(↑写真は祝・生還記念でカール・ランドリーです)
うーん・・・・プレーオフ争いがスゴイことになってますねぇ~
これまでも力が拮抗した争いは何度もありました。
特にここ数年のウェスタンは毎年レベルの高い争いが続いていて、50勝ラインがプレーオフ出場のボーダーラインになったりしていました。
そして今シーズンはさらに混迷を深めてますね。
しっかし、ここまで僅差の中に何チームもが入るダンゴレースになるもんですかね?
イースタンもウェスタンも、中盤は押すな押すなのごった煮状態になっています。
展開としてはとってもおもしろいんですけどね。
その中でいくつか注目しているチームを。
★ロケッツ
2月の半ばにT-MACが今シーズン絶望となった時、「今シーズンのロケッツは終わった」と誰もが思いました。
さらにその数日後には、司令塔のレイファー・オルストンまでトレードで放出したので、もう今シーズンは諦めて来シーズンに向けたチーム改造を始めたのかなあ?と思ってました。(ブログ)
T-MACが離脱した時点でロケッツはウェスタン4位につけていましたが、9位サンズまでのゲーム差はわずかに2。
大混戦の展開において、順位はさほど重要ではありません。
2ゲーム差なんてアッという間になくなってしまいます。
これは抜かれるのも時間の問題だなあ・・・・と思い、そういう風に以前のブログにも書いた(ような気がします)。
ところがドッコイ!
実際は真逆でした。
そこから新生ロケッツが息を吹き返したんですね。
新司令塔に2年目のアーロン・ブルックスを据え、ヤオを中心にまとまったロケッツは絶好調。
プレーオフ圏外に落ちるどころか、どんどん勝ち星を積み重ねていきました。
ついにはカンファレンス2位&ディビジョン首位だったスパーズを直接対決で下し、ロケッツがその座に就きました。
スゴイですねえ~、これは大躍進だと思いますよ。
T-MACが抜けたからの勝敗は、なんとなんと16勝4敗。
勝率8割なんです!
こりゃ、T-MAC不要論がさらに加速しますねえ・・・・
(※ただ、その後ユタのホームで負けてスパーズに再逆転を許しましたが)
FG成功率55%のヤオをエースとすることで、いつ出ていつ休むのかもわからず、出てもFG30%台のT-MAC中心の頃に比べて、安定感が増しました。
PGコンビのブルックスと新加入のカイル・ラウリーは、ともに若くてスピードがあり、これまで不足していたスピーディなオフェンスを演出しています。
そしてダブルストッパーのロンロンとシェーン・バティエが同時に先発して、相手のウィングポジションのスコアラーをシャットアウトします。
ボールタッチの機会が増えたPFのスコーラも、2月・3月は月間でダブルダブルのアベレージを残しています。
ベンチのヴォン・ウェイファーやカール・ランドリーも先発級のいい活躍を見せています。
こうして個々のロールプレイヤーたちが結束し、チームワークとディフェンスが格段に向上したロケッツは、確実に以前よりも“いいチーム”になりました。
タレントよりも、チームとして優れているわけです。
プレーオフで勝ち抜けるかは別としても、この頑張りは賞賛に値します。
そういえば余談ですが、ランドリーが銃で撃たれたというショッキングなニュースがありましたね。
夜中に車で当てられた挙句、相手が発砲してきたということらしいんですが、いつ何時そういうことが起きるかわかりません。
ランドリーは命があっただけ幸運だったと思いますよ、ホントに。
2人が核になったロケッツは好調
ランドリーさん、無事で何よりです・・・・
★ボブキャッツ
イースタンで好調なのはボブキャッツですね~
序盤戦は下位に低迷していましたが、ボブキャッツらしく地味にジミ~に調子を上げてきました。
具体的に数字で見るとわかりやすいです。
・最初の25試合:7勝18敗(.280)
・その後45試合:24勝21敗(.533)
年明け以降は、レイカーズから金星をあげたり、6連勝をマークしたりとますます好調です。
この好調さの原因はいったい何なんでしょう?
トレードでディオウやベル、ラドマノビッチなんかを獲得したから?
