AI，Debut in Detroit Blue

いやあ、スゴイ！
ブランドン・ロイ。
見ました？
ブザービーター。

（ビデオ）

まず、同点で迎えたオーバータイムの残り1.9秒で、2点をリードする勝ち越しのジャンプシュート。
普通ならこれでゲームオーバーとなるところなんですが、ここで終わらないのがNBAのスゴイところ。。
インバウンズパスを受けたヤオが、角度のない難しいターンアラウンドショットを決めて同点。
しかもバスケットカウントをもらってスリーポイントプレーを完成させ、ロケッツが土壇場で逆転に成功したんですね（！）

普通ならこれでゲームオーバーとなるところなんですが、ここで終わらないのがNBAのスゴイところ。。（←さっき聞いたから）
残り0.8秒から、3ポイントラインのはるか後方でボールをもらったロイは、振り向きざまに放り投げるようなシュート。
ジャンプシュートを言うよりも、肩越しにそのまま高くボールを投げ上げただけのように見えましたが、これが見事にスウィッシュ（！！）
ブレイザーズが劇的なブザービーターでロケッツを下しました。

実はこのオーバータイムの前、レギュレーションの最後に同点の場面があったんですが、ロイが最後のショットを任されたんですね。
でも、マッチアップ相手のアーテストにボールをスティールされ、勝利を託された大事なチャンスにシュートも打てずに終わってしまっていました。
さらには、さっきのヤオの3ポイントプレーでファールを犯し、一時は逆転を許す原因を作ってしまったのもロイだったんですね。
自分にガッカリしたロイは、何とか挽回のチャンスをくれと司令塔のブレイクにお願いして、あの最後のショットを決めたそうです。

すげェ～NBA。
毎回思いますが、ナンなんでしょうね？
だって最後の1.9秒の間だけで、両チーム合わせて8点も入ってるんですよ（！）
そのうちロイが1人で5点もあげてるわけなんですが・・・・
ホント一瞬も目が離せないですね。
だってほんの数秒の時間でも、これだけゲームを変えることができるんですから。。



“勝利のニギニギ” by ろい


★アイバーソン、ピストンズデビュー！



AIがアウェイのネッツ戦でデビューしました。
やはり先発PGとしてハミルトンとバックコートを組み、24点・6アシストと悪くないデキ。
シュート機会減が心配されたハミルトンも、4本のスリーを決めるなど22点をマークしました。

ただゲームの方は、前半は順調だったものの、後半にデビン・ハリスの爆発に遭い、皮肉にも今季初の敗戦を喫しました。
AIだけにディフェンスの責任を問うことはできないものの、そこが一つの埋めるべき穴であることは確かなのかなという印象です。

チームとの相性はそれほど悪くないでしょう。
あとはコンビネーション。
オフェンスでもディフェンスでも、ですね。
まあ、結果以上に希望の持てるスタートと言えるのではないでしょうか？

ゲームハイライトはこちら。（ビデオ）


★スパーズ、非常事態宣言

ヤバイっすねえ～スパーズ。
開幕からの連敗スタートもそうなんですが、得点力不足が思った以上に深刻です。
ダンカンとパーカーだけしか点取ってませんから。
ベンチからのサポートも新加入のロジャー・メイソンが頑張っているぐらいで、この3人以外はほぼ壊滅状態です。

こないだのゲームで、「パーカーが55点でスパーズ今季初勝利！」とかいう見出しを見かけましたが、これを見て「パーカーすげえ～」という感想は一切抱きません。
「うわ～、そこまで深刻かよ。スパーズ」という感想です。
つまり、パーカーが1人で55点も取らなきゃ勝てない、ということですから。

しかも、ダブルオーバータイムの末にやっとこ下した相手は、ウルブズです。
深刻でしょ？
そのゲームでスパーズが挙げた129点のうち、パーカー、ダンカン、メイソンだけで111点も取っているんです。
全体の86％を3人だけで稼いでるんですよ・・・・
残りのメンバーは全部合わせても、たったの18点です。。

そして、そんなスパーズに決定的な出来事が（！）
パーカーの戦線離脱です。
これはもう“非常事態宣言”です。
まさに、“泣きっ面に蜂”ですね。

開幕前から主力の高齢化と若手の補強のなさを心配していたんですが（ブログ）、その影響がかなり早い段階から噴出した格好です。
ちょっとジノビリの復帰を待つとか悠長なことを言っていると、プレーオフすら逃しかねない危険があります。
トレードなり何なり、早急に手を打つ必要があると思います。



