NEWリミテッドプロ・トラスティ-
パーソナルスペックと題し、カラーや、グリップの太さなどを選べる、新しいサプライズ的な仕様が用意されているので、そちらの楽しみもあるが・・・・
やはり、一番、問題なのは調子ですよねー
リミテッドプロ・トラスティ-は前作からの別名は「マジカルスティック」ですが、
「マジカルスティック」をわかりやすく表現するならば、「釣れる!テンション自在ロッド」といったところだと思います。
マツカツがテストした河川は那珂川、神通川、仁淀川、三面川、越後荒川などの天然遡上河川などです。
従来のトラスティーは、type-Rのみでしたので、20センチを超える型や、立ちこみ時の取り込みのパワー不足などの不安があり、引くテンション加減の幅も狭く、どちらかと言うと、ものすごく繊細なオトリ操作を必要とする上級者向けのロッドでした。
前作も使っているマツカツですが、正直、自分には、オトリがうまく引けない竿で、使用当時は、悩みました。
小沢さんがテストした竿だけに、引き釣りがしやすい竿だと思っておりましたが、マツカツにはうまく引けず、自分は、下手なのか??本気で悩みました。悩んでいたので、以前、小沢さんに、トラスティーって、オトリ引けます???と聞いたことがあります。
その時、小沢さんに解説してもらい、納得しました。
「この竿は引きにくいです!!」
「ただ、シビアな状況などでは、この竿の許容範囲内のロッドテンション加減で引く事で、結果、悪条件などでも、釣果をあげて、結果、大会などでも、勝てる結果を導き出せる」との事でした。
「うーむ!なるほど!!」
さすが小沢さんと思いました。
要は、引きにくいのを竿のせいにしていたと言う事で、あたり前の事だが、この時、竿に合わせた使い方があるということを感じました。
しかしながら、名手と同じ、緻密なテンションコントロールがだれでも、できるわけでもなく、自分の行く河川や、仕掛けにマッチするには、多少、慣れたとしても、マツカツのように、ある程度、長く、釣りをしていると、しみついた、釣り方を、そう簡単には、完璧に変えることはできませんでした。
前作は、三面川など、どちらかと言えば、泳がせぎみに使う時の出番が多いロッドで、引き釣りメインのマツカツにとっては、総合的には、出番が少なくなるロッドになってしまっていました。
前作のトラスティーがお気入りで使っている人には、新作は、全く、問題なく使える調子だと思いますし、引きやすさや、そこそこの急流や、良型への対応を考えると、新作はさらに、使い易くなっていると思います。
特に、硬いtype-Hは、前作の持ち味とも言える、微妙なロッドテンション加減などの操作性の特徴を継続しながら、より、パワーもある少し硬めの調子で、オトリ操作のテンション加減を選ばない、誰もが使いやすいと感じれる調子になっていると思います。操作性に優れた先調子ロッドです。
マツカツの好む引き系の釣りがものすごくしやすいです。
前作同様、オトリを緻密に引く、微妙なテンションを入れ、「ソロソロ」引いたりする事もできながら、活性の高い場合は「スイスイ」早くオトリを引いたり、時には、オモリや、背バリなどの付加を加えたテンションもコントロールできる竿になりました。テンションをコントロールすると言うよりは、仕掛け、流れ、魚のサイズ、引き方に応じ、竿が自動にやってくれる感じのオトリにも、釣り人にもやししいロッドです。
ただ、type-H(2,75相当)といっても、決して硬い竿ではなく、先径1,4ミリの初の「Xティップ」搭載ロッドで、type-R同様の繊細釣技に対応しながら、より、パワフルに攻められる仕上がりになっています。
引き釣り系の釣りだけではなく、立て竿のオバセ泳がせ、穂先泳がせなどもかなりやりやすいオールラウンドロッドで、泳がせ派の人にも、是非使ってもらいたい竿ですね。
また、この竿は、テスト中に感じましたが、リミプロカーボンの恩恵なのか、風にめっぽう強く、皆が風に苦しむ中、快適に釣る事ができました。
正直、釣りの最中、人の多い神通川で、風よーもっと吹け~なんて思いました。
なんでかって?
あまりに川が混んでいたので、風が強くて、釣りにならなければ、川が空くかな~なんて(笑)。
先調子ロッドは、風に強いイメージがありましたが、愛竿のスクデットは超先調子だったのですが・・・意外と風に弱い弱点がありました。
トラスティーtype-Hは、スクデットtype-Rとほぼ、同じ重さなのですが、トラスティーの方が胴に入る調子なのに、風にはかなり強いと感じました。やはり、素材の違いなのでしょうね。
大会志向の人にも、トーナメントロッドとしてのポテンシャルは、十分にありますし、このロッドで、束釣りも何度か行いましたので、結果、釣れる竿といった仕上がりだと思います。
そうそう、問題は釣れるかどうか!?これが一番大事です。
以上、マツカツがトラスティーを使って感じた事です。
購入を検討している方に、少しでも、参考になれば幸いです。