鳥とパイプと日本酒のおっさんメモ

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好きな日本酒の感想、等を、写真でメモ

藤井聡太ウオッチャー 2022/12/18版 今棋王戦が熱い…!

2022年12月18日 | 将棋あれこれ
2022/12/18 日曜日

前回の藤井聡太ウオッチャーは 今年の5月でした
その時は叡王戦の防衛線が終わったときになります
前年に豊島将之より奪取した叡王のタイトルを 今年出口若武の挑戦を退けた時になります

あれから半年が過ぎてからの今回の記事となるのですが
その間に その他の3つのタイトルの防衛戦がありました

棋聖戦は 永瀬拓矢を3-1で
王位戦は 豊島将之を4-1で
そして先ごろは 竜王位を 広瀬章人の挑戦を 4-2で退けたばかりとなります
棋聖戦と王位戦は いずれも開幕戦を落としたのちの連勝での防衛となりましたが
やはり竜王戦も開幕局を落としたのち 3連勝して優位に立ち 5戦目は落とすのですが
6戦目で勝ち切ることになりました

相手の研究を真っ向から受けて立つのが藤井流の真骨頂ですが
対戦相手の研究もここ一番で用意したものになりますので 3タイトルとも初戦を落とすこととなりました

しかし そこからの反撃がこれまたエグイのが藤井聡太流となります
相手の研究を上回る研究と実践での深い読みと対応力がそれを凌駕することとなりました

先の竜王戦においては 挑戦者の広瀬章人の戦略家としての巧者ぶりが注目を浴びることとなりました
二日制のタイトル戦で 藤井聡太に2勝したのは広瀬が初めてとなりますが
2戦目3戦目でも広瀬の研究に藤井聡太は追い詰められAI の評価値は途中で広瀬に大きく傾きます
持ち時間も大きく離されるのですが そこで深い読みに裏打ちされた勝負手を放つのが藤井聡太

2戦目3戦目は 逆転での勝利となりましたが
そこのところのわずかな違いが藤井聡太と他の棋士との大きな違いとなります
勝敗を分けたのは思いもかけない手になりますが その手を指すには深い読みと精度が必要になり
それが出来るのが藤井聡太 ということになります

藤井聡太の将棋中継を見ていて一番楽しいのは
そういった瞬間を頻繁に見ることになるからに他なりません
羽生マジックという予想外の手を羽生善治さんも昔よく指したそうですが
それに匹敵するのが藤井聡太の将棋ということになります


こちらは竜王戦第6局の途中図ですが

1日目の封じ手の局面となります
後手番の広瀬の封じ手になりましたが
その広瀬の封じ手は AI の予想通り 3八銀となりました

しかしこの後たてに飛車を浮いた藤井の4六飛が 見ているものすべての予想を裏切りました
簡単に飛車を取られるからになります 当然AI の候補にも挙がってませんでした…
ですから広瀬もこの手を全く読んでいなくて驚いたようです
ここが勝負の分かれ目となりました

この手を境に深い読みに裏打ちされた藤井聡太の猛攻が始まることとなり
ほとんど間合いを見切られた藤井聡太の攻めと守りの見切りに広瀬は追い詰められます


頭を抱える広瀬になりますが すでにすべては決しており


その数分後には

投了
することとなりました



こうして藤井聡太の竜王戦の防衛が

決まったのですが


いつものようにインタビューに答えることとなる

藤井聡太になります



これで現在5つ保有してるタイトルの 4つの防衛が決まったことになりますが
残りの王将のタイトルは来年1月から始まり
そのタイトルの挑戦者は 100期目のタイトルを狙う羽生善治に決まっております

昔からの将棋ファンはこのカードを心待ちにしていてようやくそれが実現することとなりました
このタイトル戦が事実上の羽生善治から藤井聡太への将棋界の第一人者の引継ぎとなることになります
もう羽生さんはタイトルを持ってはいませんが秘術を尽くした戦いを期待します

この私はもう羽生さんの将棋を見たいわけではありませんし
羽生善治が負けるのを見たくもありませんがどのような戦いになるのかは気になるところです
藤井聡太の強さを一番認めているのは羽生善治なのですが
その若い頃の羽生よりもさらに進化しているのが藤井聡太であると思っているのも羽生であります

ですからこの私はこのカード あまり見たいとは思いませんね
もう羽生さんは52歳ですから…



今藤井聡太は タイトルを5冠保持していますが
あと3つタイトルはあります
名人戦は A級順位戦の結果次第で 来年挑戦権が得られることになりますが
いまは 4勝1敗で 豊島将之とともに首位を走っているところ
王座戦は来年度の戦いになり今年のものにはなりません

しかし今棋王戦が熱いです
この藤井聡太も挑戦権争いに絡んでおります
ベスト4まで進んだところで 敗者復活戦の権利を得たのがその理由です

実は準決勝で 佐藤天彦にらしくないミスで負けてしまったのですが
その後敗者復活戦に回り(棋王戦はベスト4以上は2敗するまで敗退が決まりません)

その1回戦で 同学年のライバルの伊藤匠に

見ている方がドキドキしっぱなしのとんでもない将棋で勝ちました


 
この二人 アベマトーナメントでチームを組んだ仲で 
小学校3年生の時 JT杯子供大会でこの伊藤匠と藤井聡太は戦っております
その時は藤井が負け 悔しくて将棋盤を抱えたまま離さずずっと鳴いていたそうです(ビデオを見た)

その後プロになったのは藤井が14歳の時になりますが
伊藤匠はその4年後のこととなります
伊藤匠はプロデビューしてから頭角を現し 去年は藤井聡太を上回る勝率を上げました
どちらも8割越えの勝率になりますが 藤井は5年連続の8割越えとなりとんでもない記録です

タイトル戦を争いながらの8割越えは聞いたことがありません
それだけずぬけて強いということです
今年も8割を超えるのか気になるところです(現時点で 8.11割となっております)




その伊藤匠を棋王戦敗者復活戦の1回戦で破った後は
12/8に羽生善治と戦いました
冒頭の写真がそれになりますが

この将棋にも勝って次はいよいよ 佐藤天彦とのリベンジマッチとなります
その対局が明日(12/19)あるのですがこれは見なくてはなりませんね(アベマで放送があります)


しかし佐藤天彦には1勝のアドバンテージがありますので
この対局で佐藤が勝つと佐藤の挑戦が決まるのですが
藤井が勝ってもまだ決まりません

その場合は 12/27に第2局があってそれに勝った方が挑戦者となります
つまり藤井聡太は 敗者復活戦で4連勝しなくては挑戦者に成れないのですが
天彦は1勝すればよいことになります

今この敗者復活戦が熱くてたまらないですね
でも藤井聡太ならばそんなこと簡単にやってしまいそうに思えます



今年の藤井聡太の目標は 短時間の将棋 ということでしたが
実はすでにJT 杯をとっています

短時間の将棋とは
公式戦ならば
JT 杯 優勝
朝日杯 1/15から始まります
銀河戦 おそらく優勝収録なので…
NHK 杯 1/15佐藤天彦戦

があります
非公式では 新銀河戦というのが今年できたばかりですが超早指しのトーナメントになり
昨日藤井聡太はそれに優勝しています


今乗りに乗っている藤井聡太ですが
佐藤天彦との戦いに勝利すればとんでもない記録が生まれそうです

タイトル6冠 さらにはタイトル7冠
そしてこのまま勝ち進んでゆけば最高勝率もあるかもしれません
歴代最高勝率は中原誠の0.857で
新4段の 徳田拳士が今0.853くらいで1位なのですが
1敗でもすると勝率はぐっと下がります

