NBA INS 'N' OUTS

かんたん解説 NBAなんでもとーく

72 for 72

2009年01月05日 | '08-09 シーズン

いきなりですが、ちょっとコレ見てもらっていいすかね?

スタッツ

フリースローのランキングなんですけど。
一番上の人のとこ見てもらいたいんですよ。
1位はラプターズのカルデロンなんですけど。

で、右の方を見てみてくださいな。
成功率・・・・
ありえなくないすか??

もうシーズン入って結構経ってますよ。
んでもって、すでに72本も打ってるんですよ。
開幕から72本連続ですかっ!?

ありえね~(笑)

あと、なにげにヤオもスゴイんですよね。
88%の成功率で決めてるんですよ。
230cmのビッグマンがですよ!
ヤオより小さい人は何をやってるんだ?って言われちゃいますよね。

だから、ロケッツのゲーム見てるとおもしろいんですよ。
テクニカルファウルみたいな、誰が打ってもいいですよーっていう場面で、普通はガードが出てきてFT打つのに、ロケッツはヤオがいそいそと出てくるんですよ。
一番デッカイやつが打つんかい!って、いつもツッコミたくなります(笑)

そういえばこないだ、シャックがキャリア通算のFTミスが5000本に到達!みたいなネタが載ってましたね。
5000本ってスゴイ数ですよね。
他にはあのチェンバレンしかいないそうです。
あ、プレーオフも入れたら、さらに1000本以上プラスされるそうなんですけどね(笑)

で、おもしろかったのが、5000本ミスするってのがどのぐらい大変かっていうのを、いろんな例を挙げて説明してたんですよ。
それだけ多くのFTをミスするためには、まずそれだけ多くのFTをもらえるプレイヤーじゃなくてはいけないんですね。
オフェンスで相当恐がられてるような存在じゃなきゃ、まずダメだってことです。

で、例えば、ルブロンが5000本ミスするのは、どれぐらいの時間がかかるのか。
ルブロンはいっぱいFTをもらっていて(1試合平均10本以上)、成功率もさほどよくありません(70%ちょっとぐらい)。
そして、高卒で18才からNBAキャリアを始めているというところで、普通の選手よりもいっぱい打っていっぱいミスする条件が備わってる選手の一人です。

しかしそんなルブロンでも、今のFT試投数&成功率でずーっとキャリアを重ねていったと仮定すると、5000本ミスするのは42才までいかないと到達しないそうです(笑)
18才からスタートして、1試合10本以上FTもらい続けていったとしても、42才までいかないと5000本ミスまでは届かないということですね。
果てしなく遠い道のりです・・・・

しかもこの計算は、ルブロンのキャリア成功率73%をベースにしているそうなんですが、今シーズンは成功率が78~79%ぐらいまで上手くなっているので、このままちょっとずつ上手くなっていくとすると、42才からさらに遠くなっていくってことになりますね。。
いやはや~

そもそもこの5000本っていうFTの本数は、打つだけでもなかなか大変なんですよ。
例えば、ついこないだロケッツへの復帰が決まって、キャリア18年目のシーズンをプレーすることになったムトンボ。
そんなムチョンボお爺でも、キャリア通算のFT試投数が5000本に到達してないんですよ。
ミスした数が、じゃなくて、打った総数がまだ5000本に届いてないんです(!)
5000本っていう数字は、それだけ果てしない数なんですね。

他にも、「えー! こんなスター選手が??」という面々が、キャリア通算で5000本打ってないんですよ。
ラリー・バード、スコッティ・ピッペン、ピート・マラビッチ、ケビン・マクヘイル、ケビン・ジョンソン、ゲイリー・ペイトン、クリス・ウェバー、ジェイソン・キッド、スティーブ・ナッシュ・・・・などなど。
そらもう、挙げられないくらいいっぱいいます。

ナッシュと言えば、今サンズでチームメイトなわけですが、キャリア通算でも90%の成功率を誇るFTの名手ですね。
キャリア13シーズンで887試合に出場し、打ったFT総数は2500本。
そのうちミスしたのは、わずかに253本しかありません。(すげーな、ナッシュw)

そんなナッシュが、あとどれぐらいプレーすれば5000本ミスするのかを計算してみると・・・・・・試合数にして、あと17530試合(!)必要になります。
毎シーズン82試合全部プレーしたと仮定して、何シーズンぐらいかかるのかなあ~と計算してみると・・・・・・なんと200シーズン経ってもまだ足りません(笑)

正確には、214シーズンかかるみたいですorz
その頃にはもう、ナッシュは神になってますね。。。

ちなみに、さっき挙げた中での一番のビッグネームはラリー・バードでしょうね。
バードはキャリア通算の成功率が88.6%という高確率で、4471本打ってたったの511本しかミスしていません。

