映画のせかい

私が最近見た映画 ※ネタバレあり

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俺たちに明日はない #276

2005-03-31 | あ行の映画
1967年 アメリカ 105分 Bonnie and Clyde

ハッピーエンドでは終わらない、この作品の成功でハリウッド映画にセンセーションを巻き起こし、アメリカン・ニューシネマと呼ばれ、『卒業』(67)や『イージー・ライダー』(69)「真夜中のカーボーイ」「タクシー・ドライバー」などの自由で過激な映画が続々と発表されることになったわけだが、それ程までにラストシーンは圧巻だ。もしこれから見ようとしている方で結末を知らない方は何の情報も入れずに見て欲しい。流石にこれほどの名画であるとあちこちに結末に触れる文章が溢れているだろうから、しっかし情報を遮断してくださいね。すなわちここも読んではいけない(笑)

で、この映画、実際にあった話だというんだけど、テキサス州ダラスで二人は出会い、ボニー23歳、クライド25歳。ボニーはおしゃれで元優等生で詩を愛する人妻だった。なぜクライドに付いて行ったのかわからないが、映画の中でもそこは“ノリ”で描かれてる。でもそのまますっかり二人の世界に引き込まれていってしまう。C・W・モス(マイケル・J・ポラード)や、クライドの兄夫婦バック(ジーン・ハックマン)とブランチ(エステル・パーソンズ)も合流し、ギャング団の名前をつける。新聞に出てる自分たちの記事を見て、英雄気取りでだんだんとエスカレートしていく。銀行強盗団でろくなもんじゃないんだけど、伝説となりうる儚さ、脆さを持ち合わせていて、不思議な魅力に溢れてる。


アカデミー賞助演女優賞を取ったクライドの兄の嫁。なにもしないで分け前よこせとか、捕まった後べらべら喋っちゃう憎たらしさが良かった。最後に乗っていた車は今でもラスベガス近郊のホテルに保存されているようだ。時空を超えて愛される大泥棒たちである。
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アイ・アム・サム #275

2005-03-30 | あ行の映画
2001年 アメリカ 133分

7歳程度の能力しかないサムの子供が生まれた。母親は産んだ後逃げてしまうが、サムは一人でその女の子を育てる。二人は幸せに暮らしていたが、娘が7歳になるとき、つまり子どもの能力が父を超えようとしているとき、二人はソーシャルウォーカーによって引き離されてしまう。

サムはビートルズが大好きで、子どもの名前もビートルズの歌から取っている。物語の節目節目でかかるビートルズソングは、時を越えてまるでこの映画のために作られた歌のようにも聞こえる。

さて、この映画の感動は「純粋さ」に尽きる。サムとルーシーの親子がお互いを思う気持ち、そこには何の利害関係もなく、"all you need is love"なわけである。サムを演じるショーン・ペンはもちろん、ルーシー役のダコタ・ファニングもキレイな目で演じることが素直に伝わってくる。

で、私個人的な感想になるのだが、子どもの純粋さ、これは素直に感動する。だがその裏には、時期的なもの、つまりそういう時期があっていいよなあ、ああいう気持ちを忘れてはいけないよなあ、という気持ちと、どうせ何時か失くしてしまうんだろうな、という気持ちが混じっている。子どもの時期に限定されるため、それが強調され感動するのだ。もちろん全員が純粋な気持ちを失くしてしまうわけではないのだろうが、大人が見た子ども、は、自分もかつてそういう時期があったなあ、という気持ちになってしまう。

では、サムに対してはどうだろう。知的障害者であり、子どものまま大人になった純粋さを失くさなかった人である。私はサムのような知的障害者を見るとき、7歳児を見るように見るべきなのか、それとも大人として見るべきなのか、悩んでしまう。大人として見たほうが、なんとなく本人に敬意を示しているような気がするけれども、実際はどうなのだろうか??劇中、サムが弁護士に食事代を払おうとする場面では、サムは自分は大人だと主張する。だが、私はこのことに対する答を持ってない。感動したあとで、それでどうなのか考えてしまう。この映画を見た人に限らずどなたかコメントいただきたいと思う。

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地獄の黙示録 #274

2005-03-29 | さ行の映画
1979年 アメリカ 153分(特別完全版203分)

夕焼けのオレンジの空。爆発する炎の黄色。薄暗い夜の闇。川面に写るそれぞれの景色に反し、川の流れは妙に美しい。夜明けのジャングルの青。発炎筒の紫。朝霧の白。多様な色が幻想的に現れると共に、風景そのものがうなされた悪夢のようで、ベトナム戦争の狂気を反映している。この後の戦争映画ではこういう手法の元、なんだかよくわからないけど狂乱さが伝わるというものが多くなったが、映像が伝える迫力ではこの作品もいまだ上位に位置するだろう。

