのですが
これが甘い甘い…


アメリカはオールドベルトのキャロライナとジョージアから収穫されたブライトになりますが
随分と甘いです おそらく蜂蜜のケーシングがなされているのかと思うのですが
あからさまな蜂蜜臭さというものはなく まさに砂糖のようなそういった甘さを感じます

もとよりアメリカのバージニアには少しエッジがたったような鋭さがあって
その部分が酸味であるとかスパイスを感じさせるのですが
プラムのトッピングがそれをごく自然に増幅しているように思われます
あからさまなフルーツの香りというものは感じないのですが
やはりフルーツ感を少し感じる酸味というか引っ掛かりがありますので飽きの来ない甘さになります


こういったバージニアブレンドは終盤少し雑味が出てくるものですが
当ブレンドはよく出来ていて 最後まで甘さたっぷりの素晴らしい喫煙が楽しめます

バニラが少し入っているという方もおられますが この私には関知できませんでした
かなり甘さを感じますのでおそらくhoney が少し入っているのだと思いますが
とってもナチュラルなテイストで素晴らしいと思います


オレンジもプラムもはっきり感知できませんし
後味もごくナチュラルですっきりしておりますので
この価格帯では素晴らしいブレンドになっていると思います


ダークバージニアの風味はありませんが アメリカのブライトバージニアでシトラスが満載で
爽やかさと甘さに満ち溢れたこのブレンドは 単純にブライトバージニアのおいしさを味わうには
お勧めの一品となります

最初は粗目にほぐしたのですが もう少し細かくほぐすとそのバージニアの甘さが覚醒します
寝かせるとさらに美味くなりそうなバージニアフレイクです


そんな感想となります
それでは また
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Erik Stokkebye 4th Generation 1882 Founder's Blend

2023年09月17日 | パイプタバコ
2023年 9月

今回は Erik Stokkebye 4th Generationー1882 Founder's Blend


このブレンドは Stokkebye 家のたばこ販売の創業年を記念して作られたブレンドになります
Erik Stokkebye によって立ち上げられたタバコ店は 1882年にデンマークに店を構えることとなります

初代のErik Stokkebye の誕生日を祝ったブレンドは ブライトバージニアブレンドになりますが
当ブレンドは 昔ながらのEnglish ブレンドになります
当初は Balkan Supreme のようなターキッシュの良く効いたラタキアブレンドを予想していたものですが
(Peter Stokkebye がらみということで)
予想は全く外れます それもそうで 1882年というとそれとはずっと昔の全く別の時代になりますので
その時代は全く知りませんが当時はこういったブレンドが流行ったのかもしれません…


当ブレンドの印象を簡単に述べますと
とてもラタキアの控えめなEnglish タイプのブレンドと言えます
オリエントも控えめに感じますが バージニアの軽めの甘さ(ブライトに傾いた)をしっかり味わえる
ブレンドになっており バージニア自体のボディは強くはありませんが
当ブレンドには ケンタッキーが入っており そのケンタッキーによる ナッツのような香ばしさと
アーシーで少し酸味を含んだほろ苦さが感じられますので飽きの来ない絶妙のバランスの
English と言えるようです  派手さはないが美味いブレンドになりますね

明らかに入っていることはわかりますが とっても控えめなラタキアがちょっとしたスパイス感を与えるバージニアブレンドと言えますが この私は美味いと思いました。




このブレンドは STG の製造となっているのですが
缶の裏側の記載パターンはすべて同じになります(注目するのは製造月日になります)


ただし 同じ記載でも 1931の場合は Mac Baren 製造と書かれており包装形態も少し異なります
その辺の違いはなぜそうなのか判りかねますが 製造と販売は全く別で ラベルを張るのは販売する側が貼るのかと考えると納得が行きます…?



実はこの写真を見ていただくとさらに謎が深まります…


右が当ブレンドで 左がMac Baren のStockton になるのですが



缶の裏側の仕様を見ると

全く同じ仕様となります


 
左が当ブレンド 右がStockton になりますが全く同じですね
同じところで印刷しているとしか考えられません

その辺りの事情が どうもよくわからん というのが正味な話 




さて缶の中身を見ると



やや明るい色のリボンカットが出てきます
ラタキアは少なめに見えますが ペラペラではなくややカッキリとしたリボンになっています
茶色の濃いのはケンタッキーかと思うのですが
派手さはないのですが 地味ながら香ばしい匂いがしますね
とてもナチュラルなニオイと言えます




点火とともにやってくるのは
軽いシトラスを含んだラタキアのややスモーキーで少しスパイシーな香りになります

このブレンドがラタキアをある程度含んでいることがすぐにわかるのですが
そのラタキアの香りは穏やかでけっして強いものではありません
香料のようにすぐにその存在を感知はしますがその香りは決してそれ以上強くは感じません

それよりもそれと同時に感じ それよりも存在を増してくるのは
熟成されたバージニアの尖ったところのない上質の甘さになります
オリエントの広がりのある香りに包まれた軽やかでクリーミィな甘さも感じますが
より強く感じるのはバージニアの風味と甘さになりますね


このバージニア 最初はブライトのシトラスを含んだまっすぐな甘さから
次第によりフルーティなコクのある甘さにシフトしてゆくのですが
全く尖ったところがありませんからよく熟成された上質のまろやかな葉っぱの味わいになりますね

軽いヘイのテイストもあってしみじみとした甘さを十分感じることになります


ラタキアはやはりその存在こそ感じはしますが
辛いところもよりスパイシーなところも強くなることはなく実にバランスがよいです


ここで明らかに他の似たようなEnglish ブレンドと異なるのはケンタッキーの存在になります
このケンタッキーの風味がすぐにやって来ますね

ケンタッキーというと少しメタリックでパンチのある強さの象徴をイメージしますが
当ブレンドのケンタッキーはちょっと違うようです

どうやっているのかはわかりませんが このブレンドのケンタッキーはもっとバーレィ寄りの
柔らかさを感じます


このブレンド バージニアの甘さとともに ナッツのような少しオイリィな香ばしさを感じるのですが
それがケンタッキーによるものかオリエント(ターキッシュ)によるものかははっきりと区別できないところですが その香ばしさは常に存在していて
この私の感覚ではケンタッキーによるものかと思うのですが
これが実に素晴らしいです


