日毎の糧

聖書全巻を朝ごとに1章づつ通読し、学び、黙想しそこから与えられた霊想録である。

この都で生れた者

2009-02-21 | Weblog
  詩87編

  シオンの賛歌
  1~3節 神の都シオン
「聖なる山に基をおき」(1節)。口語訳「主が基をすえられた都は聖なる山の上に立つ。」岩波訳「彼の築いたものは聖なる山々」新共同訳が直訳に近い。「シオン」を聖なる山として主が基を置いたのである。「主はヤコブの住まいよりも、シオンの城門(複数)を愛される」(2節)。諸国から巡礼者らが入ってくる門を指す。
 「神の町(シオン)よ、あなたに栄光があることが語られる」(3節)。巡礼者らによってであろうか。

  4~6節 民の生れた母なるシオン
主の言葉「わたしを知る者としてラハブ(エジプト)とバビロの名をあげる。見よ、ペリシテ、ティルス、クシュ(エチオピア)もそこで生れたと」(4節直訳)。神との契約関係に入る周辺の国を指す。「この都で生まれたと書こう」は口語訳「『この者はかしこに生れた』と言われる」。いずれも意訳で本文にはなく、6節「書き記される」が反映している。
 「しかし(主は)シオンについて、そこで生れたとこの人もかの人も言われる。いと高き方御自身がそれ(シオン)を固く据えられた」(5節)。「この人もかの人も」は原文「人と人が~」イシュ・ヴェイシュである。
 「…諸国の民を数える時に『あそこで生れた』と書き記す。」(6節)。口語訳は「主がもろもろの民を登録されるとき、…」である。書き記すのは主である。

  「歌う者も踊る者も共に『わたしの源(原文・泉)はあなたの中にある』と」(7節)。

  イスラエルと諸民族とがエルサレムを中心にして平和に共存することが描かれる。現代のイスラエル問題に対するメッセージがここにある。


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