鳥とパイプと日本酒のおっさんメモ

おっさんの日々の散歩における鳥たちの写真と、好きなパイプタバコの感想
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Cornell & Diehl - Mad Fiddler Flake (The Old Ones)

2019年06月02日 | パイプタバコ
2019年 6月

今回は Cornell & Diehl - Mad Fiddler Flake (The Old Ones)

The Old Ones シリーズの 3弾目 となりますが
いやはやまったく 訳の分からない所に足を踏み入れたものです・・・
この Mad Fiddler という言葉は 直訳すると 気の狂ったバイオリン弾き
という意味のようですが 調べてもよく分かりません・・・
おそらく あの ラヴクリフト がらみかとは思うのですが
幼少の頃に バイオリンを習っていたらしいのですが それがどう関係してくるのかは
分からない所となります・・・。

まあそんな詮索は止めて 取り敢えず純粋にタバコを味わってみます。

このタバコの葉組は
Black Cavendish, Cigar Leaf, Perique, Virginia
この中の Cigar が オリエントの Katerini と間違えた Kasturi となります。
この葉っぱは インドネシアの シガーリーフで フィラーに使われる葉っぱのようですが
フィラーということは 葉巻の中心の葉っぱなのですが いたってマイルドで甘いようです
そこが特徴の葉っぱの様です。

そんな予備知識をふまえ



何やらおどろおどろしい事が書いてあるのですが・・・


 
缶を開けると



黒めの ブロウクンフレイクが出て来ますが
やはりプロピレングリコールでしょうか 適度な湿気の 柔らかい小さめのブロウクンフレイク が現れて来ます。


皿にとると

こんな感じで そのまま詰めてもいいのですが
最終的には このように



しっかり善くもみほぐして ある程度乾燥させて詰めた方が
美味いという結論になりました。


それまでは いろいろ喫い方を試したのですが
どうもピンとこない味で また Innsmouth の二の舞か・・・という事も頭をよぎったのですが
喫い方で かなり味わいが変わってくるタバコの様です。


くわしい 感想 を

このシリーズ オリエントの Katerini と この Kasturi が好んで使われている
ようですが その理由は この葉っぱが素晴らしい味わい であるというよりは
なんちゅうか 心をざわつかせるというか 普段の落ち着きと違う どこか別の世界
扉を開かせるような意味で 使われているような気がします・・・大袈裟ですが・・・

Greg Pease さんの トラファルガー にも この Katerini が入っていたのだと
思うのですが やはりあちらのタバコも どこか落ち着きどころのないものを感じたのですが
このシリーズは さらにその上を行っている様で 更に掴みどころのない雰囲気を出しています。 一貫してそういった物を このシリーズに求めているのだと思います。


このタバコの キーポイントは Katerini ならぬ Kasturi なのですが 少し味わいが
変わって来ます。 
こちらの方が ダークで アーシーな味わいになります
そこへ バージニア と BC の甘味がどう絡んでくるのかが問題です。

最初 あまり揉まずに 詰めてみました
まだ湿気がありますが 火付きは悪くないです
点火と伴にすぐに立ち上がるのは
甘酸っぱい イチジクのような独特の甘さです
やはり Haddo's Delight を思い浮かべますが その甘酸っぱい香りは少しずつ減退して
行きます。 それとともに シガーリーフの ダークで ややストロングで アーシーな
タバコの味わいが来ます。
その Kasturi の さほど強くはないが ダークでストロングな味わいと 
おそらくペリクによるものでしょうか?
その少し甘酸っぱい 甘さよりも酸味の部分とが
相反し合い バランスを取りながら喫煙は進んで行くのですが、
問題は バージニアと BC.

バージニアの甘味が来ません・・・
BC の 甘味も来ない・・・
どうも美味くないんですね


甘酸っぱい味に バージニアの甘さが消されている感じです・・・
そんな感じで最後のほうは シガーリーフの味わいが強く出て 終わりとなります。

ダメだな このタバコは・・・ちっとも美味くない・・・ってね。
こんな事を 繰り返していたのですが

ある時 転機が訪れます
そのきっかけになったのは
SG の FVF と SJF なんですね

このタバコは 以前250g のバルクで買った物を 保存瓶の中にストックしてあるのですが
時折 さっぱりしたものを喫いたくなった時に 少しずつ取り出して喫います。
この 両者のフレイクは やや厚めのフレイクなのですが 湿気も多く
よく揉み解さないと 甘味が出ません。
いろいろやってみたものですが、十分すぎるほど良く揉む方がおいしいんですね。

そこで この MF も 良く揉んでみました。

このように リボンカットのようになるまで揉んでみます。
そして 軽~く 詰めて喫ってみました。

良く揉んで喫ってみた感想

やはり点火と同時に 甘酸っぱい香りが起ち上がるのですが
すぐにその香りは落ち着きます。
それと同時に 今度は バージニアの甘味がグッと起ち上がって来ました!
あ 甘い・・・ 
BC も負けてはいません こちらは少しクリーミィで ややフルーティな甘みが来ます
ああ これです この甘みが来ないと いけません。

Kasturi も 適度なたばこ感で それに応えます
味がグッと引き締まりました これならば美味いです
あれほどまでに効いていた 甘酸っぱい味と香りは 微かにその余韻を残したまま
すでにどこかへ消え去っています・・・。
いいですね これならば充分いけます 美味いです。

終盤 甘味はピークを迎え Kasturi のストロングな味わいと伴に終焉を迎えます。


良く揉んで 湿気を飛ばすことにより ペリクによるものなのか トッピングによるものなのか あるいは アルコールによるものかははっきりしませんが、あの甘酸っぱい香りがとび
本来の バージニアと BC の甘味が十分引き出されて美味くなったのかと思います。


サイケデリック という言葉がありましたが 赤 青 黄色のライトの点滅する
幻想的世界観に基づいて仕組まれた? このタバコシリーズ
そう言った作為的なものを除外して 本来のタバコの美味さを味わえば
いいかと思うのですね・・・
にしては 少々 めんどいのですが、2弾目 3弾目 はなかなか面白くて良いかと思います。

まあ ホッとしないけどね・・・。
でも 実はこの後 4.5弾目も とってしまったんだよね・・・
ということで このシリーズは もう少し続きます。


そんな 感想でした
それでは また

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