地球上の小さな日記

繰り返す毎日の中に埋もれてゆく小さく些細な記憶達を、忘れないように書いてます。だから・・・

ホームレス中学生

2008年03月31日 22時07分52秒 | 小さな日記
200万部を超える大ベストセラーということで、
少し気になっていた「ホームレス中学生」。
一体どれほどのものなのかと、昨日の朝から読み始めると、
麒麟田村君の人間性と生活の壮絶さに惹かれて、
一気に読破してしまった。

芸人が書いた本だという先入観からか、
もっと気軽に楽しく読める本だと思っていたのだが、
実際の印象はかなり違う。

とても深く暖かいもので、
いろいろ考えさせられる内容だった。

生きる事の理由。死というもの。
本当の幸せとは何か。不幸とは何か。
愛情と孤独。
物質的なものではない豊かさと貧しさ・・・。




読み終わって本を閉じる時、
自分のこれまでの人生を振り返ってみた。

いろいろ有ったような気もするけれど、
何と順風満帆に、幸せの海を渡ってきたことか。
きっと、本当の窮地に遭遇した事など一度も無い。
それもひとえに、オレを支えてくれてきた人たちがいたからだ。
どんな時でも、手を差しのべてくれる人たちがいたから、
オレは今ここにいられるのだ。

今までは漠然としていて探そうともしていなかった「生きる理由」。
今改めて考えてみると、オレの「生きる理由」はそこに有るような気がする。
多分、多くの人がそうなんじゃないかな。
人は自分の為ではなく、人の為に生きるのだろう。
きっと、そこに「答え」が有るはず。

生きていくことって本当はとてもむずかしいものだ。
ややもすると、すぐに逃げ出したくなってしまう。
でも、それでも、前を向いて生きていかなくてはならない。
生きたくても生きられなかった人の為にも、生きていかなくてはならない。
その狭間で苦悩する日がやがて訪れるかもしれないけど、
生きる理由さえしっかりしていれば、絶対に道を誤ることはないと思う。

「本当の幸せ」とはお金じゃない。
支えてくれる人々がいてくれることが「本当の幸せ」なのだ!




他にもいろいろ感じたけど、これくらいにしておこう。
ここまで考えさせられる「ホームレス中学生」って、やっぱりすごい本だな。