藤井聡太は今0.811ですからまだ2位なのですが
このまま連勝が続き対局が増えてきますと あるいは勝率が高くなることも考えられます
それくらいの強さを感じる次第です



ワールドカップの決勝戦 フランス-アルゼンチン戦は今夜24:00より始まりますが
アルゼンチンのメッシと フランスの エムバペのパフォーマンスが楽しみです

そして明日は棋王戦の 藤井聡太-佐藤天彦戦がありますので
そちらも見逃せません
楽しみは尽きませんんね
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藤井聡太ウォッチャー 第7期叡王戦終わる

2022年05月29日 | 将棋あれこれ
2022年 5月

5/24に将棋の叡王戦第7期のタイトルマッチ5番勝負が終了しました
藤井聡太叡王が 3-0のストレート勝ちでタイトルを防衛したのですが
去年この将棋の話題に触れたのが 9月のことでありその時もこの叡王戦でした

その時は藤井聡太がこの叡王戦のタイトルを取ったときで 2冠から3冠へとなったときになります
コロナの為遅れていたタイトル戦な為 9月となったのですが 今年は早くタイトル戦が始まっています
およそ半年後の4月からこのタイトル戦は始まりましたが




藤井聡太さんに 出口若武六段が挑むというこのタイトル戦でしたが


第三局は

きわどい勝負になったのですが


この藤井聡太が



こちらの

出口六段をかわして勝利し タイトルを防衛しました

Abema の無料放送になりますが この私はずっとこのタイトル戦を観戦してきました
 


将棋好きのこの私は 今や藤井聡太の将棋を見るのが一番の愉しみになった感があります
どこか頼りなさそうな 前川清みたいな顔をしたこの藤井聡太さんの将棋には
とんでもない面白さがあります
観戦の仕方が変化したのもその理由ですが
スポーツにはない面白さがありますね

むろん勝負の世界ですから 勝つか負けるかというドキドキ感もあって堪りませんね



藤井聡太さんが去年豊島将之さんからこのタイトルを奪ってから
その後の約半年の間に将棋界の序列は大きく変わりました

10月からは竜王戦が始まり 豊島竜王のタイトル保持者に藤井聡太さんが挑み
4-0 でタイトルを奪取したのが11月のことになります


その後王将戦の挑戦者になったのが 去年の12月のことで
今年の1月からは 渡辺明王将の持つタイトルを賭けて王将戦のタイトルマッチが始まり
これも 4-0にて藤井聡太さんがタイトルを奪取します

あれよあれよという間のタイトル奪取で
気づいたときにはいつの間にか 2つだったタイトルが5つに増えてしまいます
いわゆる 藤井5冠の誕生となりました

今将棋界のタイトルは
竜王
王位
叡王
棋聖
王将

の5つのタイトルを 藤井聡太が持っており

名人
棋王

のタイトルを渡辺明が持っています

タイトルは全部で8つですから 残りの1つの
王座 を永瀬拓矢が持っています

ことしようやくA 級に上った藤井聡太もここで優勝すれば来年は名人に挑戦することが出来ますので
藤井聡太が名人になるのはいつになるかが注目です
また全冠制覇の 8冠王はあるのかどうかがまた大きな愉しみとなります

その為には今持っているタイトル戦をすべて防衛しなくてはなりませんし
棋王 王座の緒戦者資格も取らなくてはなりませんから 並大抵のことではありません

羽生善治の記録した7冠制覇はこれまたすごい記録ですが その羽生でさえ全冠制覇は1回きりで1年だけのことです それだけ将棋で勝ち続けるのは大変なことなんですね


彼にはそういった期待がかかりますが それが当たり前に思えてくるのは
底知れぬ深い読みと熱意を感じるからに他なりません…それが才能というやつです


いま将棋のタイトル戦は 名人戦を 渡辺明―斎藤慎太郎が争っていますが
どうも見た感じでは 策士の渡辺に斎藤は勝てないようです

永瀬も先日の棋王戦では 渡辺に1-3で敗れていますので
今渡辺明に勝てるのは この藤井聡太以外には考えられないところです
勝負巧者で策士の渡辺明をも凌駕してしまうほどのパワーをこの藤井聡太に感じるところです

当の渡辺明もその事はわかっていますから 彼一流の策をもって藤井に対処しますから
この二人のタイトル戦は実に面白いです いいライバルだと思いますね

筆者はこの渡辺が完膚なきまでにこの藤井聡太に叩き潰されるところを見たいと思っていますが
そんなことを思っているのはこのおっさんだけであって
二人とも感想戦では実に楽しそうで実際に戦った物だけが知る相手に対する尊敬の気持ちがにじみ出ているのを感じてしまいます

今将棋界は 藤井聡太がトップに立ちましたが
そのライバルは

なんといっても 渡辺明を筆頭に
永瀬拓矢 豊島将之 斎藤慎太郎らが上げられますが
それ以外にも
広瀬章人 菅井達也らのA 級勢

若手の中にも
藤井キラーの 大橋貴洸をはじめとして 
佐々木大地 佐々木勇気 近藤誠也 出口若武
藤井聡太と同じ年の 伊藤匠

彼らの台頭が待たれます

ひょんなことからまたのめり込んだ将棋の世界
今はネットテレビも Youtube でも面白いコンテンツが盛りだくさんです
将棋AI の普及によりより将棋の面白さが増しました 楽しいです

Abema では今 第5回Abema トーナメントの団体戦を毎土曜日7:00PM より放送していますが
これがまた最高に面白いです
持ち時間が5分で 1手指すごとに5秒が増えるフィッシャールールというのを採用していますが
ほとんど直感だけの檄早指し将棋です
このルールでも藤井聡太は強く このトーナメント個人戦を含め4連覇しています

将棋は見るのも時間がかかりますが これは別
面白いこと請け合いです 興味がある方は一度見ることをお勧めします
4時間くらいあっという間に過ぎてゆきますよ

そんな最近の藤井聡太のお話です
それでは また
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フルセットの末藤井が叡王を獲得 不二家はスポンサー冥利だな…

2021年09月15日 | 将棋あれこれ
2021/9/14

このところネットで無料で配信されるAbema将棋により将棋を見る機会が増えたこのおっさんです
昨日も 豊島ー藤井で争われた叡王戦をライブで中継しておりました

これまで2-2のイーブンで迎えた最終戦となり 勝った方が優勝となります
タイトル戦ですので 勝った方がタイトル保持者となるわけです
将棋好きのこのおっさんですから見ないわけにはゆきません

近年の将棋解説にはAI(将棋ソフト)が導入されており 優劣が%で表示されますし
同時に有力な手がAI によって示されますので いかに対局者がその手に近い手を指すかが一つのキーポイントになり 対局者間の対決も見どころですが AI との嗜好の違いもまた見どころとなります

ですから 以前の将棋と今の将棋はかなり違っており よりはっきりとした手の善悪が見えてきますし
プロの将棋研究にもAI が欠かせない手段となっておるようです

人は計算能力でAI にはかないませんから 現在は人はAI には勝てないのですが
将棋は人と人がするゲームになりますので AI の考察とともに
人対人の将棋を楽しむのが昨今の将棋事情となるようですし それがまた面白いところになります