確かにそれはあります。
ディオウは大穴が空いていた先発PFのポジションを埋めただけでなく、サンズ時代から発揮していたゲームメイキングスキルでも貢献しています。
オフェンス力不足のキャッツは、現在DJ・オーガスティンを控えに回して、スコアリングPGであるフェルトンを先発に据えています。
なので、ディオウのボールハンドリングとゲームメイクは、フェルトンの足りない部分を補い、チームにバランスを与えてくれます。
ベルとラドマノビッチは、やはりチームに不足していた3ポイントで大きな武器に。
さらにベルは、相手エースにマッチアップしてくれるウィングのストッパーとしても貴重な存在。
ラドマノビッチも、課題だったベンチからの安定したスコアリングもたらしてくれます。
でもこれって、「たまたまトレードが当たっただけじゃないの?」と思ってしまうかもしれません。
でも、それにもちゃんと理由があるんですね。
ラリー・ブラウンという人は、引き受けたチームを必ず好成績に導くことで知られています。(NYのチーム以外はw)
どうするのかと言うと、まず自分好みのチームに改造するんですね。
そのために自分好みのプレイヤーを集めてきます。
自分の表現したいバスケをするためには、それができる選手を呼ばなきゃいかんというわけです。
なのでシーズン前半は、「現有戦力の見極め」&「トレード準備」という種蒔きの時期に充てるんですね。
もちろん、基本的なディフェンス強化のための“教育”は行っていくんですが、それと同時に選手の入れ替えもやっていくということです。
その結果、さっきの3人を獲得してきたんですね。
材料が集まったところで、8マンローテーションを作ります。
8マンローテーションとは、コートに立つ選手を「スターター5人+リザーブ3人=8人」に限定して回すことです。
こうするメリットは、いつも固定されたメンバーでやることで選手同士の連携プレーが向上すること、15人全員いい選手が揃えられるわけじゃないので、ベストな
8人だけをプレーさせることで穴が少なくなること、などが挙げられます。
もちろんデメリットもあります。
ローテーションから外れた選手はベンチから見学するだけになってしまうとか、ベテランが重用されて若手が出場機会を失ってしまうとか・・・・
でも、勝つためにベストな選択肢を取ろうとすると、HCが統制しやすいこのやり方を採用するチームは多いです。
ダントーニ時代のサンズなんか、7人とか、ケガ人が出たら6人とかで回してたぐらいですから。
話を戻すと、ラリー・ブラウンはチームを自分色に染めるために、まず戦力を見極めて選手を入れ替え、チームにディフェンスの意識を徹底させ、その後戦力が揃ったら使う選手を決める(ローテーションを固定する)んですね。
そういうプロセスを踏んでようやく、自分がコントロールできるチームが出来上がります。
その一連の作業が完了するまで、シーズンの前半半分ぐらいは準備期間に時間を費やすんですね。
だから過去の例を見ても、ラリー・ブラウンが就任したチームはシーズン後半になると成績が上がっていってました。
ボブキャッツはまだまだ全体のタレントレベルが高いとは言えませんが、それでも成績を上げてくるところはさすがです。
現在チームはイースタン9位で、8位のピストンズとの差は2.5ゲームしかありません。
プレーオフまであと一歩のところまで上がってきてます。
あのボブキャッツが・・・と考えれば、これは大成功と呼んでいい結果だと思います。
今後もっといいFAとかトレードができれば、念願のプレーオフ出場も現実のものとなっていくでしょうね。
ジェラウォーも元気そうでヨカッタ・・・・
★サンダー
プレーオフ争いという意味ではちょっと外れますが、サンダーの活躍も特筆に価すると思います。
・最初の32試合:3勝29敗(.094)
・その後38試合:17勝21敗(.447)
一目瞭然ですが、前半と後半で成績が全然違いますね。
なんとこないだスパーズまで破りました。
以前紹介した通り、エースのデュラントをナチュラルポジションのSFに戻してから、全体のチームバランスが格段に良くなりました。(ブログ/ブログ)
それから、トレードでブルズからセフォローシャを取ったことで(ブログ)、待望の“ディフェンスエース”ができました。
セフォローシャは、ウィングポジションのSGやSFはもとより、PGがスコアラーの場合はPGにまでマッチアップして、相手の得点源をマンマークしてくれます。
これは相当チームにとって大きいです。
PG~SFまでどれでもぶつけられるんですから。
ヨーロッパからクリスティッチを呼び寄せたことも良かったですね。
これまで烏合の衆だった若手7フッター陣に代わって、経験と実績があってミスも少ないクリスティッチを据えたことで、センターポジションに安定感が出ました。
ウェストブルックとグリーンもぐんぐん伸びてますし、これにあと3ポイントシューターとか、ゴール下のサイズとかを補強していけば、チームの形が見えてくるんじゃないかと思いますね。
強豪スパーズも撃破!
