見えない鳥の存在: Blog版

Blog: L'oiseau Invisible
blog目的が途中から激変してしまった

別室の上映会(56) La capitulation du Japon

2013-12-23 | Bruxellesの原稿

1945 La capitulation du Japon
日本の降伏に関してここまで詳しい日本人はそうたくさんはいないだろう。
日本の敗北署名の代表が何故重光なのかは、不明、というより、皆が嫌がったから仕方なく重光が引き受けたのだろう。それにしても勝敗を明確に記録し固定する、完璧な演出である。この場面に「日本人精神」の美を感じることはまったくできない。民草が民草のまま敗戦の、屈辱の風雨にさらされ踏みつけられている。大日本帝国は雲隠れしていて、これでよく戦争をしたものだと、人材の、人間力の圧倒的な差を感じる。「大日本帝国」はかくも実体なきものだったのかと、あまりの空虚さに愕然とする。
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Un oeil sur la planète - Japon
福田氏が総理なので、少し古いドキュメントだが、いろいろ勉強になりました。一番印象に残ったのは、やはり迫りくる高齢者社会。65歳以上の四人に一人、80歳以上の二人に一人が認知症の危険があると、先週の週刊現代に書いてあった。読んだ後、外に出て、歩いている人たちの顔をまじまじとみたが、たしかに「もう終わっている」という老人の顔、表情をたくさん見た。老老介護ではなく、認認介護の時代がそこまで来ているらしい。
Cool Japanやハイテクロボットの日本も見知ったが、最終的に一番勢いのある日本文化は間違いなく「漫画」だろう。漫画力が他の分野にどれくらいの波及効果を持つか、すべてはそれにかかっているような気がする。

 


別室の上映会(55) B29 over Japan 1945

2013-12-20 | Bruxellesの原稿

B29 Superfortress Bombers in Action Over Japan (1945) WWII

天皇制の保持だけを条件にソ連を仲介とした終戦交渉を試みるのだが、ことごとくもてあそばれて「このスターリンにお任せください。仲介の骨を折って日本に平和をもたらしましょう。」などという返事は当然まったく来ない。「日露戦争以来の新しい日本の領土はすべて差し上げますです。なんだったら、ソ連・共産中国・大日本帝国が団結して英米と徹底抗戦しましょう。」という信じられない提案までして、ソ連にすがりついた日本。最近伊藤隆氏、長谷川毅氏、そして産経新聞の岡部伸記者などの研究やスクープによってその実態が明らかになってきた。敗戦選択派を日本では和平派と呼ぶが、これが彼ら和平派の交渉の実態である。
このB29の爆撃に家を焼かれ命を落とした多くの日本人も2発の原爆の死亡者も被害者も、戦争の始まりから終わりまで民草に過ぎず、国家防衛の外側に押し出されている。特攻の若者は死に誉を見出す以外の教育を受けておらず、外地に暮らした日本人は事実上棄民された。一方徹底抗戦派、竹やり教育を受けた一億玉砕派にしても、最後まで守り抜こうとした防衛とはすなわち、天皇制の保持であった。別名国体の保持。

和平派の代表といわれている鈴木貫太郎
:wikipedia
首相の鈴木まで「西郷隆盛に似ている」としてソ連のスターリンに期待していた。そのスターリンは3週間前のポツダム会談でアメリカのトルーマン大統領に日本から終戦の仲介依頼があったことを明かし、「日本人をぐっすり眠らせておくのが望ましい」として「ソ連の斡旋に脈があると信じさせるのがよい」と提案、トルーマンもこれに同意していた[8]。
首を括るほどの失言である。何故鈴木貫太郎がいつまでも日本のヒーローに祭り上げられるのか、一度くらいは考えてみた方がいいだろう。

最後の最後までソ連を仲介とした敗戦交渉にすがりついたのは、敗戦選択派であり、言い換えれば和平派、結局ソ連の裏切りに万事窮した一派、すなわち戦後GHQ支配下において一番協力を惜しまなかった「平和愛好家」と称される面々である。和平派のなかで実際にリーダーシップをとった人物の名前も明らかになっている。ソ連の参戦によってようやくもはやこれまで、の決断が下される。すがりつく両手をソ連の戦車が踏み砕いたからである。アメリカに降参し、平和国家の名を戴いてGHQの傀儡となる。日米友好日米協力の始まりである。そうして国体を保持しえて戦後の日本がスタートしている。
米内光政:wikipedia
これについては「このポツダム宣言を軽視してもたいしたことにはならない、ソ連交渉に望みをつなぐ」という判断の甘さが米内にあったのではないかという推察がある(...)米内にはその他にも、「言葉は不適当と思うが原爆やソ連の参戦は天佑だった」という発言をしたこと(...)
首を括ってしかるべき暴言である。戦争末期及び敗戦後の日本においてはこういう発言こそが幅を利かせる空気が充満していたということだろう。

