鳥とパイプと日本酒のおっさんメモ

おっさんの日々の散歩における鳥たちの写真と、好きなパイプタバコの感想
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Charatan- First Bowl

2023年09月07日 | パイプタバコ
2023年 9月


今回は Charatan-First Bowl


このブレンドは 旧ダンヒルのEMPのマッチ品となり 2019年に発売されています
たぶんMac Baren での製造となるのだと思いますが Sutliff かもしれません
そこのところは 前回のFlake でも述べたように
缶の裏側のラベルの記載に同じ個所が見受けられることによります


こちらがその裏側のラベルになりますが
このラベルの一番下に記載されているのが製造月日になります



この缶の場合だと

一番下に 822 と書かれていますので 2022年の 8月の製造となるようです
この製造月日の記載がなされているのは 最近のSutliff の缶入りのブレンド群になりますので
Sutliff で製造しているかとは思うのですが ヨーロッパで流通していることを考えると
親会社の MacBaren なのかと考えましたのですがどちらかであることは間違いなさそうです。



ただこの裏ラベルの仕様ですが 仕様が同じだから同じところで製造しているというのは正しいわけでもなさそうです

先日気づいたのですが 
このブログでも取り上げた 4ジェネの Erik Stokkebye のブレンド群を見ると
1931のみ MacBaren で製造され その他のブレンドはSTG ということになっています
中の包み紙を見るとこの1931のみ 厚めの金色の包み紙が使用されておりまさしく
MacBaren という感じになるのですが 他のSTG 製造のものに関しては雑な包み紙が使用されています

しかるに 裏のラベルは皆同じ仕様になっており 日付の記載も同じ形態になっていました
STG と言いましてもいろいろあるはずですから 勝手にオーリックかと思った次第ですが
ラベルの仕様は その販売会社の都合によるのかと考えます

なのでここで製造したからこの裏ラベル というものでもなさそうです…
曖昧なお話ですが ラベルに関してはいかようにも変わるということになりそうです
ただ販売手と製造側の関係性は推し量れることになりますが…。




ダンヒルの Early Morning Pipe (EMP)はあまりに有名なブレンドですが
これのマッチ品として製造されたこのブレンドは




ダンヒルのそれと比べると
ややカットの粗いMixture タイプとなっています


今は
Peterson - Early Morning Pipe 再喫
こちらが比較の対象となりますが
色の黒さは似た感じになります ラタキアが入っているのもありますが葉っぱ自体はカッキリとした印象になります 昔のダンヒルの時の方がもっとリボンリボンしていたような気もします…
実に地味ないい匂いがするブレンドになっています



上のレビューでも書きましたが
数年前に際喫したとき 以前と比べて刺激が強くなっているように感じたEMP になります
以前はもっとバルカンチックなオリエントの香りの広がりを強く感じたものですが
現行のそれはよりスパイシーになっていて オリエントの柔らかさよりも刺激的なスパイスの刺激を強く感じたものです なのでバージニアの甘さもあまり感じず評価を落としたものです


それを踏まえて当ブレンドを喫ってみますと
端的に言って 現行のEMP よりもずっと美味いと言わざるを得ません


ダンヒル時代のEMP にも匹敵するようなオリエントトップのバルカンといっても良いブレンドになっていると思いました


その原因を考えてみます

多くの方が延べられてますが 現行のEMP より喫いやすいということが考えられます
その理由の一つに挙げられるのがラタキアの含有量とオリエントの違い
そしてスパイスの含有量になるかと思います


どちらもラタキア自体は多くはないのですが
よりラタキアのスパイシーさを感じるのは EMP>FB となります



どちらのブレンドも目が覚めるようなウッジーな清涼感があるのですが
当ブレンド(FB)の清涼感は ほとんどがマケドニアのオリエントによるところになるかと思われます
もちろんラタキアもその一端を担うのですが
ほとんどナチュラルなオリエントのハーブのような清涼感がこのブレンドを支配してゆきます
これが実に自然でイヤミのない清涼感の原因になります

EMP を喫って感じたのは もっとスパイシーなオリエントではないハーブやスパイスの刺激のある
清涼感になりますし 辛みを少し伴うようです

目が覚めるのは後者になりますがちょっと口に残るところがあるようです
それに比べFB の方はもっと穏やかで自然の甘みを伴うオリエントの清涼感が心地よさを誘います



当ブレンドのラタキアははっきりとその存在を感知できます
しかしある程度のスモーキーさとスパイシーさを運んで来こそすれそれ以上ではありません

それよりも オリエントの清涼感を伴うクリーミーな甘さとバージニアの柔らかな甘さがそのラタキアを包み込みますね ここがこのブレンドの素晴らしいところになります


オリエントはマケドニアのDubec あたりと ターキッシュのイズミルになるかと思いますが
インセンスライクなお香のような香りは感じず それよりも清涼感のある自然な甘さが広がってゆきます 酸味はさほど感じませんがそのオリエンタルな甘さと ブライトとレッドのやんわりとした甘さをしっかり感じることが出来ます
ここも EMP との違いになるでしょうか

刺激は少ないのでけれど より落ち着きのある甘さを感じることが出来
地味に美味いブレンドとなっているようです
派手さはありませんが よりオリエンタルに傾いたバージニアもしっかり味わえる
English よりもBalkan に傾いたブレンドになるかと思います
私の好みは FB>ENP となります

値段を比べてもEMP のそれとはあまり変わらないのですが
ブレンド的にはこちらをお勧めします

オリエンタル・バージニア好きには お勧めします ラタキア入りだけどね
そんな感想となりました
それでは また

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