そんなことで 藤井聡太の将棋を見始めたのですが 
現時点で羽生の後の将棋界を引っ張ってゆくのはこの藤井聡太であることは間違いのないところです
その才能と強さは現時点では群を抜いていますので 今はその藤井の将棋を見るのが楽しいところになります
今はいかに藤井聡太が天下を統一するかその流れを見るのが衆目の一致した楽しみとなっているようです しかしいずれまた別の強者が出てきて 藤井もその座を追われるかもしれませんが
それもまた別な楽しみとなります

そんなでこの叡王戦 最終決戦となったのですが
すでに藤井は 王位のタイトルを4-1で防衛しており(挑戦者は豊島)
8/30の竜王戦挑戦者決定戦の第2局で 永瀬に勝って豊島竜王への挑戦を決めていますので
豊島にとってもこの対局は大一番となりました


朝の9:00 から始まったこの対局 昼食休憩をはさんで 終局は午後6:20頃となりました
見ている方も非常に疲れる将棋の対局は ずっと見ていることなどできませんが
当事者はずっと考えっぱなしですから相当疲れると思います
対局が終わると2~3㎏位痩せるそうですから とってもハードなことですね


両者秘術を尽くした戦いは 見ている方をも呑み込んでゆくのですが
結局勝ったのは藤井となり 藤井聡太の3冠達成となりました


こちらは藤井の終局直後の



インタビューに答えるところになり



こちらが豊島のやはり



感想を聞かれるところとなります
勝った方は良いですが 負けた方はつらいのでしょうが
そんなそぶりを見せない豊島も立派だと思います
しっかりインタビューに答えているのは流石ですね 好感が持てますね

この私羽生の後釜にはこの豊島を推していた好きな棋士ですが
やはり藤井聡太の魅力には勝てませんので どうしても藤井を応援してしまうのですが
その魅力はやはり将棋の手が素晴らしいということになりとても魅力的な手を指します
けっして安全勝ちを狙わないその指し手はとても魅力を感じますが
それにはたぐいまれな終盤力と深い読みが要求されますので簡単なことではありませんし
真似ることが出来ないところになりそこが天才と言われる所以でしょうか



勝負がついた後 対局者同士で 感想戦 というのをやるのですが
こうしたときは…? とか こんな手もあったとかやるわけですが

最初から指し手を並べ返して検討することになります


その時にAI は

この様に 正解率なるものを出してきますから 恐ろしい
でも AI の感覚と人の感覚は少し違うようです


今回はタイトルの決着がついたので 大がかりな記者会見が執り行われたのですが



記者の質問に答える藤井ですが
このタイトル戦には新聞社以外のスポンサーがついており
それがあのお菓子の不二家ということになります
将棋界にとって スポンサーはとても大切ですので すべての棋士たちがスポンサーの期待するような商品の宣伝に応えるのですが

見ていて少し気の毒になるくらいです…
やり過ぎじゃねぇのか不二家さん
とでも言いたくなってしまうのですが


この写真を見ていただければわかると思うのですが
勝利した藤井聡太に不二家から贈られたのは
こちらの

でっかいペコちゃん人形になります


不二家さんにとってはなんとも素晴らしい宣伝になりますが
小さい子供じゃあるまいしちょっと開いた口がふさがりませんでしたね…

スポンサー冥利に尽きるとはこのことでしょうか
天下の藤井聡太に このでっかいペコちゃん人形を持たせてポーズをとらせるとは……
もっとお金を出してやりなさい と言いたいところです

ニトリの社長でもスポンサーにならんかな
そんなお話でした
それでは また


PS
今週の土曜日 ⒘:00より Abema将棋トーナメント決勝というのがあります
3人ずつのチームによる団体戦ですが 藤井チームが決勝に進んでおります

この団体戦フィッシャールールというので戦うのですが5勝すると勝ちになります
どのような順番で出るかはその時の気分であり一人3局の出場となります
持ち時間が5分で秒読みは5秒だっけ…?
見ていてとても面白いのですが対局者は大変です
とにかく考える時間がほとんどありませんので ほとんどがたたき合いの将棋になり
将棋の恐ろしさと面白さを満喫できること請け合いです
藤井聡太はこのルールでも相当強いです

賞金が1000万のこの将棋団体戦
知らない方は見て損はありません 面白いこと請け合いです
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今どきの将棋の楽しみ方② 藤井聡太のライバルたち

2021年08月20日 | 将棋あれこれ
2021年 8月

最近ハマっているのが将棋の藤井聡太の対局を観戦することです
5年前に14歳2か月でプロになったのは知っていました 
将棋観戦も好きなのですがなかなか疲れることもあって 見る機会もありませんでした
それが テレビのワイドショーなどで面白く取り上げられていたこともあって次第に興味を持った次第です

ワイドショーは無責任で面白おかしくその話題を取り上げますので 少しでも将棋をかじったことのある人ならば そういった報道の安易さに閉口するものです
でも 将棋といったテーマに少しでも脚光を当ててくれたことに対しては喜びを隠せませんし 日本将棋連盟にとっても非常に喜ばしいことなのかと考えます

今は 無料のネットテレビで藤井聡太の対局が見られますので そういったことがまた将棋を観戦するきっかけにもなりました
無料のAbema将棋
上記のネットテレビで藤井聡太のタイトル戦などはやってくれますので
それを見ることがマイブームとなっております

去年よりそれを利用しての藤井聡太の将棋観戦を始めたのですが
その将棋の面白さ 強さに引き込まれてしまいましたね
それと同時にテレビに表示される AI の形成判断 次の一手の有効性と読み筋もその観戦に
グッと深みを持たせてくれたので望外の面白さとなりました

その事は 前回の記事に書いたのですが
羽生さんの凋落とともに遠ざかっていた将棋界の今の勢力地図をここで広げてみると
以前は7つしかなかったタイトル戦が 今は8つになっています
そのタイトルは

竜王 豊島将之
  挑戦者決定三番勝負が 藤井聡太Vs永瀬拓也で行われており 現在藤井の1勝 30日に2局目
名人 渡辺明
王位 藤井壮太
  豊島将之の挑戦を受け 現在 藤井の3-1 19日に4局目がありました
叡王 豊島将之
  藤井聡太が挑戦中 現在藤井の 2-1 で 22日に4局目があります 3勝すればお終い
王座 永瀬拓也
棋王 渡辺明
王将 渡辺明
棋聖 藤井聡太
  6月に渡辺明の挑戦を 3-0 で退けています

となっており現在のタイトルホルダーを右に書いてあります
現在進行のタイトル戦はその状況を書いておきました

タイトルホルダーを色分けしていますが 現在4人のタイトルホルダーのいる将棋界ですが
この4人を 4強と言っており 誰がこの戦いを制するのか大いに興味があるところです
まさに戦国時代の感のある現在の将棋界ですが
今将棋界は熱く燃え滾っており 現在進行中のタイトル戦を含め 藤井の竜王挑戦が決まると
藤井-豊島 の最長19番勝負となりますからすごいですね 藤井はこのタイトル戦が始まる前までは
対豊島に 1-7 で大きく負け越していましたが現時点では 6-9 と猛接近しており
苦手意識はなくなった感があります
早ければ来週中に 藤井の叡王獲得と王位の防衛が成るかもしれませんので
将棋界にとっては熱い一週間となりそうです


