映画のせかい

私が最近見た映画 ※ネタバレあり

復活の日 #175

2005-01-14 | は行映画
1980年 日本 158分

深作欣二監督。潜水艦が東京を調査すると街に溢れる屍骸ばかりが発見された。1982年、人類は滅亡したのである。南極の863人を残して。

盗まれた猛毒ウイルスMM-88を乗せたヘリが墜落し、ウィルスが飛散した。生物兵器とも言えるこのウィルスは、氷点下では害が無いが、温度が上がると共に猛烈な感染力を発揮する。イタリアかぜと呼ばれた症状は瞬く間に世界中に蔓延し、多くの命を奪っていく。

公開の2年後の話なので、実際にこの話通りに事件が起きれば見ている人は全員死んでしまう、という設定なので、なかなか話にはハマれない。開始直後のテロップで南極移住者以外は死亡したことを伝えられるが、奇跡の生存者を心待ちにしてしまう。南極に行った夫の妻(多岐川裕美)に活路を見出そうとするが、そこも虚しく・・・。

さて一方南極でもこのニュースを知り、パニックになり自殺していく人、殺しあう人々など錯乱する中、最後の人類として各国代表を中心にまとまっていく。子孫を残すために新たな男女関係を築き、ようやく落ち着きを取り戻したかのように見えたとき、大地震により核戦争のスイッチが・・・。

制作費22億円ということだけあって、キャストもロケもスケール大!日本でのパニック状況は結構リアル。医者に駆け込むが打つ手なしで狂乱する人々と、緒方拳演じる医者が診療中に感染し、だんだんやつれていく姿。そして、道路に山積みされた死体の山。これだけでも圧巻なのだがそこに火をつけ燃やしていく。このウィルスからは逃れる手だてが無く、結局氷点下の南極にいた人々以外は死んでいく。アメリカ大統領が倒れていくところは、なかなかリアリティがあった。

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