オリエント自体強くその存在を感じるわけではありませんのでそうなのかなと思うわけです

このケンタッキー ナッツのような香ばしさがあるのですが
それだけではなく ペリクのような酸味も少し感じることになります
ナッツの皮の部分を燻したようなほろ苦さと渋みを感じるのはバーレィのそれと似たところがあり
その味わいが 酸味を含んだ土臭さとなってこのブレンドの風味を作ってゆきます

このナッツのような香ばしさと酸味を含んだアーシーさが単なるラタキア弱めのEnglish とは違うところになりそこが当ブレンドの魅力になるのかと思います


このオイリィなナッツ風味を伴う甘さは
大昔(1970年代)ダンヒルで製造していた頃のMM965 に似ていて
葉組は違えどあのブレンドにもこういった香ばしさを感じたものです
もちろんあちらの方がもっとラタキアが効いていたのですが
今のMM965 にはない風味になります


ふとその事を思い出してしまったのですが 
バージニアの甘さが秀逸でオリエントもある程度効いていて初めて感じる美味さかと思います


このブレンドの素晴らしいところは終盤もラタキアの辛さが強くならないところになります
だいたいラタキアブレンドは終盤になるとラタキアを強く感じるものですが
当ブレンドはあまりそうはならないようです

当ブレンドのラタキア バージニア オリエント ケンタッキーの配合バランスは実によく出来ていて
最初から最後までそれぞれの葉っぱをしっかり味わうことが出来るようですから
実にイヤミのない喫いやすいブレンドと言えるでしょうか

歳を取るとラタキアの強すぎるブレンドは飽きてくるきらいがあるのですが
当ブレンドのような中程度のラタキアブレンドは実に喫いやすく感じます
なんといってもバージニアの秀逸な甘さもあり 香ばしさもありますので
お勧めのブレンドになります


まあ 2㌉換算で14㌦程度しますから少し高めになりますが
この私は Peterson のMM965 よりは断然好きですね

そんなお話です それでは また
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Charatan- First Bowl

2023年09月07日 | パイプタバコ
2023年 9月


今回は Charatan-First Bowl


このブレンドは 旧ダンヒルのEMPのマッチ品となり 2019年に発売されています
たぶんMac Baren での製造となるのだと思いますが Sutliff かもしれません
そこのところは 前回のFlake でも述べたように
缶の裏側のラベルの記載に同じ個所が見受けられることによります


こちらがその裏側のラベルになりますが
このラベルの一番下に記載されているのが製造月日になります



この缶の場合だと

一番下に 822 と書かれていますので 2022年の 8月の製造となるようです
この製造月日の記載がなされているのは 最近のSutliff の缶入りのブレンド群になりますので
Sutliff で製造しているかとは思うのですが ヨーロッパで流通していることを考えると
親会社の MacBaren なのかと考えましたのですがどちらかであることは間違いなさそうです。



ただこの裏ラベルの仕様ですが 仕様が同じだから同じところで製造しているというのは正しいわけでもなさそうです

先日気づいたのですが 
このブログでも取り上げた 4ジェネの Erik Stokkebye のブレンド群を見ると
1931のみ MacBaren で製造され その他のブレンドはSTG ということになっています
中の包み紙を見るとこの1931のみ 厚めの金色の包み紙が使用されておりまさしく
MacBaren という感じになるのですが 他のSTG 製造のものに関しては雑な包み紙が使用されています

しかるに 裏のラベルは皆同じ仕様になっており 日付の記載も同じ形態になっていました
STG と言いましてもいろいろあるはずですから 勝手にオーリックかと思った次第ですが
ラベルの仕様は その販売会社の都合によるのかと考えます

なのでここで製造したからこの裏ラベル というものでもなさそうです…
曖昧なお話ですが ラベルに関してはいかようにも変わるということになりそうです
ただ販売手と製造側の関係性は推し量れることになりますが…。




ダンヒルの Early Morning Pipe (EMP)はあまりに有名なブレンドですが
これのマッチ品として製造されたこのブレンドは




ダンヒルのそれと比べると
ややカットの粗いMixture タイプとなっています


今は
Peterson - Early Morning Pipe 再喫
こちらが比較の対象となりますが
色の黒さは似た感じになります ラタキアが入っているのもありますが葉っぱ自体はカッキリとした印象になります 昔のダンヒルの時の方がもっとリボンリボンしていたような気もします…
実に地味ないい匂いがするブレンドになっています



上のレビューでも書きましたが
数年前に際喫したとき 以前と比べて刺激が強くなっているように感じたEMP になります
以前はもっとバルカンチックなオリエントの香りの広がりを強く感じたものですが
現行のそれはよりスパイシーになっていて オリエントの柔らかさよりも刺激的なスパイスの刺激を強く感じたものです なのでバージニアの甘さもあまり感じず評価を落としたものです


それを踏まえて当ブレンドを喫ってみますと
端的に言って 現行のEMP よりもずっと美味いと言わざるを得ません


ダンヒル時代のEMP にも匹敵するようなオリエントトップのバルカンといっても良いブレンドになっていると思いました


その原因を考えてみます

多くの方が延べられてますが 現行のEMP より喫いやすいということが考えられます
その理由の一つに挙げられるのがラタキアの含有量とオリエントの違い
そしてスパイスの含有量になるかと思います


どちらもラタキア自体は多くはないのですが
よりラタキアのスパイシーさを感じるのは EMP>FB となります



どちらのブレンドも目が覚めるようなウッジーな清涼感があるのですが
当ブレンド(FB)の清涼感は ほとんどがマケドニアのオリエントによるところになるかと思われます
もちろんラタキアもその一端を担うのですが
ほとんどナチュラルなオリエントのハーブのような清涼感がこのブレンドを支配してゆきます
これが実に自然でイヤミのない清涼感の原因になります

