NBA INS 'N' OUTS

かんたん解説 NBAなんでもとーく

ハンケツ王子

2007年07月11日 | お笑い系

トニー・パーカーとエバ・ロンゴリアの結婚式が、7月7日にパリで行われました。
式には大勢のNBA関係者や芸能関係者、パパラッチなどが集まったそうです。
女優のジェシカ・アルバ、俳優のジェイミー・フォックス、歌手のシェリル・クロウ、サッカーのヒエリ・アンリ、フランス代表のボリス・ディオウとロニー・トゥリアフ、元スパーズのショーン・エリオットとポポビッチHC、それから“デスパレート・ハウスワイブズ”の出演陣などなど。
バロン・デイビスやデロン・ウィリアムズなんかも呼ばれてたらしいです。
いやあ、豪華っすねえ~

結婚式前後の画像がいっぱい載ったブログを見つけましたので、勝手にリンク貼っておきます。(スイマセン)
友だちと一緒に半ケツで海に飛び込むトニーPが素敵です。


「あなたぁ~、半ケツも素敵よぉ~」 byエバ


・・・・え~気を取り直して、毎度毎度の最新トピックスです。

★モー・ウィリアムズはどっちを選ぶ?

モーリス・ウィリアムズという選手はご存知でしょうか?
あまり有名ではないので、知らない方もいっぱいいるでしょう。

2003年にアラバマ大2年生の時にドラフトにアーリーエントリーしましたが、周囲からはまだ時期尚早だと言われていました。
もう1年経験を積めば上位指名確実と言われていたのですが、本人がその声を振り切ってエントリーした結果、2巡目47位という低評価になってしまいました。
ジャズでのルーキーシーズンは、第3PGだったためあまり出場機会に恵まれませんでしたが、バックスに移籍した後はTJ・フォードの戦線離脱もあって出場時間が増え、その実力が認められていきました。
昨年オフにバックスが先発PGだったフォードをトレードする決断をしたのは、このモーの成長があったからです。
昨シーズンは、マイケル・レッドの欠場もあって得点機会が増え、平均17.3点・6.1アシストという素晴らしい成績を残しました。

そしてこの夏、晴れてFAとなったわけですが、バックスとの再契約を選ぶか、強豪ヒートへ移籍するかで迷っています。

バックスはこの夏、モーとアール・ボイキンスのPG2人が両方FAになりました。
つまり、現状チームにPGがゼロという状態になっているわけです。
それでドラフト時にマイク・コンリーを指名するんじゃないかと噂されましたが、2つ前でグリズリーズに持っていかれてしまいました。
なのでバックスとしては、是が非でもモーをキープしたい。
そうでないとチームはとってもヤバイことになります。
PGはやっつけの人材で事足りるポジションではありませんので、モーに出ていかれるということは、来シーズンのチームがガタガタになるかもしれないということを意味します。

一方のヒートは、先発PGのJ-Willに故障が多く、第2PGのペイトンは引退濃厚と、こちらもPG欠乏症に悩んでいます。
そこで、この夏FAとなったPGの中でビラップスの次に高い評価を受けていたモーに目をつけたというわけです。
2巡目指名から這い上がったモーにとって、シャックやウェイドのいるエリートチームのヒートからお声がかかるなんて、願ってもない話です。
ただ一つ問題なのは、ヒートはサラリーキャップをオーバーしているため、ミッドレベルの年5.5milから始まる契約までしか提示できません。
比較すると、5年約40milレベルのオファーをしていると言われるバックスに対して、ヒートは5年約30milぐらいしかオファーできないのです。

となると、後は本人の意向次第です。
より条件のいいオファーとリビルディングチームのリーダーとしての役割を担うか、条件が低いのは我慢してスター揃いのヒートの一員としてチャンピオンシップを争うか。
さて、モーの決断はいかに。


モー&ウェイドのバックコートコンビが誕生するか?


★モー・ピートはジャズ?ホーネッツ?