そんな将棋界の勢力地図になりますが
藤井聡太の強さについてのもう一つのポイントになりますが
たぐいまれな終盤の強さ ということがあげられます

スペックが違う
としか言いようがないほどの強さを終盤で発揮するのですが
その一つの要因に 彼の詰将棋の解く力が挙げられそうです
速さも正確さも詰将棋で鍛えられたものがありそうです

詰将棋解答選手権 というのが2003年から始まっていたそうですが
藤井聡太は2015年(小学校6年生)から現在まで5連覇中だそうです
去年と今年の大会はコロナで中止になったそうですが
プロ棋士も参加するとてつもなく難しい詰将棋を解く速さと正確さを競う大会になります

詰将棋とは指し将棋とは違う将棋のパズルのようなものですが これを初手から最終手まで
すべて頭の中で考え解答を紙に書き込むのは 相当な読みのスピードと正確性がなければ
まず無理です プロでもこれに参加するのはごく一部のスペシャリストのみ

よほど自信がなければ参加もしませんし 優勝することは出来ません
それをこの藤井聡太は 小学校6年生の時から5連覇していますのでスゴイの一言です

彼の終盤の強さは こういった力がその後押しをしているのだと思います
長編詰将棋では100手を越えるものはざらにありますが この解答選手権ではそのような長編はないのでしょうが かなりの難問が出るようです 制限時間がありますし 
いくら詰将棋が好きでもしっかりと正確な将棋盤が頭の中にある人でなければまず無理は話です
彼の終盤力は この詰め将棋を解く力が支えているのだと思います





さて現在の将棋界は この藤井聡太を中心に動いていると思われるのですが
30年前の羽生善治を思わせるようなそういった華やかな楽しさがあります


藤井聡太のライバルたち

王位戦は今豊島将之竜王の挑戦を受けてタイトル戦が進行中であり(今3勝1敗)18・19日に4局目が行われて 藤井が勝ちました あと1勝で防衛となります
それと同時に 叡王戦の挑戦者になっており こちらもやはり豊島叡王とのタイトル戦が進行中で
現時点で2勝1敗でタイトル奪取に王手をかけた状態になります こちらは22日に第4局目がありますので
これに勝つと叡王のタイトルも獲得することになります

竜王戦においては 豊島竜王に対する挑戦者決定戦三番勝負が行われており それにもコマを進めていて 永瀬拓也王座とタイトル挑戦をかけて激突してます
現在藤井の1勝ですが 30日に2局目が行われる予定で これに勝てば豊島竜王への挑戦が決まります
先日王将位挑戦者決定リーク入りが決まりましたので そちらの対局も期待が高まります


冒頭の写真は その竜王戦挑戦者決定三番勝負の先日の写真になりますが



こちらが

永瀬拓也王座(28歳)になります
藤井聡太とは 練習対局仲間でありよく知っている間柄になりますが
永瀬も努力家で研究熱心な将棋指しです 受けに定評がありしぶとい将棋を指します
羽生さんがまだタイトルを持っていた頃より何度も挑戦をしており早くより頭角を現したのですが
ようやくここへきて タイトルを2冠保持したようです 前叡王は永瀬でした。




今藤井聡太とタイトルを争っている注目の棋士は
こちらの



豊島将之(31歳)竜王 叡王 となります
現在2つのタイトルを持っていますが 王位→叡王→竜王 と連続して藤井と戦いそうな状況です

おとなしそうな面持ちですが やはり藤井と同じような強い将棋を指しますね
十代から頭角を現し 渡辺明が活躍している頃より
次の羽生の後継者はこの豊島であると言わしめた逸材です
正確な読みと時として思いもかけない強手を指します
とても魅力を感じますが 少し線が細い感じで 渡辺明には少し分が悪いようです
しかし 最近は実力通りの活躍で タイトルを3冠保持したときもあったようです
前名人でしたが 渡辺明にタイトルをとられました

しかし 藤井聡太に大きく勝ち越しているのは彼しかいなくて その辺が彼の強さを表しているのだと思います


こちらは先の名人戦で 渡辺明に挑戦した

斎藤慎太郎八段(28歳) になります
A級順位戦を 全勝で制し名人挑戦を決めたのですが
渡辺明にはうまくやられてしまった感があります
まじめな性格て2019年度の詰将棋解答選手権では 藤井の次の2位でした
年齢的には永瀬の方が1年先輩になります
今後いろいろタイトル戦に登場してくるかと思います




今の将棋界の第一人者と言えば 
誰もがすぐに思い浮かべるのが



渡辺明(37歳)名人・棋王・王将 で
永世竜王名誉棋王の称号を持っています 引退しなければこの衛星称号は名乗れませんが
羽生との永世竜王をかけての7番勝負は有名です
3連敗後の4連勝で 羽生の永世竜王獲得に待ったをかけたのですが
その勝負強さが光ります

この私なんぞは在りし日の大山康晴を思い浮かべるのですが
その勝負勘と実践的将棋の差し回しには卓越したものがあるようです
20歳で初タイトルをとったのですが 竜王戦以外ではあまり活躍していなかったのは意外です
誰もが羽生の後継者と思っていたのですが ここへきてようやく気力の充実が見られます
その負けない将棋と勝負強さはこの人の持ち味かと思います

もうすでに37歳になったのか…という感が否めませんが
タイトルは 26回とっています 羽生さんが99回ですのでそれを追い越すのは無理ですが
今最も安定感のある棋士になります

見た目以上に面白いかたで 話も面白いのですが
三浦弘行さんの将棋ソフト利用?違反対局問題で 発端となったのがこの人の訴えでした
公式対局中に将棋ソフトを使ったのではないかという疑惑を表立てたのですが
その事は 将棋の将来に暗い影を落とすことになりました
社会を揺るがすスキャンダルになったのですが その後の捜査?で三浦さんの無実が証明されたことになり この渡辺明も反省をすることになります

こういってはなんですが 彼の場合周りの人を見下しているところがあって
その辺りも大山康晴を思わせるところがあるのかもしれません
しかし彼も大人になった感がアリ今は棋界の第一人者の風格があります


先の将棋ソフト問題はいやがおうにも人と将棋ソフトの関係
人が将棋を指すということの意味を考えさせたようで
将棋というゲームのつまらなさと奥深さを同時に発覚させたという意味において
ある提言を投げかけたようですが


それも 藤井聡太の登場で 展開は大きく変わったようです
また将棋を見るようになったのもその効果になりますね
なにせ 面白いんですね将棋が   楽しいです


羽生善治も 佐藤康光もまだまだ現役で頑張っているのは将棋が好きだからなのですが
藤井聡太とこれらの4強たちのバトルは今始まったばかりです
一つの時代が今まさに始まろうとしていますが それを目撃するのは実に楽しいことです

そんなお話になります
それでは また
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今どきの将棋の楽しみ方① 藤井聡太の強さを楽しむのもその一つ

2021年08月19日 | 将棋あれこれ
2021年 8月

今将棋界は活況を呈している
その大きな要因の一つは 藤井聡太という天才の登場によるところが大きいのだと思います

14歳でプロ棋士になったり最年少タイトル奪取の記録を作ったりしておりその活躍はマスコミや
テレビのワイドショーなどでも取り上げられていますが
それは外面的なことであって その本質はたぐいまれな強さにあります
この部分が他の棋士とはどうも少し違っているようです

 