最近は調子イイね。バスケ楽しいw
セフォローシャは相手のキープレイヤーにマッチアップ
PGがキープレイヤーの時はPGにつきます
もちろんSFにも
時にはPFにも!?
でもこういう選手がいると
チームはホントに助かるんですよ
男前だし・・・・(←それ前も言った)
一方、心配なチームの方ですが・・・・
★サンズ
サンズは、オールスターウィークを境にオフェンシブなスタイルに方針変更したことで(ブログ)、プレーオフ進出に向け後半一気に攻勢をかけるつもりでいました。
実際、オールスター明けに3試合連続で140点オーバー(!)という驚異的な結果を残して、みんなの度肝を抜きました。(『抜かれるなら度肝がいいよね』←トニーの名言w)
でも、アマレの離脱でせっかくの計画もいきなり頓挫・・・・
方向性は間違っていなかったものの、その核を失ってしまっては威力も半減してしまいます。
ウォリアーズ時代を髣髴とさせる、マット・バーンズをPFに据えたスモールラインナップで切り抜けようとしますが、さすがに安定して勝つまでには至らず。
インサイドのサイズ不足はいかんともしがたく、頼れるビッグマンが走れないシャックしかいないんでは、Fun&Gunだけで勝つのは厳しいです。
でも、対ウォリアーズ戦の154点ゲームはスゴかったですね。
レギュレーションだけで150点超えって、ドンだけなんだよ!って思いますよね。
まあ相手が“ノーD”のGSだからってのがありますが、それでもハマった時の爆発力のスゴさは示しました。
ただ時間は刻一刻と迫ってきています。
8位ダラスまで3ゲーム差は、もう崖っぷちギリギリです。
まだ追いつく可能性は残されていますが、3/10の直接対決で負けたのは痛かったですね。。
しかもホームだったのに・・・・
4/5にもう一度直接対決があるので、そこがラストチャンスですね。(アウェイですが・・・・)
そこまでにあと1ゲームをつめて2ゲーム差にしておいて、直接対決で一気に1ゲーム差に縮めることができれば、残りの日程での逆転も可能だと思います。
そこで負ける or 今の3ゲーム差から広がるようなことがあれば、サンズのロッタリー行きは決まってしまうでしょうね。。
★ピストンズ
ピストンズの惨状は目を覆いたくなるほどですね。。
6年連続カンファレンスファイナル進出のピストンズにとって、プレーオフ進出なんて当たり前のことだったのに、今やギリギリ出場圏内の8位。
成績はついに5割を切り、9位のボブキャッツに2.5ゲーム差にまで迫られています。
誰がこんな結果を予想したでしょうか・・・・
僕もビラップスを放出した時のブログで、「ピストンズは今シーズンの優勝を捨てた」という主旨のことを書きました。(ブログ)
でもさすがに、「2回戦負けぐらいかなあ」と思ってました。
「今季勝つための補強ではない」とは言いましたが、まさかここまで沈むとは予想していませんでした。
アイバーソンうんぬんの話もありますが、それよりもまずケガ人の多さでしょうね。
最近のゲームの先発ラインナップを見て、愕然としました。
PG:ウィル・バイナム
SG:アーロン・アフラーロ
SF:テイショーン・プリンス
PF:アントニオ・マクダイス
C:クワミ・ブラウン
Bチーム・・・・ですか?
