日毎の糧

聖書全巻を朝ごとに1章づつ通読し、学び、黙想しそこから与えられた霊想録である。

レビ族には嗣業の土地は与えられなかった

2011-11-21 | Weblog
  ヨシュア記13章 

   14節「ただ、レビ族には嗣業の土地は与えられなかった。主の約束されたとおり、イスラエルの神、主に燃やしてささげる献げ物が彼の嗣業であった」(新共同訳)

   1~14節 各部族の領地 序論
   1節「ヨシュアが多くの日を重ねて老人となったとき、主は彼にこう言われた。「あなたは年を重ねて、老人となったが、占領すべき土地はまだたくさん残っている」。この時彼の年齢は24章29節によれば百十歳であった。神の約束はまだ道半ばだということになる。ピスガ山頂で約束の地を見た時のモーセと同じ心境である(申命記34章1~4節)。しかし聖意がなるのは神の業であり、失望悲観しているのではない。占領すべき地を南から北に向かって記す。ペリシテ人とゲシュル人の全地域(2節)、エジプトの東境からエクロンの境、その南、カナン人の土地全域、ゲバル人の土地、レバノン山東部全域、山地の全住民、シドン人。これらをイスラエルの九部族とマナセ半部族の嗣業地として配分する(3~7節)。
   8節「マナセの半部族のほか、ルベン人とガド人は、ヨルダン川の東側にモーセが彼らに与えた嗣業の土地を既に持っていた」。ヨルダン川東側の土地で既にモーセによって嗣業地として配分されていた(9~11節)。ゲルション人とマアカ人とを追い出さなかったので、彼らはイスラエルと共にそこに住み今に至っている(12~13節)。レビ族は、嗣業の地を持たず、イスラエルの献げ物が嗣業であった(14、33節)。
  15~23節 ルベン族
  15節「モーセがルベンの人々の部族に氏族ごとに分け与え」。彼らの領域となったのは、アルノン川辺のアロエル、メデバの台地全域、シュボンの台地の町々、ディボン、バモト・バアル、ベト・バアル・メオン、ヤハツ、ケデモト、メファアト、キルヤタイム、シブマ、ツェレト・シャハル、ベト・ペオル、ピスガ山の傾斜地、ベト・エシモト、その他、台地のすべての町で、アモリ人の王シホンの王国全体に当たる(16~23節)。
  24~28節 ガド族
  24節「モーセがガド部族、すなわちガドの人々に氏族ごとに分け与え」て、彼らの領域となったのは、ヤゼル、ギレアド地方のすべての町、アンモンの人々の国の半分でアロエルまで、ヘシュボンからラマト・ミツパ、ベトニム、マハナイムを経てリデボルの境まで、平野では、ベト・ハラム、ベト・ニムラ、スコト、ツァフォン、キネレト湖南端に至るヨルダン川地域、すなわちヨルダン川の東側である(25~27節)
  29~33節 マナセの半部族
  29節「モーセがマナセの半部族に分け与えたので…」。彼らの領域は、マハナイムからバシャンの王オグの王国全体、およびバシャンにあるヤイルの集落のすべてである六十の町、ギレアド地方の半分、バシャンのオグ王国の町アシュタロト、エドレイ、これは、マナセの子マキルの子孫すなわちマキルの子孫の半分が氏族に従って所有した(29~31節)。

  嗣業地の占領に際して土地の住民を「滅ぼし尽くして一人も残さなかった」という10~11章の聖絶思想にもかかわらず、13節「…彼らはイスラエルと共にそこに住み、今日に至っている」とある通り、実際はそうではなかった。15章63節、16章10節にも出てくる。 共存することは、敵対関係でなく和解への道を開くことになる。これは現代のパレスチナ問題に示唆を与える事柄である。

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