まだ19歳になったばかりですが タイトルは2つ保持しています(棋聖・王位)が
デビュー以来の勝率を見て驚きを隠せません……!
藤井聡太の記録
若いころはあの羽生さんも凄い記録を残しておりますが
なんといっても驚きはその勝率の高さになります 現在4年連続で最高勝率を続けておりますが
それは羽生さんも過去に一度だけ達成したこともあるのですが どうやら今年度は新記録を達成しそうな勢いがあります(史上初ということになりそうですが)
彼の場合はデビュー以来それを続けておりまだ底が全然見えてきませんのでなおさら恐ろしいですね
タイトル戦を争うようになると勝率も下がってくるのですが(相手のレベルが上がりますので当然です)
現時点では連勝もさることながら勝率が群を抜いていて 8割越えはびっくりしますね…。
あの羽生さんもタイトル戦を戦いつつ 勝率7割越えがやっとでしたのでこれからが見ものですね




こちらは現在50歳の羽生さんですが(今年51歳になります) もう頭が白くなってきており時の流れを感じさせます
総対局数が全く違いますが 
2000年頃は.720を超えていた羽生さんの勝率も今はタイトルを失って負けが込み
勝率も7割を切る程に下がって来たようです…
藤井聡太さんの場合はまだ若いですのでこれからの30年がどう変わってゆくのか大いに気になるところになります。

今将棋界はこの藤井聡太を中心に回って行っているのですが彼の対局を追い続けるのは
とても魅力的な将棋観戦の仕方であると言わざるを得ません


将棋が面白いんですね彼の将棋は
意外性もあるししかも強い 終盤がとてつもなく強いから踏み込みが半端ないんですね
これが面白くないわけがありません

この私の将棋観戦は
若いころの大山・升田に始まり その大山からすべてのタイトルを奪った中原・米長時代へと進んでゆき 羽生の登場を見て時代の完結を見た感がありましたが
その羽生の加齢と衰退により まさに戦国時代の様相を呈したのがここ数年の将棋界になります

そこを抜け出してきたのが かねてより羽生の後継者と言われ続けていた
渡辺明であり豊島将之であります それに永瀬拓矢 あるいは広瀬章人らが加わり
藤井聡太の登場を待って今まさに将棋界は天下統一に向かって突き進んでいる感があります

時代は藤井聡太を求めている感がありますが その流れを止めんと抗う抵抗勢力との
実に面白い戦いが待っています
これが面白くないわけがありません


そんな将棋界ですが 一般の方が将棋を楽しめるようになった要因には
ネットテレビの普及とAI分析があります

この私が将棋を見る方法として
無料のAbema将棋   があります

無料で配信しているネットテレビの将棋中継ですが 藤井聡太の対局とかタイトル戦の中継を生で観戦できるのが素晴らしいですね 何と言っても無料で見れるのがいいです

このAbema将棋の普及によって多くの方が将棋観戦に興味を持ったのかもしれません

以前 菅総理の実子がらみの官僚接待で問題になった囲碁将棋チャンネルも以前見ていたこともありますが
タイトル戦の生観戦は出来ませんでした しかるにこのAbema将棋はすべてやってくれますので
藤井聡太の将棋を観戦するにはもってこいの方法かと思います

さらに言うならば YouTube でもすぐにタイトル戦および藤井聡太の対局の
詳細な解説が対局が終わったすぐ後に数種類アップされます(将棋 藤井聡太で検索)
この連動性が素晴らしいと思いますね
昔では考えられなかった対局情報がたちまちのうちに見ることが出来ますので
時代の流れではありますが楽しい時代になったものです
将棋ファンにはたまらないコンテンツが揃っているものですね
これならば 黙っていても藤井聡太の というよりも将棋そのものの魅力が一般人にも広がってゆくことは充分考えられますし 事実そうなったようです。


もう一つ重要なことがあって
それがAI の活用ということが挙げられます
今はAI と言っていますが いうなれば将棋のコンピュータソフトになります
対局中の形成判断はパーセントで また次の一手も有力手をAI が予測してその後の読み筋も披露するのですがこれがまたスゴイ  
人間の感覚では考えられないような手も挙がってきます

Bonanza の登場以来 ここ数年は コンピュータ対プロ棋士の戦いがあったのですが
今やAI の知能は人間を追い越してしまったようです
つまり人はAI に勝てない時代になったようです…
その事は当たり前で必ず人はこういった計算が求められるゲームにおいては勝てない時代が来るとわかっていたのですが 将棋は人の行うゲームであり人がすることに意味があるのですね

ですから 今はいかにAI の考えることに近づけるのかが一つのキーワードになるようですし
そう思って見た方が楽しいですし そこが面白いところでもあります
実際には AI の予測手と違う手を対局者は指す場合があります
ほとんどはそれが悪い手になるようですが そうでない場合もあって
AI も予測できなかったとんでもなく凄い手であることがまれにあるようです
そういった手をこの藤井聡太は指すことがあるようですから 堪りません

その辺りが一番の見どころかもしれませんね 
将棋は

実際にツゲの将棋駒と カヤの盤を使って
人と相対して指すのが一番楽しいのですが この年になるとそうもゆきません
将棋ソフトと指しても楽しいですが 相手に縛りがなくては勝てません…

そんな中で 藤井聡太の指す将棋を観戦するのは気楽で実に楽しい瞬間になります
今どきの将棋の楽しみ方かと思います
以下次回に
それでは また
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羽生竜王が名人戦挑戦者に

2018年03月22日 | 将棋あれこれ
2018/3/22 木曜日
昨日行われた 名人戦挑戦者を決める A級棋士6名によるトーナメントの最終戦で
羽生善治竜王が 稲葉陽八段を破り 名人戦の挑戦者となりました

順位的に優位なトーナメント戦でしたが 豊島八段 稲葉八段を破っての挑戦権は 価値があります
今将棋界は 若手が随分と台頭してきた状態となっています
少し前ならば そんな若手を この羽生さんが潰して来たものだったのですが
流石に年齢的なものがあり タイトルも続けて失っている所でしたが
ここへ来て また活躍していますね

将棋というものは そう簡単に頂上を取れる物ではない・・・ということでしょうか
新しい人の活躍を楽しみにするのと同時に やはり羽生さんなどの ベテランの頑張りを
期待してしまうのは おっさんが若くない証拠なのでしょうか・・・

なんにせよ 羽生さんには もうひと華 咲かせてほしいところであります

久保八段も王将位を防衛した模様で まだまだ久保さんも頑張っていますね
羽生さんよし少し下の歳ですが ベテランですね ほぼ羽生世代です

将棋は体力と気力ですが 特に体力がものを言いますね
健康には十分気を付けて 特にベテランには頑張って欲しいものです

おっさんの独り言でした

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明日(3/21)の名人戦挑戦者決定戦は 稲葉-羽生 の戦いに・・・

2018年03月21日 | 将棋あれこれ
2018/3/20

A級棋士6名による 前代未聞の名人戦挑戦者決定トーナメントは
長い戦いの末 遂に 稲葉陽八段 対 羽生善治竜王 との戦いの勝者が挑戦者になることが
決まったようです
豊島八段は残念ながら 驚異の5人抜きはならず惜しくも敗退となりました
稲葉八段が勝てば 去年に引き続き2年連続の挑戦 羽生竜王が勝てば一昨年に続いての
佐藤-羽生による名人戦となります。
どちらが勝っても面白い名人戦になりますね