これじゃ、いくらピストンズの看板があっても勝てませんよね。。
先日、AIがベンチスタートになるかどうかという話を書きましたが(ブログ)、それよりも何よりも、まず主力が健康な状態で揃うことが先決です。
さすがにプレーオフを逃すようなことはないとは思いますが、せめて強豪チームとしての意地は見せてほしいなと思います。
★本日のブザビ(←久々w)
●アンドレ・イグオダーラ
(ビデオ)
ステイプルズセンターでレイカーズを撃破した一撃です。
イチかバチかのスリ~
入っちゃったー 入っちゃったー
●スティーブ・ノーバック
(ビデオ)
誰?という感じだと思いますが、6-10(208cm)と長身の白人シューターです。
最初はロケッツにいましたが、今シーズンからクリップスでプレーしています。
このネッツ戦では3Pを11本打って7本成功と絶好調。
この試合を含めた前後4試合でも、34本中21本成功の61.8%というスゴい成功率を残しました。
シュートの上手い下手って、身長じゃないんですねえ~
この人がノーバック
シュートはウマイんですが
シュート以外のプレーは
ちょっと頼んなさげ・・・・
いいか野郎ども! 海賊にとって一番大事なのは男気だっ!!
ナヨナヨしてっと、海賊いれねーぞ!
エイッ! はいれぇ~
やったぁ~ ボクやったよぉ~
よぉーし、オマエも今日から海賊の仲間入りだ!
うーん・・・・プレーオフ争いがスゴイことになってますねぇ~
これまでも力が拮抗した争いは何度もありました。
特にここ数年のウェスタンは毎年レベルの高い争いが続いていて、50勝ラインがプレーオフ出場のボーダーラインになったりしていました。
そして今シーズンはさらに混迷を深めてますね。
しっかし、ここまで僅差の中に何チームもが入るダンゴレースになるもんですかね?
イースタンもウェスタンも、中盤は押すな押すなのごった煮状態になっています。
展開としてはとってもおもしろいんですけどね。
その中でいくつか注目しているチームを。
★ロケッツ
2月の半ばにT-MACが今シーズン絶望となった時、「今シーズンのロケッツは終わった」と誰もが思いました。
さらにその数日後には、司令塔のレイファー・オルストンまでトレードで放出したので、もう今シーズンは諦めて来シーズンに向けたチーム改造を始めたのかなあ?と思ってました。(ブログ)
T-MACが離脱した時点でロケッツはウェスタン4位につけていましたが、9位サンズまでのゲーム差はわずかに2。
大混戦の展開において、順位はさほど重要ではありません。
2ゲーム差なんてアッという間になくなってしまいます。
これは抜かれるのも時間の問題だなあ・・・・と思い、そういう風に以前のブログにも書いた(ような気がします)。
ところがドッコイ!
実際は真逆でした。
そこから新生ロケッツが息を吹き返したんですね。
新司令塔に2年目のアーロン・ブルックスを据え、ヤオを中心にまとまったロケッツは絶好調。
プレーオフ圏外に落ちるどころか、どんどん勝ち星を積み重ねていきました。
ついにはカンファレンス2位&ディビジョン首位だったスパーズを直接対決で下し、ロケッツがその座に就きました。
スゴイですねえ~、これは大躍進だと思いますよ。
T-MACが抜けたからの勝敗は、なんとなんと16勝4敗。
勝率8割なんです!
