癌に関する本はすでに100冊以上読んだ。
特定の本のタイトルを敢えて書かないと以前に書いたが、最近読んだ本のタイトルを書き留めておきたい。
抗がん剤・放射線治療からの脱却ー
癌を治す「仕組み」はあなたの体のなかにある
by 真柄俊一 素門八王子クリニック院長・医師
今まで読んだ本や見たYou Tubeの内容
の大半がここでも書かれている。
個人的結論としては、末期癌の再発に関して言えば、治ることは無い。だから目標を初めからQOLの維持とできる限りの延命、
に設定することにした。
今まで針や気功や指圧、整体に関しては、あまり考えなかったが(なかなか馴染み難い)、漢方も含めて、
最後はだれでもそこに行き着くのかもしれない。
同時に講談社現代新書の「気の不思議ーその源流をさかのぼる」という本も読んでいるが、まるで四柱推命の本を読むようで、素人には近寄りがたい。読んですぐわかるわけが無い。
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最近毎週能勢電鉄にのって治療に通っている。その帰りには必ず阪急梅田の三番街の紀伊国屋書店に立ち寄って、本をあさるのだが、やはり治療関係の本ばかりに目が行く。
実はあまりに本を読みすぎて、You Tubeを見すぎて、何を食べればよいかが、全くわからなくなってしまった。食品店では、品物を裏返して説明を読んで、なにやらいろいろ考え込む場合が多い。食に関して私が今得て実行している結論は、なるべく空腹の時間を増やすこと。がん細胞が勢いづいているので、この状態では、何を食べても、がん細胞が栄養を横取りしてしまうようなのだ。しかし人間は食べなければ死ぬ。
この矛盾をどう克服するかだ。
それと運動と筋肉の必要をひしひしと感じている。身体や筋肉を動かさないということは、動物として正しい生き方ではない。脳もそうだが、動いている間、使っている間が華。当たり前のことだが、動ける間しか生きられないと覚悟を決めるのが正しいと思う。
最初の課題のために最近買ってきて今読み始めている本。
「図解 40歳からは食べ方を変えなさい」 by 済陽高穂
おかげで、食料品店の前に行くと、あれを買おう、これを食べようと、次々と閃くようになった。
2番目の課題のために昨日買ってきて今読んでいる本。
「京大の筋肉」 by 森谷敏夫
著作者のグロテスクな裸体の写真が表紙になっていて、意表を突くのだが、内容はかなり理解しやすく説得力もある。私は抗がん剤を比較的早くにやめたので、今は手足の痺れがない。手術による身体のアンバランスも最近克服できつつあり、ようやくのことだが、安定した感じで歩けるようになった。歩くことが動物として生きる最低条件なので、これは嬉しい。脚にわずかではあるが筋肉がついてきたのだろう。この筋肉が今後の闘病に味方してくれるのではないかと期待している。
そうはいっても肝臓や腎臓あるいは脳に転移すれば、すべての希望は一瞬にして消えてしまう。しかも癌の再発には、転移はつきもの。病院の治療よりもQOLを選択したので、転移しても治療はありえない。本当の死神との綱引きは、そこから始まるのだろう。勝てる綱引きではない。いかに戦い、いかに美しく散ってゆくか、そうなると悲しいかな、
それだけが願いとなりそれだけが希望となる。
追記:2015年9月1日
食事の量も回数も増えているのに
不気味なことに、数日間で2キロも体重が落ちた。
この一週間ずっと風邪を引いているせいかもしれない。
免疫力を高めている筈なのに
何故風邪など引いてしまったんだろう。
いよいよ退院後3度目の検査を迎える月に入った。
追記:2015年9月20日
最終退院後3度目の経過観察の結果がでた。
マーカー値はまた上がってしまって
退院後3連敗となった。
CA-125は 3月41、 6月919 、9月1148
シアリルTn抗原は 3月36.7、 6月122.2 、9月255.6
基準値はそれぞれ、35、 45となっている。
Ca-125は最終入院時、去年の9月には13、
11月の検査では、11となっていたので客観的に見て
およそこの十ヶ月間で100倍を超えたわけだ。
抗がん剤の副作用が取れてきて
体力的にはかなり回復してきている。が
がん細胞も抗がん剤からの攻撃が無いので
元気一杯増殖中、そんな感じの判断で多分いいのだろう。
今回の1148という数値は比例上昇だけは免れているので
毎日の努力はそれなりに報われている、と思うことにする。
できるだけゆっくりと衰退(死)に向かえるよう
これからも最善の努力を続けたい。
この秋と冬をどう乗り越えるか
早速作戦を立てたいと思っている。
まだまだ生きる!
追記 2015年10月13日
体重が42キロ台ではなく
ついに42キロになった。
病気発覚前からは14キロの減量だ。
すでに腹水が7キロあったとしても
7キロ分の余力がなくなったとみて間違いないだろう。
風邪からはとっくに回復して
きっちり玄米菜食まで始めているのに。