稲葉陽八段といえば まず思い浮かべるのは
分かってください・・・ の あの 因幡晃さんですね
サングラスをかけ 長髪で 眉毛を八の字にしながら熱唱する あの人です
おっさんが若い頃随分あの歌流行ったものです 丁度 中島みゆきさんの 時代 という曲が
流行ったころでしたね・・・
おっさんの心にグサッと突き刺さる刃の様に いつまでも忘れられないいい曲でしたね・・・
キィが高くてうまく歌えないんですがね・・・

まあそれは余談ですが 明日が楽しみなところです


将棋の強さについての考察の続きですが
以前 月下の棋士 という将棋の漫画があったのですが
初手に端歩を突いて なんかそれらしき事をしたり顔で言ってました・・・これで俺が勝つ! なんてね

実に将棋を馬鹿にした漫画だと思いましたね・・・
この作者将棋を全然わかってない・・・そう思いました

将棋が100手前後で決着が着くとするならば いったい何手の手を読めばいいのでしょうか?
あまりに天文学的な数字になるので 気が遠くなります・・・
そんなことをわかって言ってるのでしょうかね

以前書いたことで 坂田三吉が関根名人に わしは100手先を読む というと 関根名人が
私は 150手先を読む と返した とテレビドラマでやっていたのですが
それも お話しです
将棋はそんな単純なものではありません

相手がこう指すとわかっているならば 自分の都合の良い手ばかりを直線的に交互に差し
100手先の場面まで 思い浮かべることは出来そうです
アマチュアの方でも それくらいは出来そうですが それはあくまで条件付きのお話です

むかし 原田泰夫八段が 3手の読み という次の1手問題をつくっていましたが
自分の指した手に対して 相手の候補手が少なくとも3通りあり そのそれぞれの手に対し
良い手があるかないか・・・という問題です
つまり 3手目(自分の手番の時に)にいい手があるならば その最初の手が正解ということです

でもこれも あらかじめ結論が出た将棋の一場面限定の問題で
いい手があるから問題になるのであります。
実際の指将棋では 形勢が傾くまでが実に長い・・・どちらも最善手を指すならば 
それはいつになるか見当もつきません・・・しかし いつかはどちらかに傾くのですがね・・・

一手指すごとに 相手の指す可能性のある手は増えてゆきますし そのあとのじぶんのても
その1手ごとに対してそれぞれ同じくらい複数のを読まなければなりません・・・
つまり1手増えるごとに少なく見積もっても
3×3×3×・・・・・・というように級数的に増えてゆきます
100手先ならば 3の100乗 という数字になります・・・
こんなに手を読むことは 人の頭の中では無理なお話になります・・・

でもそれをやるのがコンピュータなんですね 奴等ならそんなことは朝飯前なんですね
しかし 問題は形勢判断でしょうか
いい 悪い を瞬時に判断できるならば 到底人はコンピュータに勝つことは出来ないでしょうね・・・
残念ですがね

でもそこが難しいんですね
人には経験による 形勢の判別能力があります これが素晴らしい
中々機械にはマネの出来ないところです
だから今までは ヒトがコンピューターに負けなかったのですが それも事情が変わったようです
逆転してしまったようです・・・人工知能が進歩したんですね
もうこれからはヒトがコンピューターに勝てることはなくなりそうですね・・・


話を戻しますが 経験により ヒトは手を読まなくとも ある程度最善の手を見つけることが出来ます
それは長い間の修練によるところが大きいです
難しい局面でも 手を読まなくとも 候補手が浮かんでくるようです・・・
手が見えるというか 自然に次に差す手が分かるんですね
この事を早見え という言葉で表現しますが
これが一流棋士になればなるほど 凄い
今のプロ棋士は みんなこの能力が凄い様です

アマチュアは 考えないと指せない 
ヘボは 考えても指せない
・・・
プロは考えなくとも指せる こうでしょうかね

手が見えて その裏付けの為に読みを入れる…こういった感じでしょうか
でもね 本当に強い人は そのプロでさえ切り捨てたあまり可能性のない手でさえ
深く読みを入れるんですね・・・それが妙手になるんですね 中々指せない手なんですねこれが

それが嗅覚とでもいうか 勝負の本能みたいなものではないでしょうか
もちろん そんな手を指せるのは 一流棋士に限られてきますがね・・・
そこが棋士の芸なのではないでしょうか。

名のある棋士はみなそういったところがある様です もちろん羽生さんもネ‥

可能性のある手だけを拾い集め 数十手先の場面を思い描けることが出来れば
かなり強くなれそうです
でもそれが出来ないんですね・・・一般の人は

プロ棋士の凄さが一番分かるのは めくら将棋ですね
目隠しをして将棋を指すんですね 最後まで・・・
プロの人はこれが出来るんですね

将棋には棋譜というものがあります 記号で指した手を記してあるんですが
将棋の練習をするのに 将棋盤に駒を並べないで 頭の中だけでその手を進めて行きます
頭の中の将棋盤に駒を並べる訳です つまり。

しかし これが出来ない・・・
ある程度手が進んでゆくと 何がなんだかわからなくなるのですね・・・
将棋の駒の位置が分からなくなってしまうのです・・・
でもプロの方はこれが出来るんですね

これは 小さい頃からの訓練が必要なようです 頭脳の良さも必要の様です
これだ! と思いましたね 棋士に必要なのは


以前NHK の特番で 羽生さんが目隠しをして 棋譜を覚え 100手以上あるその棋譜を
最終手が終わった段階で 盤に並べる という事をやっていたのですが
これが驚きです 持ち駒の歩の枚数迄 その通りに再現しましたね

いったい どういった訓練をするとこんなことが出来るのでしょうか?

おっさんなども 頭の中で将棋盤を置いて並べてみるのですが
まず 81個のマス目が実に曖昧になります 盤面すべてが頭の中に入らないのですね・・・
5×5 位ならばなんとかなるのですが 9×9 となると ぼやけて
駒の位置が実に不確実になります これでは無理な話です・・・
つまり数手先の盤面を再現出来ないのですね・・・正確には・・・

この数手先の局面を再現する ということが 将棋の手を読む場合に必要不可欠になってきます
色んな手をそれぞれ読み進めた時に
この盤面がそのまま再現出来れば その盤面で 最善手を発見することが出来やすいし
面白い手や誰も考えつかない手を 発見しやすくなります

もちろん すべてのマス目に置いて正確性が要求され
一流は その再現の解像度が なまら半端ない と思われます
くっきりと その数手先の場面が頭の中に描かれているものと思われます
それが読みの正確性 とかいう言葉で表現されるのだと思います


将棋の勉強は 色々ありますが 興味を持てばかなり進めることが出来ます
しかし この能力だけは 中々出来るものではありません

むかし 忍者は ものを覚えるのに写真のようにそのもの自体を記憶する と聞いたことがあります
広く盤面を見つめ すべてを写真のように覚えてしまうという様な訓練をすればある程度は
それが出来る様になるかもしれません・・・
でもね 若くて 目もよくないとダメですね・・・

指し将棋は盤面が広いので大変なのですが
詰将棋というものがあります
今は いいアプリがあって スマホで無料でダウンロード出来るのですが

詰将棋パラダイス スマホ用 というアプリがあります
無料で 詰将棋が10000題位楽しめるのです 難問揃いですが おっさんはこれを愉しんでます
将棋に強くなりたい方は これをやってみるのが一つの良い方法かと思います

