日毎の糧

聖書全巻を朝ごとに1章づつ通読し、学び、黙想しそこから与えられた霊想録である。

 玉座にいます神

2009-02-27 | Weblog
  詩93編  
 王の詩編 新年祭に歌われた

  1~2節 神の玉座
  「主は威厳をまとった王。力を帯として着ている。世界は揺るがないよう堅く立つ」(1節)。「あなたの玉座は永遠の昔から堅く据えられている」(2節)。神の権威と威厳を表現する。その玉座は不動である。

  3~4節 創造主
「主よ、ネハロットはあげる。ネハロットは声をあげる。ネハロットはその轟きをあげる。」(3節)。「潮」はネハロットで、口語訳「大水」新改訳「川」。海の混沌とその諸勢力を指す。レビヤタン、テアマットなど神に反抗する海の怪物を意味している。「多くの流水の響きよりも、海の波の砕け散る響きよりも、主ははるか高みで響き渡るところにおられる」(4節)。「大水の轟く声」は口語訳「多くの水のとどろき」。29編10節「洪水の上に御座を置かれる主」である。

  5節 神の定めと聖なること
「主よ、日々の続く限り…あなたの証(定め)は非常に確かであり、聖なる所はあなたの家にふさわしい。」(5節)。口語訳は「聖なることはとこしえまでもあなたの家にふさわしいのです。」神の尊厳と超越性を示している。

  神の絶対性に服することは、人間の絶対化、神格化を相対化して、批判への道を開く。古来「人間即神」の思想があり、この多神教的偶像と聖書の神は相容れないものであった。1890年(M24年)に起きた内村鑑三の東京第一高不敬事件と天皇制の問題は、キリスト者の明確な立場を示している。



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