地球上の小さな日記

繰り返す毎日の中に埋もれてゆく小さく些細な記憶達を、忘れないように書いてます。だから・・・

NO47,稲村ガ崎

2008年03月09日 13時52分52秒 | かながわ景勝50選
北鎌倉駅近くの店で昼飯を食べながら考える。
明月院に行こうか。それとも銭洗い弁天に行こうか。
それとも、別の景勝地を目指そうか・・・。

実は鎌倉市には全部で3つの景勝地が存在するのだ。
十王岩は制覇したので残りは2箇所。
でも、そのうちの一つはまた山っぽいので肉体的に今日は無理だ。
ということは、残りは稲村ガ崎。
ウ~ム・・・。
ひとしきり考えた結果、駐車料金も高いことだし、
とりあえず車を移動して稲村ガ崎に行こうなったのだった。

海岸線の国道134号に出るとき、
突然目の前に海が広がる。
その風景は夏そのもの。
こんな季節にも夏の雰囲気を味わえる。
そのまま海沿いをチンタラ進むと、やがて右側に駐車場が見えてくる。
稲村ガ崎だ。



相変わらず綺麗な砂浜だ。
向こうには「江の島」が見える。

その壮大な景色を見渡していると、
おそらく子供が作ったであろう砂のモニュメントが目に入った。
城でもなくい人形でもない。ただ砂が盛ってあるだけのものだが、
表面は丁寧に削られていて、夢中で作っていた姿がうかがえる。

この時ハタと思い出した。
オレも昔この鎌倉の海で砂の「何か」を作ったことがあるぞ。
アレは小学校時代の鎌倉遠足の時だったかな。
みんなで一心不乱に作ったっけ。
確か・・・大仏を作ったのだっけ?



水面に写る太陽が宝石のようにキラキラしていてとても綺麗。
澄み渡る青空にどこまでも広がる海。
地球は水の惑星だから、青い景色が多いのかな。




遥か昔に稲村ジェーンという映画が有ったけれど、
アレはここを舞台にした物語なのだろう。
あの頃はよく考え事はなかったけど、絶対そうだ。
ちなみに、どうでもいいけど、
オレはサザンのアルバムの「稲村ジェーン」も持っている。
ムムム。



景勝番外編 建長寺

2008年03月09日 12時35分39秒 | かながわ景勝50選
世界遺産建長寺。
1253年に北条時頼によって建立された我が国初の禅寺であり、
鎌倉五山の第一位。
幾つもの重要文化財や名勝史跡、国宝などが置かれているすごい場所だ。
しかし、オレの母校がこの寺に隣接していて、
昔から事有るごとに見ていたので、別に何とも思わなかった。
でも、今は違う。
学生時代の懐かしさもあるけど、
それとは別に、何か歴史建造物に対する興味のようなものを持つようになってきたのだ。




九時半、家を出てから1時間ちょっとで建長寺に到着!

事前に調べた情報によれば、建長寺の駐車場はたったの25台だったので、
「いい天気の土曜日」という絶好の条件で、
あっという間に満車になることを恐れて頑張って早起きしてきたけれど、
そこまで気合いを入れる必要はなかったみたい。
駐車している車は何と1台だけで、良さげなポジションに悠々と駐車することが出来た。
さぁ、行こう!



ここが入口。入山料300円也。
向こうに見える大きい建物が「三門」(重要文化財)である。
何という大きさだろうか。すごいね~。



パンフレットによると、この三門が再建されたのが1775年。
250年くらい前の人々がこれを造ったのだ。
一体どうやって造ったのだろうか。人の力ってすごい。
昔は何とも思わなかったけれど、最近はこうした歴史的なものに感銘を受ける。
オレの中で何が変わったのだろうか?



三門を過ぎるとすぐに見えるのが「仏殿」(重要文化財)。
この辺りは、お線香のいい香りが風に乗っていて、
どこか懐かしい雰囲気が漂っている。
荘厳で神聖で・・・何か時間がゆっくり流れているような感じがした。
両側にあるビャクシンの古木(名勝史跡)もとても味が有る。



法堂(重要文化財)と宗務本院。左が唐門(重要文化財)。
ここへ来て思ったけれど、人が少ないのがとてもいい雰囲気を醸し出しているみたい。
早起きしてやっぱり正解だろう。



今は梅の咲く候。
その花が景色に情趣を添える。
とてもいい香りだ。



仏殿の後ろから。
何だろう?この心を洗われるような感覚は。
青い空と春の緑、神聖な建物とお線香の香り。
とても不思議だ。
あの頃だってこの景色は毎日見ていたはずなのに・・・。



知らず知らずのうちに結構長居してしまったが、
今回の目的は景勝50選なのだった。
後でまた戻ってくるので、とりあえずそちらを目指そう。
山の上だしね。



どんどん奥へ進む。
あの厳しい階段を登った先が「半増坊」だ。



その途中でまた綺麗な梅を発見!
感銘を受けっぱなしでなかなか足が前に進まない。
まぁ、時にはそれもいいだろう。



フウ~相変わらずここの階段は厳しい。
一体何百段あるのだろう?
息が上がるのは運動不足のせいじゃない。この階段地獄のせい。



完全に青息吐息で「半増坊」到着。
標高もかなり高く、富士見台という場所からは富士山がウッスラ見ることが出来た。



下に有る建物群が先ほどいた場所。
日記だとアッという間だが、実際はかなりの重労働だ。
しかし、ここがようやく「天園ハイキングコース」の出発点なのだ。
つまり、ここからが本番というワケ。
こうしてオレ達は、
鎌倉十王岩を目指してさらに厳しい山道を登り始めたのだった。


十王岩編。


ハイキングコースから建長寺に戻ったのは約1時間後くらいだった。
さっきまでとは比べ物にならないほど人が多くなっている。
腹も減ったし、足もかなり疲れた。



それでも興味は変わらない。
ここは「回春院」。
何の建物かはよくわからないが、あの枝垂桜が咲いたらさぞ壮観だろう。
でも、そうなると人が多くなるので、いい写真は撮りにくくなる。
うまく行かないものだね。



「天源院」。
ここもいい雰囲気だけど、何故か立ち入り禁止になっていた。
是非入ってみたいが、これでは仕方が無い。



さっきの「法堂」が特別公開されていたので、せっかくだからと覗いてみた。
そこに有ったのは千手観音菩薩と天井に描かれた龍(?)の絵。
とてもあらたかって感じがした。

建長寺はここで終わり。時計は11時50分。
とにかく腹が減ったので、
車はそのままそこに置いたまま近くのドッグカフェで昼食を取ることにした。