日毎の糧

聖書全巻を朝ごとに1章づつ通読し、学び、黙想しそこから与えられた霊想録である。

なつめ椰子のように  

2009-02-26 | Weblog
  詩92編

  神の御業に対する感謝 「安息日」という表題がある。

  2~4節 讃美の導入
「何と良いことであろう、主に感謝することは。そしていと高き神よ、あなたの名を褒め歌うことは」(2節)。「朝ごとにあなたの慈しみ(ヘセド)を、夜ごとにあなたの真実(エムナー)を述べ伝えることは」(3節)。89編2~3節see「十弦の琴と竪琴に乗せて、琴の調べに乗せて~」(4節)。神殿で朝に夕に楽器を奏で献げ物をする様子を描き、何と良いことかと歌う。

  5~7節 神の御業はいかに大きいか
「まことに主よ、あなたの御業によってわたしを喜ばせ、あなたの両手の御業によってわたしは喜び歌います」(5節)。神の創造と救いの業への感謝。「主よ、あなたの御業は何と大きく、あなたのお考えは何と深いことでしょう」(6節)。「このことを粗野な人は知らず、愚かな者は悟らない」(7節)。神の御業の理解を欠く者の愚かさを表わす。

  8~10節 神に逆らう者の滅び
「神に逆らう者」「悪を行う者」「敵対する者」に対して必ず滅びると告げる。それは野の草花と等しいという(90編5~6節)。神の御業を認めないで自分の判断で行動する者の不義である。「散らされて行きます」(イトゥバレドゥ10節)は「散り散りになる」「仲間割れする」という意味である。

  11~16節 神に従う者の繁栄
「あなたは野牛のようにわたしの角を高く上げ、新鮮な油を注いでくださる」(11節)。「角を上げる」とは、確信をもって頭を上げること。「新鮮な油」は清めの儀式で献げる香油(レビ記14章10節以下see)。喜びの象徴か。

  「神に従う人は、なつめ椰子の様に茂り~」(13~14節)は、「神に逆らう者が野の草のように茂り~」(8節)と対比している。なつめ椰子は成長が早い樹で30mにもなり、実は二百年も持つといわれる。「レバノンの杉」も美しく高く成長する。「彼らは白髪の中で実を結び、瑞々しく艶やかです」(15節)。「命に溢れ、生き生きとし」ラアナニームは「みずみずしい」、口語訳「生気に満ち」。「述べ伝えるでしょう、わたしの岩と頼む主は正しい方」(16節)。岩波訳「告げる『ヤハウェは直く、わが岩で、彼に不正はない』と」。

  イスラエル旅行をすると、ユダの荒地はネット状に水を供給し様々な作物を生産している。特にナツメ椰子の樹林が数多く見られるのは見事である。

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