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makoto's daily handmades

日々暮らすだけの生き方
写真の二次使用は許可しませんので悪しからず

アイロニーな私

2016-08-31 22:08:51 | 日記

私のブログ、おもしろいのか?と自問自答中なmakotoデス。

私はなるべく隠そうとするオタク臭とそこからだだ漏れるオタク根性のせめぎ合いの人間だ。

しかも元々アイロニーな性格が、ブログの文章からポロポロこぼれ落ちてしまう。

要は「素直な文章で麗しい写真で飾られたブログにしたい」という虚構を謳いたくても、生来のいい加減な性格のせいで、毎回やる気のない文章とやっつけ感満載の写真になる。面倒くさいと思えば、写真を撮ってもアップしないことだってあるんだ。

 

とくに自分自身でも大好きなモノに対する熱弁が暑苦しいと感じている。

橋梁、郷土史、土木技術、巨大建造物、農業技術、狛犬、忠魂碑、街歩き、鉄道、夢診断、手芸…この辺りは理解を示してくれるMIFさんくらいにしか伝えられない。

手芸は「奥様、器用ですこと!オホホハホホ~」の領域には至っていないので百歩譲って、手芸修行中としておこう。

 

あ!このブログではこの辺りの熱弁が暑苦しくなっていたか!

では言い直す。リア友には話せない。例えだだ漏れるオタク気質だろうとも。

やっぱり、四十過ぎのオバチャンが「狛犬ちゃん、かわええなぁ~」とか「橋梁は真下から見上げて、あはーとwktkするもの」とかの発言はいかがなモノかと、冷静に自分にダメだししていることもある。

 

なぜ、こんなことを書くかと言うと、10代のお子さんもこのブログを読んでくださっていると知ったから。

 

は、ハズい、恥ずかしすぎるよ!オバチャン、これまでの人生でこんな恥ずかしいと思ったこと、そうそう無いよ。

 

捻挫ごときと思っていたのにヘリコプター救助と言われた時くらい恥ずかしいよ!

担架で運ばれた時に感じた自分の太り具合くらい恥ずかしいよ!

救急車内で何度も血圧を測り直すので、この救急隊員、ヘタクソだなぁと思っていたら「普段から低血圧ですか?」と聞かれた挙げ句、緊張のあまり自分の血圧が急降下していただけだったことを知ったくらい恥ずかしいよ!

他県のヘリコプターで救助されて、思わず担当者に「いかほど費用請求がありますか?」と尋ねたら、担当者に「え?県警ヘリは無料ですけど…」と言われ、費用の出所が税金と知った時くらい恥ずかしいよ!

足の手術が終わって麻酔が切れたら、知らないうちに尿道カテーテルが入っていた時くらい恥ずかしいよ!

登山で遭難は、道が分からなくなった人のことだと思っていたら、骨折&ヘリ救助も遭難と言うと知った時くらい恥ずかしいよ!

足の再手術の際に今回もカテーテルが入るのだろうと呑気にしていたら、今回は無く、下半身に麻酔が残っていて尿意はあっても自力でトイレに行けず、人生最大の尿意で腹痛を起こして苦しい&痛いと言い続け、か細い看護師さんに重いと言われながら介助してもらうくらい恥ずかしいよ!

 

まぁ、私は恥の上塗り人生だなぁと気が付いた訳だ。

若人よ、オバチャンは恥ばかりの人生を送ってきたんだ。

恥は人生のスパイスだ。

いろいろなスパイスの味を知ってこそ、自分人生を豊かにしてくれるんだ。

そう思わないと、オバチャン、この人生を投げたくなる。

だって恥を恥と思わなかったら、味気ない人生だもの。


おヒナちゃん スクスク

2016-08-31 15:57:21 | 小鳥

れも&かいのおヒナちゃん、生まれて3日目。スクスク育っている。

写真アップ…したいのだけど、生まれたてのヒナちゃんを見たことがない人にはすごーくトラウマになると思うので、今はまだアップしない。

ピーピーとかわいい声なのだけれど、動画も撮る気がないのであと10日くらいはアップしないと思う。

 

おヒナちゃん、まだ目が空いていないんだ。しかもまだ羽毛もないから、ハゲで目がなくて…なんのひいき目もなく、あくまでも冷静に観察すると、宇宙人グレイみたい…。

これ、正直な感想だorz

 

このピンクで黒いビーズみたいな目ん玉が透けている肉塊。

この肉塊がピーヨ、ピーヨと鳴いて、足をパタパタさせていて、ママさんインコがお世話をして、パパさんインコが母子を守っているからかわいいのである。

肉塊のみをみて判断してはならないと実感する。

周りの環境を総合的に判断して、この肉塊が、超愛おしいおヒナちゃんと言う感想になる。

さてさて、ふと視線をれも&かいに向ける。

れもがかいに愛を囁いている。

れも…今までそんなことしなかったのにどうした?

愛しのかいちゃんがおヒナちゃんに付きっきりなので寂しいのか?愛を囁く前にイクメンなら、かいちゃんに振り向いてもらえると思うよ。

今や人間だって経済力よりも育児力と言われる時代だ。

がんばれ、れもちゃん!

 


アルバイトの研修

2016-08-31 14:49:15 | 日記

午前中、短期アルバイトの研修を受けてきた。

普通に歩けるけれど、長距離の歩行と重いモノを運ぶのに苦労する私にはちょうどいい仕事なのだ。

内容は、展示会の監視員。たいてい座って過ごせるから。

場合によって物販や会場案内があるというが、それだけ。

重いモノは一切運ばない。

採用された会社から派遣されて展示会場で働くことになる。

 

今日はまず会場を運営している団体の担当者と面談して、注意事項を教えてもらった。

すると、最後に履歴書のコピーを見て「私の妻はあなたの前の職場で働いていたことがある」とのことだった。うひゃーこんなところで前職の話題とか…でも奥様のことは全然面識ない方で良かったー!

