告知の日からのガン日記(上咽頭がんー丸山ワクチン日記)

08年7月の告知。5年生存率60%の標準治療を断わる。丸山ワクチンを決断。団塊世代、男性。試行錯誤の過程をリアルタイムで

置き去り20世紀の奇談その5

2009年05月04日 | Weblog
長嶋茂雄と丸山千里の、こんなエピソードがある。語ってくれたのは、生前の丸山と親交のあった研究者である。あれはたしか昭和47,48年頃のことでした。丸山先生の机の上に、長嶋茂雄の直筆のサインボールがドンと2箱、置いてあるんですよ。なんでも、膠原病に悩んでいた亜希子夫人に丸山ワクチンを差し上げたら、えらく喜ばれて、後日、サインボールを持ってきてくれた、というんですね」 つまり、丸山ワクチンは難病中の難病、膠原病にも効いた、という話になるわけだが、その効能のほどはともかく、サインボールの後日談が丸山の闊達とした人柄を物語る。

「丸山先生は患者さんに、おたく、坊っちゃんいますか、野球は好きですか、長嶋のサインボール、あるけどどうですか”と、どんどん配っちゃうんですよ。患者さんが“うちは子供、2人いるんですけど”と言うと“ああ、失礼しました。もう1個、どうぞ”と、もう長嶋サインボールの大盤振る舞いでした」「置き去り20世紀の奇談」2001年週刊新潮の記事より。




ガンの患者さんのブログは多い。たいへん参考になる。しかし、生活に関する記述は少ない。ガンの治療が終わった後は仕事に復帰できているのだろうか。たびたび、病院に通って検査を受けなければならないよう感じられた。はたして仕事が出来る状態にあるのかが最大の関心事だ。命をなくすよりも。

標準治療を断ったのは働くことを休みたくなかったからかもしれない。ガンの治療は永遠に続くというイメージがある。住宅ローンもかなり残っている。保険でカバーできるのはほぼ医療費だけだ。さらに、告知された時の体調も悪くなかった。

ガンに効くと書かれてあるキノコなどの健康食品がある。かなり高額だ。効くかどうか分らないものに大金を投じて試してみるのは愚かなことだと書かれてある本は多い。しかし、その人の気持ちはなんとなく理解できる。生活の質を下げない選択肢を選ばざるをえないのだろうと。

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