EMP を喫って感じたのは もっとスパイシーなオリエントではないハーブやスパイスの刺激のある
清涼感になりますし 辛みを少し伴うようです

目が覚めるのは後者になりますがちょっと口に残るところがあるようです
それに比べFB の方はもっと穏やかで自然の甘みを伴うオリエントの清涼感が心地よさを誘います



当ブレンドのラタキアははっきりとその存在を感知できます
しかしある程度のスモーキーさとスパイシーさを運んで来こそすれそれ以上ではありません

それよりも オリエントの清涼感を伴うクリーミーな甘さとバージニアの柔らかな甘さがそのラタキアを包み込みますね ここがこのブレンドの素晴らしいところになります


オリエントはマケドニアのDubec あたりと ターキッシュのイズミルになるかと思いますが
インセンスライクなお香のような香りは感じず それよりも清涼感のある自然な甘さが広がってゆきます 酸味はさほど感じませんがそのオリエンタルな甘さと ブライトとレッドのやんわりとした甘さをしっかり感じることが出来ます
ここも EMP との違いになるでしょうか

刺激は少ないのでけれど より落ち着きのある甘さを感じることが出来
地味に美味いブレンドとなっているようです
派手さはありませんが よりオリエンタルに傾いたバージニアもしっかり味わえる
English よりもBalkan に傾いたブレンドになるかと思います
私の好みは FB>ENP となります

値段を比べてもEMP のそれとはあまり変わらないのですが
ブレンド的にはこちらをお勧めします

オリエンタル・バージニア好きには お勧めします ラタキア入りだけどね
そんな感想となりました
それでは また
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G. L. Pease- Géométrie

2023年08月18日 | パイプタバコ
2023年 8月

今回は G. L. Pease-Géométrie(ジオメトリー)


久しぶりの投稿となりますが 実はこのタバコもうすでに2缶喫いきっていて追加の注文を入れたばかりとなります しょっぱなから実に美味いと思ったのですが Temple Bar のようなプラグになっていますので
切るのもチトめんどいのもあってか 切り方で味も変わりますのでレビューするのが遅れることとなりました

GLP としては2作品目の ツァイトガイスト(時代精神)シリーズとなりますが
1作品目の Bankside よりもずっと喫いたくなるブレンドかと思いました

オリエント・ターキッシュ と バージニアの いわゆるオリエンタルブレンドとなるのですが
近年のC&D においてはこの類のブレンドが多いような気がします
なのでこちらも喫う機会が多くなっているのですが 以前のブレンドから比べると味わいも進化しており
こちらの嗜好もそれに合わせて変化していっているような気がします

歳をとったせいもあるのかもしれませんが ラタキア入りのものよりも刺激の少ないこのタイプのブレンドが 今のこの私の嗜好になっているのかもしれません




ビンテージの Basma のオリエント葉と Izmir のターキッキュを使用するのは最近のC&D の定番となっていますが ブレンドごとにその使用量と配分は違うようです
その違いでブレンドのイメージもかなり変わってきますが

レッドバージニアもブレンドによりかなり異なると思われ それの兼ね合いで味はかなり変わってきます








蓋をあけると四角く何層にも葉っぱの重なったものを圧縮した 硬いプラグが出てきますが
明るいオリエントと濃い茶色のレッドバージニアが葉っぱのまま重なり合っているのがわかります

これがまさにGLP におけるPlug ということですが
この仕様は Temple Bar とか Jackknife Plug と同じです

硬いので 角の部分から3㎜幅くらいに切ってゆくのですが
角を回しながら切ってゆくとこの様にまあるくなってゆきます(カッターで切りました)
小さい木のまな板の様なものを用意しておき その上で切るのですが

この切り方によってあるいはほぐし方の程度によって味わいが異なることになります

Gaslight のように細く刻むと甘みも強くなるようですが
味が均一化しますので面白みに欠けるかもしれません

なのでお勧めの切り方は この3㎜くらいに角の部分から切り崩したものを
ある程度ばらける程度に解したものを 緩めにパイプに詰め
静かに喫ってやるのが良いかと思います

そうしますと オリエントの甘さと香り立ち 
色の濃いバージニアのとってもアーシーなパンチのある風味が縦横に混じり合う
実に深みのある味わいを感じることが出来ますのでこのブレンドの美味さを存分に感じることが出来ます



GLP におけるオリエンタルブレンドと言いますとすぐに思い浮かべるのは
古い順に
① Cairo
② Embarcadero Embarcadero-2
③ Temple Bar


などを思い起こすのですが
①と③にはペリクが入ってますので大きく味も異なります

形態は③と同じなのですが
味の純粋な比較対象としては ②のEmbarcadero になるかと思います

しかしEmbarcadero にはBasma のオリエントは入ってませんのでそこが大きく違いますし
なんといってもバージニアに大きな違いがあるようです
なので結果的には全く別のブレンドという認識になります


当ブレンドのニコチンは少し強く 味が濃いと思います
それはこのブレンドに使用されているブラウンのバージニアの特性になるかと思いますが
Basma のオリエントも使用量が多く バージニアよりオリエントファーストのブレンドで
オリエンタルな甘さを強く感じるのですがバージニア自体の甘さはさほど感じずそれよりもどっしりとした アーシーでウッディなバージニアの風味を感じるブレンドになり
バージニア自体の甘さの強いブレンドではありません

しかしそんな中でも素晴らしい甘さを感じるのは
オリエントが素晴らしいのだと思います



以下もう少し詳しい 感想 になります

その前に余談
このところハマっているのですが 数独(すうどく:ナンプレ)というパズルがあります
数独クラシック というアプリが無料でダウンロード出来るのですが
この私はタブレットで オプションのCMカットでやってます(600円位かかりましたが)
81個のマスに1~9までの数字を被らないように並べてゆくゲームです

