鳥とパイプと日本酒のおっさんメモ

おっさんの日々の散歩における鳥たちの写真と、好きなパイプタバコの感想
好きな日本酒の感想、等を、写真でメモ

Low Country Pipe & Cigar - Black

2022年04月19日 | パイプタバコ
2022年 4月

今回は Low Country Pipe & Cigar - Black

ブラックリバーのあるところ
何度も出てくる Low Country の地図になりますが 川の名前がブレンド名になっているのがこのブランドになります
Waccamaw Edisto Cooper と喫ってきて このブレンドが4作目となります
2009年のリリースとなっているのですが TRDC の評価は3.4/4 と高いのですが SPDC の方の評価の方はさほど高いわけでもなく3.33/5となってますね どっちやねん ということになりますが
この私の評価は SPDC の方を支持することになりました


ジョージタウンの少し右を流れる ピーディー川に流れ込んできているのがこのブラックリバーになります


このブレンドの缶の裏側にその説明が書かれておりますが この川はこの上流から大きく左へ折れ曲がって行き 長くつながってゆくのですが その上流部にはサイプレス保護区というのがあって
サイプレス≒糸杉 ということですが スギの林があるようです


こちらがブラックリバーになりその名の通り川の色は黒いのですが


その川を囲む林の中には このような




高く伸びる糸杉がたくさんあるようです
有名なのは フロリダ南部のビッグサイプレス国立保護区になりますが 小規模ながらこの川の上流部も
そういった糸杉の保護区になっております


全くの余談になりますが このブレンドの風味とつくりを考えるに そういった糸杉の高い林と黒い川の流れを連想することになるようです



蓋を開けると



小さ目のリボンカットのラタキア入りの葉っぱが出てくるのですが
ラタキア自体はさほど多くは見えません
色がダークなのですが 説明にあるように ブライトバージニアに ストーヴされたレッドバージニアを混ぜそれにラタキアを加えたものになるのですが

見た目はラタキアが3割程度のバージニアブレンドという感じに見えます
しかし 当ブレンドのバージニアは意外と味がおとなしく感じそれ以上にラタキア感を感じることになりますので 伝統的ラタキアブレンドという印象になります

その原因はラタキアとともに強く感じられるウッジーな清涼感になります
このブレンドオリエントは全く入っていないのですが
マケドニアのオリエントを思わせるような 高く抜けるような清涼感を感じます
その清涼感がラタキア感を強く感じさせるようです(ラタキアとの相乗作用)


このブレンドのレッドバージニアはストーヴされており ピカンティでフルーティな味わいというものはあまり感じませんが ブラウンシュガーのような重みのある甘さを感じるようです
そこがこのバージニアの特徴になりますが
この私にとってはバージニア自体に爆発力がなく ヘイの香りもほとんど感じませんし アーシーな
タバコ感に通ずるバージニア葉の味の膨らみに欠けるのかな ということになります

なのでバージニア的にはあまり魅力は感じませんね
もっと酸味を感じたいところでしょうか…


このブレンド ラタキアとバージニアだけという単純なつくりのブレンドで
オリエントの存在はありませんが
そのオリエントに匹敵するような香りの広がりを感じます
そこが大きな問題になります 私的には


このブレンドカットはかなり小さいのですが(一応コースカットということになっていますが)
指先に少し残る湿気を感じます この湿気トッピングによるものかと思うのですが
このブレンドにはなにがしかのトッピングがなされているようで
それが味になってすぐに現れます


先に述べたようにこのブレンドのバージニアの含有量は多いと思うのですが
甘さ自体は強いものではありません ストーヴされたレッドバージニアの重厚な甘さも感じますがそれ以上にこのトッピングの甘さを感じることになります

この私すぐにトンカビーンズの甘さだと感じたのですが
もちろんそんなことはどこにも書いてはありません


しかし ミントのような清涼感を少し伴う
シナモンチックでもありバニラチックでもある甘さを強く感じることになります
そこにクマリンの存在を感じることになります

この甘さと清涼感がこのブレンドに味の広がりを与えることになりますが
その様はオリエントの働きとよく似ています


しかしオリエントの様にスパイシーな特徴は感じませんので もっとずっとあっさりとした味わいになり
ブレンド自体は複雑ではありません


ラタキアーバージニア という単純な構成がこのトッピングにより
ラタキア―オリエンタルーバージニア という複雑さを醸すのですが
やはりこのブレンドの風味自体はシンプルで その原因がバージニアの単調さにあるのかと考えます


トンキンの甘さと風味かとは思いますが
このブレンドの清涼感は少し強すぎると感じますので
使用料が多いのか あるいはミントのようなものが入っているのかもしれません
私としてはトッピングはもう少し控えた方が良いと思うのですが

どちらにせよ バージニア自体はおとなしくあまり魅力を感じません
そこがこのブレンドのイケてないところになりますが
わかりやすく喫いやすいブレンドかとは思います


ストーヴされたレッドバージニアが黒い川の色を
トンキンの清涼感が糸杉の林をイメージさせるようなそういったブレンドになるかと思います


私的には Cooper の方がずっと複雑で魅力を感じるようです
このブレンドは甘さも清涼感もありますが 面白みに少し欠けるようです

そういった感想になります
それでは また

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« モエレの鳥たち 4/17 松の... | トップ | モエレの鳥たち 4/19 ヒバ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

パイプタバコ」カテゴリの最新記事