 

さて、明日から期間中たった8日間だけれど短期アルバイトをするのが楽しみになってきた!

 

 


アルバイトの書類

2016-08-30 18:36:08 | 日記

今朝10時にアルバイト先の担当者から電話があった。

担「今日16時からアルバイト先に来てください」

私「はい、分かりました」

担「え?来れるんですか?」

私「はい。午後4時に建物のどこに伺えばいいですか?」

 

担当者は私が来られないと考えていたのだろうか?とても驚いていた。

それとも何かの踏み絵だったのだろうか?

 

集合場所に行くと、私ともう1人だけ。先日の面接会場にいたほかの2人がいない。

MIFさんは「求人広告を出すくらいだからたくさん採用すると思うよ」と言っていたが、結局2人とのことだった。

面接は2回に分けて実施すると言っていたから、たぶん5~6人は応募したと思うが、アルバイト先から家が近い人を選んでいるようだ。

もう1人の方は、自転車通勤だと言うし、担当者も従来から働いている人たちも比較的近いと言う。

私は駅前まで徒歩で10分、バスで8分くらい。別ルートでもバス停まで3分、バスで12分。

通勤時間が30分以内というのもポイントなのだろう。

そうだよね、短期アルバイトごときに交通費をたくさんかける訳がない。

 

そう思うと、面接で一緒だった2人は「私はどうやってアルバイト先まで行けばいいのでしょうか?」とか「電車で5駅、バスで20分」と言っていたので採用には繋がらなかったのだろう。

 

担当者から採用書類を受け取って、仕事時の服装、通用口、仕事の内容について現地で簡単な説明を受けてきた。

明日は半日、現場研修だ。リーダーさんにくっついて教えていただく。

 

さて、今日は駅前で黒い靴、黒いベルト、メイク落とし、メモ帳を購入してきた。

短期アルバイトが終わったら、ほかにも仕事をしたくなるかもしれない。

今回はベストは制服。あとは私服だがいろいろ指定がある。よってこのアルバイトのあとでも役立つだろうから見越して購入に至った。

 

そして仕事日は…なんと9月に8日間だけ。あとは待機日が10日ほど。

待機日は、朝2時間は時給がつく。そしてその待機日に実際に連絡が来るのは2日間くらいの見込みだという。

だから実質10日くらいとのこと。

たぶんママさんたちが多いので、緊急でお休みする人がいるのだろう。

 

その点では私は子どもも要介護者もいないので、重宝なのかもしれない。

何しろ面接で何度も「出勤できると申告した日に「やっぱりダメ」はあり得ないと思って」と言われた。

だから本当は期間中、毎日でも出勤できるのだが(私、暇だから)、3連勤を最高になるように申告していた。

昨年夏までは5連勤当たり前、6連勤だってやって来たのに。

どこまでも自分に甘いな、私。

 

明日から少しアルバイト生活。新しいことの始まりだ。

 

 

 


アルバイト採用された(嬉)

2016-08-29 15:18:37 | 日記

9月からの短期アルバイトに採用された!

あまり期待していなかったため、採用されなかったら、おヒナちゃん観察を1か月楽しめるなぁ…アルバイトは10月からでいいやって思っていたくらいだ。

そう、どこまでもナマケモノな私。


アルバイトの期間がちょうどおヒナちゃんの巣立ちの頃までというタイミングの悪さは、やはり私の間の悪さとも重なっている(ガックリ)

 

さてアルバイトの研修が月末にある。短い間でアルバイトだけれど久しぶりの仕事だ。まずは「遅刻する夢」のせいで寝不足にならないようにしよう。

それに過緊張で過敏性腸症候群が再発しませんように!

 

あはははは、やっぱり私、自律神経を鍛える必要があるな。

図太く生きる努力をしよう。


ピーピー鳴き

2016-08-29 14:38:24 | 小鳥

本日午後になって、おヒナちゃんの鳴き声が、ピヒィーッピヒィーッになって明らかに鳴き声が力強くなってきた。

かいちゃん、ちゃんとお母ちゃんしてますなぁ~(喜)

 

今朝のスピスピ鳴き声は、もしかして生まれたて?と思うくらい微かな鳴き声だった。

ムリに覗くとお母ちゃんの気が立ってしまうので、チラリと見かけた限りではピンクの足が見えて、お母ちゃんにコテーンと転がされてる。

かわいい、とっても。

かいにとっては初めての子育てなので、とりあえず飼い主は見守るだけ。

 

ケージの入口を開放したら、れもはすぐ外に出たが、かいは出てこない。

だかられもが誘って、ようやくケージの入口までやってくるけど、外に遊びには出ていかない。

そう思うと、れもは父親の役割は担っていない。

はく(れもの同輩のオス)は、子育て時のイクメンッぷりがスゴくて、誰からも教わらなくてもイクメンになるモノかと思っていた。

しかし、れもは少し違うような…。れもはイクメンになれるのだろうか?


ヒナが孵ったみたい(汗)

2016-08-29 05:56:07 | 小鳥

今朝MIFさんに起こされ、飛び起きた。

M「なんかさー、ヒナが生まれたみたいなんだけど」 

私「ええ??」

M「なんかさー、スピスピ鳴いてるぜ」

私「今日は29日だよね?2個目の卵が孵ったなら計算が合うけど…」

寝ぼけた頭で混乱しながらも、ヒナ特有のスピスピと言う鳴き声が聞こえる。

まさか!と思いつつ、ずっと諦めていた、れも&かいのヒナが孵っていた!

2羽の様子から、今回も不発だと思い込んでいたので検卵(有精卵かの検査)もしていなかった。飼い主失格だな…と思いつつ嬉しすぎる。

 

かいちゃんがずっと隠しているのでおヒナちゃんの姿は見えないけれど、念願のれもの子どもだ。

れもの子どもを見てみたい…ずっとそう思って3年半。

れももやっと、親になれた!