大きな歴史的流れの中で、個人を捉えて云々するつもりは全く無い。ただ終戦間際から敗戦、敗戦後にかけての日本の姿があまりにも醜い。筋を通したものだけが悪人に仕立てられあらぬ罪を着せられ、処刑された。ソ連を介した終戦交渉が腰を抜かすほど馬鹿げているのと同程度に、戦後の言い訳(東京裁判史観創作)が見苦しいのである。私が今首をたれ意気消沈しているのは、東京裁判が、日米合意合作だという事実が目の前に突きつけられているからである。



別室の上映会(54)The U.S. Army in Post World War II

2013-12-06 | Bruxellesの原稿

学校の知識でなくある程度資料にあたって、どの辺にその資料が生かされているか、どの辺が無思考ワンパターンなのか、ある程度の判断力が必要とされる。何故なら世界大戦の解釈は大衆心理操作にのっとって平然と行われているからだ。戦争よりも平和がいいのは当たり前だ。だから平和社会の基準で歴史解釈をしてはいけない。平和推進派だったと、後出しジャンケンをすれば、名声と尊敬を得ることができる。真に優秀で信頼され、心の清い人間ほど、極悪人に仕立て上げられる。勇敢に戦った者は馬鹿を見るし、狡く汚く平然と二枚舌や三枚舌を使う者ほど、崇拝される、戦争が汚いように、戦争のあと解釈もペテン、ペテン、ペテンのオンパレードだ。しかし少しの真実は自ずから少しは芽を出す。歴史資料を何年も研究してからこれらの映画を見ると、推理小説のように、謎が解けて、その小さな真実の芽を自分で見つけ出すことが出来るかもしれない。まずは偏見を持たず、全方向で見ることから初めて欲しい。

.The U.S. Army in Post World War II Japan - Chapter 1 .
http://www.youtube.com/watch?v=MW1mKX0NRzU

.The U.S. Army in Post World War II Japan - Chapter 2 .
http://www.youtube.com/watch?v=QRoby0-XW0Y
.The U.S. Army in Post World War II Japan - Chapter 3 .
http://www.youtube.com/watch?v=bwFF_0fugR8
.The U.S. Army in Post World War II Japan - Chapter 4 .
http://www.youtube.com/watch?v=RX5EX5O3a5E
.The U.S. Army in Post World War II Japan - Chapter 5 .
http://www.youtube.com/watch?v=DeiEGsIpvns
.The U.S. Army in Post World War II Japan - Chapter 6 .
http://www.youtube.com/watch?v=gDjPdi0xI8k
・・・・・・・・・

(1/5) Timewatch Emperor Hirohito World War II .
http://www.youtube.com/watch?v=9avctCl8-RY
(2/5) Timewatch Emperor Hirohito World War II .
http://www.youtube.com/watch?v=v1i1yvwu4yQ
(3/5) Timewatch Emperor Hirohito World War II .
http://www.youtube.com/watch?v=RmtnIXrDWcA
(4/5) Timewatch Emperor Hirohito World War II .
http://www.youtube.com/watch?v=X_-Qlle2CJA

(5/5) Timewatch Emperor Hirohito World War II
http://www.youtube.com/watch?v=1iYYLmfbsfU

Hirohito 昭和天皇:43分58秒 昭和史とは?
敗戦後の昭和天皇のマッカーサーへのご説明ご発言をベイスに
そこにGHQの筋書きが加わって国内国外に日本の先の戦争史観
(天皇利用の軍国主義史観・悪の枢軸史観・凶暴な人殺し集団の日本軍論)
が形成され、発信され、
それがそのまま学問的にも世界的に定着していることがわかる。
日本にとってもドイツにとっても連合国側にとっても、中韓にとっても
都合よく心地いいからだろう。それを証明するものがこれだ!

死者を冒涜するだけでなく、
生きる同胞の頭をさえこの錘で押さえつけている。
日本国から正気の人間がひとりもいなくなるまでそうし続けるつもりなのだろう。
これは日本人の首の骨を折るための石だ。日本精神滅亡を計る凶器だ。

・・・・・・・・・参照・・・・・・・・・
Frank Gibney, 81, Writer and Authority on Asia, Dies
Gluck, Carol (1941–) - Japanese History
天皇訴追を跳ね除けた資料作成-1:
天皇訴追を跳ね除けた資料作成-2: