映画のせかい

私が最近見た映画 ※ネタバレあり

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ねらわれた学園 #272

2005-03-27 | な行映画
1981年 日本 90分

眉村卓のSF小説の映画化。夕焼け番長みたいな人とか嫌味なしゃべり方をする優等生とかめっちゃベタな学園モノで始まる。当然薬師丸ひろ子は学園一番の優等生で憧れの的。幼馴染の耕児とはよき友人関係だ。彼女を中心とした学園ドラマなんだけど、耕児の剣道の試合あたりから、ちょっと毛色が変わってくる。そして謎の変人(文字通り変てこな人だー!マグマ大使みたい)峰岸徹の登場。さらにライバル転校生の登場により、学園はものすごい急展開!

ブレイク直前の薬師丸ひろ子のアイドル映画。監督の大林宣彦は2年後「時をかける少女」を撮るんだけど、この2作、なんか似てる。ヒロインと幼馴染の恋人未満の関係、学園で起こる不思議な事件、合成の画面、パジャマ姿。どちらも主人公のアイドルの魅力は存分に発揮されていて嫌いではない。主題歌は両方松任谷由美で、「守ってあげたい」も名曲だし。

が、バックにアニメでキラキラなんか入ってきたりカラーと白黒が反転されたり、挙句には実写とアニメがごっちゃ混ぜくりで、とにかく怪しさ満点の映画に仕上がってる。80年代角川映画の怪作だ!こっそり高橋克典が出てた。松任谷正隆のやる気のなさそうな演技も異色だった。原作の眉村卓さんは校長先生役で出演、机を叩いたらオブジェが3つ飛び跳ねるネタをやっていた。豪快な映画だった。たまにはいいけど、続けてこういうの観ると食傷かも。

原田知世主演で30分枠のTVドラマもやってたなー。関耕児君(高柳良一)が映画と同じ人で怪人は本田恭章だったっけ。TV版の方が好評だった気がする。懐かしー。
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野良犬 #249

2005-03-10 | な行映画
1949年 日本 122分 黒澤明


真夏の炎天下。今みたいにクーラーがあるわけでなく、扇風機も出てこない。ただひたすら扇子や団扇でパタパタ扇ぐが、流れ落ちる汗は止め処ない。戦後の復興されかけの街を延々歩く主人公からは当時の様子が見て取れて興味深いんだけど、こっちまで暑くなりそうな映像だ。小さい頃の記憶ってこういう映像で思い出すことが多いような気がするが、気のせい?

物語は新米刑事の村上(三船敏郎)が満員のバスで拳銃をすられたことから始まる。スリの常習犯の女を追い、闇市を復員兵になりすまし探し、手がかりから犯人をじりじりと追っていく。しかし、すでに遅く、村上の拳銃と思われる発砲事件が起きる。

犯人の目星は元復員兵の遊佐につけられた。恋人のダンサーハルミ(淡路恵子)から証言を引き出しついに二人は対決する。

・・・
遊佐と村上は元復員兵であるところまでは同じ境遇だったのだが、片方は警官、片方は強盗となってしまったが、凶悪犯というわけでもない。村上も逮捕後、それを気にするのだが、志村喬になだめられる。ラストの二人がじわじわと接近していくシーンは否が応でも緊張感が高まる場面だが、そこに民家から聞こえるピアノの音をかぶせるところが印象的だった。
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ニッポン無責任時代 #246

2005-03-07 | な行映画
1962年 日本 86分 ドリフ&クレイジー映画

記念すべきクレイジーシリーズの第1作目。所々にクレイジーキャッツの歌が挿入される。これが今聞いてもやっぱり名曲なのである。ビアガーデンでみんなで歌う「五万節」、社長就任パーティーでの出し物で歌う「ハイそれまでョ」そしてラストのホテルの中庭での結婚式で歌う「無責任一代男」までまるでミュージカル映画のような軽快なテンポだ。

その後何人も同じ路線で行こうとして失敗したんだと思うが、植木等のキャラクターは貴重だ。面白い!今でも酔っ払ったオッちゃんは歩くとき植木等になってるのを見ると、未だに影響力があるんだなと思う。現代こそこういう人が必要なんだと思うけど、芸能界にいなくて、プロ野球とか他の業種に頼ってる気がする。

