知恩院 三門
京都・東山三十六峰のひとつである華頂山の麓に、大小数多くの伽藍がひろがる、浄土宗総本山知恩院
その壮大な佇まいは厳粛な中にもおおらかな雰囲気をたたえ
お念仏のみ教え発祥の地にふさわしく、人々を迎え入れてきました
国宝・重要文化財などの指定を受けた、知恩院の建造物を拝観致しました
三門 国宝(内部非公開)
元和7年(1621)、徳川2代将軍秀忠公の命を受け建立されました
構造は五間三戸・二階二重門・入母屋造本瓦葺で、高さ24m、横幅50m、屋根瓦約7万枚
その構造・規模において、わが国最大級の木造の門で、外に掲げられている「華頂山」の扁額の大きさは畳2畳以上です
(一般には寺院の門を称して「山門」と書くのに対し、知恩院の門は、「三門」と書きます)
これは、「空門(くうもん)」「無相門(むそうもん)」「無願門(むがんもん)」という
悟りに通ずる三つの解脱の境地を表わす門(三解脱門:さんげだつもん)を意味しています
上層部(楼上)内部は、仏堂となっており、中央に宝冠釈迦牟尼仏像、脇壇には十六羅漢像(重文)が安置され
天井や柱、壁などには迦陵頻伽(かりょうびんが)や天女、飛龍が極彩色で描かれています
また、七不思議の一つである白木の棺があり
三門造営の命を受けた造営奉行、五味金右衛門(ごみきんえもん)夫妻の木像が安置されています
知恩院の三門
階段を上った後に下を見下ろした時の景色は素晴らしい
振り返り、まだ先の階段を見上げて、、、上る
この石段は1段上がるごとに運気も上昇すると言われる石段だとか
御影堂
種火は無く、灰の中央に射し込むと、、、お線香に火がついています
御影堂(みえいどう) 国宝
元祖法然上人の御影(みえい)を祀ることから呼ばれ、俗に「大殿」とも呼ばれます
現在の御影堂は寛永16年(1639)に徳川3代将軍家光公によって建てられ、間口45m、奥行き35m 幅3mの外縁をめぐらし
その壮大な伽藍は、お念仏の根本道場として、多くの参拝者を受け入れてきました
毎年4月に行われる法然上人の御忌大会(ぎょきだいえ)
12月の御身拭式(おみぬぐいしき)などでは堂内にお念仏の声が響き渡ります
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〇印 拡大
各寺院ではプラスチックごみの削減で、持ち帰りをすすめていました
集会堂へ 重要文化財
集会堂(しゅうえどう)は、往古は「衆会堂」とも称し、寛永12年(1635)に建立されました
俗に千畳敷といわれるほど広いお堂で、御影堂の北側に隣接し、渡り廊下で御影堂と結ばれています
唐門
(☝3点 外観のみ)
方丈庭園へ
方丈庭園は江戸時代初期に小堀遠州と縁のある僧玉淵によって作庭されたと伝えられる庭園
池泉庭園で、方丈の華麗な建築と背後に迫る東山の風光とともに
情緒あふれる美しい風景を醸しだしています
方丈庭園
大方丈
小方丈
「阿弥陀如来二十五菩薩来迎図」
臨終の時に念仏を称えれば、阿弥陀如来と二十五菩薩がお浄土へ迎えて下さる様子を作庭
庭に配置した石 ⇒ 阿弥陀如来と二十五菩薩
植え込み ⇒ 来迎雲
権現様影堂
(その二) へつづきます
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