もう一人の“モー”、ラプターズからFAになっているモーリス・ピーターソンは、ジャズとホーネッツが獲得合戦を繰り広げているようです。

ジャズはデレック・フィッシャーがチームを去り、先発SGが空席となっています。
3ポイントシューターのモー・ピートは、ジャズが求めているアウトサイドシューターに当てはまります。

ホーネッツの方はデスモンド・メイソンがFAとなり、やはり先発SGの座が空いています。
ホーネッツは、過去にも一度モー・ピートがFAになった時に契約を結んだことがあるのですが、この時は制限付きFAだったためラプターズにマッチされ、あえなく連れ戻されてしまいました。

このリクルート合戦はどちらに軍配が上がるのでしょうか?
・・・・ちなみにラプターズは、既にジェイソン・カポーノの獲得を決めているので、モー・ピートを引き留める意思がありません。
こんなブザービーターも決めて貢献してたんですけどねぇ~


ジャズは新たなクラッチシューターを手に入れるか?


★フランシスはクリッパーズ入り!?

ドラフト当日にニックスからブレイザーズへとトレードされたスティーブ・フランシスですが、ブレイザーズでプレーすることはないだろうと言われています。
残る2年の契約をバイアウト(契約を途中で買い取って放出すること)するというもっぱらの噂です。
まあ、若手を育てたいブレイザーズにとって、フランシスのような“ワガママなベテラン”に引っ掻き回されたら、良い子たちが非行に走るかもしれないと心配してるんでしょうね。

で、早くもリリースされた後の行き先が噂されています。
クリッパーズは、サム・キャセールが秋には38才となり、ショーン・リビングストンはあの痛ましいケガで長期リハビリ中と、こちらもPGが欲しい状態です。
そしてクリッパーズには、ロケッツ時代に大の仲良しだったバックコートメイトのクッティーノ・モブリーがいます。
モブリーが「来い!来い!」と言えば、フランシスは喜んで来るかもしれませんね。


右がモブリーで、左がギャング・・・ではなくフランシス


★タイラス・トーマスが変身!?



ブルズのタイラス・トーマスと言えば、ダンクコンテストにも出たほどの自慢のジャンプ力から繰り出す、アクロバティックなダンクやブロックで知られています。
でもまだ“跳ぶだけ”という評価で、技術的にはまだまだ学ぶべきことが多い発展途上の若手選手です。
特にオフェンス技術は磨く必要があり、昨シーズンはダンクかリバウンドを押し込むぐらいしか得点パターンがありませんでした。

ところが、サマーリーグに初登場したタイラスを見た相手チームのディフェンダーはビックリ。
「外はない」と距離を置いてマークに付いていると、15フィート(約4.5m)付近からのミドルシュートをポンポン決めてきたのです。
206cm/97.5kgと身長も体重もPFとしては小柄なタイラスにとって、ミドルレンジからのシュート力を鍛えることが、得点力アップに向けての課題でした。
そこでこの夏毎日、1日700本決めるまでミドルシュートを打ち続けたそうです。
この調子でタイラスが急成長を遂げるようだと、ブルズはKGやガソールのトレード話をする必要がなくなるでしょう。


★レディックふっかーつ!



昨年大学No.1とNo.2の選手は、アダム・モリソンとJJ・レディックでした。
しかし2人ともNBAでは苦戦し、大学で平均得点ワンツーを記録した実力は、鳴りを潜めたまま終わってしまいました。

しかし今年は違います。
レディックは初登場となったサマーリーグのゲームで、いきなり30点の大爆発。
得意のスリーを6本中4本決め、フリースローは12本打って一度も外さないというシューターぶりを見せつけました。
グラント・ヒルが去り、先発SGのポジションはレディックのために空いているようなもの。
優等生シューター、レディックの華麗なる復活ショーが楽しみです。