 

あとは無事に成長してくれることを期待しよう。

かいちゃん、子育てがんばって!

れもちゃん、かいちゃんの邪魔はしないように!

 

ちなみにヒナちゃんの名前は、羽根の色次第なので2週間くらいは「おヒナちゃん」と呼ぶことにしよう。

※わかもうちで巣引きしたから、最初は「おヒナちゃん」と呼んでいた。

何色の子だろう?性別はどっちかな?楽しみ!!


埼玉県・龍Q館と花田苑と久伊豆神社に行って来た

2016-08-28 21:40:08 | 遠出

昨夜MIFさんが「明日、ドライブしよう」と言う。

私がアルバイトに合格したら一ヶ月ほどMIFさんとは休日が合わない。

まだ合格も何も決まっていないので気が早いが、MIFさんが出かけたいようなので行くことにした。

なお、外郭放水路とは埼玉県春日部市にある洪水対策の施設。ただし有名な地下神殿のような施設は完全予約制なので、その中ではなく上部に設置された龍Q館と言う展示室を訪れた。

開館時間前に到着後したので周辺を散策することにした。

 

MIFさんが「なんだ、シールドはカットしてあるのか」と言う。

※シールドは穴を掘り進めるドリルみたいなモノ。

 

時計のようになってあるが、これがシールド。地面に埋めて固定している。

アクアラインの海ほたるPAには、このシールドが立てて展示してあるので、こんな展示もあるのかと感心。

 

施設全景。今日見学したのは建物の右側だけ。左側は地下に繋がるようだ。

 

続いて野外展示物。セグメントと言うもの。

MIFさんが「形とかサイズが違うけど、今やっている仕事はセグメントなんだよ」と教えてくれた。彼が仕事のことを私に教えてくれることは珍しい。

 

 

この2つのコンクリートの塊もセグメント。ここで私の間抜けな質問。

「ねー、MIFさん、そもそもセグメントってなーに?」

丁寧なMIFさんは教えてくれたのだが、さらに私が追い打ちをかける。

「こーゆーコンクリートって、現場で固めるもんじゃないの?どうしてパーツを予め作って運び込むの?それにそもそもなんでパーツが余るの?余らせるたら予算がかさんで仕方がないじゃん。余らせるって設計の意味ないじゃん。なんで?」と質問攻めにしてしまった。

こういうとき必ず彼は言うんだ。「オレに聞くな、作ったヤツに聞け」。

 

まだ時間が余っているので江戸川の堤防に上がってみた。

なんか私が見たことない堤防だ。

あれ?田んぼの位置が低くないか?

 

放水口と江戸川。川の水面が田んぼよりも高い気がする。

 

川崎市辺りだと川沿いの道路はいつも混雑している印象だが、ここはのんびりしている印象。

建物のもドーンと大きく目立つ印象だ。

 

まだ暇なので建物の裏側にも回ってみた。

でもここからは行き止まりなのでまた建物をグルッと回り込んだ。

 

建物の裏側にはサッカー場くらいの広場があった。

あとで分かったが、ここが地下神殿のような外郭放水路の施設の地上部分。

 

開館時間になったので入ってみる。今日の目的は、外郭放水路建設時に24メートルの地層を立体的に剥ぎ取った展示物。

さすがに高さがありすぎるので3分割に分けて展示してある。

 

一枚目の写真を撮ってガックリ。照明がアクリル板に反射して全然映らない。

仕方なくじっくり目で観察。

 

あのギザギザのは何??と思ったら、アクリル板に階段が反射していただけ。

 

またもや照明が反射。地層の中にお月様が浮かんでいるわけではない。

 

シールドの模型。MIFさんによるとシールドはほぼ受注生産。工事費用の半分くらいはシールド建設費とのこと。

私には分からないけれど、相当お高いんでしょ?(通販番組風)

 

シールド模型の全景。かなり精密で見ていても楽しい。これで地下トンネルを掘るのだ。よくモグラのように例えられるけれど、地中に穴を掘って、残土を後方に送りながら、穴の壁面を固めて行くのでモグラよりはミミズっぽいと感じた。

 

地層の中から貝殻が出土したそうだ。それが写真のほかにもたくさんの種類があったので、豊かな海だったことだった証拠なのだと感じた。

 

この凧は春日部の特産なのだろう。「建設省」の文字に古くからこの外郭放水路が心待ちにされた施設だと感じられた。

 

建物上部の展示室。水を使って外郭放水路の仕組みを解説しているものもあった。私たち以外の見学者がいなかったので、係の方がとても詳しく解説をしてくださって本当に興味深かった。

先日の台風9号の際にはあの地下神殿のような施設にも水が溜まったのだとか。それがこの施設に水が溜まった102回目のことだとか。

ちょうど100回目は、昨年9月だったと言う。係の方に「もしかして、去年の常総市の大水害ですか?」と尋ねると、その通り。

あの時は、この施設に溜まった水を4日がかりで排水したと言う。おかげで江戸川は氾濫しなかったので、下流の人たちが水害に遭わなかったから、皆さんのお役に立っていると言えます、との説明だった。

絶対に水害が起こらないとは言えないが、水害が軽減していることは確かなのだそうだ。

 

そう思うと、昨日私が探し回った二ケ領用水支流は、暗渠となり人の目には触れていないけれど、川崎市の水害防止に役立っているのではないか?と感じさせられた。この忘れ去られたような細長い土地は、いずれ誰のモノか分からなくなってしまうくらいなら、何か開発でもしたらいいのに…と思っていた自分が恥ずかしくなってしまった。

 

展示室から野外展示のシールドと江戸川を望む。

 

さて、ここにはもう一つ目玉の展示がある。

これ、セットではなくてホンモノの監視室。これをガラス越しに見られる。

そして何かに似てるでしょ?