世界中で愛されているパズルで難易度もやさしいものから相当高いものまであります
今エキスパートという難易度のものを700題程解いていますが
試行錯誤を繰り返して解くのではなく 演繹法で理論的に解いてゆくところが肝になります
テクニックも豊富でYoutube で調べると見ることが出来ます(ナンプレテクニック)


さて当ブレンドの名前でもあるGeometrie というのは幾何学という意味になりますが
当ブレンドの味の広がりと重なりを この数独に重ねて考えてしまうのですね…


縦と横に1~9までの数字が走るのですが その交差するマス目にはどちらの数字もは入らないという理論があって
妙にその部分をタバコの味わいに当てはめてしまうのです…

当ブレンドの場合だと 横軸にオリエントの甘さと風味がありBasma とIzmir の2種類があります
縦軸には レッドバージニアの甘さと いろんな風味をとることになるのですが
その重なり合う部分で味が増幅され そうでないところでは各々の味が混じり合う状態になります


これは味の分解ということを無理やり幾何学的にとらえてみただけの話ですが
それにはプラグのカットの仕方が大きく関与しているのかと思うわけです
ある程度大きくカットした方がより幾何学的にとらえることが出来るのかと思った次第…。



点火とともに
軽いバージニアのシトラスの香りもするのですが
それよりも広がってゆくのはオリエンタルな香りと甘さになりますでしょうか

バージニアの甘さもあるのでしょうが 
ピカンティなダークフルーツの風味を伴う甘さ というのではなく
その甘さにはもっとモルティな風味がありますが

甘さの主立つものはもっとオリエンタルなクリーミィで軽さのある横に広がりのある甘さになります
この甘さはオリエント由来の甘さであると思われ
とりわけBasma のオリエント葉の使用量の多さも感じるところになります

イズミルよりもBasma の存在をしっかりと感じるのは その透明感のある
少しフローラルな香りを含んだエーテルのような少しアルコールを思わせるような甘さになるでしょうか

エステルとも違いもっと芳香性のないもっと地味な甘さになりますが
この甘さがこのブレンドの特徴になるようです
当然イズミルも甘いのですがそれよりもより感じるのはBasma の甘みということになります

当ブレンドはオリエントが多いと思われるのでニコチンは少ないはずなのですがそうではなく
思った以上にニコチンのボディと味の濃さを感じるのは
当ブレンドに使用されているレッドバージニアによるところが大きいのだと思われます

そこがまた当ブレンドの特徴になるのですが
Embarcadero に比べ 強さも味の濃さも感じるのは オリエントの違い・使用量と 
バージニア葉の違いによるところが大きいと思います


当ブレンドのバージニアはレッドなのだとは思うのですが ブラウンに傾いた強さのあるバージニアになるかと思います
レッドそのものの酸味はあまり感じませんし ダークフルーツのような風味は感じないようです
それよりも強く感じるのは 酢のような酸味をふくんだ土の香りと木の香りになります
いわゆるアーシーでウッディということなりますがそこにバージニアのタバコ感も感じることになります

オリエントが引っ張る甘さになると思うのですが 当然のことながらバージニアの甘さもありますので
軽さのある甘さと腰のある甘さが混じり合った通常のバージニアブレンドとは少し違う風合の甘さのブレンドとなるようです Jackknife Plug の強さと甘さをちょっと弱めたようなそういった甘さでしょうか

けっして強い甘さではありませんが 味も濃いのでEmbarcadero よりも印象に残る甘さになります
あれも美味いのですが 当ブレンドはもっと印象に残る味になるようです

Embarcadero の良いところの一つに イズミルによるナッティーな香ばしさが挙げられますが
当ブレンドにおけるナッティーさはさほど感じません
時おりその風味も感じることがありますが それよりも
当ブレンドはオリエントの横に広がるちょっとフローラルな風味を含んだ透明感のある上質の甘さになると思います


この部分が当ブレンドの秀逸なところであって
アーシーで素朴なバージニアとよく合うのだと思います

オリエントはさほどスパイシーではありませんが
当ブレンドには軽い酸味もスパイスも乾燥した香ばしさも感じられるのは
このバージニアとオリエントの相乗効果になるのかと思います


決して軽いわけでもなく 簡単に喫うことのできるブレンドではありませんが
オリエンタルな甘さの存分に味わえるかなり美味いブレンドかと感じ入ります

味も濃い目ですのですぐに美味さを感じることが出来ますが
ややニコチンが強めなのと 詰め方ほぐし方が最初わかりにくいので難易度は高めですが

あまり小さくカットはせず ある程度ほぐしたら緩く詰めるのがコツになります
そうすればクールに燃えますので極上の喫煙が楽しめると思います

いつでも買える美味いブレンドかと思います
それでは また
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Erik Stokkebye - Resolution, Small Batch (Limited Edition)

2023年07月13日 | パイプタバコ
2023年 7月

今回は Erik Stokkebye - Resolution, Small Batch (Limited Edition)


このブレンドは Erik Stokkebye におけるスモールバッチであり製造は初めてのC&D ということになります
スモールバッチというからにはC&D とすぐに結びつくのですが
分類はオリエントの入ったバージニアブレンド ということになります


紙の化粧箱に入っていますので無駄に体裁が良いのですが値段もお高いのがその見返りでしょうか…
しかし このブレンドSPDC には先日まで残っていましたが今は品切れしていますので買えないのですが
この私はとてもおいしいブレンドかと思いました

ちょっとトッピングがあって 純粋のバージニアではないのですが
さして強いものでもなく ヘーゼルナッツのような旨味を含んだオイリィなナッツ風味と
Basma のオリエントも効いており バージニアの落ち着いた甘さとオリエントの甘さがミックスした
実に美味いタバコであると思いました