こりゃ、T-MAC不要論がさらに加速しますねえ・・・・
(※ただ、その後ユタのホームで負けてスパーズに再逆転を許しましたが)
FG成功率55%のヤオをエースとすることで、いつ出ていつ休むのかもわからず、出てもFG30%台のT-MAC中心の頃に比べて、安定感が増しました。
PGコンビのブルックスと新加入のカイル・ラウリーは、ともに若くてスピードがあり、これまで不足していたスピーディなオフェンスを演出しています。
そしてダブルストッパーのロンロンとシェーン・バティエが同時に先発して、相手のウィングポジションのスコアラーをシャットアウトします。
ボールタッチの機会が増えたPFのスコーラも、2月・3月は月間でダブルダブルのアベレージを残しています。
ベンチのヴォン・ウェイファーやカール・ランドリーも先発級のいい活躍を見せています。
こうして個々のロールプレイヤーたちが結束し、チームワークとディフェンスが格段に向上したロケッツは、確実に以前よりも“いいチーム”になりました。
タレントよりも、チームとして優れているわけです。
プレーオフで勝ち抜けるかは別としても、この頑張りは賞賛に値します。
そういえば余談ですが、ランドリーが銃で撃たれたというショッキングなニュースがありましたね。
夜中に車で当てられた挙句、相手が発砲してきたということらしいんですが、いつ何時そういうことが起きるかわかりません。
ランドリーは命があっただけ幸運だったと思いますよ、ホントに。
2人が核になったロケッツは好調
ランドリーさん、無事で何よりです・・・・
★ボブキャッツ
イースタンで好調なのはボブキャッツですね~
序盤戦は下位に低迷していましたが、ボブキャッツらしく地味にジミ~に調子を上げてきました。
具体的に数字で見るとわかりやすいです。
・最初の25試合:7勝18敗(.280)
・その後45試合:24勝21敗(.533)
年明け以降は、レイカーズから金星をあげたり、6連勝をマークしたりとますます好調です。
この好調さの原因はいったい何なんでしょう?
トレードでディオウやベル、ラドマノビッチなんかを獲得したから?
確かにそれはあります。
ディオウは大穴が空いていた先発PFのポジションを埋めただけでなく、サンズ時代から発揮していたゲームメイキングスキルでも貢献しています。
オフェンス力不足のキャッツは、現在DJ・オーガスティンを控えに回して、スコアリングPGであるフェルトンを先発に据えています。
なので、ディオウのボールハンドリングとゲームメイクは、フェルトンの足りない部分を補い、チームにバランスを与えてくれます。
ベルとラドマノビッチは、やはりチームに不足していた3ポイントで大きな武器に。
さらにベルは、相手エースにマッチアップしてくれるウィングのストッパーとしても貴重な存在。
ラドマノビッチも、課題だったベンチからの安定したスコアリングもたらしてくれます。
でもこれって、「たまたまトレードが当たっただけじゃないの?」と思ってしまうかもしれません。
でも、それにもちゃんと理由があるんですね。
ラリー・ブラウンという人は、引き受けたチームを必ず好成績に導くことで知られています。(NYのチーム以外はw)
どうするのかと言うと、まず自分好みのチームに改造するんですね。
そのために自分好みのプレイヤーを集めてきます。
自分の表現したいバスケをするためには、それができる選手を呼ばなきゃいかんというわけです。
なのでシーズン前半は、「現有戦力の見極め」&「トレード準備」という種蒔きの時期に充てるんですね。
もちろん、基本的なディフェンス強化のための“教育”は行っていくんですが、それと同時に選手の入れ替えもやっていくということです。
その結果、さっきの3人を獲得してきたんですね。
材料が集まったところで、8マンローテーションを作ります。
8マンローテーションとは、コートに立つ選手を「スターター5人+リザーブ3人=8人」に限定して回すことです。
こうするメリットは、いつも固定されたメンバーでやることで選手同士の連携プレーが向上すること、15人全員いい選手が揃えられるわけじゃないので、ベストな
8人だけをプレーさせることで穴が少なくなること、などが挙げられます。
もちろんデメリットもあります。
ローテーションから外れた選手はベンチから見学するだけになってしまうとか、ベテランが重用されて若手が出場機会を失ってしまうとか・・・・
でも、勝つためにベストな選択肢を取ろうとすると、HCが統制しやすいこのやり方を採用するチームは多いです。
ダントーニ時代のサンズなんか、7人とか、ケガ人が出たら6人とかで回してたぐらいですから。
話を戻すと、ラリー・ブラウンはチームを自分色に染めるために、まず戦力を見極めて選手を入れ替え、チームにディフェンスの意識を徹底させ、その後戦力が揃ったら使う選手を決める(ローテーションを固定する)んですね。
そういうプロセスを踏んでようやく、自分がコントロールできるチームが出来上がります。
その一連の作業が完了するまで、シーズンの前半半分ぐらいは準備期間に時間を費やすんですね。
だから過去の例を見ても、ラリー・ブラウンが就任したチームはシーズン後半になると成績が上がっていってました。