カーツ大佐を追うウィラード大尉(マーティン・シーン)と4人の部下を乗せた河川巡視艇はナン川を上っていく中で、途中で立ち寄るいくつかのエピソードから構成されている。

「ワルキューレ」に乗って登場するヘリ部隊から出てくるのはキルゴア中佐。銃弾が飛び交う中、サーフィンをやれと命じ、部下が逃げていく。
「スージーQ」に乗せて踊る慰問したプレイメイトは、燃料と引き換えに兵士とヘリコプターの中でSEXに興じながら、悩みを打ち明ける。
フランス軍の停留地では冷静にアメリカ軍の動きを分析される。

奥に行くにつれ、陸地からの攻撃は激しさを増し、一人また一人と巡視船の部下が倒されてしまう。そしてついにカーツ大佐の住む帝国へ到着する。

ジョセフ・コンラッドの小説「闇の奥」を映画化したものだが、「闇の奥」は戦争モノではない。ジャングルの奥地で帝国を作る主人公の話なのであるが、それをベトナム戦争と結びつけ、川を上がっていきながら、戦争の狂気を映し出しつつ、そこにたどり着くというストーリーにうまく変えている。カーツ大佐のモデルは日本におけるマッカーサーだとも言われるが、当てはめようと思えば誰でも当てはまる。私でもあなたでも・・・。主演のマーティン・シーン(当たり前だけど息子チャーリーそっくり!)を通して、映し出すカーツ大佐という人物像を想像を膨らませた上で、あのような形で登場してくるとは思いもよらなかった。マーティン・シーンの冷静であくまでも第三者的な視線は、この映画を見ている大多数の人々の視線でもあり得ると思うが、その行く先にあるのは、果たして滅亡か存亡か?

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第三の男 #273

2005-03-28 | た行映画
1949年 イギリス 105分

第二次世界大戦後の焼け野原となったウィーン。ミステリー作家のマーティンス(ジョゼフ・コットン)は親友のハリーライム(オーソン・ウェルズ)の元を訪れるが、彼は事故で亡くなったと言う。マーティンスはハリーの死が信じられず、真相を突き止めようとハリーの恋人のアンナ(アリダ・ヴァリ)らを訪ねる。目撃者の証言からハリーの死体を運んだのは3人いることが判明するが、2人は誰かわかるが、3人目の男の行方が不明である・・・。

上から下から、映像の構図が面白い。目玉のような螺旋階段。なぜか時々斜めになるのは主人公の迷走の象徴かな。シンメトリーな観覧車、下水道、遊歩道。鼠が出そうな下水道もなぜかキレイに写ってる。迷路のような下水道を画面の上と下、右と左に同時に映し出す。ニョキっと出てくる指。そして響き渡る銃声!軽快なリズムの音楽に乗せてミステリーが展開する。

さて、この映画の主人公は誰だろう。ぶっ通しで出てくるマーティンスは、かっこよさげだが、実はお間抜けだ。逆に予想通り姿を現したハリーの悪人面。こっちは存在感大だ。音楽も「ハリーライムのテーマ」なわけだし、出演時間半分でかっさらっていったかな?!で、勝者はどちら?美女アンナが舞い降りるのはどっち?・・・第三の男が出てきたりして。しないって。その答はラストシーンで!

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ねらわれた学園 #272

2005-03-27 | な行映画
1981年 日本 90分

眉村卓のSF小説の映画化。夕焼け番長みたいな人とか嫌味なしゃべり方をする優等生とかめっちゃベタな学園モノで始まる。当然薬師丸ひろ子は学園一番の優等生で憧れの的。幼馴染の耕児とはよき友人関係だ。彼女を中心とした学園ドラマなんだけど、耕児の剣道の試合あたりから、ちょっと毛色が変わってくる。そして謎の変人(文字通り変てこな人だー!マグマ大使みたい)峰岸徹の登場。さらにライバル転校生の登場により、学園はものすごい急展開!

