1972年 アメリカ 119分
大晦日の日、荒波に逢いポセイドン号が転覆した。真っ逆さまになり、海水が浸入してくる船内で、生き延びるためにはどこに行けば助かるのか道を選択しなければならない。何が正しいのか、誰が正しいのか。
年越しパーティで賑わっていた船内は突然の事態に騒然とする。船はひっくり返り天井へと落ちていくものもいる。海水から逃れるためには上へ上へと進まねばならない。しかし、船の構造を知る者は少年のみ。スコット牧師(ジーン・ハックマン)は彼の意見に従うが、他の多くの者たちはその場を動こうとしなかった。クリスマスツリーをよじ登って船底を目指して出発したのは10名。先の少年と少女の兄弟、いかにもスコット牧師と対立しそうなロゴ刑事とかつて水商売をしていたその妻、老夫婦、兄を亡くし呆然としている少女、足を負傷した男、船のボーイ、と、バラバラで統一性のない、しかも戦力になりそうにない者ばかりだった。全員を引き上げようとするが、迫り来る海水に猶予はなく、その場にいた者たちは流されてしまう。
配管の中を通ったり、死体の横を通ったり梯子を登ったりロープで引き上げたりしながら上へと登っていく。だんだんと協力体制が整っていくが、スコット牧師の命令口調にロゴ刑事は爆発寸前、そして彼らの目の前を船頭へ向かっていく集団が横切ったとき、あくまでも船尾を目指そうとする牧師と刑事は衝突する。
みんなが行っているからそっちが正しい、とか、識者が言うから正しい、と自分の意見を曲げてしまうことはよくあることだし、パニックの際はなおさらだろう。もし、自分がこの立場になったら(ヤだけど^^;)おそらく長いものに巻かれろで人が多い方に付くだろう。だが、スコット牧師は諦めなかった。途中、足手まといと思われた太ったおばさん(本作でアカデミー賞助演女優賞を取ったシェリー・ウィンタース)が、水に潜る地点で意外な能力を発揮したり、ダメだと思ってた人々が次第にその才能を開花させる。
信じる者は救われる、天は自ら助けるものを助く、など、パニックの中にもどれだけ選択を信じることができるか、がうまく描かれていたと思う。船がひっくり返るという設定も(実際にあり得るかどうかは抜きにして)良く、出口があるわけではなく船底に向かって進むという、最後まで助かるかどうかハラハラさせる展開だった。天井を歩いて進んでいるわけだから欲を言えば、もっとその辺のトリックが映像に現れたらよかったと思うが、それは贅沢というものか。
裸のガンを持つ男のレスリー・ニールセンが船長役で出演。多分自分の映画でパロディにしてると思うけど、そんな映画あったかな。
大晦日の日、荒波に逢いポセイドン号が転覆した。真っ逆さまになり、海水が浸入してくる船内で、生き延びるためにはどこに行けば助かるのか道を選択しなければならない。何が正しいのか、誰が正しいのか。
年越しパーティで賑わっていた船内は突然の事態に騒然とする。船はひっくり返り天井へと落ちていくものもいる。海水から逃れるためには上へ上へと進まねばならない。しかし、船の構造を知る者は少年のみ。スコット牧師(ジーン・ハックマン)は彼の意見に従うが、他の多くの者たちはその場を動こうとしなかった。クリスマスツリーをよじ登って船底を目指して出発したのは10名。先の少年と少女の兄弟、いかにもスコット牧師と対立しそうなロゴ刑事とかつて水商売をしていたその妻、老夫婦、兄を亡くし呆然としている少女、足を負傷した男、船のボーイ、と、バラバラで統一性のない、しかも戦力になりそうにない者ばかりだった。全員を引き上げようとするが、迫り来る海水に猶予はなく、その場にいた者たちは流されてしまう。
配管の中を通ったり、死体の横を通ったり梯子を登ったりロープで引き上げたりしながら上へと登っていく。だんだんと協力体制が整っていくが、スコット牧師の命令口調にロゴ刑事は爆発寸前、そして彼らの目の前を船頭へ向かっていく集団が横切ったとき、あくまでも船尾を目指そうとする牧師と刑事は衝突する。
みんなが行っているからそっちが正しい、とか、識者が言うから正しい、と自分の意見を曲げてしまうことはよくあることだし、パニックの際はなおさらだろう。もし、自分がこの立場になったら(ヤだけど^^;)おそらく長いものに巻かれろで人が多い方に付くだろう。だが、スコット牧師は諦めなかった。途中、足手まといと思われた太ったおばさん(本作でアカデミー賞助演女優賞を取ったシェリー・ウィンタース)が、水に潜る地点で意外な能力を発揮したり、ダメだと思ってた人々が次第にその才能を開花させる。
信じる者は救われる、天は自ら助けるものを助く、など、パニックの中にもどれだけ選択を信じることができるか、がうまく描かれていたと思う。船がひっくり返るという設定も(実際にあり得るかどうかは抜きにして)良く、出口があるわけではなく船底に向かって進むという、最後まで助かるかどうかハラハラさせる展開だった。天井を歩いて進んでいるわけだから欲を言えば、もっとその辺のトリックが映像に現れたらよかったと思うが、それは贅沢というものか。
裸のガンを持つ男のレスリー・ニールセンが船長役で出演。多分自分の映画でパロディにしてると思うけど、そんな映画あったかな。
パニックものの元祖になる映画でしょうか。
ジーン・ハックマンが若い!
