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老いぼれジョガーの最後っ屁(^-^; Ⅱ

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あの人でさえ・・・

2020-01-29 16:12:00 | ノンジャンル
小説のSFという分野で日本の巨匠の一人として小松左京の名前を挙げて異論を唱える人は少ないと思うのですが、図書館にあったスプリングセンテンス文庫の2017年12月発行の新装版「アメリカの壁」って表題作品は裏付けにも書いてあるように今の下品大統領の政策をさらに進めたような話、ざっと書くと謎が多い古代文明の調査で見つけた技術を使って世界の国々とアメリカとの間に正体不明の壁を築いて、物理的に関係を断ってしまうって話なんですが、そのおかげで世界の警察としての役割が不要になり、他国との戦争も起きないから武力も必要なくなりってことから一国だけで全て賄えてしまう状態にして、その作為に疑いを持つ人物は排斥してしまうって話なんですが、40年も前にそんな話を創ってしまうってことに改めて敬服です。

ただそんな慧眼を持った作家でも科学技術の発展には想像力の壁というか、同じ本にいくつか書かれているほかの作品の中にも、恒星間飛行に関する話やレーザー光線を使う話が出てくるかと思えば、通信手段として今や幼稚園児でさえも使いこなしているモバイルフォンは描かれておらず、固定電話で相手がいなければ伝言を頼むとか、インターフェースとしてのディスプレイもブラウン管が描かれていて、薄型ディスプレイは登場してこない・・・星新一の作品にはこれらの文明の利器が描かれていたはずなんだけれど・・・

星新一の創作理念として作品に普遍性を持たせるために時代の特定ができるようなお金の単位などは実在のものは使わないっていうのがあるって話を読んだことがあるけれど、今回読んだ作品群では日本沈没などのようなとてつもないスケールの話と違って、小品ゆえの深みがないというか、この人でさえこんな陳腐なものを作ってしまっていたのかって思ったりもしました。

今日は暖かくって、霞までの3キロ少々を走っただけで汗びっしょり、手袋は不要ってことでウインドブレーカーのポケットに入れて、霞の周回を26キロ、自宅との往復分5.5キロをプラスして先日諦めた600キロに手が届く範囲に・・・日当たり平均20キロは無理ですが、残り二日で44キロなので無理をしなくても何とかなりそうです(*^^)v
コメント
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