ボブキャッツはまだまだ全体のタレントレベルが高いとは言えませんが、それでも成績を上げてくるところはさすがです。
現在チームはイースタン9位で、8位のピストンズとの差は2.5ゲームしかありません。
プレーオフまであと一歩のところまで上がってきてます。
あのボブキャッツが・・・と考えれば、これは大成功と呼んでいい結果だと思います。
今後もっといいFAとかトレードができれば、念願のプレーオフ出場も現実のものとなっていくでしょうね。
ジェラウォーも元気そうでヨカッタ・・・・
★サンダー
プレーオフ争いという意味ではちょっと外れますが、サンダーの活躍も特筆に価すると思います。
・最初の32試合:3勝29敗(.094)
・その後38試合:17勝21敗(.447)
一目瞭然ですが、前半と後半で成績が全然違いますね。
なんとこないだスパーズまで破りました。
以前紹介した通り、エースのデュラントをナチュラルポジションのSFに戻してから、全体のチームバランスが格段に良くなりました。(ブログ/ブログ)
それから、トレードでブルズからセフォローシャを取ったことで(ブログ)、待望の“ディフェンスエース”ができました。
セフォローシャは、ウィングポジションのSGやSFはもとより、PGがスコアラーの場合はPGにまでマッチアップして、相手の得点源をマンマークしてくれます。
これは相当チームにとって大きいです。
PG~SFまでどれでもぶつけられるんですから。
ヨーロッパからクリスティッチを呼び寄せたことも良かったですね。
これまで烏合の衆だった若手7フッター陣に代わって、経験と実績があってミスも少ないクリスティッチを据えたことで、センターポジションに安定感が出ました。
ウェストブルックとグリーンもぐんぐん伸びてますし、これにあと3ポイントシューターとか、ゴール下のサイズとかを補強していけば、チームの形が見えてくるんじゃないかと思いますね。
強豪スパーズも撃破!
最近は調子イイね。バスケ楽しいw
セフォローシャは相手のキープレイヤーにマッチアップ
PGがキープレイヤーの時はPGにつきます
もちろんSFにも
時にはPFにも!?
でもこういう選手がいると
チームはホントに助かるんですよ
男前だし・・・・(←それ前も言った)
一方、心配なチームの方ですが・・・・
★サンズ
サンズは、オールスターウィークを境にオフェンシブなスタイルに方針変更したことで(ブログ)、プレーオフ進出に向け後半一気に攻勢をかけるつもりでいました。
実際、オールスター明けに3試合連続で140点オーバー(!)という驚異的な結果を残して、みんなの度肝を抜きました。(『抜かれるなら度肝がいいよね』←トニーの名言w)
でも、アマレの離脱でせっかくの計画もいきなり頓挫・・・・
方向性は間違っていなかったものの、その核を失ってしまっては威力も半減してしまいます。
ウォリアーズ時代を髣髴とさせる、マット・バーンズをPFに据えたスモールラインナップで切り抜けようとしますが、さすがに安定して勝つまでには至らず。
インサイドのサイズ不足はいかんともしがたく、頼れるビッグマンが走れないシャックしかいないんでは、Fun&Gunだけで勝つのは厳しいです。
でも、対ウォリアーズ戦の154点ゲームはスゴかったですね。
レギュレーションだけで150点超えって、ドンだけなんだよ!って思いますよね。
まあ相手が“ノーD”のGSだからってのがありますが、それでもハマった時の爆発力のスゴさは示しました。
ただ時間は刻一刻と迫ってきています。
8位ダラスまで3ゲーム差は、もう崖っぷちギリギリです。
まだ追いつく可能性は残されていますが、3/10の直接対決で負けたのは痛かったですね。。
しかもホームだったのに・・・・
4/5にもう一度直接対決があるので、そこがラストチャンスですね。(アウェイですが・・・・)
そこまでにあと1ゲームをつめて2ゲーム差にしておいて、直接対決で一気に1ゲーム差に縮めることができれば、残りの日程での逆転も可能だと思います。
そこで負ける or 今の3ゲーム差から広がるようなことがあれば、サンズのロッタリー行きは決まってしまうでしょうね。。
★ピストンズ
ピストンズの惨状は目を覆いたくなるほどですね。。
6年連続カンファレンスファイナル進出のピストンズにとって、プレーオフ進出なんて当たり前のことだったのに、今やギリギリ出場圏内の8位。
成績はついに5割を切り、9位のボブキャッツに2.5ゲーム差にまで迫られています。
誰がこんな結果を予想したでしょうか・・・・
僕もビラップスを放出した時のブログで、「ピストンズは今シーズンの優勝を捨てた」という主旨のことを書きました。(ブログ)
でもさすがに、「2回戦負けぐらいかなあ」と思ってました。
「今季勝つための補強ではない」とは言いましたが、まさかここまで沈むとは予想していませんでした。
アイバーソンうんぬんの話もありますが、それよりもまずケガ人の多さでしょうね。
最近のゲームの先発ラインナップを見て、愕然としました。
PG:ウィル・バイナム
SG:アーロン・アフラーロ
SF:テイショーン・プリンス
PF:アントニオ・マクダイス
C:クワミ・ブラウン
Bチーム・・・・ですか?