ブレイク直前の薬師丸ひろ子のアイドル映画。監督の大林宣彦は2年後「時をかける少女」を撮るんだけど、この2作、なんか似てる。ヒロインと幼馴染の恋人未満の関係、学園で起こる不思議な事件、合成の画面、パジャマ姿。どちらも主人公のアイドルの魅力は存分に発揮されていて嫌いではない。主題歌は両方松任谷由美で、「守ってあげたい」も名曲だし。

が、バックにアニメでキラキラなんか入ってきたりカラーと白黒が反転されたり、挙句には実写とアニメがごっちゃ混ぜくりで、とにかく怪しさ満点の映画に仕上がってる。80年代角川映画の怪作だ!こっそり高橋克典が出てた。松任谷正隆のやる気のなさそうな演技も異色だった。原作の眉村卓さんは校長先生役で出演、机を叩いたらオブジェが3つ飛び跳ねるネタをやっていた。豪快な映画だった。たまにはいいけど、続けてこういうの観ると食傷かも。

原田知世主演で30分枠のTVドラマもやってたなー。関耕児君(高柳良一)が映画と同じ人で怪人は本田恭章だったっけ。TV版の方が好評だった気がする。懐かしー。
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チャーリーと14人のキッズ #271

2005-03-26 | た行映画
2003年 アメリカ 92分 Eマーフィー

ブロッコリーとニンジンの着ぐるみで新製品のお菓子の試食会したら、食べた子供が不味いと暴れだし、結局会社を首になってしまった主人公チャーリー(エディ・マーフィー)。自分の子供の保育園探しに疲れて、自らダディズデイケア(パパの保育園)をはじめる。最初は子供たちに手を焼くチャーリーだったが、次第に大人も子供も活き活きしてくる。

「ドクター・ドリトル」系のファミリー・コメディ。最近は低年齢児からの早期教育を施行することも増えているようだが、子供は自分のしたいことをして楽しみながら育てる、という早期教育、管理型教育に反する保育園の奮闘記となっている。反対に象徴的に描かれているのは5ヶ国語を教え、素行不良児は「雑草を間引き」するかのように退園させる保育園だ。1人、また1人と児童は減っていき、チャーリーの保育園へと移っていく。困った園長は密告などの嫌がらせをはじめ、最後にはパーティーに乗り込み会場を混乱させる。一度は保育園を諦めるチャーリーだったが、自分にとって一番大切なものはなにか、に気づき、保育園を再開させる。

知的だったライバル保育園の園長の壊れっぷりが面白かった。チャーリーのロックパーティーに乱入し、食べ物に虫を入れたり、動物を逃がしたり風船を割ったり容赦ない攻撃!このおばちゃん、いいわー。ラストカットもこの人だし。それから手紙フェチ(手紙の匂いフェチ!)の郵便係の人。オタク知識が子供とマッチして、保育園の仕事に生き甲斐を感じる姿、うーん、よかったよかった。最初のうちは、ガキどもの傍若無人さにあきれ返っていたが、チャーリーともどもだんだんと愛着が沸いてくる。子供って能力を伸ばせる人がいたらどんどん伸びるんだよね。一番大切なのは自分の子供だと言い切ったチャーリー、出世よりも大事なものが見つかって良かったね!

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ドラえもん のび太のワンニャン時空伝 #270

2005-03-25 | た行映画
2004年 日本 80分

ドラえもんがこれほどまでに人気だとは思ってもみなかったぜー。この映画、公開2日目に見に行ったのだが、いつもはガラガラの近所の劇場が満杯、立ち見客も何人もいた。約1年ぶりにTVで放送されていたけど、ハラハラドキドキあり、感動あり、で映画館でもみんな泣いてたけど、やっぱりほろりとさせられる。80分と子ども向けに短いけれど、無駄な部分もなく完成度の高いものとなってる。

ドラえもんシリーズの一つのキーはタイムマシンである。ご存知のび太君の机の引き出しから発進するタイムマシンで過去未来に行けるのだが、この映画もタイムパラドクスを楽しめる展開だ。3億年前に、今以上の文明を持った社会の遺跡が発見された。実は捨てられた犬猫をのび太たちが3億年前に逃がしてやった際、置いてきた進化光線で人間のような能力を身に着けたワンニャンたちの社会だった。そしてのび太たちが出会った犬のハチこそ、何を隠そう・・・。

子ども向けとばかにしてたら、泣いてるのみんな保護者じゃん。25年も続く理由がわかるよねー。お父さんお母さんたちのほとんどが子どもの頃見てたドラえもんの世界が変わらずに展開されているんだから。あの頃とはちょっと変わってしまった私たちも、映画館の中では25年前に戻れちゃう。スクリーンを離れて子どもと手をつなぐとき、ふと現実に戻るんだけど、見る前よりも優しくなれてる気がするよね。親子で時空を超えておんなじ映画で感動できるなんて、感謝!
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バレンタイン #269

2005-03-25 | は行映画
2001年 アメリカ 96分

殺人鬼が暴れる!ユーモラスなお面の下にはどんな冷徹な顔が・・?手がかりはお面から流れてくる鼻血だ。無差別殺人ではなく、13年前のバレンタインに男を振った女たちが狙われていく。果たして犯人は・・・?