じつはここで数々の特撮戦隊モノの「ヒーローたちの司令室」として撮影場所になっている。

このシンプルな司令室に電飾パネルや照明で雰囲気を出しているそうだ。

説明を受けて、おぉ!納得、納得と頷いてしまった。

 

さて次は、越谷市の花田苑に行ってみた。ネットで「100円でお得すぎる日本庭園」とのことだった。日本庭園好きの私はぜひ行きたい!

こしがや能楽堂でお支払い。

 

能楽堂は公演がなければ無料で入館できるそうだが、今回はお庭だけ。

 

脇の小さな入口から入る。ただし係員がいないので入園料チェックをする人がいない。

 

竹林の感じが好き!どこからか琴の音色が聞こえてきてとても感じがいい。

 

小雨がぱらつくけど、このカーブがいい。そう言えば昨日「見通しができない小道がたくさんあったから、昔の住まいのご近所がイヤだった」って書いたばかりだ。ここは車の往来がないし、景色も緑が濃くてステキなので好き。

結局は、見通し云々より美しさか…と自分の感性に少しガックリ。

 

案内図では「大滝」と表示があった滝。大きくはない…かな?

 

おかめ笹の間を苔むした階段!わーステキだ!この風景、大好きだ!っとはしゃぐ私。その後をMIFさんが付いてくる。

私はものすごく楽しいが彼は楽しいのだろうか?ふと振り返り彼に声を掛けた。すると「あ?」と答える彼。

その反応に微妙なんだろうな、と悟る私。

でも私は楽しいし、文句言わないMIFさんに感謝。

 

園内で多分一番標高が高いところ。水はポンプアップしているのだろう。ところでこの辺りでかなり蚊の多さに悩まされる。

今まで庭園を散策して蚊に悩まされる経験が無かったので、薬剤を使っていないのだな…と感心すべきか、それとも蚊由来の伝染病にならないか心配するか少し気持ちが揺らぐくらい蚊に刺された。

うちのご近所では蚊すらあまりいないのでなおさらそんな気持ちになった。

 

 

 

鉢に植わった古代蓮の残骸。このシャワーヘッドのような部分が好き。種が見える。

ちなみにこの部分をデザイン化した手ぬぐいを「あひろ屋」さんで扱っている。あひろ屋さんは、埼玉の手ぬぐい屋で、私が好きな柄をたくさん扱っている。

 

まだ緑色の実のクチナシ。花の香りも好きだし、実の形も好き。

 

園内の小川。

 

先ほど琴の音色が…と思っていたら、このような岩をくり抜いたスピーカーが仕込まれていた。

 

 

ここは水辺が充実しているせいか、日本庭園で見かけるような橋がたくさんあった。日本庭園では確かにアクセントとして橋が架かっているが、この庭園は、その種類が豊富。私のように橋好き、日本庭園好きなら、とても喜んで見学したくなる造園と言えるだろう。

 

橋は木製。この手の橋は通行止めになっていることが多いので、実際に渡ることができてうれしい。

 

橋の上から見ると船屋がある、この船を運航できるので、普通の日本庭園の池よりも少し深めなのかもしれない。

 

高所恐怖症を我慢して、橋の上から身を乗り出す。

橋を支える石垣が美しい。橋の造形を間近に見つつ、石垣の美しさもまたいい!

ほかの様々な橋。


ここは菖蒲園もある。

 

能楽堂の裏手。なにか工事のような作業をしていた。

菖蒲園の最下流。鳥居かと思ったら、石の水門。

 

イヌマキの生垣。日本庭園では見かけるが、なかなか関東では見かけないので、やはり目が行ってしまう。

 

池の河岸(?)。多分先ほど見かけた船はここで着岸するのだろう。

それにしても大谷石だろうか?とても上質な石を丁寧に使っているように見える。

 

池の河岸(?)から。砂浜に見立てた景色も素晴らしい。

 

たぶんナツハゼの実。

 

この庭園はどの風景を切り取っても変化に富んでいて、この季節の日本庭園にありがちな「晩夏の疲れ」といった風景になっていない。たった100円でいいの?と思うくらい価値ある庭園だ。

琴の音色をスピーカーで流す必要も無いくらい手入れが行き届いていた雰囲気がある。

蚊だけはどうしても刺されてしまったが、こんなステキな日本庭園がうちの近くにあったらいいのになぁと思わせてくれた。

 

次は久伊豆神社に向かう。

もの知らずな私、昨夜初めてこの神社の存在を知って「クイズ神社って何じゃ?」と思ってしまった。でもMIFさんもカーナビをセットしながら「クイズ神社?」と言っていたから、お互い無知とは恐ろしいモノ。

正しくは「ひさいず神社」。

 

手水場の彫り物がスゴくて圧巻!

 

立葵の紋なので、徳川家と繋がりがあるのかな?と想像してみる。

 

社殿。

 

この水はポンプアップしている飲料用になる水。

 

さて狛犬好きな私はいつものように狛犬コレクション。

のっけから見たことが無いデザイン!!

お母さん狛犬が子犬の頭に手を置いていないデザインなんて見たことかいなぁ…とよく見たら、狛犬の子どもがお母さん狛犬にお乳をおねだりしている!

これも初めて見たデザインだ!というか、ちゃんとおっぱいもあるぞ!

 

あらお父さん狛犬はボール遊び?

お父さん狛犬を後ろから見ると苔むしていい感じだわー!あと尻尾かフサフサデザインでキュートだわ!

 

社殿の脇に置かれた狛犬。彫りが浅くて、少しだけ奥多摩の大岳神社の狛犬を彷彿したが、イヤイヤ大岳神社の狛犬のシュールさには勝てないわーと思い直す。

MIFさんが「なんで足を縛られてるの?夜な夜な暴れるとか?」と言い始める。私もよくわからない。ただ、結んでいるのは紐ではなく麻の繊維。

 

反対の狛犬を見てもやはり足を麻の繊維で結んである。なぜ?

