映画のせかい

私が最近見た映画 ※ネタバレあり

バッドボーイズ2バッド #292

2005-04-11 | は行映画
2003年 アメリカ 146分 ウィルスミス

8年ぶりにバッドボーイズが復活。笑いもアクションもパワーアップ!で、1よりも数倍面白かった。マーティン・ローレンスは悪く言えばウィル・スミスの引き立て役っぽく映ってた場面もあったけど、その分面白さも倍増。やっぱりこのシリーズの主役はMローレンスじゃないかと私は思う。

が、話はやっぱりマイク(ウィル・スミス)の恋愛話から始まる。しかも相手はマーカス(マーティン・ローレンス)の妹。この妹が実は・・で、バッドボーイズの担当する事件に絡んでくるわけ。で、マーカスはというと、娘に恋人が出来て銃で脅してる。グレードアップしたのは家が庭にプール付きになったことか。前作で窮地に陥った妻との関係は特に出てこない。死体捜査で気分が悪くなり、こっそり薬を飲んでラリってしまい、ベロベロで捜査を続けたり、マイクに銃で撃たれてアレが不能になったり、と散々だ。バッドボーイズの歌の歌詞を覚えてなくてテケテケ・・と歌うところや、家電店でビデオで店内すべてのモニターに映っているとは知らずに怪しげな話をするシーンは爆笑。高速道路のカーチェイス、車が転がってきたり、死体が転がってきたり、街中を破壊するところは、そりゃもうかなりのアクションシーン。ちょっとグロいけど凄い!バッドボーイズ解散?の危機を乗り越え、続編にも期待させる終わり方なので、当然「次」を期待するけど、ここまで派手にしちゃったら、これを超えるのは大変だ。


バッドボーイズ #291

2005-04-10 | は行映画
1995年 アメリカ 119分 ウィルスミス

数多い刑事のコンビモノにウィル・スミスとマーティン・ローレンスが挑んだ。音楽や喋りの独特のテンポの良さと定番のアクションシーンが見どころだが、ストーリーは笑いを交えじっくりと展開されていく。

Wスミスはプレイボーイ、Mローレンスは家庭主義。2人のキャラが立ってないうちに、2人の立場が入れ替わりになってしまうことに。最初は不親切な展開だと思ったが、すぐに見慣れて入り込める。女を騙すのが嫌になったからと結婚を選んだMローレンスが、自分をWスミスと思っている重要参考人の女を誤魔化しながら過ごすシーンはやっぱり可笑しい。この人、私レベルでもわかる単純な英単語で喋ってるのがいいね。コミカルな役のMローレンスの方がオイシイ役どころに見えるが、これってウィルスミスがブレイクする出世作だ。でもMローレンスって、トイストーリーのポテトヘッドに似てる~!

刑事モノで掛け合いがあるのは、映画だけでなくドラマなどでも定着してて見てる方も結構安心して見てられる。そしてこれも安定した作品のひとつ。続編も2003年に公開されていて、まだまだ続けて欲しいシリーズの一つである。

台詞の中でドライビングミスデイジーやターミネーターが出てた。

フロント・ページ #288

2005-04-07 | は行映画
1974年 アメリカ 104分 Bワイルダー

31年「犯罪都市」、40年「ヒズ・ガール・フライデー」88年「スイッチング・チャンネル」と合計4度映画化されたB・ヘクト、C・マッカーサー原作の人気戯曲の3度目の映画化。

1929年のシカゴにて、刑務所に併設している記者室。刑務所の情報を各社の記者がダイレクト電話で発信する。なんにもないときはトランプしたり酒を飲んだり・・・って禁酒法時代では!?まあ、たまに訪れた刑事にも一杯勧め、隣が物騒な割りに平和に暮らしてる。でも大物が捕まると一転大忙しだ。ヒルディ(ジャック・レモン)はそんな休みも取れない記者生活に見切りをつけ、オルガン弾きの娘と結婚すると言い出した。上司の編集長バーンズ(ウォルター・マッソー)は、早速相手に会いに行き、「ヒルディは裸にレインコートを着て御開帳してる~!」と辞めさせないよう裏工作。しかしヒルディの意思は固く、荷物をまとめる。そこへ明日処刑予定だった死刑囚ウィリアムズが脱走し鉢合わせ!ウィリアムズの恋人も現れ喧々諤々。そこへ記者たちが帰ってくる・・・。

ウィリアムズが捕まったときの各社の反応が面白かった。銃を持って対抗した、とか、あることないこと勝手に喋ってる。誠実な報道を心がけるといいながらスッパ抜こうとするバーンズとかね。それぞれの後日談を語るエンドロールもオチがあってよかった。

