鳥とパイプと日本酒のおっさんメモ

おっさんの日々の散歩における鳥たちの写真と、好きなパイプタバコの感想
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Low Country Pipe & Cigar - Waccamaw

2022年02月15日 | パイプタバコ
2022年 2月

今回は Low Country Pipe & Cigar - Waccamaw(ワッカモー)


先日新発売になった Low Country ブランドのEdisto と一緒に買ったタバコになります
現時点では すべて売り切れているのですが 今まで気にも留めなかったブレンドになります
Edisto の方は評判も良いようなのですが こちらのブレンドも 2007年のリリースで
Cooper とともにとても評価は高くなっています
なので今回の購入ということになりますが

もとより SPDC のプライベートブランドという立ち位置になる Low Country ブランドは
C&D で作っており サウスキャロライナのロングスに販売店がありますね

地図を見ればよくわかりますが
サウスキャロライナのこの辺り一帯の海岸線は 低地になり緩やかな川がたくさん流れています
そういった川や土地の名前をとってブレンドにしたのが このブランドになります

Waccamaw River




その辺のことは詳しく書いてあるのですが









ちょっと色が濃い目の フレイクになっております
葉組の方は
Oriental/Turkish, Perique, Virginia となっており
オリエントの方は Izmir が使われていますし
ブライトとレッドのこの辺りのバージニアが使用されているようです



当初 このブレンドは
GLP のEmbarcadero にペリクが入ったブレンドを想像したものですが
全く違っていることに気が付きます

それよりももっと似ているのは C&D のSunday Picnic あるいは GLP におけるRegents Flake
ということにになります 葉組は全く同じですし味わいも似た部分が多いようです
この私はそう思います

どちらも結構お気に入りのブレンドになりますが 当ブレンドの方はもっと味が強烈です
なので少し癖が強いのですがその辺りの違いを考えてみます。


感想

当ブレンドは Embarcadero とはかなり違いがあって その違いの原因を考えると
ペリクが入っていないのは前者になり その違いもあるのですが
もっと大きな違いがあります
それは
① Izmir のターキッシュがまるで違います
Embarcadero のイズミルは 熟成が効いているのか もっと香ばしく柔らかな香りがします
なので クルミの様なオイリィな香ばしさと旨味があるのですが 当ブレンドのイズミルは もっとビビッドで 緑色の風合いの酸味のあるコリアンダーの様な土臭いスパイシーさがあります


② バージニアの甘さがまるで違いますし ニコチンの強さもまるで違います
Embarcadero のバージニアは もっと控えめの甘さでニコチンも強くはありませんが
当ブレンドのバージニアは ノースキャロライナの風味とヘイの香りと強いタバコ感を得られますが
ニコチンが強いと感じます ブライト レッドのバージニアに ブラウンのニコチンが強めのバージニアの存在を感じるようです そこが大きな違いとなります



なので Embarcadero と当ブレンドはかなり味わいが違ってきます
しかし ペリクの清涼感と酸味 Izmir の土臭いスパイシーな感じは Sunday Picnic のそれとよく似ており 味わいもよく似ている気がします なので Sunday Picnic および Regents Flake によく似ている味わいになるのですが やはりバージニアには違いがあります

当ブレンドのバージニアは オールドベルトのバージニアの風味が存分にあってそこは素晴らしく
タンジィな甘さもタバコ感もあるのは 両ブレンド以上になりますが
いかんせん ニコチンが強いと感じますし ペリクのペッパーも少し強く感じるようです
おそらくニコチンの強いバージニアを使っているのだと思うのですが
その辺りが少しストロングになりますから 
気楽に喫うには少し疲れてくるようです



点火とともにやって来るのは
ノースキャロライナのバージニアを思わせるようなフルーティで酸味のあるバージニアの甘さになります ブライトとレッドの混じり合ったような甘さなのですが CRF の様なレッドバージニアというのではなく もっといろんなバージニアが混じり合ったような低いトーンの甘さになるでしょうか…

ここで感じられるのは オレンジ色の風合いというよりも
もっとダークでブラウンなそういったくすんだ色の風味になるかと思います


ですからタンジィな酸味の強さはもっとマイルドで味のシャープさは鈍るのですが
その風味は確かにノースキャロライナのバージニアを思い起こさせるようです

ペリクもほどほどに効いていますので レイズン プラム イチジク模様のフルーツの風味を運びますが 強いというほどではありません

微かにペリクによる清涼感を感じることになりますが そこはブライトバージニアのシトラスと少し被るところがあるかもしれません


ほぐし方にもよりますがここで顕著に感じるのはIzmir の強い香りとなります
細かくほぐすと香は広がり柔らかな香りになるのですが
ほぐし方が粗い場合は その香りがより酸味とスパイシーさを強めるようです

グリーンの土臭いコリアンダーの様な香りになりますが 当ブレンドに使用されているイズミルは
Embarcadero に使用されているそれと違って よりビビッドでオイリィな香ばしさには欠けるようです
その反面よりスパイシーさがあって 先に述べたような酸味のある土臭さと草臭さがあるようです


このIzmir の味わいは よくあるC&D のそれであり その代表的なブレンドが
Sunday Picnic ということになります

思った以上にオリエントが効いているブレンドになります
そういった意味では 近年 ジェレミーさんが良く手掛けている
年代物のイズミル+年代物のBasma +バージニア という組み合わせとはかなり異なりますね


クルミの様な香ばしさがあまり感じられないのですが それでも バージニアの甘さとペリク
そしてイズミルの組み合わせ自体は 悪いものではありませんし 
バージニアにコクがありますので十分美味いと思います


しかしここで大きな問題になるのが ニコチンの強さになります
ペリクの可能性もあるかもしれませんが おそらくこのニコチンの強さは
バージニアによるものかと思われます

このブレンドには ちょっと強めのニコチンを感じるようです
その部分が少し気楽に喫えない原因となります 
いい気になって喫っているとちょっとクラっとしてしまうんですね…


アーシーなタバコ感も満載で美味いのですが
このニコチンの強さが気になってしまいます…
ニコチンの強さとともに味の粗さも感じてしまいますね
そこが造りの粗さを感じるところになります


バージニアは育ちすぎるとニコチンが強くなるそうです
おそらくブラウンのバージニアがたくさん使用されているのかと考えます
この葉っぱにニコチンが多いのかもしれませんね



ほぐし方を粗くすればニコチンは穏やかになりますが オリエントの酸味とスパイシーさが強くなりますし バージニアの甘さは少しおとなしくなるようです

なのでどのように喫うかが問題になりますが
その辺りは慣れと好みが決めるところになるでしょうか
自分的にはやや粗くほぐして喫った方が好みになります

十分美味しいブレンドなのですし 最初の印象は素晴らしいと思いましたが
ニコチンの強さが気になりますね
少し熟成させると良いかもしれないと思いました

ポテンシャルはかなり高いブレンドかと思います
まあ 甘さを求めなければ Embarcadero もSunday Picnic もずっと喫いやすいとは思いますし
気楽に喫えるようです なので 当ブレンドはその次 ということになりますが
バージニアのポテンシャルは高いと思いました


試して損のないブレンドかと思います
それでは また

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