そのバードが、現役復帰して、FTを3000本連続でミスし続けたとします。
まあ、ありえない話なんですが・・・・(つーか、さっきから全部ありえない話ばっかだけどw)
キャリア成功率88.6%のバードは、その後3000本連続でミスしたとしても、シャックのキャリア成功率(52.6%)よりをまだ上回るそうですw

ちなみに、バードはそんなにいっぱいFTを打つわけじゃないので、ピーク時の試投ペースで換算しても、3000本連続でミスするには7シーズンぐらいかかるそうです。
7年連続でFT成功率0%にならなきゃいけないってことですね・・・・(なんだそれw)

ハイ、さらにこんな比較もありました。
NBAで歴代のFT成功率上位者を上から並べて、そのミスの合計本数を足していくと・・・・

1.マーク・プライス 90.4% 227本
2.スティーブ・ナッシュ 89.9% 253本
3.ペイジャ・ストヤコビッチ 89.4% 243本
4.リック・バリー 89.3% 684本
5.カルビン・マーフィー 89.2% 419本
6.レイ・アレン 89.0% 432本
7.スコット・スカイルズ 88.9% 193本
8.レジー・ミラー 88.8% 789本
9.チャウンシー・ビラップス 88.7% 411本
10.ラリー・バード 88.6% 511本
11.ビル・シャーマン 88.3% 416本
12.ジェフ・ホーナセック 87.7% 417本

上位12人分のトータルで、ようやくミスの合計が4995本に到達します。
12人合わせて、ようやくシャック1人分のミスをするってことですね(笑)

シャックは今、キャリア通算得点でNBA歴代10位だそうなんですが、もしミスしたFTの本数が、5000本じゃなくて4000本だったとしたら、通算得点は歴代5位にまで上がるそうです。

ちなみに、ミスを1000本少なくするために必要な成功率は、62%だそうです。
別にそこまで不可能な数字ではないですよね?
あと10%だけ成功率が良かったら・・・・・・というお話です。

シャックがキャリアを通してずーっと50%じゃなくて、途中でちょっとうまくなって60%ぐらいで決められるようになったりしていたら、歴代のスコアリングリストは、ジャバー、マローン、ジョーダン、チェンバレン、シャックと変わっていたわけです。

それに関しては、以前25000得点を達成した時のコメントで言ってましたね。(ブログ
30000点は、まさに歴代5位にあたる得点記録になります。。



5000本ミスするのも、ある意味スゴイ記録なんですね



FTになんぞ頼らないぜ


★今日のブザビ

今日のゲームは、結構接戦が多かったなあ~と思うんですが、その中でも光るクラッチシュートがありましたね。

1つは76ers戦のパーカー。
まず、勝ち越しを狙ったまにゅ~のスリーが外れます。
ほとんど残りクロックがなかったところでリバウンドをつかんだパーカーは、クルっと反転して素早く放り投げました。
おそらくほとんどリングも見ずに、ただ高~く投げ上げただけという感じのショットでしたが、これが見事にスウィッシュ!
本人もちょっとビックリ、みたいなブザービーターでした(ビデオ

もう1つは、ロケッツ戦でのビビー。
そういえば、ビビーはクラッチシューターだったよな~ということを思い出させてくれました。(ビデオ
結構、あの決めた後の妙なダンスが好きだったりw


★スウィート・リベンジ

先日、スゴイ大逆転ゲームがありました。
12/30のダラス×ミネソタだったんですが、3Qで70-41とミネソタが大量29点のリードをつけてたんですね。
しかも、HCのリック・カーライルが前半のうちに退場させられてしまってたんです。
HCはいない、後半に入って30点差・・・・まあ勝てる要素のない展開ですよね。

しかしこっから、ダラスが驚異的な追い上げを見せるんですね。
34回の攻撃機会のうち30回で得点をあげて、合計64点を稼ぎ出しました。
この間、TOはわずかに1回。
毎ポゼッションで必ずと言っていいぐらいの高確率で得点をあげた結果、41-70だったスコアは、105-98になっていました。
そして最終的には、107-100という大逆転勝利に成功しました。

この大逆転自体がトンでもないことで、もちろんスゴかったんですが、その裏にもう1つドラマがあったんです。
ダラスはカーライルHCが退場させられたことで、途中からアシスタントコーチのドゥエイン・ケイシーが指揮を執っていました。
ケイシーといえば、以前ミネソタから不可思議な扱いを受けてクビにされたHCだったんですね。(ブログ

たまたまカーライルHCが退場になったことで、ケイシーが代理HCとして指揮を執り、チームが世紀の大逆転。
しかもその相手は、くしくも・・・・ウルブズと憎きケビン・マクヘイル。
自分を不当にクビにしたマクヘイルが、わざわざGMではなく、HCとしてコートにいる。
それを相手に、屈辱的などんでん返しを演出して見せたわけですね。

