映画のせかい

私が最近見た映画 ※ネタバレあり

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お熱いのがお好き #74

2004-10-31 | あ行の映画
1959年 アメリカ 121分

翌年作成された「アパートの鍵貸します」で登場人物に「マリリンモンローばりのいい女だ」と言わしめたモンローがヒロイン役で出演。ジャックレモンはこの作品でビルワイルダー監督と初合わせ、その後何本もコンビを組むこととなる。

ジャズバンドの一員のジャック・レモンとトニー・カーティス。禁酒法時代のアメリカなので葬儀屋でこっそり闇パーティーを開くが、警察の手入れにあって職を失う。残るは女性だけのグループに入ることくらい。さあ、出発だという時に、ギャングの殺人現場を発見してしまう。危うく殺されそうになった二人は、見つからないよう女装して逃亡しながら女性グループに入る。

どうみても不自然な女装なんだけど(似合ってたりもするのだが)、開き直って水着になったりしているから、女装がいつバレるの?ということは話の絡みとはとりあえず関係なさそうなんだけど、いつカツラが取れるんじゃないかとドキドキしてしまう。女装が下品に見えないよう、カラー映像はあったけどモノクロで撮影したそうだ。

しかも、話のメインはラブロマンスときている。マリリンモンローに一目惚れしたトニー・カーティスが、早着替えで大企業の御曹司に化け、女装したジャック・レモンは富豪の初老の男に言い寄られる。さあ、これからというときにギャングと鉢合わせ!さあ、逃げろ!

ポスターやダイジェスト以外で動いているマリリンモンローを見たのは実は始めてだったが、金持ちとの結婚に憧れる田舎娘の役柄が、高嶺の花の映画スターという感じでなく、無邪気でとっても親しみやすかった。一転、「I wanna be love by you」を歌う姿は大物の風格を感じさせた。

「アパートの~」も良かったが、これも笑いあり、ほろりとさせる場面あり、とっても楽しかった。ビリー・ワイルダー作品はこれからも追っていきたいと思う。

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地雷を踏んだらサヨウナラ #73

2004-10-30 | さ行の映画
私のような平和ボケした凡人には、なぜそこまでして取材をするのか永遠にわからないのかもしれない。1973年アンコールワットに魅せられて、26歳でカンボジアで死去した伝説の戦場カメラマン、一ノ瀬泰造。この映画は彼の自伝を元にしたものである。冒頭から銃弾が飛び交い、爆弾が爆発する中でシャッターを切り続ける姿と、それだけの危険に晒されながらも、同僚カメラマンの1/10の値段でしか売れない現実が映し出される。それでも明るく笑い飛ばし、子ども達とふざけ合う。せっかくの新聞一面を射止めても名前すら載らないフリーカメラマンの悲しさ。

アンコールワットに行けば、何かが変わる、と信じた一ノ瀬さん。映画の中でも何度もアンコールワットの撮影にトライするがその都度阻止される。最期はどうか映画のようにアンコールワットを眼前に目的を達したことを祈るのみである。

その死から30年経った今でも一ノ瀬泰造人気は相変わらずで、映画「TAIZO」も製作されている。一ノ瀬泰造に憧れた人は数多く、その生き様は現代にも脈々と引き継がれていると思われる。

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2004-10-29 | Weblog
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復讐するは我にあり #72

2004-10-29 | は行映画
1979年 日本 140分 今村昌平監督

1963年に発生した「西口彰連続強盗殺人事件」を取材した佐木隆三のが書いた直木賞受賞作復讐するは我にありを映画化した。

最初の強盗殺人から78日間、指名手配の公開捜査の網をかいくぐり、しかも逃亡中も詐欺、殺人を繰り返した男、榎津巌(緒方拳)。彼の犯罪履歴を関係者の証言から振り返る形式で描き、最後まで犯行の動機や男の心理は語られることがない。行く先々で女性にモテる辺りはキャッチミーイフユーキャンの主人公にも似たものがあるが、逮捕後も悪ぶれる様子もなく、でかい態度で捜査員に楯突く男の犯罪は残虐なものであった。

彼の中に何が起こったのか、最後までわからなかったが、死刑確定後も父親(三国連太郎)に毒づくところは、家族特に父親への反抗にあるだろうと思われる。この父親と倍賞美津子演じる妻は、かなりの人格者として描かれる。父と妻の人生もまたこの映画の一つのテーマであるのだが、死刑囚の家族という重い十字架を背負いつつ、彼らは幸せになれるのであろうか、と最後のシーンまで考えてしまう。(最後のストップモーションの意味が掴めなかったが、あれは何?)残虐シーンと性描写を大胆に入れつつ、こういう形で人生を描くところ、この作品のクオリティの高さを示している。また、三国連太郎にしても緒方拳にしても出てくる俳優さんがすごい迫力だ。榎津を川辺で諭す清川虹子も渋い。