正体不明の風来坊・平均(たいらひとし=植木)が、太平洋酒株式会社に潜り込み、絶妙な世渡り上手で出世していく。それでいて打算的なところもなく、女性社員からもモテて、会社の乗っ取りにも対応していく。会社を首になっても全然気にしてないし、色男じゃないかもしれないが、サラリーマンの希望の星の誕生だったのではなかろうか。この作品であっという間に植木の人気に火がつき、30作もの映画が撮られた。今見ても絶対面白い!それは、ドリフの懐かしい笑いとはまた一味違った面白さである。

ところで、当時は株の売買は個人と個人の間でできたのかな。若き日の峰岸徹も出演。
では!コツコツやるやつぁ、ごくろうさ~ん!
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ニキータ #176

2005-01-15 | な行映画
1990年 フランス 117分

リュック・ベッソン監督作品。

警官を殺し、無期懲役を食らった不良少女ニキータ。さらに刑務所でも脱走を企て、死刑か国家機密の殺し屋として生まれ変わるか選択を迫られる。そして3年後、化粧を覚え洗練されたスナイパーとなったニキータがいた。

普段は普通の生活を送るが、ボブからの指令ですぐに任務に入らねばならない。普通の女であって普通の女でない、そんなニキータの心を癒すのは街で出会った青年マルコだった。2人は共に暮らし始めるが、素性を隠したままのニキータは過去のことを聞かれるのを禁じていた。

・・・凶悪犯人なんだから、たった3年くらいで罪を償ったといえるのか??と、批判的に見ていた。ニキータも最初は男か女かわからないような身なりで、血も涙もなさそうな感じだったし。しかし物語が進むにつれ、だんだんとその過酷な任務が堪えてくる。婚約祝いにとボブに贈られた旅行券の旅先の部屋から狙撃の指令が入ったり、途中で方針が変わって使い捨てにさせられたり・・・。送られてきた掃除屋(ジャンレノ)にもう人は殺さないで、と嘆願するシーンでは、いつの間にかニキータを許してしまっていた。

殺し屋ジャン・レノの立ち居振る舞いはしびれたが、のちに「レオン」として復活することになるとは!妙に物分りの良い恋人も良かった。ボブとマルコのラストの語らいは、何も言わずともお互い伝わってるところが、含みを持たせてgood!でした。

ブリジット・フォンダ主演で「アサシン」(1993)のタイトルでリメイクされた。

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人間の証明 #173

2005-01-12 | な行映画
1977年 日本 132分 角川映画第2弾

母さん、僕の麦わら帽子 どうしたんだろう という西条八十の詩から松田優作が犯人に迫る。

・大金を手に入れ、N.Yの黒人街を抜け出した男が日本でストウハという言葉を残し、ナイフで殺された。
・その日は有名デザイナーのショーが開催されていたが、その帰り、デザイナーの息子は女性を轢いてしまい、死体を海に投げ捨てる。
・事件を追う捜査斑の棟居はかつて戦後のどさくさに父親を米兵に殺された過去を持つ。

黒人-有名デザイナー-棟居刑事-ニューヨーク市誓の刑事ケン・シュフタン、と登場人物がそれぞれ交錯していく。そんな偶然があるか?!とは思うが、そこが面白いところでもある。その前に最初の衝撃は、息子から人を殺して海に捨てたと告げられたときの母親の対応である。自首して罪を償うよりも罪を背負ったまま生き抜くことがあなたの人としての証明だ、と言い切ってしまう。おいおい!そんなばかな!しかもN.Yへ逃がされた息子は女連れで、反省の色も無い。

しかし、この母親の言葉が物語が進むにしたがって現実味を増してくるからびっくりである。この先はどう書いても推理部分に当てはまってしまうので、これから見ようとしている方は読まないでください。

そもそもの始まりは戦後の闇市で、数人の米兵が日中大勢の前で女性を強姦しようとしたことから始まる。彼らを止めた棟居の父親は暴行を受けた傷が元で死亡、以来棟居はトラウマを背負って生きている。目の前で起こっている悪に対し、なにもしないで見ているだけの人々をも憎しみの対象としているかのようである。その女性こそ有名デザイナー役の岡田茉莉子であり、暴行した米兵の一人がケン・シュフタンであった。さらにここまでくるとベタだが、殺された黒人の母親もまた彼女である。戦後だとこういうこともあったのだろうか?

こうした不幸な過去を持つ人間たちが生きていこうとする姿を描くだけに、ラストは個人的には残念だったと思う。なんとしても生きぬかなくちゃ!