最近ではGLP における Geometrie も発売になり似た構成のオリエンタルブレンドになるのですが
あちらの方はもっとがっしりとした印象になるのですが
当ブレンドはもう少しボディが弱くとても喫いやすいと思います
また 赤い風合のトッピングの存在も感じますので
C&D ではお馴染みの The Old Ones シリーズの一部や Warped の中のThe Red Hunt などの味付けに
似た部分も感じますが その香りづけやごくわずかになりますので
やはり伝統的な オリエンタルバージニアブレンドといってよいかと思います

Geometrie もかなり美味いブレンドになりますが
喫いやすさと後を引く旨味がこの私をトリコにした次第


もう買うことは出来ませんが後からまた似たバージョンが出るかもしれませんのでこたびのレビューとなりました。

先日 やはりこの Erik Stokkebye からC&D 製造のバルクで Twilight という
ペリク入りのオリエンタルブレンドが発売になりましたが そちらが少し気になるところです
当ブレンドにペリクは入ってませんが トッピングと旨味の部分にペリクに似た風味をかんじるので
当ブレンドと似た感じになるのかもしれません それならば買いになるのですが…。





当ブレンドには帆船の絵が描かれているのですが
これは Stokkebye 家がたばこ事業を始めるずっと前 1700年代に
先祖が帆船による運送をやっておったのが理由となります
ノルウェーから荷物を運んだそうです


このブレンドの名前のResolusion とは 解答 ということですが
自信をもってこのブレンドが発売されたものと考えます


2㌉で 17㌦ちょっとですのでお高いのですが シアトルのバージニアブレンドを買うならば
(Hogshead は別ですが)こちらの方が価値があると思いますし 美味いです。(私の考えね)


 



C&D お馴染みのフレイクになっており
葉組は
Oriental/Turkish, Virginia となっているのですが
タイプ的には Virginia Based となっていますので
なにがしかのフレイバーが着いていることが考えられます



感想

喫いやすかったのであっという間に喫ってしまってもう手元にはないのですが
思い出しながらの感想となります

このブレンド缶の裏側にも書かれているように
キャロライナのマホガニーと カナダのブライトバージニアに
ターキッシュのIzmir とギリシャのBasma のオリエントで構成されているのですが
その他に軽いトッピングを感じることになります

そのトッピングは開缶直後ははっきり感じるのですが 少し経つとあまりわからなくなりますから
強いものではなく 喫いやすさと心地よさを感じさせる程度になるかと思います
この私としては開缶して少し時間が経った方が好ましいかと思いましたが
人によってはフレイバーが抜けない方が良いのかもしれません
それほど このフレイバーは心地よさがあるようです



点火とともに
すぐに強いシトラスを感じるのは カナダのブライトによるものかと思います

バージニアの甘さとオリエントの甘さは後からじっくりとやって来るのですが
点火直後に感じるのは焦がした砂糖の軽い香ばしさのある甘さ(カラメル)
ペリクは入っていませんが 赤色のフルーツの風味になります

この風味をこの私はイチジク プラムのようなものと感じたのですが
ベリーのようなものかもしれません

この辺りの風味が前記のC&D のブレンド群を思い出させるのですが
その風味はもっと穏やかでかすかに感じる程度になりますのでそこが違いになります


喫煙が進むと素晴らしいバージニアと素晴らしくクリーミィなオリエントの
甘さと酸味もやって来るのですが ニコチンも強くはなく実に喫いやすさがあります

当ブレンドはクルミのような香ばしいナッツの香りは弱いのですが
説明にもあるようにヘーゼルナッツの香りがするようです


使用されているオリエントは他のブレンドとあまり変わりがあるとも思えませんので
そのマカダミアナッツにも似てるヘーゼルナッツの
特にたっぷりと旨味を含んだナッツの風味は トッピングが影響しているのだと思われます

なんだろうこの旨み セイボリーとも言いますが
このブレンドにはよだれが出てくるような出汁のような旨味をたっぷり感じます
それが病みつきになる程クセになります

その旨味はペリクと被るところもありますが
もっとサッパリとして嫌なクセがありませんね
この旨味とオイリィなナッツの風味が重なったとき
いわゆるヘーゼルナッツのような風味になるのかもしれないと考えました

バージニアの風味もオリエントの風味もそこそこ美味いのですが
当ブレンドの大きな特徴はそのヘーゼルナッツのような旨味の強い風味でしょうか


少し時間が経ちトッピングの香りが飛んだ辺りが一番美味さを感じる頃合いかと思います
もっと買っとけばよかったと思った一品でした

イズミルとバスマのオリエントとバージニアのバランスの実に良いブレンドかと思います
Erik Stokkebye なかなかやります 値段は高いけどね

そんな感想となりました
それでは また
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Charatan - Flake

2023年06月27日 | パイプタバコ
2023年 6月

今回は Charatan - Flake

かつてのDunhill のFlake が製造中止になったときにそのマッチ品として作られたのが
当ブレンドとなりますが ダンヒルのそれは今はPeterson にて同じものが発売されておりますので
いまさら という感じがするのですが意外と本家に引けを取らないところがあるようです


Charatan というブランドで発売されておるわけですが
当然ながらCharatan で製造しているはずもなく その辺りが気になるところです…

TRDC を見ると 製造は House of Edgeworth となっているのですが
この缶の蓋の周りに小さくこの様に書かれております


Manufactured in the EU for House of Edgeworth と書かれており
どうやら どこかはわかりませんが EU のタバコ会社でで委託製造をしているようです



実はこのタバコ 本家のPeterson のFlake に引けを取らないほどの喫いやすいタバコで
味はマイルドながら本家よりも喫いやすいのかなと思いました


いったいどこで作っているのか? がとても気になるところです


このタバコ
薄いフレイクになったものが 缶の中で圧縮されており上手く剥がれません…
これはかなり喫ってしまった後の写真になるのですが




やや色の薄いブラウンのフレイクになっているのですが
うまく剥がれませんので角の方からタテに割いてほぐしております



白い紙で簡単に包まれた包装ですが
この仕様は 最近喫ったダンのThe Mallard Flake Plus Perique
とほぼ同じ仕様に見えますので
ダンで作っているのかと思ったものです