これじゃ、いくらピストンズの看板があっても勝てませんよね。。
先日、AIがベンチスタートになるかどうかという話を書きましたが(ブログ)、それよりも何よりも、まず主力が健康な状態で揃うことが先決です。
さすがにプレーオフを逃すようなことはないとは思いますが、せめて強豪チームとしての意地は見せてほしいなと思います。
★本日のブザビ(←久々w)
●アンドレ・イグオダーラ
(ビデオ)
ステイプルズセンターでレイカーズを撃破した一撃です。
イチかバチかのスリ~
入っちゃったー 入っちゃったー
●スティーブ・ノーバック
(ビデオ)
誰?という感じだと思いますが、6-10(208cm)と長身の白人シューターです。
最初はロケッツにいましたが、今シーズンからクリップスでプレーしています。
このネッツ戦では3Pを11本打って7本成功と絶好調。
この試合を含めた前後4試合でも、34本中21本成功の61.8%というスゴい成功率を残しました。
シュートの上手い下手って、身長じゃないんですねえ~
この人がノーバック
シュートはウマイんですが
シュート以外のプレーは
ちょっと頼んなさげ・・・・
いいか野郎ども! 海賊にとって一番大事なのは男気だっ!!
ナヨナヨしてっと、海賊いれねーぞ!
エイッ! はいれぇ~
やったぁ~ ボクやったよぉ~
よぉーし、オマエも今日から海賊の仲間入りだ!
サンズは、ダドリーやアムンドソンといったロールプレイヤーを使い始めているのが個人的には好感触です。彼らのプレイはいいですね。
ボブキャッツは、接戦で勝てる試合を確保し切れていないのが痛いです。ジャズのようなリードを守ってショットクロックをコントロールする老獪な試合運びは、まだまだですね。ただ、チームディフェンスはすばらしいと思います。
プレイオフ戦線ですが、サンズの相手は割と楽ですよね?HOU, @DAL, @NOが残っている以外、SAC, MEM, MIN, GSと楽なチームが計6試合。
マブスは、キッド・ハワードを欠き、@CLE, MIA, PHO, UTA, NO, @NO, HOUが残っていますが、ホームが多いです。
ホーネッツは、チャンドラー・ペジャを欠き、SA, UTA, @MIA, @DAL, DAL, @HOU, @SAを残しています。
ジャズはロードに弱いうえ、@POR, @DEN, @NO, @DAL, @SA, @LALを残しています。
こう考えると、DAL同様、NOやUTAも危ないと思われます。今日ジャズに負けたサンズが脱落の可能性が最も高いのは間違いないですが、勝ち続ければ、実は可能性が高いかも、と思っていますがどうでしょうか。
T-Macはシーズンが終わったら放出でしょうか?2010年で契約が切れるのでサラリーキャップを空けたいチームが欲しがるでしょうね。僕の中では完全にヒューズとキャラが被ってるんですが(笑)
そういえばブルズも最近好調ですね。デンを欠きながら(欠いたからこそ?)ホームでセルティックスやホーネッツに勝っています(アウェーでは勝てませんけど)
最近はタイラス君やノア君が安定感のある活躍を見せ始めたような気がします。そしてどちらかがファウルトラブルに陥ったとき、ベンチから出てくるミラー様のなんと頼もしいこと(笑)グレイを出していたことが遠い昔のようです。
自分中心のチームだったのに自分のいない方が圧倒的にいい成績になるなんて。アーテストをとった時に予想したような強さのチームになりつつありますね。
なので叩かれても仕方ない気もします。
