マル鉄回顧録

鉄道写真・鉄道模型を始め、バスやトラックなど、乗り物中心のブログです。昔の写真はマル鉄鉄道写真館で再編集しています。

ローカルな風景 第43回(松本電気鉄道:モハ10形)

2010-04-07 01:16:00 | ローカルな風景
こんばんわ。

今日は久し振りにローカルシリーズから。

長野県松本駅から分岐して走るローカル私鉄、松本電気鉄道。
まるで縁のないローカル線ですが、大糸線に旧型国電を撮りに行った際、一度だけ大糸線の普通列車の車窓から撮影したことがありました。



昭和56年7月22日 松本駅にて

当時は戦前型国電淘汰という一大転機を迎えていた時代であり、いくら旧型と言えども戦後生まれはまだ若いイメージがありました。それでも70系や80系も廃車が進んでいたことを考えると、いくら斬新なイメージのある日本車輌の標準型といえど、本来は記録しておくべき地位にあったと思いますが、やはり国鉄オンリーな私としては、あまり興味の対象外だったんですね。

写真は日車標準型と呼ばれるモハ10形で、片方はモーター車ですが、もう片方は全く同じ形をしていながらクハとなっています。これは電装解除に由来するもので、松本電鉄ではただ1両だけの珍車でした。クハなのに両運転台というのもおかしなイメージですね。

現在は井の頭線の車両が派手なアルピコ塗装で活躍していますが、その昔はあまり変わり映えのない旧型を使用した地味な路線だったんですね。
車窓からとはいえ、偶然に撮っていたこの写真も、遠くなりつつある昭和の記録となっています。

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2 コメント

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Unknown (宮オオ)
2010-05-05 13:57:28
こんにちは。
地方私鉄のローカル線になると写真の電車のように電装を外したりして両運クハ化にしたり、若しくはエンジンを外して同様のキクハ化または運転台機器をも外してキサハ化して必要最小限の改造をして活躍してたケースが多々見受けられましたけど、これこそ地方私鉄の醍醐味があったといってもよかったのではないかと思います。
しかし、今では廃止もしくは旧国鉄=JR=や大手私鉄・地下鉄の払い下げなどですっかり独特の味が消えつゝある事は時代の流れとはいうけど寂しい感じが致します。
それでは、この辺をもちまして失礼します。
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Unknown (キハ181つばさ)
2010-05-05 17:03:50
宮オオ様
昔は如何にしても車両を有効活用して使おうという表れがありましたが、今は車両ごとに性能や機器が違うので、昔のようにアバウトに多形式を連結することも出来ないのでしょうね。
今は地方路線も東急や西武の払い下げばかりで、個性もなくなってきたように思います。
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