おなじくドイツのコールハスも候補に挙がるのですが
後者はすぐに候補から外れ 
前者の方も喫ってみた感じからはダンにありがちな作為的な甘さや香りづけとも感じない
かなりナチュラルで素朴なテイストになっておりますので
ドイツ系ではなく デンマーク系の製造なんではないかと感じます


そうしますとやはり考えられるのはOrlik や Peter Stokkebye などのSTG系がまず考えられ
ついで Mac Baren なども考えらえるところでしょうか…
あまりヨーロッパのタバコ事情については詳しくありませんので推測の域を出ないのですが
そういったことをまず考えることになります



当ブレンドの味わいを考えると
Peterson Flake によく似ております
あれよりは味は薄めに作られていますので レッドよりもブライトバージニアに傾いたブレンド
となっているようですが ヘイは控えめながらシトラスとさわやかなグラスの風味が前に出たブレンドと言えます
バージニア自体は良く熟成されており味が暴れることもなく
微かにhoney 風味を感じるようなとても喫いやすくずっと喫っていられるような
そういったブレンドとなっていますので どちらかといえばピーターソンのそれよりも
この私は喫いやすく感じたものです
味の深さはあちらの方が深いとは思いますが別の意味でこちらもアリだと思いました
またOrlik の Golden Sliced よりもきめが細かく上質なのは疑いもなく
やはりワンランク上のブレンドであることは間違いのないところになります


そうしますと Orlik の製造なのか?  とまず考えたものです
(というよりまず最初に予備知識なしで喫ってみた感じでは 最初に頭に描いたのは 現行の
Peterson Flake だったのですぐにそう思った次第)


しかしいくらなんでも いずれ自分のところで作ることになるダンヒルブレンドですから
敢えてこの段階でマッチ品を作るのかな…と思うわけです
そこが大きく引っかかるところになりましたが
すぐにその解答が出てくることになりました…?



実はこのCharatan のDunhillマッチ品
これだけではありません
全部で5品あるのですが
① Flake → Dunhill Flake のマッチ品
② First Bowl → EMP のマッチ品
③ Eventide → Night Cap のマッチ品
④ Rolls → De Luxe Navy Rolls のマッチ品
⑤ No. 10 Mixture → ロンミクのマッチ品


この5品がSPDC にて販売されておりますが
⑤の評価は低いので問題外ですが
④のRolls は ダンヒルのそれよりもPS の LBF に近いもので コインの中心にブラックキャベンディッシュが詰まったものになり 値段もすこぶる高いので(19㌦)買う気にはなりません

なので今回は評判の良い①と②を買うことになりました


こちらがその

2缶になるのですが
左が今回のFlake
右がFirst Bowl となります


何処で製造しているのか缶を調べていると面白いことを発見します
Flake の缶の裏側を見ると

この様になっているのですが注目すべきはバーコードと



一番下に書いてある

この番号になります
223 と書いてあるのですが
実はこれ 製造月日になります
つまり23年の2月 ということになります



その事はもう1缶を見てみると



こちらには 822 と書かれていますのでこちらは 22年の8月 ということになります
SPDC では去年発売になったばかりで Flake の方はすぐに品切れして最近また入ったばかりになりますので その事を裏づけます

このバーコードと日付の記載番号があるメーカーを示唆することになります


ついでにダンタバコの仕様を見てみますと

このブレンドの裏側は



この様になっておりますので さっきの仕様とはまるで違います



またほかに4ジェネのブレンドも見てみますと



こちらはオーリック製造だと思うのですが
日付の記載方法が違っております なのでたぶん違っており
当ブレンドは たぶんSTG とは違うと思われます
そこで考えられるのは Mac Baren ということになります



実は当ブレンドの裏側の記載方は Sutliff の最近のブレンドの記載と同じでした
すなわち



Cringle Flake



先日買ったばかりの




鳥シリーズ
どちらも全く同じ記載方になっているのがわかります
新しいもは一番下に日付が記載されておるようです


なので当ブレンドというか
Charatan のDunhill マッチ品は Sutliff で製造しているのかなと考えますが
ご存知のように Sutliff ≒ Mac Baren なので
当ブレンドはMac Baren 製造なのかと考えます


Sutriff で製造しているのかもしれないのですがヨーロッパに工場などないと思われますし
ブレンドの味の風味も少し違うのかなと考えましたが
本当のところはよくわかりません




気になっていた製造元がわかったような気がしますが
当ブレンドの出来はなかなか素晴らしく
全くイヤミなところのないよく出来た味わいとなっています

Petaerson Flake をもっとマイルドにした味わいになりますが
悪く言えば味の深みが足りなく感じる方もいるかもしれません
しかし雑味のないその上質のタバコの風味はなかなかのものと考えます
値段も安いわけではありませんが本家よりは少しだけ安いです
似ていて別なブレンドと考えるならこれはアリだと思います
予想以上に美味かったというのが実感です

それでは また
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Seattle Pipe Club - Virginia Jazz (Signature Series)

2023年06月15日 | パイプタバコ
2023年 6月


今回は Seattle Pipe Club - Virginia Jazz (Signature Series)


今回のブレンドは シアトルの Signature Series の3作目のブレンドとなります
今は亡きLankford さんのバージニアブレンド3部作目となるようです

このシリーズ バージニアに特化したブレンドばかりになりますが
その肝は10年熟成させたレッドバージニアになります
その熟成させたバージニアと シアトル独特のストーブさせたバージニアのコラボによる
フルーティでリッチな甘さが売りのブレンドたちになります



Virginia Jazz という名前は
ミシシッピー川 河口域にあるルイジアナ州と大いに関係が在って
黒人のジャズの総本山でもあるニューオリンズが原点とも言えます

この地域はペリク発祥の地でもある St.James 地区があり
そこで生まれたアカディアンペリクを使用したブレンドとなります
つまり これらのバージニアシリーズにおける VaPer ブレンドとなっております