でもジャック・レモンとウォルター・マッソーの絡みが見れるのが一番のオトク感だった。日本だったらいかりや長介と志村けん?いやいやなかなか収まる人はいませんね。黄金コンビです。

フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ #284

2005-04-04 | は行映画
1966年 日本 89分 東宝SF特集


「フランケンシュタイン対地底怪獣」(65)の姉妹編(繋がりから続編とは言い難い)。港のすぐそばで船が転覆、乗組員が死亡する。唯一生き残った乗組員はフランケンシュタインに襲われたと言う。前作でフランケンシュタインを飼育研究していたスチュワート博士(ラス・タンブリン)は早速調査に取りかかる。が時すでに遅く、羽田空港をフランケンシュタインが襲撃、自衛隊はメーザー殺獣光線車で応戦、壊滅間近になったとき2匹めのフランケンシュタインが登場。山の怪獣をサンダ、海の怪獣をガイラと名づけられる。凶暴な肉食獣ガイラに対し、育ての親である研究所員にも心を通わせる前作からのサンダは、人を喰うガイラをなだめるのだが、相通じるわけが無く、後半は2匹の戦いとなっていく。クローン兄弟であるはずの2匹が戦わねばならない運命の過酷さと、人間はサンダほど気持ちを込めているわけではないもの悲しさを感じずにはいられない。

L作戦と呼んでいる前半の対ガイラの戦いは、長時間にわたる大迫力で、その後の怪獣映画の原点とも言われている(キングコング対ゴジラのときもそんなことを言われていたような気がするが・・^^;)。音楽をゴジラシリーズの伊福部昭が担当しているので、ゴジラと同じテーマがかかるのもなんかうれしい。

ということで丁寧に作られた名作には違いないのだが、フランケンシュタインの気持ち悪さがすべてを打ち消している。子どもに絶対人気の出なさそうなキモい姿だ。フィギアあげても喜んでもらえそうに無いぞ。小さい頃こんな顔の怪獣が出てくる恐怖漫画があったのを思い出す。ビルの窓から現れ、中にいた女性をつまみ出してムシャムシャ食べてしまう。子ども向けの怪獣映画と思って親子連れで見に行った人々の悲劇が思い浮かぶ。

スチュワート博士を演じるのは「ウエストサイド物語」のラス・タンブリン。日本の怪獣映画に出るのは抵抗があったようだ。台詞は吹き替えだし、楽そうだけど(笑)

ついでにサンダが水野久美を助けるために崖を滑り落ちるシーンは大きさが矛盾してた。体長25メートルでズルズル滑って100mもある山には見えなかったけど・・という大人気ないツッコミはいけませんね。

フランケンシュタイン対地底怪獣バラゴン #607

バレンタイン #269

2005-03-25 | は行映画
2001年 アメリカ 96分

殺人鬼が暴れる!ユーモラスなお面の下にはどんな冷徹な顔が・・?手がかりはお面から流れてくる鼻血だ。無差別殺人ではなく、13年前のバレンタインに男を振った女たちが狙われていく。果たして犯人は・・・?

ホラー映画の要素である、殺人鬼の視線カメラワークや、セクシーな美女、ジェイソン起き上がり(これも定番?)、強い殺人鬼と逃げる隠れる美女、などなどがしっかり詰まっている。中でも一番の美女(私の好みの問題??)が最後まで生き残るんだけど、殺され方がまたコワーイ!割れたガラスに・・・とか、ジャグジー風呂に閉じ込めて、上から・・で・・・とか、ハズレないホラー映画だ。犯人当ての要素もあって、絶対振られた男が怪しいわけなんだけど、二転三転、ラストシーンですべてが明らかに・・。

殺人鬼ホラーも殿堂入り?した作品が多い中、なかなか新しいパターンで作るのも大変じゃないかと思うけど、基本ラインがあっていろんな肉付けがあって、なかなか楽しめた。

ビッグ #260

2005-03-18 | は行映画
1988年 アメリカ 102分

遊園地でゲーム機ゾルターに願い事をしたら明くる日願いが叶って大人になっていた。・・・体は大人でも心は13歳のままという人物像をトムハンクスが好演しアカデミー賞主演男優賞を受賞した。

大人になってからのジョッシュが、子供の視線からコンピューター会社でどんどんアイデアがヒットし、出世していく。美人の重役スーザンに目をかけられていつしか二人は愛し合うようになっていく。

少年のような心の男性がモテたりするので、心は子供の大人ってもし実際に存在したらモテルのかもしれない。本作でも同僚とはスカッシュのルールをめぐって本気で喧嘩したりするのだが、女性には優しく、母性本能をくすぐり、エリートキャリアウーマンが惹かれていく。子供なんだからいつかぼろが出そうなものなんだけど、愛を語ることなくわからないことはわからないと素直に言う、実直さがさらに受けてしまう。