同名の小説も読んだが、最後に榎津が逮捕されるきっかけとなった通報の主は女子大生ではなく10歳の少女だったようだ。警視庁が全力を挙げて捜査しても見つからなかった男が10歳の子に呆気なく見つけられたというわけである。
また、事件後何度も映画化の話があったようだが、榎津の家族は頑なに拒んだ様子が書かれている。16年経過し、本作品はようやく承諾されたものと思われる。しかもその内容は家族のストーリーが大幅に加えられている。小説にはない設定もありフィクションだと思われるが、家族を描くことでこの映画の厚みも増している。

ちなみに「復讐するは我にあり」とは、新約聖書・第12章第19節に出てくる言葉である。ひどい行為をした者は自ら犯した罪によって、いずれ神によって裁かれると説いている。復讐するのは神の仕事、あなたはやる必要が無いよ、ということ。誰もが憎む殺人犯も最期は神の施しに任せることとなる。
1969年、連続強盗殺人犯榎津巌の死刑は執行されている。死刑の前は反省し、謝罪の言葉もあったということだ。
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WATARIDORI #71

2004-10-28 | わ行映画
2001年 フランス 95分

世界中に散らばる100種以上の渡り鳥の姿を、克明に描いた感動作。文明が進化した現代、次に来るのはアグリカルチャー(農業)だと言う人がいる。私はこの意見に賛成だ。自然回帰は当然起こるべきテーマだ。現代社会では特に自然界との関わりが希薄になっている。そのことに警鐘を鳴らすべく映画は数多いが、ありのままを映し出すこの映画のような作品がもっとあっても良いだろう。海編では「ディープ・ブルー」昆虫で「ミクロコスモス」などがあるが、もっともっと多くの人に見て欲しいし、もっと評価されるべきであると思う。眠くなると言えば眠くなるのだが、人間は自然界の一つのパーツなのだから、知るべきものは多いと思う。

・・・とは言え、かく言う私も次は自然破壊バンバン!のアクション映画でも観ようかなーなんて思っているのだが・・・。でも絶対に良い映画です。
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ピンポン #70

2004-10-27 | は行映画
2002年 日本 114分

松本大洋原作の人気漫画の映画化。幼い頃から卓球場「タムラ」に通っていた親友同士が卓球を通して成長していく青春ストーリー。現代のスポ根だ。

ストーリーは元が人気漫画ということで安心してみていられる。さらに多彩な出演者が彩っている。主役は窪塚洋介。彼の登場後彼に似たキャラが全国に蔓延した、やはり天才児。天然で演じているようにも見えた。最強のライバル役に今をときめく中村獅童!実は卓球は一番下手だったらしいが、CGにも救われ?、相変わらずのド迫力だ。髪を剃り上げ眉毛も剃り、007の悪役にも見えなくない。最初は誰だかわからなかったが、きっと只者ではないと思っていたが、やっぱり!
タムラのばばあ役は久本雅美、じゃなかった夏木マリ。婆さんの役をするようになったんですね。それから、指導教師役に竹中直人、ウォーターボーイズと役割的には被ってるが、この辺の役どころは相変わらず絶妙。中国からの留学生にころっと負ける生徒の親役で山下真司と石野真子。そして脚本は宮藤官九郎だ。旬のうちに見たほうが良いと思うが、テーマは永遠の青春なので何年か経った後に見返すのも面白そうだ。


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インファナル・アフェア #69

2004-10-26 | あ行の映画
2002年 香港(中国) 102分

マフィアのボス、サムは組員ラウ(アンディ・ラウ)を警察学校に忍び込ませエリート警官となる。一方同じ警察学校に通っていたヤン(トニー・レオン)は、ウォン警視に見込まれマフィアへ潜入捜査官となり、出世していく。警察とマフィアは麻薬取引の情報戦でお互い内通者の存在を知り、ラウとヤンに探索させる。次第に近づいていく二人・・。
潜入捜査官に疲れ、元の身分を欲しがるヤン、新たな道を歩もうとするラウ、二人が交差したとき、もう一人の闖入者が。生き残るのは誰か、また、生き抜くことは勝利か?一刻も目を離せないサスペンス!