☆☆☆ 20160829追記 ☆☆☆

この麻の繊維で結んでいるのは「足止めの狛犬」という風習というらしい。

悪所通いを辞めて欲しい、出奔した家人に帰って来て欲しい、と狛犬の足を縛る。足止めから転じて、志望校に引っかかるようにと受験生に人気なのだとか。

西日本ではそういった願掛けがあるそうだ。

関東では珍しいのではないかな?私は今まで聞いたことも見たこともなかった。

☆☆☆追記終わり☆☆☆

 

つり灯籠もあまり見かけないので、どういう言われがあるのだろうか?

 

渡り通路の柱の基礎。干支が彫られていて、よく見ると渡り通路は12本の柱で屋根が支えられていた。だから干支が彫られているのか、干支を表現したくてわざわざ12本の柱なのか?

 

社殿の裏手に入る。さまざまな神社のミニ社があった。

この神社は珍しく忠魂碑が目立つところにない。その代わり社殿の奥に旧南洋神社がある。MIFさんは「仏教徒寄りの無宗教」を自認しているので、南洋神社自体を知らないと言う。

私は、狛犬と忠魂碑に興味がある禅宗寄りの無宗教というカオスっぷり。

MIFさんと意見が食い違った植物。ライラックの幹に苔が生えている。

私は、苔と幹の間に宿り木の葉っぱが伸びた「苔と葉っぱは別植物」。

MIFさんは、苔から葉っぱが伸びた「葉っぱは苔の一部」。

一体どちらなのか、調べるよりはお互いの意見を言いっ放しで放置した。

 

参道脇になんかガリガリな狛犬発見!こんなガリガリ体型の狛犬は見たことない!

 

 

顔が大きすぎるのか、アンバランスな感じ。神社の社殿に対して置かれているわけでは無いし、社殿に対しても小さいし、どういう言われがあるのかな?気になる存在感。

 

参道脇にはいけもあり、池の中にもお社がある。

 

ここの鳥居は伊勢神宮の遷宮による資材が使われているそうだ。

ちょうど今造り替えていた。

 

これにて今日のドライブはおしまい。

じつは龍Q館のアクセスをしらべていたら、近くに利根川と江戸川の分岐があった。

私が「川の分岐点って見たことない!」とMIFさんに言うと、彼は「あ、オレ見たことあるよ、利根川と江戸川だけど」と言う。まさにそこを見たかったけれど、どうやら彼は興味がないので連れていってくれないだろう。

そう思ったのは私だけで、帰りにMIFさんが「行きたいなら行きたいと言えば連れていくのに」と言う。

うぅ、やっぱり私は修行が足りませぬ。

そして帰宅してから「越谷市まで行ったら、大宮盆栽美術館もそう遠くなかったかも…」と思い出して地図を見ると、ああ、行けた距離だ。

ただ、私にとって盆栽は日本庭園の延長線上に位置していているが、MIFさんは興味が無さそうだ。

 

今日もいろいろな所へ連れていってくれたMIFさん、いつもありがとう!

 

 

 


アルバイト面接

2016-08-27 20:20:23 | 日記

今日アルバイトの面接に行って来た。

アルバイトなんてあまりやらなかったし、だからアルバイト面接だって今回が人生2回目。

面接ってこんな感じなんだー、と呑気に緊張もせずに受けてしまった。拍子抜けって感じがする。

面接には私をいれて3人が男性社員から説明を受けた。

私は業務内容で不安なのはレジスターを使う業務があること。じつは今までの人生で1度も触ったことがない。

キーボードのブラインドタッチは得意だがテンキー嫌い。

まぁどうにかやるしかないが、アルバイト業務の内容で分からないとか、不安とかはあまりない。というか強い不安がないから申し込んだ。

ところがほかの2人はもの凄く質問するし、私はあっけに取られてしまった。

その後、衝立の向こうで個人面接が始まった。

私は最後に面接会場に入ったので、最後に面接を受けることになった。

前の2人の面接内容が聞こえてくる。

なんかスゴくガツガツしている印象。その割には服装のことや勤務先の場所への行き方を知らなかったり…アンバランスだなぁ、というのが正直な感想だ。

と言うのも、面接に普段着で来るかな?白シャツくらい着るよね?と思ったからだ。

このアルバイトで自分が有利だと思った瞬間があった。

子どもがいない、要介護の親族がいない、関連する資格(直接的な資格ではない)を持っていること。

資格を持っていることに面接者は驚いていたようだ。確かに滅多に資格持ちに会うことはないし、持っていても普段の生活で滅多に役立たない資格だ。

そしてアルバイトと言えども約束した日時に出勤できないというのは厳しいらしい。

しかも面接で「週5日で申し込まれても、週3日になるかもしれませんがいいですか?」の質問に、即OKした。

短期アルバイトなので報酬よりも、社会復帰の足がかりにしたいと言うのが正直な気持ちだ。

 

そう言えば、パート面接などは一生懸命自己PRすべき、と聞いたことがあった。

ああ、私にもほかの2人のようにガツガツしたところがあれば、もう少しまっとうな社会人になれたのだろう。だが、昔からそう言う場面では他人に譲ってしまうことがあった。

このアルバイト、やってみたかったけどガツガツしてないから多分落ちたかも。それでもいいや、仕事する気になれたし、履歴書を書くのも新鮮だったし…とかなり呑気だった。

 

帰宅したMIFさんにこのことを話した。

すると「お前さんみたいな資格持ちを時給930円で雇えるなんて普通あり得ないんだよ。普通資格持ちってぇのは1,500円くらいするんだぜ。お得な人材だと思うよ」という。

※神奈川県の最低賃金は現在905円。東京都と同額。

私「資格と言ってもねー、この資格での仕事するわけじゃないし、20年前に習ったことだから、基本は知っていても技術の進歩についていけてないよ」

M「イヤだから、基本を知っているって言うのが大事なんだよ」

私「私、ほかの2人みたいにガツガツ質問もできないし、社交的とは見られなかっただろうから、ま、落ちても仕方ないよ」

M「そのガツガツしていないっていうのもいいんじゃないの?生活に余裕がある人みたいで」

私「うー、そんなもんかねー」

 