ケイシー本人はそんなこと考えちゃいないでしょうが、結果的には思わぬ形でサイコーのリベンジを果たしたことになりました。


『Like Marvin Gaye Said (What's Going On)』 by Speech


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12 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (FX神矢システム)
2009-01-05 10:04:18
カルデロンすごっ!
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Unknown (rinn)
2009-01-05 11:10:15
明けましておめでとうございます。
今年も素晴らしい記事をたくさんUPしてくださいねー
とっても期待しております

YAOのいそいそってトコが結構ツボでしたww
YAO、大きいのになんだかしぐさがあどけなくて・・←いいのか。
それからシャックもすごいですねー♪
5000本ミスって・・・。しっかり頭に残りました笑
写真の「FTなんかに~」っていうのがホントに言ってるみたいで大笑いw

それとひさひさの曲紹介も嬉しかったデス
speechいいですよネ
どれもステキですが「a traveler」が一番お気にです。今月NEW ALBUMでるそうです。
また画像劇場や音楽も楽しみにしてます
がんばってくださーい。
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Unknown (あつし☆)
2009-01-05 21:32:23
あけましておめでとうございます。
今年もホットなネタをよろしくお願いします(笑)


カルデロンは確かにすごいなーと思ってましたが、
それに関連して出てきたシャックとナッシュの話に笑ってしまいました。

どちらも”レジェンド”ですね、色んな意味で(笑)
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あけまして (tk)
2009-01-06 01:26:36
今年も楽しい&素晴らしい記事を期待してます!

カルデロン凄いですよね~、余り話題になっていなかったので「誰も気づいてない怪記録」と私は思っていたんですが・・・72for72、私はすぐに気づきましたよ!

ヤオも素晴らしいのですが、私はホーネッツのウエストに注目しています、確か89%位でしたよね?ビックマン(まあ206ですが)なのにミドル&FTが上手い!こういう選手って好きです、

シャックはいろんな意味で偉大ですよね、今回の比較ネタ最高でした!なんとかして今年のオールスター、出てくれないかなあ~、と思っています、
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FX神矢システムさんへ (manu)
2009-01-07 00:11:34
ですね
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rinnさんへ (manu)
2009-01-07 00:19:36
アケオメでーす。
今年もヨロコトコトヨロで。

ヤオって大きいのに猫背で、僕そんなにおっきくないですーって言ってるみたいなんですよね。
シャックの方が堂々としてるからおっきく見えるw

シャックさんは、人間デッカイというか、スケールの大きさを感じますよね。
なんか失敗してもガッハッハーとか言ってそう。。

speech は you tube 探したらあんまなくって、選択の余地がなかったんですよ・・・・
だからちょっと残念です。
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あつし☆さんへ (manu)
2009-01-07 00:23:48
はいー、ありがとうございます。

これはESPNの記事だったんですが、おもしろいデータだけ抜粋して、自分で計算した部分も多少混ぜつつ、1本の話にまとめてみました。

シャックはよくおもしろいネタを提供してくれるんで、ホントいいキャラだなあーと思いますねw
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tkさんへ (manu)
2009-01-07 00:27:26
おー、気付いてたんすかっ!
僕は知りませんでしたw
記事読んで、へえ~って思ったんで書いてみました。

ウェストは元々FT成功率高いですよね。
PFというより、シューターかなって思うぐらいです。
ミドルに関しては、PFでNo.1かもしんないっすね。
ウェストかオルドリッジか、みたいな。

シャックのオールスターですか。。
今年はちと厳しいかもですが、キャラ的には出てほしい・・・・
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Unknown (umako)
2009-01-08 21:27:56
ちょっと遅いですが、
明けましておめでとうございます。

ドウェイン・ケイシー、HCとしても十分な気がするんですけどね。
2年前のウルヴズではマイク・ジェームス、リッキー・デイビス、マーク・ブランドとあまりディフェンスが得意でない方々がいながら、
結構ディフェンシブなチームだったんで、
お~、と思ったのを覚えてます。

カルデロンもすごいですね~。
ぼくがこの前みた時はまだ30本ぐらいだったんですが、
ここまで続いていたとは。
今はお休み中ですが、シーズン100%目指して頑張ってほしいです。
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シャック5000本 ()
2009-01-09 00:39:10
シャックの5000本ミスの試合はロイが地味に52得点と大爆発していたんですけどね~
地味すぎて公式HPでも大きく取り上げられたのはシャックの方。
ロイにもシャックの半分の華やかさがあれば、とシャックの人気と大記録を妬ましく思います(笑)

カルデの怪記録はいつまで続きますかね? 
どうせならNBA記録を打ち立ててほしいです。

SASとDALは開幕こそ躓きましたが、気がつけばこの戦績ですね。
この前確認した時にSASがウェスト2位になっていて一瞬目を疑いました。ポポやっぱり凄い。。
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