勧善懲悪劇を見慣れてしまっているためか、二転三転するストーリーに翻弄され、ぐいぐいと引っ張っていかれる。そして何が正しくて、何を信じていけばよいのか一瞬エアポケットに吸い込まれてしまう。そこにラストのクレジットが入り、ますます困惑するのであるが、決して難解な作品ではないし、誰もが裏切られつつも「面白い!」と認める作品だといえる。

その後第三部まで作られたこのシリーズはブラッドピット主演でハリウッドリメイクも決まっている。生き残った「彼」がどのような道を歩んでいくのか、ますます目が離せない。

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11月のwowow放送予定

2004-10-25 | Weblog
今日wowowマガジンが来た。この何ヶ月か、番組表に印をつけるのが楽しみになっている。
11月の私的な目玉は
・ヒッチコック監督5作品(ハリーの災難、北北西に進路を取れ、知りすぎていた男、裏窓、泥棒成金)
・横溝正史2作品(女王蜂、悪霊島)
・脱走モノ(穴、脱獄、パピヨン)
あとB級映画が何作か、である。
blogにはこの他に007シリーズを書く予定。とりあえず11月までは続けられそうだ。ほっ
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プルートナッシュ #68

2004-10-25 | は行映画
2002年 アメリカ 95分

2087年を舞台に地球を捨て月に移り住んだ人間とアンドロイドたちのアクションコメディ。

主人公エディマーフィーは星間の密輸王。出所後、バーを経営し大当たり、月世界の人気オーナーとなる。そこをギャング、レックス・クレイターが狙い、両者のドンパチが始まる。

ロボットをうまく使っている。もしも○○が話せたら・・。という視点から盗んだ車のカーナビが、ツッコミを入れてきたり、撃たれて痛がったり、敵役に拾ってくれと頼んだり。家政婦ロボが無意味なセクシーな動きをインプットされていたり、笑いのツボをくすぐられる。

ベストなのはプルート・ナッシュ(エディマーフィー)のボディガードのロボット(ランディ・クエイド)。旧型で、いちいちどこか抜けている。早く走れない、同時に2つのことを聞き取れない、終いにはピンチを救うかと思いきや、電池切れになってしまったりと、散々なのだが、プルートは心の通った旧型の彼を信頼している。

近未来の都市が独特の世界で、妙なきらびやかさ、ホテルは趣味の悪いカラオケボックスみたいだし、金がかかっている割に映像の綺麗さが無いが、地球から見た月のように、空に浮かぶ地球など、逆に記憶に残る映像である。どうやらこの作品、一時期お蔵入りし公開が遅れてしまったようで、それが原因かどうかわからないが興行的には大失敗だったそうな。エディマーフィーの世界が新分野とも言える未来、月で展開されるのは開拓精神の賜物で、私はやっぱり好きな作品であるのだが。

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シュリ #67

2004-10-24 | さ行の映画
1999年 韓国 120分

 秘密情報機関OPの諜報員ユジュンウォン(ハン・ソッキュ)と北朝鮮の敏腕女性スナイパー、イ・ミョンヒョン(キム・ユンジン)の悲しい恋と、朝鮮半島統一をめぐるアクションがもつれあう。従来韓国映画では北朝鮮を悪と描くようにされていたが、民主化によって検閲の廃止と映画法の廃止によって法的な締め付けがなくなり、本作品のような北朝鮮のヒロインが可能になった。美しく描かれるヒロインであるが、ストーリーはハッピーに非ず、切ないものとなっている。アクションシーンはハリウッドを意識し、かなりの出来栄えとなっている。

 シュリとは朝鮮半島にしかいない金魚だそうだ。北と南を自由に行き来できるものとして登場、通信上のコードネームとしても使われている。他にも主人公の女性が魚に詳しいことから魚に関する薀蓄が盛りだくさん。つがいの相手が死ぬと淋しくて死んでしまう魚の話など魚を飼うのは知恵が必要と話す主人公。魚は作中常にキーワードとして用いられる。魚に仕掛けられた盗聴器だったり、家で飼っていたたくさんの水槽が最後は木っ端微塵になってしまったり。(死に逝く友との感動のシーンがついつい後ろの金魚ぴくぴくに目が行ってしまった。)

 メインとなるストーリーの他、液体爆弾を怖がる助手が最後に活躍したり、同じギャングに襲われる所員など隠れた笑いも含み、韓国ブームの一端を担う力作である。見てハズレはないだろう。

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