日毎の糧

聖書全巻を朝ごとに1章づつ通読し、学び、黙想しそこから与えられた霊想録である。

苦悩の中で耳を開いて下さる 

2019-06-14 | Weblog
ヨブ記36章 
   
 15節「神は貧しい人をその貧苦を通して救い出し/苦悩の中で耳を開いてくださる」(新共同訳)

 1節「エリフは更に言葉を続けた」。32~36節まで長々と弁論を続けたエリフは改めてヨブに「もう少し私の話を聞いてくれ」と呼びかける(2節)。私の考えを述べ、私の造り主は正しく偽りはない。完全な知識をもつお方を示そう。その支配は力強く知恵に満ちて、逆らう者を生かしておかず、貧しい人に正しい裁きをしてくださる方(3~6節)、従う者に目を止め、栄誉を与えられる(7節)。「貧しい者」とは「苦しむ者」(口語訳)である。
 8節「捕われの身となって足枷をはめられ苦悩の縄に縛られている人があれば」その行いを指摘し、その罪の重さを指し示され、耳を開いて戒め、耳を傾けて従うなら日々を幸いな者とし長く恵みのうちに過ごす事になる(9~11節)。ヨブに苦しみの意味を悟らせ、罪の悔い改めを促す。耳を傾けないなら愚か者のまま息絶える。神を無視する者は苦しみの鎖につながれても怒りに燃えて死を迎える(12~14節)。「神殿男娼の様になる」とは、神の裁断により殺されるという意味である。
 15節「神は貧しい人をその貧苦を通して救い出し苦悩の中で耳を開いてくださる。」口語訳「神は苦しむ者をその苦しみによって救い、彼らの耳を逆境によって開かれる。」。ヨブにも神は苦難の中から出ようとする気持を与え、苦難に代えて広い所でくつろがせ、食卓を整え豊かな食べ物を備えてくださるのだ(16節)。19、21節は15節と同じで悪しき行為に堕ちいらない様に、神は苦難を通して試めされられるという。
 22節「まことに神は力に秀でている。神のような教師があるだろうか」。世の人々は遙か彼方にある御業を仰ぎ見て賛美する。確かに誰が神の道を見張り、神のすることは悪いと言えよう。世の人は神の御業を賛美、あなたも心して賛美せよ(23~24節)人々は皆、御業を仰ぎはるかかなたから望み見ている。神は偉大、神を知ることはできず、その齢を数えることもできない(26節)。神は水滴を御もとに集め、霧のような雨を降らす。 雲は雨となって滴り、多くの人の上に降り注ぐ(27~28節)雨雲が広がり雷鳴をとどろかせるかを悟る者はいない(29節)「耳を開く」は静聴である。詩編46編11節「力を捨てよ、知れ、私は神、国々に崇められ…」とある。TEVでは Stop Fightingとなっている。【新共同訳】