「レディック、置いてかないでくれよぉ~」 byモリソン


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4 コメント

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“モー” (メロブロン)
2007-07-11 20:32:53
ウィリアムズは、身長185㎝ながら、リバウンドも4.8本で立派な数字ですよね。

もう少し、ディフェンスが良ければ評価はもっと上がるんじゃないでしょうか。

年令も24歳と若いので、バックスは、何とか引き止めないとチームとして厳しいですよね。

PGの役割は大きいですし。



ピーターソンがラプターズを離れると、カーター時代の生え抜きがいなくなりますね。

ルーキー年と2年目はインパクトありましたが、その後は何となく伸び悩んでた感じで、最近は、出場時間も以前より減少してましたし、移籍が良い転機になることを期待します。



最後に、スティーブ“落ちぶれたフランチャイズ”フランシスは、親友モブリーとクリッパーズで再起をはかるのが一番かもしれませんね。       でも、ブランドと言うエースがいるチームで、わがままなプレーをせずに、我慢出来るかが問題でしょうが…
タイラス (umako)
2007-07-11 21:23:12
かなり期待です!
ダンクコンテストの件で悪ガキかと思ったら、なんと練習熱心な。
今後、デンとノアの3人で最高のフロントラインを形成してほしいです。

モーがヒートってのはどうかと思います。
オニールがいるいじょうチャンピオンを目指すでしょうから、
ベストチームのPGは荷が重過ぎると思います。
バックスで地位を確立し、リング求めて移籍ぐらいでしょう。

最後になりましたが、トニPおめでとう。
エバが32ってことにびっくり!
メロブロンさんへ (manu)
2007-07-11 22:59:27
そうですね、モーは得点力やシュート力では一定の評価を得ました。
サイズがないのでディフェンスは厳しいかもしれませんが、もう少し自分よりも周りを生かすプレーが増やせれば、さらに評価が上がると思います。
願わくば、7.5アシストぐらいは欲しいですね。

バックスは彼を引き留めないと本当にヤバイです。
今からFAのPGを探そうと思っても、大した選手はつかまりませんし、トレードで獲得しようにも足下を見られて不利な取り引きになるでしょう。
イー・ジャンリャンに振り回されてる場合ではないですね、ホントに。

ピーターソンがカーター時代の生え抜きと知っている人は、あまりいないと思いますよ。
スゴイですね。
昨年就任したブライアン・コランジェロGMは、前の遺産をクリアにして、自分色の“世界選抜チーム”を作ろうとしています。
ジョン・パクソンがブルズのGM職に就いた時、ジェリー・クラウスが指名したエディ・カリー、ジャマール・クロフォード、タイソン・チャンドラーといった若手を一掃したのと一緒ですね。

フランシスはモブリーと一緒にやりたがるでしょうね。
ブランドは性格がおとなしいので、多少やんちゃをやっても受け入れてくれるでしょう。
やることやって、戦力的にプラスになってくれるならいいんですけどね。
umakoさんへ (manu)
2007-07-11 23:19:52
タイラスは大学1年生の時、故障などもあってゲームに出られず、実力的にもまだまだでドラフトにかかるような選手とは見られていませんでした。
でもその1年間で努力を重ね、ようやく出られるようになった2年生のシーズンで徐々に頭角を現し、シーズン最後のNCAAトーナメントでブレイクして注目を浴びました。
最終的にドラフト4位で指名されるまでになりましたが、その1年前のシーズン開幕前には全米TOP100にも入っていない選手でした。
才能というものは努力してこそ磨かれますが、タイラスのようにやればやるだけ実力に転化される選手が、ポテンシャル(潜在能力)のある若手と呼ばれるんでしょうね。

モーがヒートには合わないという意見に、僕も賛成です。
シュートファーストの選手よりも、アシストのうまい周りを生かすタイプの選手の方が必要だと思います。
今のFAで言えば、モーよりもスティーブ・ブレイクの方が合っているということです。
ヒートは相変わらず間違った買い物が好きなようです。