ただし 強くなるには ルールがあります
ロールプレイングゲームではないのですから すべて頭の中で考えなくてはなりません
マス目は少ないですが 初手から最終手まで すべての可能性を考えて
詰んでから 指すわけです 之しかないところまで頭の中で考えるのです
盤に駒を置いてはなりません それが出来れば かなり読むことが上達します
もちろん詰将棋ですから 王手の連続なので 読む手も限られてきますがね

詰将棋ですから 面白いですよこれは
ロールプレイングゲームのように 適当に可能性のある手を指して行き最後まで続く手を
探すやり方は NG
将棋が上達したければ すべて頭で考えなくてはなりません
そういう訓練をすれば 少しは将棋が上達すること間違いないところですね


あと お勧めの方法は NHK の将棋トーナメントの放送を教育テレビでやってますが
それを見ながら 実際に自分も考えてみて 読みを入れたのち次の手を予想するということです
強くなればだんだん当たるようになります
これは楽しいですよ 予想外の手が出ると これまた楽しいものです

まあ 今は ヒトと指す機会がほとんどないので こんなことをして将棋を楽しんでいます

将棋の強さの一つの理由を考えてみました

それでは また
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将棋名人戦がプレーオフ どうなるのかな・・・

2018年03月14日 | 将棋あれこれ
2018年 3月14日

後で知ったことですが 去年初めてプロ棋士になったばかりの
藤井聡汰四段が 将棋の順位戦C2組で 10戦全勝で 来期はC1組に駆け上がることになりました
簡単に言いますが これは相当大変なことで プロ棋士初年度で ここを突破した棋士はほとんど見たことが
ありません。
来期に期待が高まりますが 最低でも名人挑戦には 4年かかることになります
それは こちらを

で 問題の A級順位戦ですが 今 前代未聞の 6名によるプレーオフの真っ最中
3/12 の対局で トーナメント表最下位の 豊島将之八段が 同3位の 広瀬章人八段に勝ち
3/18 に 羽生善治竜王との対局となります これに勝てば 最終局で 稲葉陽八段との対局となり
勝つと 佐藤天彦名人への挑戦が決まるという事になるのですが・・・

もしそうなれば 実に5人抜きにての 名人挑戦 ということになり 凄いことになるのですが・・・
どうなりますやら。

将棋界の一番長い日 が A級順位戦の最終局の一斉対局となる 3/3日
この順位戦と言うのが 棋士にとっての格付けを決めるところになります
特に A級は 怖ろしいところです 真剣勝負の場ですね・・・
最初5連勝でトップを走っていた豊島八段ですが 最終局を残しまさかの 6勝3敗に・・・
久保利明八段も同じ 6勝3敗 順位が上の久保八段が勝てば久保の挑戦 久保が負け豊島が勝てば
豊島の挑戦となるところでしたが 結果は両者負けて 6勝4敗で 6者が並び
前代未聞の 6人によるトーナメントになりました
でも この順位戦 番付の上位の者が優位で 1位の者は一回勝てば挑戦権を獲得
2位の者は 二回勝たないとダメ そして最下位の者は 5回勝たないと挑戦権をとれない仕組みと
なっています。 それが順位戦なんですね 順位がものをいう仕組みなんですね

ですから 順位が最下位だった豊島八段には とても厳しいトーナメントなんですね
今 3人抜いたから 今度が4人目の羽生さんとの対局になります。


おっさんくらいの年齢の物には やはり まだ 羽生さんに頑張ってもらいたい所ですが
豊島-佐藤 による名人戦も見てみたい所であります

この豊島八段 四段になりたての頃は 羽生さんの後を継ぐもの として期待されたものですが
なかなか 伸びきれず 順位戦もようやく今季 A級に登ったばかりなんですね
この2~3年 特に充実してきて 最近は目覚ましい活躍をしていますが 一皮むけたのでしょうかね
今名人の佐藤天彦さんも そんなところがありますね

何にしても楽しみなところであります。



最近まで知らなかったのですが 森内俊之十八世名人が 去年から事実上の引退ともいえる
順位戦フリークラスに移ったそうです
何のことやと言われそうですが もう名人戦には挑戦しません ということになります。
棋士として順位戦に籍を置かないのは 引退と同じ ということらしいです。
いまは  将棋連盟の理事をしているそうです

森内さんといえば 羽生さんの同期で同い年 小学生のころから切磋琢磨を繰り返し
数々の死闘を羽生さんと繰り返してきた間柄
よきライバルであり 親友でもあったようです。
まだ羽生さんは頑張っているようですが 先に森内さんが・・・ということみたいです
とても淋しい気がします・・・長い事将棋を観戦してきたものとしては・・・

あと 渡辺明さんが 今期のA級で 下位3名になってしまい A級陥落となりました
来期は B級1組 からの再出発となるようです
彼にとってはいい機会として 自分を見つめなおすチャンスであると思ったほうがいいですね
一度はそういう経験をしたほうがよい気がします

藤井聡汰中学生棋士の登場で 今将棋界には 大きなムーブメントが来ているように思えます
ここ何年かの コンピューターとの戦いを経て いま 人間の知的戦いである将棋の本質と
その本来の魅力に 脚光が浴びつつあります。
スポーツと同じ感覚で楽しめばいいんですよ そんな気もします


次回は書きかけのものがあるので その続きを・・・
それでは また
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おっさんの将棋哲学 その5 プロ棋士の強さについて

2018年01月08日 | 将棋あれこれ
2018/1/8 月曜日

将棋の強さを考えるにあたり まず
プロ棋士のつよさ 
という事を考えてみました

プロ棋士というと 羽生善治19世名人 とか 藤井聡汰四段 を思い浮かべますが
すべて 四段以上の肩書があります アマチュアの世界でも 段位はあるのですが
根本的に プロとアマでは その意味が違います
つまり 住んでいる世界が違うという事なのです
どういう事かというと

日本将棋連盟には プロ棋士養成機関として 奨励会なるものが存在し
その奨励会に入会し そこで四段にならなければ プロになれない仕組みがあります
ですから アマチュアの人が どんなに強くても プロになることは出来ないのです
奨励会に入らなければ・・・

もちろん例外もあるにはあるのですが ほとんど稀なことです

詳しい事は この方が書いておられますが

奨励会に入会するには
1 15歳以下である事
2 年1回の試験を受けなくてはならない
3 試験は受験者間で 6局戦い 4勝しなくてはならない 3勝ならばそこで失格となり
  勝ち上がっても 二次試験で 現役の奨励会員と3局戦い 1勝以上しなくてはならない

それらを満足した時 初めて奨励会の6級になることが出来ます
めでたく 奨励会員になることができるのです
この奨励会は プロ棋士の下部組織ですから 6級から 3段迄が奨励会となります
お金はまだもらえません

しかし そこからが大変な世界なのですね 既定の成績を修めると昇進出来るのですが
そうで無くては昇進できません もちろん 対局でのみその結果が得られるのですが・・・
つまり 熾烈な競争世界であると言えます

しかも 過酷な年齢制限があります これが非情なのです
 21歳までに初段  26歳までに 四段にならなくては 強制退会させられるのです


同時期に奨励会に入会した人の中で一人か二人位しかプロになれないそうです・・・
我々が 大学に入ることに比べれば とてつもなく高いハードルといえます
道を究めるということは そういうことなのでしょうね 恐れ入ります