あのおばさんも良かったですね。
「子供と老人は足手まとい」の設定の定石から、上手く演出されていましたよね。
ですが、レスリー・ニールセンには今まで気づきませんでした
トイレの場面があって、上下逆さになった男性便器が並んでいる所はシュールな感じで笑ってしまった記憶があります。ジーン・ハックマンが「神よ! 助けてくれとは言わない、じゃまはしないでくれ!!」と叫ぶシーンは涙でした。
大勢残っているところでは逆になっていることを理解できずに叫ぶ人もいて、イライラするとともにこれこそがパニックなのかと昔思ったことがありました。
絶えず意見が衝突しているジーン・ハックマンとアーネスト・ボーグナインとのやりとりがよかったです。ラストに近付くにつれ脱落して行く人たちには涙もの…特に太った女性には…ご冥福をお祈りいたします。
後に続編が作られてまだ生き残りがいたことが判りますが…ちょっとイマイチだったような。それにあれだけ時間がなくなりつつあったのに…。
Rayさん
確かにパニックものとしては単純明快なストーリーに人間模様が明快に描かれて元祖でも上位に位置する作品だと思います。Rニールセンは真面目にやってたから気づかなかったでしょうね。もっと人形に操縦させたりとか・・以下略^^
Samurai-kyousukeさん
TBもありがとうございました。そうです。あのトイレのシーンのような舞台がもっと見たかったんですよねー。せっかく逆さまになってるので・・。
ラストのパイプをめがけて飛びついたのには感動でしたね。何とか生き残らないかと思ったのですが。。。
ぽこさん
続編なんてあったんですね。知らなかった・・ということは埋もれてしまった●作かな?
船が逆さまに本当になるかどうかは別として本当に助かるのかどうか最後までドキドキしましたね。
では!
マスターオブライフ管理人
PONと申します。
TBRありがとうございました。
ポセイドンアドベンチャーⅡは確かにあります。
詳しくはネットで検索してみてください。
昔のアメリカテレビ映画、「刑事コジャック」
テリー=はげ頭=サバラスが
悪玉を演じています。
声はもちろん?、紅の豚=森山周一郎氏で決まり。
内容はまあ、善玉と悪玉が
ひっくり返ったポセイドン号に残された
財宝をめぐって喧嘩するっていう、まあ
一回見ておけばいいかなっていう程度の作品です。
ではまたお願いします。
なるほど続編はそういう内容なんですね。やはり最初の緊迫感には敵わないでしょう、いまだかつてこの映画を超えるパニック映画もあまりありませんしね。
ではでは、今後ともよろしくお願いします。
なんだかほかの映画よりも時間が経つのが速いのです。それだけ集中していたということでしょうか。
同じパニックものの「タワーリンク・インフェルノ」も金字塔ですが、登場人物が少ない分、ドラマに関してはこちらが上なのではないかなと思っています。
2はコレクションがないのでさわりだけ余談に書きましたが…ちょっとうーん、ですねぇ(笑)。