そこのところは缶の裏側に

この様に書かれているのですが

10年熟成させたレッドバージニアに そこで生産されたアカディアンペリクを混ぜ
さらに ストーブドバージニアを加えているようです

敢えて Acadian Perique と記載しているのは その地域に対するこだわりがあるのかもしれません
このペリクC&D に見られるような独特の醗酵臭があって 少し気になりますが
癖のないアカディアンペリクもある中でこの様なペリクの存在は気にする方には気になるところです

この私はさほど気にはしませんが Acadian≒Cajun ≒ケイジャンスパイス を連想してしまうところです
ケイジャンスパイスにこの様な醗酵臭があるわけでもなさそうですが ニンニクや玉ねぎ
それにたくさんの辛みとスパイスを使用しますので関係が在るかもしれませんね…



 


このブレンドに ブラジルのバージニアの存在は書かれておりませんし
この様なSutliff 独特のクランブルケーキになっているのですが

同じクランブルケーキでも 1作目の Hogshead とはまるで違いますし
葉っぱのカットも小さく まるで別ものの感があります
当然のことながら味も全く違うようで バージニアも同じものとは思えないほどの違いがあります


その事は後で比較しますが
その前にC&D のブレンドで連想するタバコがありました

ズバリそのブレンドは
Cornell & Diehl - Bayou Morning Flake となります

こちらのブレンドは 25%のアカディアンペリクを使用しており レッドバージニアの素晴らしい甘さとペリクの酸味のかなり効いたブレンドになっています
ニコチンも少し強めで唐辛子の辛みも効いたブレンドになりますから好き嫌いが別れますが
この私は好きなブレンドになります

同じように辛さの強いケイジャンスパイスの効いたブレンドで
Cornell & Diehl - Kajun Kake もありますが
そちらの方はレッドバージニアの甘さが足りないようですのでまた少し違う感じになります
ただ Cajun スパイスのイメージは似た部分があります



ミシシッピー川河口のBayou と使用されているペリクが当ブレンドと少し被ります
同じ意味で シアトルのブレンドで Mississippi River も被る部分があるようです

あのブレンドにはラタキアもオリエントも入っていますが
ペリクが随分効いているようで この私はその辛さがずいぶんと気になったものです
当ブレンドのペリクもそういった辛さがあってそこが少し気になるところです

シアトルのブレンドは いずれもストーブされたレッドバージニアに独特の風味があり
それがリッチな甘さを醸すのが特徴となります
この甘さと煮込んだフルーツのような風味は表裏一体の関係なのかもしれませんので
リッチな甘さの後にはまろやかなフルーティさが残るのですが

この煮込んだフルーツというのが難しい風味であって
よく言えばまろやかですが 悪く言うと味がボケてくるということになるでしょうか


ピカンティなレッドの深い甘さというのとは違うとりとめのない甘さを感じることになります
良くも悪くとも当ブレンドにおいてはそういったものを感じることになりました……。



シアトルのこのシリーズ
Hogshead
Give Me Liberty

これまでこの2ブレンドが発売になっていますが
①は 10年熟成された アフリカ ブラジルのレッドに アメリカのブライトを混ぜたもので
ストーブされたものもたくさん入っていると思われます
じつにまろやかでありながら リッチで刺激のある甘さが素晴らしいブレンドかと思います。

②は オールドベルトのレッドバージニアに 軽くストーブされたブラジルのレッドが入っていますが
10年熟成とは書かれておりません
しかし リッチな甘さはやはりあってシアトル独特のストーブされたバージニアの風味を感じるのですが
こちらのブレンドにはアルコールの存在を感じ 製法的にもまるで違っています
よりビビッドで美味さが際立つのは①になり こちらのブレンドは味がボケたところがあるようです
なので この私の好みは断然①になります


当ブレンドは
10年熟成されたレッドバージニアに アカディアンペリクを加え さらにストーブされたバージニアを混ぜたものになりますが
何処のバージニアとも書いてはおりません ただストーブされたバージニアの甘さとペリクの酸味と辛みを感じる少しリッチな甘さのある まろやかでピリッと辛みを感じるブレンドとなっていますね
ストーブドバージニアのせいもあって いたってまろやかな風味になり喫いやすさはあります

しかし ストーブされたバージニアの独特のリッチな甘さは感じれど バージニア本来の味わいに欠けるような気がして 物足りなさが残ります……
いくら喫っても満足感を得られないのが私の感想となりました


10年熟成されたバージニアが問題かと思います
熟成期間が長ければ長い程 美味くなると思うのが一般的ですが
まろやかさと旨さは出るのかもしれませんが バージニア本来の風味は飛んでしまうのかもしれません…

ですからビビッドなタバコ感を伴うバージニアの酸味のある風味に欠けてしまうのかと思います 

最初にストーブされたバージニアのリッチな洋菓子のような甘さを感じ
後を追うようにペリクの酸味のあるフルーティな風味を感じるのですが
レッドバージニア自体のピカンティな味の濃さはあまり感じません

やや強めのペッパーの効いた辛さも感じるところは先に述べたところになりますが
煮込み料理を食べているようなレッドバージニアの風味はこの私にとって物足りなさの残るところとなります

最初はリッチな甘さも感じそう強くはありませんので喫いやすいのですが
どう考えても ①の Hogshead の方が美味いと思いますね


あちらも10年熟成のレッドバージニアを使用していますが
もっと味がはっきりしていてそれでいてまろやかなんですね
レッドの酸味もありますので あっという間になくなってしまいます

当ブレンドを喫いながら しまってあったHogshead を100g喫いきってます
明らかに味の違いを感じることとなりました


Hogshead のクランブルケーキはヒジキのような黒く炒られたような葉っぱの集合体ですが
当ブレンドや②においては もっと葉っぱが小さく簡単にほぐれませんので
明らかに製法的な違いがありますね
また原料葉も違うのだとは思うのですが 長期熟成が良いとは限らないようです
当シリーズでお勧めは①のHogshead になるのは この私の感想です