しかしながら 羽生善治も 渡辺明も 藤井聡汰も みなここを通って来たんですね
一般人には厳しすぎる世界ですね

で アマチュアの四段くらいが 奨励会の6級位に匹敵する強さらしいです

10年くらい前に 話題になった 今はプロ棋士の瀬川昌司さんがいますが 
かれもまた 奨励会を退会させられた人であります 羽生善治さんとも 奨励会で戦ったことが
あるそうです 彼の場合は その後の精進で アマチュアで成績を積み重ね
後に プロの編入試験を受けることになるのですが
それは 希なことでありました

奨励会の三段になると 三段リーグというのがあり そこで上位2名にならなくては四段になることが
出来ません 
NHK の朝ドラ ふたりっ子 の世界ですね
岩崎ひろみさん 内野陽聖さんが なつかしいですね


しかし プロになっても そこで タイトル戦に登場出来るのは ほんの一握りの人たちのみ
なんですね
実に壮絶な世界であります

将棋の世界では 経験が勝負の行方を分けることがありますが
それは 実力が伯仲している場合のみのこと
同じスペックであれば という話です

スポーツのアスリートが 或る年齢を過ぎれば 現役でいるのが無理になって行くように
将棋の世界でも 老化により 頭脳の働きが落ちて行き 勝てなくなって行きます

将棋界の場合は 45歳位が そのラインでしょうか
どんなに強かった棋士でも その辺りで勝てなくなって行きますね

大山15世の場合は もっと遅かったようですが
中原16世はもう少し早かったような気もします
谷川17世 森内18世 も45歳位で見事に勝てなくなって行きましたね

羽生19世は すでに47歳ですから そのラインは過ぎています
去年 立て続けにタイトルを失ったのは そのことが原因でしょうか・・・
でも 彼の場合は 19歳位から 常にトップアスリートでしたから スペックも別格のところが
あります 今後どのようになってゆくのか 面白いところですね

将棋は頭脳スポーツですから フルに頭脳を活用して 先を読むことが必要になってきます
ですから その頭脳の働きに 陰りが出てくると 正確な読みが出来なくなるようです
そうすると 意図している先の場面での誤差が生じ 狂いが生まれて行きます
それが積み重なり負けてしまうのでしょうか

一流の棋士はそこがすごい 実に読みが正確なんですね
ちょうど カメラの解像度のように ずっと先の場面を頭の中に描いたときに
その場面が 何の狂いも無くはっきりと見えるのではないのかと思うのであります

ここら辺りが 我々と プロとの違いなのかとは思います
つまり 頭脳の働きかたが 全く違うのです
そんな特殊な頭脳をもつには 天性のものが一番で 幼少のころからの訓練が必要かと
思われます
どちらも無いのが アマチュアでしょうか 
これでは プロに太刀打ち出来るわけがありません

とにかく プロ棋士は プロになるために 厳しすぎるくらいの世界に身を置いている
と言うことが分ったでしょうか
しかも 或る年齢を過ぎてしまっては もう将棋に必要な頭脳の働きは望めないということも・・・
ここが プロ棋士の強さの秘密かと思います

次回は 違う観点から将棋を考えてみます

それでは また
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おっさんの将棋哲学 その4 将棋の強さということは・・・

2017年12月29日 | 将棋あれこれ
おっさんは 小学生の頃に将棋の指し方を覚え 中学生に頃に やはり将棋の好きな
友達と将棋をよく指すようになった
誰に教わるでもなく その面白さにひかれ 自然と新聞などを見てその戦術とか戦法などを覚えたのである

しかし いつも相手がいる訳でもなく 今の様に情報に満ち溢れている時代ではなかったので
ただの遊び以外の何物でもなかった・・・
それが 飛躍的に次の段階に進んだのは 町に将棋ホールという 日本将棋会館の
下部組織があったことによる
後の この町の市長になるお方が 私財を投じて この将棋の為の会館をつくったのである
幸いなことに この会館は無料で出入り自由であったのも子供には幸運であった

いつの頃からか おっさんと友達はここへ通う事となった・・・

そこには いつも師範代代わりの 老人の管理人がいた
今は当然この世にいないが 手の早見えする 振り飛車の特異な 気のいい爺さんであった
おっさんは 学校帰りにいつもここへ寄り この爺さんと将棋を指した
爺さんは当然強くて 全然勝てなかったのであるが
こちらも若かったので進歩も早く 次第に勝てるようになり 最後は立場が逆転した・・・

同じ様にここへ通って来ていた年上の先輩も数人いて その人たちともよく指した
その頃に 将棋世界とか 近代将棋とか言った月刊誌を買って読んだものである

将棋の単行本も たくさん買った
大山 升田の勝局集とか 加藤一二三の 振り飛車破り というハウツー本であるとか
わざわざ旭川まで行って買ったこともある(自転車でね)半日かけてね・・・

新聞棋戦もみた しかし 将棋の何たるかをわかるようになったのは
残念ながら もっとずっと後のことである。

その時に そういうことが分っていたならば 今と違うことになっていたのかもしれない・・・

1年間くらいであろうか そこへ通ったのは・・・
高校生になり その年の終わりの頃には もうそこへは通わなくなっていたのである・・・
新年の将棋大会で 優勝したこともあったな でも 先の見えない遊びであったので
次第に足が遠のいていった・・・
ちゃんとした指導者も居なく 田舎の街では仕方がない事であったのだ

しかし その後も 指すことはなかったのであるが おっさんの横には何時も将棋の世界があった
好きだったんだよね あの世界が 面白いしね・・・

大学を卒業して 就職して 最初の初任給で買ったのも 厚さが6寸の 新榧の 将棋盤であった
駒は ツゲの彫りゴマをもっていた(お年玉をためて中学生の時に買ったもので 3000円くらいだった)
ので 駒台とセットで揃えたのである これは今も家にある

余談ですが
札幌の北16条西2位のあたりに 津村娯楽堂という 将棋盤と駒の専門店がある
おっさんは一度そこへ行って駒を見せて頂いたことがあるが
それはそれは 素晴らしいもので 手彫りの漆で盛上げた駒が木目も出ていて 素晴らしかったな
玉将の下に 竹風 と名前が彫ってあったな
当時で10万円位だったのだが 欲しかったな・・・
流石に止めたけどね

でも 今なら オークションで 盛上げの良い駒や本榧の盤が安く買えるんだよね・・・
使わないので買わんけどね



で さっきの将棋盤ですが
もう使ってはいない・・・というか 買ってからほとんど使ってはいないのだが

いつしか 将棋の事は 仕事に追われておっさんの日常からは消えていた・・・


そんな頃に 羽生善治が登場したのである そして同時期の7冠制覇ということで
テレビで話題になったのである・・・
その辺りから また将棋を見るようになってきたのである
すると 以前は気がつかなかったことが見えてきた

前置きが長くなったが ここから本題に入ります

将棋の強さは何処から生まれるのか?

こんな事を考えてみる
そのために 次のことを検証して行く

1 プロ棋士の強さについて
2 手を読むということ そのメカニズム
3 将棋の読みにおける コンピューター と 人との 違いは?
4 能力的に 人はコンピューターに勝てないものがある
5 100手先に見えるもの その解像度
6 大局観とは
7 序盤 中盤 終盤 その違いとその意味
8 将棋に勝つためには
9 詰将棋パラダイス アプリ
10 勝負とは 強い人の理由


適当に思いつくことを並べたのであるが
それらの持つ内容は 深いものがあり ここに将棋が強くなるための鍵がある

次回より それぞれを掘り下げて行きたい

それでは また
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