結果は30日(火)までに電話があるとのこと。ま、ダメならまた気長にバイト探しだな。

 


二ヶ領用水支流っぽい細長い土地を探検する

2016-08-27 15:47:49 | 散歩

今日、アルバイトの面接に行ってきた。3日後までに電話があれば合格、なければ落選とのこと。

じつばこのバイトの面接会場が、新婚時代に2年ちょっと住んでいた場所からそう遠くないところだった。

だからこそ「ヤバい、あの近くは全然分からん!」と焦りまくりだった。

普通、ご近所ならなんとなく分かるものだろう。ところがこの場所というのが全く区画整理が追いつかないうちに都市化されたという土地なのだ。

実家のご近所は私が生まれた頃に区画整理をして比較的まっすぐだったり、見通しのよい道が多い。これは東急電鉄の田園都市計画のおかげでもあるのだけれど、おかげで道路が整然としていない場所には、若い頃は不安を覚えていた。

だから私は「見通せる道がない」「道の太さが一定でない」「いつの間にか公道ではない」「すぐそこに見えている道に辿りつけない」の「4ない道路」地区と呼んで、住んでいた頃はこの辺りの土地があまり好きになれなかった。

当時は、駅と大家さん宅に行けることさえできればいいと思っていたので、街探検をしてみたいとも思っていなかった。だって家に帰り着くことができるとは思えないくらい道が複雑で、長く住む街でもないと思っていたからだ。

面接会場の地図をGoogleマップで確認すると、なんだか細長いよく分からない土地があった。

私が住んでいた頃に迷い込んでしまったところによく似ているけれど、その辺りなのだろうか?面接帰りにちょっと探検してみることにした。

※写真が多くて長い文章なので、お暇な人だけご覧ください。

若い頃なら絶対に入らなかった小道。最近は私道だろうが躊躇なく進むようになってしまった。ここは府中街道(国道409号線)沿いの葬儀場の裏手にある二ヶ領用水の脇にある。

これが地図で見かけたおかしな形の土地。駐車場かと思ったら、駐車場でもないし、一定の幅があって、でも個人の土地という感じでもない。

おそらく二ヶ領用水のすぐ脇を流れていた支流跡ではないか?と思う。

先ほどのよく分からない長細い土地を渡ってまた私道のような道。最初の細い道といい、昔のあぜ道ではないか?と想像してみた。なお、この道の右側は、私が住んでいたときは枝豆が栽培されていた土地だったように思うのだけれど自信はない。盛土がしてある(土地が高い)のでおそらく元畑であるのは間違いなさそうだ。

 

地図をみてもう一つ気になった土地はこの公園。以前住んでいたときは、一度も訪れたことのなければ、ここに公園があったことさえ知らない。

 

公園なんだけれど、ものすごく長細い土地。これも昔は水路だったのか?と思わせる。奥の方に宝くじ財団から贈られた遊具があったり広場があるから、ため池だったのだろうか?

公園の反対側の出入り口。やっぱり細長いことと、わずかに段差があって公園広場の方が低いし、側溝の蓋があるので元水路なのではないか?と想像してみる。

公園の出入り口と公道の接点。上部の土地(土の部分)は40センチくらい盛土がしてある。この辺りは比較的フラットな土地なので水害対策かとも思うが、それでも二ヶ領用水と、先ほどみかけた支流跡っぽい土地が低いので、大洪水にはならないと思うのだけれど…。

やっぱりこの公園が水路あとなのではないか…と想像してみる。

さて、先ほどの支流跡っぽいところを追いかけてみよう。

この地域のランドマークである富士通川崎工場の社屋。これが見えないと、地図を持たない街歩きでは不安が伴う。

雑草だらけだけれど、おそらく元畑ではないだろうか?手前と奥で土地の高さが違うが、元田んぼを畑作にしたような感じだ。ただ、畑作をしていなくて1年は経っていないように見えるから、春~夏に耕耘機でうなってそのまま放置…と思える。そう何年も放置した放棄地にはみえない。

奥の単管パイプで作った柵の向こうは、先ほど見かけた「よく分からない長細い土地」の続きだ。

ふと気がついたら、富士通川崎工場の北門前に出た。あれ?もうこんなに歩いたの?という感覚だ。

よく分からない長細い土地がここで一旦ストップする。中原土木事務所は、川崎市の施設なのでやはりここは二ヶ領用水の支流を暗渠にしたところのようだ。

二ヶ領用水本流の上家内橋から支流方面を望む。床屋さんと駐車場の白い車の間の緑が先ほどの「中原土木事務所」のフェンスがあったところ。ここで二ヶ領用水本流と合流しているのだろう…と橋の袂を見ても合流する水が流れ込む水路がない。あれ?ここで合流しない?

それならあの水路は何処へつながっているのだ?と辺りを探し回る。

 

先ほどのフェンスから道路を渡った所に小さな路地を発見!左側の舗装のされ方の雑さから、これだろう…とアタリをつける。

 

やっぱり舗装の仕方がおかしいので、ここで合っているだろう。

 

やっぱりこれで合っているみたい。ここも舗装が雑だもの。

 

ここで水路は左、舗装道路は右へと分岐。見事な別れ具合だ。

 

先とみると「本当に私はここを進む気なのだろうか?」と不安になるくらい鬱蒼としてきた。

 

暫くあるいたらヤブ蚊が凄いので、一旦小さなブロック塀をまたいでよく分からない土地に入ってしまう。私道ならまだしも、誰かの土地ではないか?と不安になっていたら、水路の脇にフェンスがあって水路の上は雑草だらけ。不安を解消するため、そそくさとこの土地を走り抜ける。

