まど

細く開いた窓を覗いてみると、そこにはNikonD70Sを前に困惑している女がひとり・・・

朝顔市2  下町気質

2007-07-09 12:42:27 | Weblog

以前、羽子板市に行ったときも感じたのですが、ああいうところでお店の人と客の掛け合いを聞いていると飽きません。

今回、なかなか決まらないお客さんに女主人が
「あー、もう、旦那さん、最初にそれが気に入ったんならそれが一番いいんだから、それにするのがいいよ!迷ってたら全部買うようだよ!」とハッパをかけて決めさせてしまいました。
さすが!その迫力。それでいて嫌なかんじのしない客あしらいは持って生まれた下町の気安さと商売の年季の賜物でしょう。

この揃いの半天、売ってました。
7000円くらいだったかな。
若い女の子の浴衣に相応しいような可愛い柄ですが、おじいさんが羽織っても絵になります。

 

さて、お客の中には祭りに花を添えるべく浴衣で来ている人もチラホラ・・。
今は、浴衣の襟にレースがついている時代ですから、着てくれるだけで御の字なのは先刻承知なのですが、それでもやっぱり様になるように着るのに越したことはありません。
このご婦人は通りすがった若い男性の着方がどうしても気になった、というより直してやんなきゃ気の毒だ、という感じで
「ほら、ここをこうやって。帯だってこんなに高く締めないの。子どもじゃないんだからね。余計なお世話だけど。」
と直してあげていました。さすが、下町。


これを「ウザイ」と思うか、「有り難い」と思うか。
なるべく後者の多い世の中でありますように。