まあ来期こそは気合いを入れ直して頑張って欲しいですね。怪我は特に無いように…。
最近のピストンズvsレイカーズ戦を自分も見たんですがオフェンスのタレント不足が見てて痛々しいですね。
ピストンズが一時逆転して逆に10点差をつけていた時もどうも見てて勝てる気がしませんでした。
案の定15点差つけられて負けましたが、見てるとオフェンスがバイナムがペネトレイトするか他の4人が外からシュートするかしか選択肢が無い感じでした。
PGのバイナムが25P取らないといけないのはまずいですよね。下手すると本当にプレーオフ逃しそうで怖いです。
アリーナス不在のウィザーズ
メロ不在のナゲッツ
グレンジャー不在のペイサーズ
たしかこんなとこだったような。。チームごと色々と事情はありにしろ興味深いデータだったように思います。
やっぱり現場が好きってなるラリーブラウンはほんとどこ行ってもスタイル通したチーム作りをしますよね。
システムに合うプレイヤーを集めてくるところは彼らしいところだと思います。
余談ですが、ちょろっとあったトニーにはニヤっとしてしまいました。
もっさりヒゲのダーリンことトニーですよね!!??(笑
パイレーツは今シーズン調子悪いですが、そういう見方してくれるとオモローですね。
選手個人に絞った話しになりますと、
最近コービーとフラッシュの姿に神を垣間見ている感じがあります。
特にウェイド、
ロングレンジの確率があまりよくないはずなのにクラッチタイムになるとなぜか外さない所にヒきます(^_^;)
あと、心配な方、
ピストンズはこないだのレイカーズ戦見ると本当にきつそうですね。
点をとる選手がいない・・・
プリンスはゲームメイクのタイプですし、
マクダイスも確率はいいですけどがつがつ点を取りに行く選手じゃない、
クワミは問題外・・・
ピストンズがプレイオフ枠を争う、
時代は変わりますねぇ(ー。-;)シミジミ
ちなみにワタシの応援しているチームは、
この大事な時期にサクラメントに負けるようなので
今年は本格的にないですね☆
今年のPOは冷静に見れそうです(涙)
6連勝からまさかの大逆転にも期待してたんですが、
そこから直接のライバルになりそうなPORとUTAH、
しまいには最下位のSacにまで敗れて3連敗・・・
この時期にきて下位チームへの取りこぼしは
イタすぎます。
ポートランドでのサンズ戦を観に行ったんですが、
オルドリッジにはミスマッチを突かれるわ、
ルディには3ptをガンガン入れられるわで
最終Qを待たずして決着がついてしまいました。
ナッシュとヒルは好きな選手だし、
プレーオフには出てほしかったのですが
ちょっと厳しくなっちゃいましたね。
ランドリーは今のロケッツには不可欠です。ほんと軽症でよかったです^^ これで1回戦突破となると立場はないですね。。(まぁヤオはPO空気になるので1回戦突破は不安なんですが・・^^;
あとサンダーなんですがセフォローシャ加入は大きかったです。サンダー加入後の彼のスティールは素晴らしいですね。manuさんの書かれてるとおりシューターやサイズがある選手が来ると勝てるチームになれそうですね^^
サイズ不足はいかんともしがたいです。
スウィフトやロペス弟を有効に使えるようじゃないと、サンズは厳しいでしょうね。
もう取ってくれることがない、ということですね。
ブルズは、タイラスもノアも成長してきてるとは思うんですが、やっぱり前にも言いましたが、ミラーを先発させて、タイラスかノアどっちかをリザーブに戻すともっと安定した戦いができると思います。