晴れれば30度以上、雲っても28度は下らない。
地球の環境破壊のせいなのか、まだ6月だというのにそんな日々が続いている。
だから、折角天気が良くてもその容赦なく照りつける太陽を見ると、
つい家から出るのを辟易してしまう。
自ずと涼しい場所を求めてしまう。
涼しい場所といえば、箱根とか山の上の方とか大体相場は決まっているが、
この日の夜は横浜の実家に帰る予定になっていたので、
あまり遠い場所に行くわけにはいかず、散々頭を悩ました結果、
涼しいかどうかはとりあえず置いといて、宮ヶ瀬に行こうとなったのだ。
事あるごとに行く宮ヶ瀬。我が家の宮ヶ瀬率はかなり高いだろう。
というのは、距離的にも景色的にもちょうどいいから。
一時間くらいの道のりで雄大な景色が見られる上に、
ダム自体がかなり広いので、観光ポイントもかなり存在するのだ。
その上、今やしっかりとした観光地となっているので、
綺麗だし食事するのに困ったりすることもない。
でも、決して涼しい場所ではない。その点だけが・・・。
今日はあいかわ公園に車を停めて、宮ヶ瀬ダムの放流口を目指す。
テクテク、テクテク。
ここは石小屋ダム。
この前来たときは放流中だったので、この場所もかなりの迫力だったが、
今日はとてもおだやか。
鳥の声と風の音くらいしか聞こえてこない。
程なくして宮ヶ瀬ダムが見えてきた。
おだやかながらも圧倒的な迫力!!
やっぱりここは何回見てもすごいと思ってしまう。
巨大なコンクリートが決壊して、
大量の水に飲まれるイメージを頭に浮かべながら近付いていくと、
下の入口から中に入ることが出来、エレベーターに通じるトンネルがある。
ひょっとしたら、このトンネルが目的だったのかもしれない。
なぜならば・・・
何とここは15℃!!
冷房でこういなっているワケではない。
きっと、鍾乳洞や風穴などが一年中涼しいのと同じ原理なのだと思う。
地表は暑くても、大地の中は常に一定の気温なのだろう。
小さくとも神秘の「涼」。真夏日で汗だくの体にしみるねぇ。
トンネルの奥に有る、ものものしい金属製のトビラのエレベーターで一気に上まで。
すごい開放感。
手すりから下をのぞくと、恐怖を覚える風景が見られる。
何だか腹の辺りがヒンヤリしてくる。
いつも思うけど、どうやってこんなの造ったんだ?