シメチジンはH2ブロッカーとして1975年に登場した。そしてこのシメチジンには胃薬としての効果のほか、いろいろな作用を示すことがわかってきた。 ヘルペスによって起きる帯状疱疹の痛みを和らげたり、悪性黒色腫(メラノーマ)の転移を妨げる。当然、胃がんに対しても効果が認められている。
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大腸がんに対しても効果があるという実験が行われた。原発性大腸がんの手術を受けた患者を、シメチジンと抗がん剤(5-FU)を投与した群と抗がん剤(5-FU)だけを投与した群の2つに分けた。手術2週間後から一年間薬を投与した。そして、10年後の生存率を比較した。
シメチジン投与群では84.6%だったのに対して、抗がん剤だけの群では49.8%と大きな差が認められた。転移の発生数でもシメチジン投与群は7人で8ヶ所だが、抗がん剤群では16人28ヶ所と転移の割合に対してもシメチジン投与の効果は認められた。これはガン接着分子のEセレクチンの働きを防止しているからと考えられている。さらに、Eセレクチンが関係しているのは大腸がんだけではない。 前立腺ガンや肺ガン、乳ガンなど他のガンにも効果が期待できる。 しかも胃潰瘍になりにくくもなる。がんの患者さんにはぜひ1年間は服用することをお勧めしたい。
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大腸がんに対しても効果があるという実験が行われた。原発性大腸がんの手術を受けた患者を、シメチジンと抗がん剤(5-FU)を投与した群と抗がん剤(5-FU)だけを投与した群の2つに分けた。手術2週間後から一年間薬を投与した。そして、10年後の生存率を比較した。
シメチジン投与群では84.6%だったのに対して、抗がん剤だけの群では49.8%と大きな差が認められた。転移の発生数でもシメチジン投与群は7人で8ヶ所だが、抗がん剤群では16人28ヶ所と転移の割合に対してもシメチジン投与の効果は認められた。これはガン接着分子のEセレクチンの働きを防止しているからと考えられている。さらに、Eセレクチンが関係しているのは大腸がんだけではない。 前立腺ガンや肺ガン、乳ガンなど他のガンにも効果が期待できる。 しかも胃潰瘍になりにくくもなる。がんの患者さんにはぜひ1年間は服用することをお勧めしたい。