ホラー映画の要素である、殺人鬼の視線カメラワークや、セクシーな美女、ジェイソン起き上がり(これも定番?)、強い殺人鬼と逃げる隠れる美女、などなどがしっかり詰まっている。中でも一番の美女(私の好みの問題??)が最後まで生き残るんだけど、殺され方がまたコワーイ!割れたガラスに・・・とか、ジャグジー風呂に閉じ込めて、上から・・で・・・とか、ハズレないホラー映画だ。犯人当ての要素もあって、絶対振られた男が怪しいわけなんだけど、二転三転、ラストシーンですべてが明らかに・・。

殺人鬼ホラーも殿堂入り?した作品が多い中、なかなか新しいパターンで作るのも大変じゃないかと思うけど、基本ラインがあっていろんな肉付けがあって、なかなか楽しめた。
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アポロ13 #268

2005-03-24 | あ行の映画
1995年 アメリカ 140分

1970年4月11日、月へ向かって旅立ったアポロ13号は目前のところで酸素タンクの爆発事故が起き、月への着陸はおろか、地球への生還も難しい状況に陥った。これは4月17日に無事帰還するまでの7日間を追った実録ドラマである。

宇宙飛行士の3人を演じるのは「フォレスト・ガンプ」のトム・ハンクス、「激流」のケビン・ベーコン、「トゥルー・ライズ」のビル・パクストン。「フォレスト・ガンプ」でダン中尉役でトムハンクスと共演したゲイリー・シニーズがここでも出演しているが、風疹への免疫が無いということで惜しくも一緒に宇宙に旅立つことはできなかった。しかし、管制塔からアポロ13号をずっとバックアップし続ける、この映画のポイントの一つでもある役割を演じている。トムハンクスはその偉大なるキャリアの中でも珍しい宇宙飛行士役をユーモアありシリアスありで演じているが、この役に似合っていたのか疑問が残る。

というのはこの映画、事実に基づいて製作されているため、緊張感はあるものの、どこか淡々とした印象がある。よくアクション映画であるような主人公がキーとなるモノを落としたり、登場人物の誰かがパニックに陥ったりというようなことが無い。あまりわざとらしいのも嫌う方は多いだろうが、無ければ無いで退屈に感じるのはわがままというものだろうか。それで、もっと熱演系の人のほうが良かったかな、と思ってしまった。

でも、余計な演出が無いのもリアルで良い。「13」という数字を嫌う人々とあくまでも気にしないように振舞う主人公。ビデオカメラで地球とつながっている船内と地球からのバックアップ。そしてなんといっても無重力状態の船内の様子と宇宙から見た地球の綺麗なこと!月旅行が一般的になったら環境破壊や戦争の関係者は是非一度行って、地球をみてみるべきだ!あの美しさはすべてを納得させる説得力がある。

有名な12号の月への着陸(嘘だという説もあるみたいですね)とアームストロング船長の言葉に続き、数ヵ月後に出発した13号のドラマはメディアでも報道され、人々の関心をひきつけた。その中で何が行われていたか、事実をしっかりと見るには良い映画である。
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ゴースト ニューヨークの幻 #267

2005-03-23 | か行の映画
1990年 アメリカ 127 分

いいよねー。このわかりやすさ。定番でしょう。この映画のあらすじを何度でもノートに書いてまとめたらシナリオライターへの近道だと思う。基本型をしっかり押さえて、あとは自分なりに一ひねりいれたらいいのだから。それほど良いストーリーだと思う。

死んだらどうなるのか、ユーレイになってもし存在したら、という「もしもの話」。親友と思ってたら裏切られて復讐するという「逆転」。主人公が地下鉄のゴーストに力を借りて力を高め、悪に立ち向かっていくという「スポ根」「勧善懲悪」。そこにゴーストを理解でき人間界と繋ぐ人物の登場。そして「愛」。

これだけの要素が詰まっていれば面白くないはずが無いのだが、それぞれが一筋縄ではいかない人たち。ゴーストが見える霊媒師はインチキで、テキトーな事を言って診断料を吊り上げてる。警察に相談に行ってもあの霊媒師は前科たくさん、と相手にされない。でもゴーストが見えてしまうばっかりに損な役割を引き受けてしまう憎めないキャラではある。地下鉄ゴーストは、主人公に人間界のモノを掴むコツを教えるメンターだ。でも、結局心を開かずに地下鉄に逃げ込んで行ってしまった。そしてとってもキュートな主人公の恋人役にデミ・ムーアが好演してる。

誰がいつ見ても面白いという保証付きの作品だ。誉め過ぎ?

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