よしなしごと日記

日常の出来事や、お出かけした場所の紹介などをしています。

芸術祭十月花形歌舞伎 當世流小栗判官

2011-10-15 21:22:59 | 映画・演劇
出演:市川亀治郎、市川笑也、市川右近、中村獅童、他

感想:
亀治郎さん演じる主役・小栗判官は、頭も良く暴れ馬も手なずけてしまう、まさにスーパーヒーロー。
観客も皆が憧れる役柄だったと思います
そして亀治郎さん、女性の役も早替えでこなし、驚かされます。
見せ場では宙乗りしたりと見所満載!
他の役者さん達の役も丁寧に演じられていて、
気が付くと感情移入していました。

「歌舞伎」と聞くと何となく敷居が高いようにも思っていましたが、
時には現代的なシャレも効かせていて笑ってしまったり。
獅童さんが長々とやり過ぎかな…と思うくだりもありましたが、
これもご愛嬌、てヤツかしら。

そうそう、今回重宝したのはイヤホンガイドです。
おかげでストーリーや背景、ポーズの意味もよく分かり、二倍は楽しめました

現代的なお芝居と違うところは、
正義の主人公と悪役とがはっきりとしているところでしょうか。
分かりやすくて良いと思いました。

そして最もショックだったのは、
昔の人は忠義の為ならば自分の命を投げ打ってしまう精神です。
現代を生きる自分としては、その精神にはドン引きするところですが、
舞台で観ているライブ感のせいか、感情を揺さぶられました。

現代とはまた違う風習を感じられる歌舞伎。
でも共通するのは「観ている観客に感動を与えてくれる」
というところではないかなと思いました。

日本が世界に誇れる伝統文化のひとつである歌舞伎。
またぜひ行きたいです。