そんなジョッシュも、だんだんと大人の世界に浸かっていくうちに仕事に追われ、時間に追われ子供の瑞々しい感性から離れて行き始める。そしてゲーム機ゾルターの行方を知ったジョッシュは、子供に戻る決意をする。

変身モノは数あれど、結局元のままがいいんだという話は多い。もしもこうだったら、とか今よりああだったら、というのは子供に限らず考えることであり、ちょっとした冒険は映画ではよくあるテーマなのだが、ラストで親友と野球の話をしながら歩いていくシーンを見ると、やっぱり今ある世界が一番なんだなと思った。

ポセイドン・アドベンチャー #253

2005-03-13 | は行映画
1972年 アメリカ 119分

大晦日の日、荒波に逢いポセイドン号が転覆した。真っ逆さまになり、海水が浸入してくる船内で、生き延びるためにはどこに行けば助かるのか道を選択しなければならない。何が正しいのか、誰が正しいのか。

年越しパーティで賑わっていた船内は突然の事態に騒然とする。船はひっくり返り天井へと落ちていくものもいる。海水から逃れるためには上へ上へと進まねばならない。しかし、船の構造を知る者は少年のみ。スコット牧師(ジーン・ハックマン)は彼の意見に従うが、他の多くの者たちはその場を動こうとしなかった。クリスマスツリーをよじ登って船底を目指して出発したのは10名。先の少年と少女の兄弟、いかにもスコット牧師と対立しそうなロゴ刑事とかつて水商売をしていたその妻、老夫婦、兄を亡くし呆然としている少女、足を負傷した男、船のボーイ、と、バラバラで統一性のない、しかも戦力になりそうにない者ばかりだった。全員を引き上げようとするが、迫り来る海水に猶予はなく、その場にいた者たちは流されてしまう。

配管の中を通ったり、死体の横を通ったり梯子を登ったりロープで引き上げたりしながら上へと登っていく。だんだんと協力体制が整っていくが、スコット牧師の命令口調にロゴ刑事は爆発寸前、そして彼らの目の前を船頭へ向かっていく集団が横切ったとき、あくまでも船尾を目指そうとする牧師と刑事は衝突する。

みんなが行っているからそっちが正しい、とか、識者が言うから正しい、と自分の意見を曲げてしまうことはよくあることだし、パニックの際はなおさらだろう。もし、自分がこの立場になったら(ヤだけど^^;)おそらく長いものに巻かれろで人が多い方に付くだろう。だが、スコット牧師は諦めなかった。途中、足手まといと思われた太ったおばさん(本作でアカデミー賞助演女優賞を取ったシェリー・ウィンタース)が、水に潜る地点で意外な能力を発揮したり、ダメだと思ってた人々が次第にその才能を開花させる。

信じる者は救われる、天は自ら助けるものを助く、など、パニックの中にもどれだけ選択を信じることができるか、がうまく描かれていたと思う。船がひっくり返るという設定も(実際にあり得るかどうかは抜きにして)良く、出口があるわけではなく船底に向かって進むという、最後まで助かるかどうかハラハラさせる展開だった。天井を歩いて進んでいるわけだから欲を言えば、もっとその辺のトリックが映像に現れたらよかったと思うが、それは贅沢というものか。

裸のガンを持つ男のレスリー・ニールセンが船長役で出演。多分自分の映画でパロディにしてると思うけど、そんな映画あったかな。


フォレスト・ガンプ/一期一会 #234

2005-02-27 | は行映画
1994年 アメリカ 142分 アカデミー賞

すごい!小学生の妄想なみのストーリー!なぜこんなに感動するのだろう?!笑いと愛と正直さを随所にちりばめて同時にアメリカの現代史を追いながら、フォレストガンプの人生を描く。

フォレストガンプという名前の青年がバス停のベンチに座って隣の女性に語りかける所から始まる。子供の頃知能指数が人より低く、背骨が曲がっているため、金属の補正具付きの靴を履いていた。小学校のバスの中、誰も席を空けてくれなかったが、唯一隣に座らせてくれた少女ジェニーとは、「豆と人参」のように毎日くっついて暮らすようになる。ある日いじめっ子に追いかけられたフォレストに奇跡が起き、装具が外れ走れるようになった。誰よりも早く走るフォレストはフットボールの選手になり大学を卒業した。ベトナム戦争に赴き、そこでもバスで隣に座ったババと親友になった。戦地でダン中尉を助けるがババは死んでしまう。両脚を失ったダン中尉は戦死する運命を変えたとフォレストに怒鳴る。戦争のヒーローとなったフォレストはキャンプで覚えた卓球が上手く、中国へ遠征する。CMに出て巨額の出演料を手にした彼はババとの約束を守りエビ漁船を買う。そこには一等航海士になったダン中尉がいた。2人は試練を乗り越えババガンプシュリンプという会社を設立、フォレストは社長になる。必要以上のお金は要らない、とフォレストはババの両親に収益の半分を渡す。自立したフォレストの前にジェニーが現れる。

