「こういう本、必要だよなあ」と衝動買いをして
だらだらと拾い読みをしていたのですが、
最近になって、突如、自分の中で脚光があたったのがこの本です。
同書は、チーム活動の成否の本丸である、
「どうしたらうちのチームがもっと活気づくのだろう?」
「どうしたらもっと一体感が高まるのだろう?」
という私たちの願いに焦点を当てています。
ちなみに、私は、拾い読みの最中、
「チームの中の困ったちゃん」をコピーして
まわし読みして、笑い話にしていた悪い子です。
チーム・ビルディング―人と人を「つなぐ」技法 (ファシリテーション・スキルズ) | |
堀 公俊,加藤 彰,加留部 貴行 | |
日本経済新聞出版社 |
ところが、昨年あたりから、拾い読みの回数が増え、
「困ったちゃんコーナー」で笑うどころではなくなり、
かなりバイブル化しました。
特に「持続可能なチームづくりを目指して」という部分に
釘づけになり、このお正月、熟読していました。
~チーム・ビルディング―人と人を「つなぐ」技法
(著:堀 公俊,加藤 彰,加留部 貴行)より
いろいろ手を打っても、長い活動になれば、息切れがしたりして、
活動のレベルが下がってくることもあります。
(中略)
チームが衰退していく原因はチームの中に内包されていると
いわざるをえません。
機能期(くま注・チームが機能し、成果を上げていく時期)
に入ると、チームの中で、目標、役割分担、ルールなどの決まり事
(制度)がたくさんでてきます。そうすることで効率と安定を
チームにもたらすからです。
ところが、こういう決まりごとができると、人は無意識(自動的)
繰り返そうとします。そうなると、本来決まり事が持っていた意味を
忘れがちになり、それをうまくこなすことに注力するようになります。
人々の関心が外から内に移り、手段が目的化してしまう、
活動が形骸化してしまうのです。
(中略)
その結果、あるあゆるものが硬直化してしまい、環境変化について
いかれず衰退していくのです。
****引用ここまで*****
「これだーー!」
と思い、同じ問題意識を持っていた同僚にコピーをみせて
ふたりで爆笑。
しかし、彼女はさらにその上を行く洞察を持っていました。
私はちょっとびっくりしながらワクワクそのアイデアを聴きました。
このあとは、乞うご期待。
さて私たちは持続可能なチームをつくることができるでしょうか?
私見ですが、「何のために」がはっきりしている団体は、
目的を見失うことがなく、
「手段が目的化してしまう」ことが少ないのかな、
と思ったりしています。
みなさんが所属している組織はどうでしょうか?