頼みのパーカーまでもが・・・・


★ハリントンもトレード？

ウォリアーズのアル・ハリントンがトレードを志願したっていう話が出てましたね。
ずっと先発PFを務めていたハリントンですが、昨季の後半ぐらいからちょこちょこベンチスタートになったりして、不確かな使われ方をしてたんですよね。
何でだろうなあ？と不思議には思っていたんですが、どうもその頃からすでに不満が溜まっていたみたいですね。
トレードの希望も、その頃から言ってたみたいです。

早速、ニックスが興味を示していますね。
走れて、スリーも打てて、リバウンドもそこそこ取れるPFなら、ダントーニが進めるランニングスタイルに合うタイプの選手です。
ただ、ニックスが放出したい選手と、ウォリアーズが交換に応じる選手の間には大きな開きがあります。

ニックスは、エディ・カリー、ステフォン・マーベリー、ザック・ランドルフといった巨大不良債権を処理したい。
でもウォリもそれは要らないと思っていて、デビッド・リーあたりならいいぞと思っています。
ニックスが一番出したくない選手ですね（笑）

まあ、そんな感じでニックスは難しいのかな？っていう気もしますが、先発PF不足という意味では、ボブキャッツあたりは積極的に狙った方がいいんじゃないかと思いますね。
「ハリントン＆マーカス・ウィリアムズ⇔レイモンド・フェルトン＆アダム・モリソン」という案が一つ出ています。
マーカスとフェルトンは互いに才能あるPGなんですが、それぞれHCに嫌われているようなので、いっそ交換してしまった方がいいのかもしれません。

ボブキャッツとしては、ショーン・メイが使えず空席になっている先発PFにハリントンがピタリと収まるし、ラリー・ブラウンお気に入りのDJ・オーガスティンを先発司令塔に上げて、マーカスをバックアップに置くことができます。
ウォリアーズも、モンテイ・エリスの長期離脱で大穴が空いている先発PGに、ランニングゲームが得意なフェルトンを吸えられるのは好都合です。
フェルトンはなんとなく、ミニ・バロンのようにも見えなくもないし。。

ペイサーズっていう名前も聞こえてましたが、ハリントン的には「もういいよ」って感じでしょうね。
というのも、仮にペイサーズに行くとなると、彼自身3度目のペイサーズ入りになるんですね（！）
1度目は新人で、2度目はトレードで出戻り、そして今回です。
そもそもウォリに来たのもペイサーズからトレードされたからだし、それも含めてすでに2度もペイサーズからトレードで出されています。
なので、「もうええて」ってなりますわな、そりゃ。

さっきのスパーズも、得点力不足の特効薬として狙っていった方がいいかもしれませんね。
マクダイスでもいいんですが、とにかくシュートを決められる人を1人でも2人でも増やさないことには始まりませんから。
マジックでくすぶっているJJ・レディックとか、ブライアン・クックなんかもスパーズ向きじゃないかな？と思います。

で、ハリントンもそうなんですが、今後残り契約が2年以内の選手は需要が高くなりそうです。
なぜなら、以前もお話しした2010年オフを狙う各チーム（ブログ）にとって、都合のいい契約だからです。
2年間は戦力になってくれて、2年後にはキャップから消える。
これが理想的なんですね。
これに該当しそうなのが、ハリントン、ブラッド・ミラー（キングス）、マイク・ミラー（ウルブズ）などなどです。
今後こういったトレード話が多くなるかもしれませんね。


★注目の若手

話はうって変わって、僕が注目している“今季ブレイクしそうな若手”を列挙しておこうかなと思います。
なんか試合観戦の時に、ちょっと気にかけて見てもらえると嬉しいなと思います。
デビン・ハリスとか、ビーズリー＆ローズ級の新人は、すでにそこそこ知られてると思うんで除いてます。
順不同です。

●リーオン・ポウ（セルティックス）
　昨季、特にプレーオフに入ってから目覚ましい貢献を見せました。今季はPJ・ブラウンも抜けたので、インサイドのバックアップ一番手として、ゴール下での得点力を発揮してくれるでしょう。

●デビッド・リー＆ネイト・ロビンソン＆ウィルソン・チャンドラー（ニックス）
　ダントーニのランニングスタイルにピタリとハマる選手。本来のアスレティック能力を駆使して、伸び伸びとプレーできるでしょう。