・・・というストーリーは多分読んでもなんのこっちゃわからないだろうと思う。フォレストはこの所々でアメリカのスターと共演する。子供の頃家に来たギター弾きのお兄さん=エルビスプレスリー。ケネディ大統領、ジョンレノン、ドクターペッパーの経営者、もちろん合成してるんだけど、まるでフォレストガンプが実在したかのような錯覚に陥る。

そして幼馴染のジェニーとの恋の物語は、ジェニーが女子大に行き、シンガーを目指し、反戦運動にはまっても続いていく。フォレストの心にはいつもジェニーがいる。

ママ、ジェニー、ババ、ダン中尉、フォレストの出会った人たちとの出会いと別れ、一期一会という邦題も最初はベタかなと思ってたが、改めて心に染みている。

allcinemaフォレストガンプへ

バルカン超特急 #223

2005-02-18 | は行映画
1938年 イギリス 98分 ヒッチコック

本作品の舞台であるバルカン半島はヨーロッパの東南部、旧ユーゴスラビアの大部分からなる大きな半島で、古くから大陸ヨーロッパ世界とオリエンタル・アジア世界をつなぐ役割も果たしてきた。第一次世界大戦後独立するが、第二次大戦後はスターリン体制に組み込まれてゆく。複雑な国境、民族、宗教などにより現在でも粉争の絶えない地域である。

丁度第二次世界大戦の始まる直前に作られたこの「バルカン超特急」は、列車の乗客が、小国バンドリカに立ち往生、やむなくホテルに一泊するところから始まる。そして唐突に起こる殺人事件。謎は翌日発車した特急から老婦人の姿が消えてしまうところから、列車と共に加速して深まっていく。

偶然老婦人と同室だった令嬢アイリス(マーガレット・ロックウッド)は婦人を探すが、誰もが婦人の存在を隠蔽しようとする。アイリスはギルバート(マイケル・レッドグレーヴ)の力を借り、婦人の行方を追う。

・・・
列車の乗客たちのキャラクターが最高だ。婦人を誘拐した首謀者らは勿論のこと、買収されて協力させられる手品師、不倫旅行のカップル、クリケットを観戦に行く男2人組。婦人の行方を隠すのも計画的な者、ただ面倒に巻き込まれたくないだけの者、多様である。貨物車両の中に手品道具一式が置いてあって、その中に婦人が隠されているんじゃないかと探すシーンは手品のタネばらしもちょっとあったりして。確かこういうシチュエーション、他の映画でもあったなあ。手品師もどこか間抜けなんだけど、手品道具のトリックで逃げ出す所が面白かった。クリケット観戦の2人はもう言うことナシでしょう。笑いのツボをしっかり押さえてる。オチまでしっかりあるし。

ホテルのシーン、要らないんじゃないかと思っていたが、後で思い返すと列車の乗客たちがより印象的に記憶に甦ってきてなかなか乙なものでした。慣れない風習に戸惑ったり、知らない人が部屋に入ってきたり、クリケットの2人はここでも2人で新聞見ながらクリケットの話題。

ミステリーはスパイとか国の争いが絡んでくるんで、時代背景と照らしあわすと興味深いが、なんと言っても大団円のラストはヒッチコックのイギリス時代の代表作に偽りナシです。

goo映画バルカン超特急

ハンニバル #190

2005-01-27 | は行映画
2000年 アメリカ 131分

「羊たち~」から10年。映画の設定も10年後ということになっている。クラリスは出世し、なんだか偉そうになっている。ジュリアン・ムーアになって、急にでしゃばり出した感じで、前作のJフォスターの可憐さが懐かしい。

レクターとクラリスの再激突に、顔を燃やされ、ハンニバル・レクターに復讐心を燃やしている大富豪メイスンが横入り。三つ巴の対決となるが・・・。

牢獄で囚人服、または拘束服 動きが少ないところがレクター博士の恐怖の一つだったので、あまり怖さは無かった。もし、第4作目があるとするならばこのハンニバルの続き、ということになるだろうが、続いて欲しいような欲しくないような・・・。

この作品に関してはまた後日書き直そうと思う。とりあえず今日はこれだけ。と、逃げる^^;