Mama do you remenber?というジョー山中(冒頭で殺される黒人男性を演じている)の主題歌もヒットした。

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人間の約束 #133

2004-12-16 | な行映画
1986年 日本 124分

『戒厳令』以来12年ぶりにメガホンをとった吉田喜重監督が、痴呆老人にスポットを当てた社会的問題作。もう公開から20年近く経つが全く色褪せない、むしろさらに新しくもっと扱われるべきテーマである。またテーマだけではなく、出演者もほとんど今と変わってないんじゃないかと思える面々。どこにでもいそうな感じの人を選んだのかな、と思わせるほど夫婦役の河原崎長一郎と佐藤オリエは普通っぽい。三国連太郎は老人メークなのでアレだけど、親子共演となった刑事役で出演の佐藤浩市や孫役の杉本哲太と武田久美子は全然時代を感じさせない。刑事役の勝新太郎の兄・若山富三郎が故人となっているのは淋しいが。。。。

同居するお婆さんが呆けていく姿と介護する息子の嫁。血は繋がっていないわけで、とても微妙な関係だと思う。介護を買って出るお爺さんにも痴呆の症状が見られてくる。義母からは介護を嫌がられ、夫の兄弟は都合のいいことを並べ立て、頼みの夫は浮気中、それでも黙々と介護を続ける母親。湯船に沈みゆく義母をついそのまま見てしまうところは、なんとなくリアルだった。そんな家族の混乱をよそに一見非人道的に我が道を行く息子だけは、物事を客観視しているようで、ひどいと言えども無視できない意見である。

そんな生活が、淡々と、普通っぽく流れていく。普通さを出すことで、どこでも起こりうることだということを示しているかのようである。起こっていることは大袈裟なことなんだけど第三者が見たら自分には全然関係無いこと、っていうのが、家族と刑事以外を除くと近所の人などが全然出てこないことから、観客は遠くから見ている感じにさせられる。

また、老人の性にも目を離さず、下品ではなく、ちゃんと切り込んでいるところも凄いことだと思う。いや、私にゃ下品に見えたぞ、と言う方もいるかもしれないが。。。

場面場面で、水鏡に写ったそれぞれの顔、一体何を想う?

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憎いあンちきしょう #84

2004-11-10 | な行映画
1962年 日本 104分

石原裕次郎主演。人気タレントが生放送で九州の恋人にジープを運ぶ役を引き受ける。放送終了後にジープに乗り込む彼の姿に日本中が大騒ぎ。恋人であるマネージャーもあとを追う。2年の付き合いでやや倦怠気味の主人公が何年も遠距離恋愛の二人をみて純粋愛とは何か、を問い詰める。

大陸縦断大ロケを完工してるのだが、関門トンネルを越えてからはぶっ飛び。いきなり博多山笠のまっただ中に飛び込んでいくし、急に舗装道路がなくなって、車は崖下に落ちてしまう。取材陣はヘリコプターでやってくるし、九州=田舎のイメージ極端すぎる??
この作品の後10年くらいで顔が変わってしまった浅丘ルリ子や、「太陽の季節」と役どころが逆転してしまった長門広之が助演している。

それにしても全編ビバ!裕次郎である。裕次郎のための作品だ。ギター弾き語りシーンあり、オープンカーの上で雨に打たれて思い悩むシーン、ほとんどを上半身裸で過ごしたり、裕次郎を讃え続けるのだが、晩年よりも八重歯が可愛い裕次郎は確かにステキだ。かっこいいぞ、石原裕次郎!今でいうアイドル映画なのかもしれないが、現在も愛され続ける理由は確かにあると言える。
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ナイン・ソウルズ #59

2004-10-17 | な行映画
2003年 日本 120分

『青い春』『ポルノスター』の豊田利晃監督最新作。同監督作品の常連である松田龍平、千原浩史らが出演。9人の脱獄因がバンを強奪し、大金が隠されているという富士山麓の小学校に着くが、そこにあったのは大金ではなくただの小学生のタイムカプセルだった。しかしその後も旅は続き、次第に投獄前にやり残したことへの決着へと、それぞれの目的が変わっていく。9人9様、9つの"魂"の物語だ。

9人のインパクトが強すぎて、アングラなイメージで観てしまったが、なかなかの社会派作品である。松田龍平と原田芳雄は最後まで素性が明かされないのだが、原田はリーダーとしてみんなを引っ張るものの、松田龍平はミステリアスに描かれ、もっと伏線が欲しかった。そもそも9人それぞれを際立たせるのは大変なのでせめて7人くらいの方が良かったのでは??

と細かくつついてみたが、スピードもあり勢いもあり!見てしまえばそんなことは忘れてしまうだろう。9人の誰かに自己を投影しながら見て欲しい。伊東美咲がストリッパー役、松たか子が花嫁役で出演している。

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