またC&D の Bayou Morning Flake と比較しても
ペリクが多いので強くて酸味がきついのがBMF になりますが
あちらのレッドバージニアの方が美味いと思いますしピンとくる味になります


当ブレンドはまろやかで喫いやすく
BMF と同じようにケイジャンの辛さは強いのですが
当ブレンドのレッドバージニアには物足りなさが残るようです
そこがこの私にとっては最大の問題点となるようです



このシリーズ 
いずれのブレンドもストーブドバージニアのリッチな甘さが特徴になりますが
明らかに美味いのは Hogshead というのがこの私の結論です


それでは また
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Dan Tobacco - The Mallard Flake Plus Perique

2023年05月01日 | パイプタバコ
2023年 5月

今回は Dan Tobacco - The Mallard Flake Plus Perique


前回の The Mallard のペリク入りバージョンとなります
マラードの方は 2007年の発売になりますが 当バージョンは2020年11月にリリースされ
SPDC ではつい先日の発売となりました。


単に The Mallard にペリクを足しただけのブレンドのイメージになるのですが
どうも少し違うように感じました

TRDC の説明を見ると当ブレンドのバージニアは アフリカはZambia のものと
インドは Mysore(Mysuru)マイソール のものが使用されておると書かれています

前回のThe Mallard の方には Zambia のバージニアしか使ってないようなので
そこが違いにもなりますが
そのバージニアの違いはよくわからないところになります……

どうも少し調べると 味が濃く酸味の強いアメリカのバージニアと SG などのヘイタイプのバージニアとの中間的な味わいになるようですが
Zambia との違いがよくわかりません


地図を見ると
Mysore
Zambia

どちらも赤道を挟み 同じような緯度にありますので似たような環境にはなるのですが
そこは土地も違うし周りの海の環境の違いもあって微妙な違いがあるのだと思います


またなんといってもペリクが入ってますから 酸味による味の濃さや風味の違いが
どのようになってくるのかが気になるところです。




こちらのブレンドはフレイクなっており




前回の The Mallard のレディラブドとは全く違うスタイルです
このフレイク とても薄くカットされているのですが 圧縮が強く簡単には剥がせません…(*'ω'*)
なので
塊のまま縦に割いてやると簡単にばらせますので それをほぐした方が良いかもしれません
どちらにせよ軽くほぐしますので問題はないです

軽くほぐし緩めに詰めるのがいつものやり方になります

レディラブドの方よりも湿気が強めに感じますが問題なく2~3回の点火で静かに燃えだします
あまりパフらず静かに喫ってやるのが良いかと思います


前回の The Mallard と比較すると
当ブレンドの方が落ち着きがあります 
ペリクが入っているせいもありますが 清涼感のある緑色のシトラス感が強いながら前者よりも弱めに感じ
ヘイの香り立ちとタバコ感は当ブレンドの方が強く感じます
どちらも honey の風味を感じますがこちらの方は弱いと思われます
バージニア自体の甘さはさして強いものではありませんが
Mallard の大きな特徴である 強いシトラス感と ミントのような清涼感は健在かと

前作の方は 味に深みがなかったように思え面白みもなかったように思いますが
こちらの方はもっと味に変化と深みを感じるようです
その原因が ペリクとバージニアの違いによるのかと思いました


もう少し細かい感想を…

点火と同時に
やはりこのブレンドも強いシトラスと清涼感を感じることになります
Zambia のバージニアの特性でしょうか 群を抜いて強さを感じるそのシトラス感は
まるでメンソールたばこのようなクールで涼しさがあります

これがマラード(マガモ)の頭の色と被るのですが
単にバージニアの特性なのかこの私が思うように ミントがらみのハーブによるものなのかはどなたも触れてはいませんが この私の最も強く感じるところになります
どなたかが タイムが入っているのではないかと書かれておりましたが
この私はもっと違う何かかと思うところになります…よくわからんけどね…

前回の The Mallard に比べると そのシトラス感は弱く感じるのですが
それはペリクが入っているため味に複雑さが増しそう思うだけかもしれません
ただ間違いなしに強い清涼感は他のVaPer タバコよりも群を抜いているわけでから
やはりこのブレンドもそこが売りになるのかと思います……マガモの緑青…清涼感


当ブレンドのペリクは穏やかな方です
節度を持った常識的使用法で
アカディアンペリクだと思いますが レーズン プラム イチジクの ダークフルーツを感じさせるような 酸味を伴う風味を与え バージニアの味わいに深みを与えるようです
強いペッパーは感じませんので 喫いやすいかと思います


当ブレンドのバージニア自体 甘さの強いものでないのはThe Mallard と同じですが
前作の方が甘さを強く感じるのは 前作の方が味が単調で酸味も少ないことによるかもしれません
また honey の風味を強く感じるのも前作の方ですが 当ブレンドにおいてもその存在は感じるところ

ただ味が平たんな分だけ 前作にそれが強調されるのかと思いました
ペリクの存在があるので複雑さが増しますのでね…


前作と当ブレンドの大きな違いはそのペリクの存在による酸味の存在になりますが
さらに気づいた違いは バージニアの違いになるかと思います

Zambia のバージニアがシトラス感の強い サラッとしたバージニアであるなら
Mysore のバージニアは もう少し土臭いボディがありタバコ感をもっと感じさせる
バージニアになるかと思います


このブレンドがより味に深みがあって落ち着きを感じるのは
そういったものが原因になるのかと思いました



The Mallard がメンソールたばこのような 気分転換に良いタバコであるなら
当ブレンドは その特徴を残しつつ 飽きずに喫っていられる
清涼感の強めのVaPer タバコと言えるかと思います

ブレンド的には 当ブレンドの方が飽きが来なく喫いやすいかと感じます
選ぶならばこちらのブレンドになりますが
清涼感が強いので 素朴なバージニアタバコを喫いたい方には違うのかとは思いますが


このマラードタバコシリーズ
ヘンな着香はないけれど
スーッとしすぎるんだよね

そういった感想となります
それでは また
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