告知の日からのガン日記(上咽頭がんー丸山ワクチン日記)

08年7月の告知。5年生存率60%の標準治療を断わる。丸山ワクチンを決断。団塊世代、男性。試行錯誤の過程をリアルタイムで

ポート設置による、腹腔内化学療法

2010年02月28日 | Weblog
先日の読売新聞。胃ガンの腹膜播種に効果があるという腹腔内化学療法に関する記事が載せられていた。2005年11月に耐え切れないおなかの痛みで診察を受けたところ進行性のスキルス性の胃ガンで、すでに胃の壁を突き破って腹膜にガン細胞は散らばっている状態だった。余命半年と宣告をうける。通常の抗がん剤治療を受け、1年半後には大腸が圧迫されて便が出にくくなった。あるとき、この治療法を知った。


欧米で卵巣がんの腹膜播種に対して使われている。ポートを皮下に埋め込み、そこから抗がん剤「パクリタキセル」を注ぎ込むことにより、腹腔内を薬液で満たす。そのほかに「テガフール」を内服する治療を週一でおこなう。すると便秘が改善されてきた。半年後には腹膜播種が消えた。その後、胃のすべてと大腸の一部を摘出。2010年の現在も治療は続いているが、明らかな進行は認められないという。胃ガン患者40人の治療実績からは、生存期間の中央値は23ヶ月。たまった腹水が減ったひとが21人中13人に及んだ。09年11月から高度医療に認定され、一定の条件を満たした患者に対して、保険診療との併用で実施されている。



腹腔内に散らばったガンに対して丸山ワクチンは効果をあげにくいといわれている。それは、周囲にコラーゲンが出来にくいためと推測されている。上咽頭ガンが遠隔転移した際には、この治療法を考慮することになるかもしれない。生存期間の中央値が約2年の治療法。あつかましいが、これではものたりない?


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