●サディアス・ヤング（シクサーズ）
　先発SFに定着。持ち前のアスレティック能力を生かして、攻守に活躍してくれるでしょう。

●ニック・ヤング＆アンドレイ・ブラッチ（ウィザーズ）
　最下位に予想したウィザーズが浮上するとすれば、この2人が活躍した時でしょうね。

●JJ・ヒクソン（キャブズ）
　ルーキーですが、ベテラン勢が故障でもしたら頭角を現わしてくると思います。（でもHCが保守的だから出してもらえないんだよなあ・・・・）

●ラモン・セッションズ（バックス）
　昨季終盤のプチブレイクが本物かどうか、ひそかな注目ですね。（プレー見たいけど、バックスのゲームやらん！）

●ジェラルド・グリーン（マブズ）
　ゲームにさえ出てくれれば・・・・（アントワン・ライトなんか出してるヒマあったらグリーン出せ！）

●アーロン・ブルックス（ロケッツ）
　とにかく速いです。大学で3Pコンテントに優勝したりもしてるんで、アウトサイドも入ります。要注目です。

●マルク・ガソール（グリズリーズ）
　取り上げるのが遅れたら、いきなり27点・16リバウンド・3ブロックのゲームをしてしまいました。兄貴と違って、ドッシリしたパワフルガイです。

●ジュリアン・ライト（ホーネッツ）
　シクサーズのサディアス・ヤングと同じイメージですが、身体能力とサイズはスゴイと思います。

●ケビン・ラブ（ウルブズ）
　出れば数字を残せる選手です。さっさと先発で使えばいいのに・・・・

●ルディ・フェルナンデス（ブレイザーズ）
　貢献度では新人王かも。こっちも先発で使ってくれないかなあ・・・・

●モーリス・アーモンド（ジャズ）
　Dリーグで平均25.6点を挙げた得点力は本物だと思うんですが、なかなか使ってもらえません。ジャズからは来季のオプションを行使してもらえなかったので、他のチームに行った方がいいすね。

●アンソニー・ランドルフ＆ブランダン・ライト（ウォリアーズ）
　何度か紹介してますが、ランドルフは将来性抜群の長身オールラウンダーです。ライトは走って跳べるウォリ向きのビッグマンですね。

●アル・ソーントン＆マイク・テイラー（クリッパーズ）
　いつもエネルギッシュにプレーするソーントンは、今季チームのエース格になりそうです。Dリーグから初めてドラフト指名されたテイラーは、トリッキーなドリブルやパスから目が離せないです。

●トレバー・アリーザ＆ジョーダン・ファーマー（レイカーズ）
　故障がちだったアリーザが久々に元気そうなので、攻守に身体能力の高さを見せてくれそうです。ファーマーはすでに先発級の力を持っていますので、堂々とした活躍を見せてくれるでしょうね。

●ジェイソン・トンプソン＆スペンサー・ホウズ（キングス）
　無名のビッグマンは、意外と器用なフォワードタイプみたいです。どんなプレーをするのか見てみたいです。ホウズも今季はもっとゲーム出してもらえるかな。



兄弟ゲンカ？　by ロペス兄弟


★おまけ

＜AI写真館＞


記者会見に臨んだAI



「コーチにやれと言われたことは何でもやるよ」



「練習もちゃんとやるの？」 by デュマース



「Practice !? （練習だって？）」



アッハッハッハー



ガッハッハッハ


AIはシクサーズ時代に練習をサボることを批判された時、会見で開き直って逆ギレし、「Practice !?」を連発。「たかが練習だろ？　ガタガタ騒ぐんじゃねえよ」と言い放ったことをパロった自虐ネタです。（←これはホントにやってた。ジョーDの前フリ最高！）



余計なこと書くんじゃねーぞ。
「AI、やっぱり練習嫌いは相変わらず」とか。。



そして、ピストンズ初ゲーム



敵地なのにサイン攻め



イースタンにお帰り



AI君、ポジションはPGでもよいかね？



ドリブルで突破ー！



たまにはパース！



てりゃあー！！



こんなボードも。『CHANGE』。オバマーソン？



そいえば、こんなのも。人間越えダンクをかますオバマ。
飛び越えられている下の人の背中には『McCain』の文字。



あぁ・・・・オレっちは。。



ずーん・・・・いいもん、いいもん。。



『Welcome Home Chauncey Billups』



「AIじゃなくて、チャウンシーだあ！」



こっちが本物。



「みんなありがとー。デンバーに帰ってきたよ」



初戦から司令塔としてチームを指揮



15点・4リバウンド・3アシスト・3スティールで強豪マブズを撃破



よしっ！　やっぱ勝つのが大事


『Seven Seas』 by Babyface
from the album 「The Day」