見えない鳥の存在: Blog版

Blog: L'oiseau Invisible
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緊急入院 腹膜播種 腹水

2016-05-06 | 死神との綱引き

腹膜播種の腹水は1月頃からたまり始めていたのだけれど、4月になった頃から急速に悪化していった。
ようやく予約の日を迎えることが出来て、今日行ってきた。どこか引き受けてくれるところを求めて紹介状を貰うために4時に出かけた。
「あなたは確実に死にます。何をしてもこれ以上よくなることはありません。この病院とも、かかわりはこれで最後です」といわれても、もう初めからさんざん言われてきているので、がっくりくることもなかった。希望は紹介状を書いてもらうこと。そして腹水を抜いてもらうこと。後のことはそれから考えようという気持ちだった。内診エコーの結果、月曜日といわれた紹介状を今日書いてもらえることになって、そして明日の10時半の緊急入院が決まった。その間もうPCには触れない。
入院先は阿倍野区天王寺町北2-31-4の奥野病院。Bruxellesは本名でそこに入院します。身体が衰弱しているので多分1週間から10日くらいは入院するのではないかと。ここまで来たら運を天に委ねて、楽天的な未来の先取りをしようと思っています。何らかの事故がない限り、ほんの少し死の先送りが可能になりました。抗がん剤の再開やハイパーサーミヤもある程度視野に入れた、今後の対策も入院中に考えたいと思っています。

追記:2016年5月15日
まだ入院中なのですが、外出許可を貰って数時間の帰宅中です。
5月7日の土曜日、入院即、カートの治療をしていただきました。
カートの治療をしてもらえないままなくなる人も多いので、おかげさまで少しですが延命することができました。
すでに腹水は溜まり始めているので、次の入院までどれくらい日数が稼げるかは分かりません。いずれにせよ入退院の頻度が増え間隔が次第に狭まるのは避けられません。
衰弱も既に激しく、食欲も落ちていますが、とにかく後は、死に向かう速度を極力落とすにはどうするか、を考え、可能と判断できれば
実行するつもりです。
終日ベッドで寝ていると、もはやないに等しい筋肉がさらに萎え、結構高速で認知機能も鈍るようですので、衰弱しているからといって寝ているわけには行きません。
かといって入院中に情報収集が出来るわけもなく。
そんな中で、いま思案範囲に入れているのが、以下の二つの治療です。
Insulin Potecilalized Therapy
Metronomic Chemotherapy
どちらも保険が利かず、危険も伴い成功例もごく数例しかありませんが、溺れるものは藁をも掴む
の大博打を打つかどうか、慎重に考えてみたいと思っています。時間切れが先に来てもその時はあきらめるとして、ともかく慎重に。
いろんな先進療法や民間療法を検討しましたが、がん細胞を一瞬でもビビらせることが確実に出来るのは、抗がん剤以外にない、と知りました。しかしそれは同時に発ガンやがん細胞の増殖を促す。
この矛盾を解決できない限り、末期がん患者にとっては、どんながん治療も死への旅立ちへのはなむけ、にしかならないと思います。

2016年5月18日
昨日退院してきました。胃の辺りが特にはれていて
不快感が強く、直接腸で吸収できる栄養ドリンクをたくさん
いただいて帰りました。腹水が胃を押し上げて圧迫しているせいで
胃の機能が落ちている、と看護婦さんに説明されました。
次の入院までできるだけ自宅で暮らせる時間を確保したいと思っています。死ぬのも自由気ままに死ねるわけではないと、思い知らされています。死に至る道は手術や抗がん剤の100倍以上のストレスに見舞われるということを実感しています。
ハイパーサーミアも、いままで続けていたホルミシス治療も、行く見通しが立たなくなってきました。末期癌でもなんでも動けるうち、食べれるうち、眠れるうちが華。死ぬ生きるに生命力は関係なく、血管がつまったり、消化器系が機能しなくなったり(つまったり)、排泄系が動かなくなったり、そして呼吸のつまり酸素などの出し入れが困難になったり、何か物理的な破綻が原因で命が消えるのだと考えるようになりました。しかし精神力は重要で、祈る心も重要で、何か奇跡の出現を願いたい、実はそんな気持ちで一杯です。

2016年5月25日
先ほどまで5時間半ほど、動けなくなっていました。
頭や神経のためではなく、完全にエネルギー切れ、力が入らないという感じでした。お薬を飲むために水を飲みに行こうとするのですが、動けません。あー、とか、うーとか、声を出すと少し動けるのですが、立ち上がることは出来ない。原因は胃とおなかがパンパンに腫れ上がっているのに、食事をしジュースを飲んだからでしょう。
4月の初め頃までは、食事も大変おいしく食べられていたのですが、5月に入ってからは、後の苦しみのほうがはるかに強くなってきて、一杯のお茶さへ、味わって楽しむことは不可能になりました。
腸の癒着が進行していると言うことだったので、腹水のみならず、ガスや尿も行き場をなくしているのでしょう。
おなかは1月頃までは、ふわふわだったのですが、今はカチカチです。がん細胞がびっしりとつまっているような感じに、固いです。
あと1年とは申しませんが、せめてあと1ヵ月、のろのろとでもいいから、動ける身体でいさせてください。



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