白い板の下や雑草が生い茂っている所の下が水路。もう、本当に「ここどこだよ??まずいのかもしれないし、どうしよう行き止まりだったら…」と走り抜ける。

やっとまともに歩ける水路の上を発見。ほっとする。

 

ごうぢ保育園前。この辺りは車で通過したこともないし、何よりもどの辺りかもほぼ分からない。だが、水路は必ず低い土地にたどり着く…というセオリーだけを頼りに歩く。はっきり言って、不安でたまらない。

 

左側に市営団地っぽい建物が見える。この辺りに団地っぽいものがあったこと自体知らなかったので驚く。同時にこの辺りでさえもこのくねくねの見通せない道。まだ道路は一定の太さなのでいいが、私が昔住んでいた辺りもこのくねくねの見通せない道で、不安が募っていたっけ。

 

ここで公道とはお別れ。見事に公道は直角に左へ進む道になっている。でも水路はまっすぐ進める。

 

トトロが出てきそうな小道。この道は夜通るには怖すぎるくらい街灯が見当たらない。不安だ。

 

突如のお墓ビュー。昼間でもこの道で他人とすれ違うのは少し怖いと思ってしまい、思わず後ろを振り返った。誰もいなかったけれど。

 

突如十字路。そして飛び出しの注意表記。そこそこ衝突事故があるということだろうか?

 

しばらく歩くと、イヌマキの垣根があった。ご近所ではイヌマキの垣根って滅多に見ないので驚き。今年3月に岩国市に行ったときに街路樹がイヌマキで驚いたっけ。

 

この先はもしかして、中原街道ではないか?なんとなく流れ着く先を想像しやすくなってきた。

 

ええ??ここなの??と驚いた。目の前の道路は中原街道。もともとこの道が東海道だった。江戸時代に東海道が整備されたとき、川崎宿(今の京急川崎駅の近く)はまだ東海道として整備が追いつかなくて、こちらが東海道として使われたのだ。だから徳川家康が趣味の鷹狩りをするために通過したのはこの中原街道。

閑話休題。この場所は、左奥にブックオフがある。正面の道路に暗渠っぽい側溝の蓋が見えないが方角的にはやはりブックオフ脇の道だろうとあたりを付けてみた。

 

ブックオフ脇の道を進むと、側溝の蓋が復活した。たぶんここだろう。

 

その先に進むともはや車が通れるのか?というくらいの道。電気関係の工事をしていたが、たぶん街灯関係のお仕事。いつか日本ファンタジーノベル大賞を受賞した銀林みのるさんの「鉄塔 武蔵野線」のようにひたすら鉄塔と電線を追ってみたいという願望があるものの、未だ実現しない。

 

そろそろ南武沿線道路に出るはずなんだが、その先を追えるかな?と不安になりつつ、今日の最終目的地にたどりつけるのか心配に

なってきた。

 

もうすぐ南武沿線道路に出るというところで、どう見ても細長い水路跡みたいな土地を見つける。しかもフェンスで囲って入れないとか…。気になって仕方がない。方角的に考えても、フェンスの奥から手前にむけて水が流れて来ていると思える。そうなると、今まで追ってきた支流は南武沿線道路を渡って下小田中や井田方面に流れ込んでいるだろう。でもここから先、下流だと思われる方角に側溝の蓋が見えない。不安だ。

ものすごいジレンマの結果、新しく見つけた水路の上流が何処なのかを探すことにした。が、一旦南武沿線道路に出ないと、このよく分からない細長い土地の上流に行けそうもない。

右側は南武沿線道路。その上の高架橋はJR南武線。一旦川崎方面に進む。バス停は「上小田中」。え?こんな所まで歩いていたの?と驚く私。

南武沿線道路沿いにまたよく分からない細長い土地を発見!でもこれはさすがに隣地との境界のためにあけた土地かと思い、さすがにここは通らない。

 

あれ?先月このワークマンにMIFさんとやってきたぞ。そうそう、そのときに、店の左の道路が低くなっていたから、水路跡かなぁ…と思っていたっけ。とりあえず入れなかった水路のフェンスを探すため、この左の道に入っていく。

フェンス発見!いま歩いてきた道と直角に交わっている。そのため、上流と思われる方向(右)へ進む。

 

恐ろしいくらい真っ直ぐなのと、ひとけが無い。街灯もない。不安。

わかりにくいが、フェンスの向こう側が駐車場になっていて、40センチくらい高い。だからここが水路であったことは間違いないだろう。

 

この水路は行き止まり。この先にはサントリー商品開発センター(旧・多摩川工場)。昔の水路だと直角に曲がることはほぼないので、おそらくこのサントリーの土地の下で暗渠になっているのかなぁ?と想像してみる。あくまで想像。

 

この白い建物のしたあたりを流れていると思うのだけれどなぁ…。でも企業の建物の下は通さないよなぁ…と不安になってくる。

 

サントリーの敷地の先は道路があって、その先には大きなマンションがある。ああ、やっぱり埋め立てられて、他のルートに接続されたかなぁ、追えないかなぁ…と不安が募る。

 

先ほどのマンションの敷地に公開空地がある事を発見!ついこの前まで「こうかいあきち」と読んでいたが、本当は「こうかいくうち」と読むことを知った。

公開空地のすぐ近くにこんな表記を見つけた。もしかして、私が追っている支流を利用してこんな風にできているのだろうか?と思うもののその証拠がないのでよく分からない。それにしても公開空地でこんな地下施設があるものなのだろうか?と驚いてしまった。

 

公開空地。武蔵小杉周辺には本当に公開空地が多くて、住民ではない私は公開空地の恩恵にあずかれてとても嬉しい。

この先でやはり水路は完全に分からなくなってしまっている。とりあえず、二ヶ領用水本流を目指すか…と気持ちを切り替える。

正面がJR南武線の高架。

近くには住宅展示場がある。この下辺りも暗渠で水路跡があってもおかしくないけれど…諦め始める。

なんとなく左側は水路の暗渠を利用した歩道かな?と思うがマンホールもないので分からない。

ふと右側を見ると、JR南武線の高架とともに水路っぽい側溝の蓋が…。でもこの先は南武沿線道路を渡って下小田中だもんなぁ…。もう水路を追う気力が無くなってきた。

ふと左側を見ると、今井神社があった!そういえば、今井神社の鳥居の前に水路があったはず!見てみよう!(少し元気でた!)

 

鳥居前の左側を望む。あれ?その先ってモロにマンションの下ではないか?

 

鳥居の右側を望む。おお、こちらは水路っぽい形跡があるぞ!

 

塀沿いの白い倉庫の裏手で水路がすっぱりない。鳥居の左側がこの辺りなんだけれど、やはり水路は追えない。

 

前の写真と同じ立ち位置で反対側を見ると、側溝の蓋があるけれど、水路…という雰囲気ではないんだよなぁ。社殿保護のための溝切りという雰囲気で。何しろこの今井神社、神代(かみしろ)らしからぬ思いっきり平地にある。わずかでも盛土がしてあるのならまだしも、そうではない。しいて言えば、二ヶ領用水のすぐ脇に神社があるので、用水路から引き込んだ水の一番の上流だから社殿がある(ついでに昔の今井村の一番上流)だからなのかなぁ…。

二ヶ領用水本流右岸から今井神社鳥居前の水路方面を望む。

ちなみに今井神社の狛犬は、腕毛がステキ。

 

気がつけば雨も降ってきたし、小杉御殿町交差点(国道409号線と南武沿線道路の交差点)に着いていた。

 

十月桜。花しか見ていなかったが、葉っぱは小ぶりなことに気がついた。

桜は花ばかり観賞していて、緑の葉っぱの鑑賞ってしないモノだなぁ…と感じた。あと何ヶ月かすれば、落葉の時期だ。

 

このブログで何度も登場している水門。ここから元住吉駅方面に流れる渋川が分岐する。二ヶ領用水は多摩川水系なのだけれど、ここを起点とする渋川は鶴見川水系になる。なぜなら渋川が流れ着く先は鶴見川だから。

分岐点。ここが運命の分かれ道…そんなことを彷彿させてくれる。

 

この水門の手前お墓ビュー。

 

水門を越えてもお墓ビュー。この辺りはお寺さんが多いので、お墓も多い。

私は意外とお墓ビューが好き。不謹慎だけれど、静かだから。

 

二ヶ領用水本流沿いを下流に向かって歩く。左側は元中原消防署の土地。今後川崎市医師会館ができるという。

 

これね、違法なんだって。よく町で見かけるこの地図看板、ほとんどの場合、屋外広告物に当たるのにその申請をしていなかったり、設置許可を受けずに勝手に町に掲げているんだって。地図看板をつくる業者は、広告料を支払ってくれたお店だけを書いて制作して勝手に町に掲げるんだと。前職で公序良俗に反するのではないかって問題になって、結局前職場では地図看板への広告は一切決裁が下りなくなったんだ。

じつは今日、最後に訪れたかったお店があったのだけれど、どうやら廃業していたのか看板もなければ、お店も閉まっていた。

それは法政通り商店街と呼ばれる場所にあった「工都」という屋号が残るお店だった。

「工都・川崎」という呼び名をご存じだろうか?ちなみに私は社会人になって暫くするまでその呼び名を知らなかった。

京浜工業地帯の川崎市は、工業都市という立場で工業が産業の中核だった。従って「工都」が代名詞だった。

私は生まれも育ちも今の住まいも川崎市なのだが、なにしろ住んでいたのはド田舎の農村地帯。工都と言われてもピンッと来ないし、川崎の代名詞でもある「川崎ぜんそく」もピンッと来ない。なぜなら、私の小学校の同級生は喘息持ちがいたが親御さんは「空気がいいからここに住んでいる」と言っているくらいだし、そもそも昔から療養施設・保養施設がいくつかあったくらい。

そんな私が社会人になって驚いたことの1つに、終戦を挟んだ14年間だけ東急東横線の駅で「工業都市駅」という駅があったこと。現在は廃駅。

今の武蔵小杉駅に吸収合併されてしまった。

先日地図を見ていて「工都」の名前を残す商店が法政通り商店街にあることを知って、ビックリ。おそらく工業都市駅の名残となっているのは、この商店の名前くらいだったからだ。

これはぜひ写真に収めたい…と思っていたが、それはもう難しいことだったようだ。非常に残念だ。

昔の工業都市駅があった場所と思われるところを写真に収めてきた。

この高架下あたりらしい。当時は1両編成の車両だったそうだ。場所は、国道409号線の前とのこと。

 

現在は、東横線小杉駅バス停。昔は工業都市駅バス停。

私の父は若い頃にこの辺りの学校に通っていたので、工業都市駅の名残はあったらしい。でも「コート駅跡」と言っていたから、その頃はよく分からなかったし、東急が経営していたテニスコートがあったのでテニスコートを略してコート駅と言っているのだと思っていた。

知らない間にその土地の歴史は忘れ去れてしまうことがある。

たぶん私が今日追った二ヶ領用水の支流と思われる細長い土地なんて保全事業でも無い限り将来失われる可能性だってある。

誰かの記憶に止められていない状態、それは書物や画像、映像で残らない限り歴史には残らない。

だから私は忘れられる前に誰かが記録して、次の世代に送り届けて欲しいと思っている。

私も今日追った土地に実際に水が流れている様子は一度も見ることがなかった。それは残念なことだったが、遺構として残ってくれればいいなと思っている。

一方で人口減少が進む日本。将来に向けてこの細長い土地が何も活用されずに埋もれて行くのもそれは日本が進む道の1つの選択であるかもしれないと思う部分もある。