見えない鳥の存在: Blog版

Blog: L'oiseau Invisible
blog目的が途中から激変してしまった

JE SUIS CHARLIE (3)

2015-03-23 | Bruxellesの原稿

“Je Suis Hypocrite”: Enemies of ‘Freedom of Expression”
Hijack “Charlie” in Paris
この記事タイトルをみれば、内容はすぐにわかると思います。
“Je Suis Hypocrite”はまさにわが意を得たりというタイトルだったので
記事を紹介します。“Je Suis Hypocrite
写真を2枚重ねているのは「Cynically staged photo-op,
designed to look as if our brave leaders have millions behind them.」
のまやかしを暴露するためです。

追記:2015年3月19日
かれらの何がどのように
Hypocrite"なのかは
記事の中に詳しく書かれています。
日本人が僅かに知っていることといえば
Edward Snowdenに関することくらいでしょうか。

表現の自由を守れ、とこのちぐはぐな
Hypocriteたちが
こんなにたくさん集まっているわけではない、
のは自ずからわかってくることでしょう。

大量破壊兵器を持っているという創作を言い立て
国連軍を結成し戦争を始めたことをふと思い出します。
今回はテロです。何人かが犠牲になるテロは
これからも繰り返されるでしょう。
Hypocriteたちのために???
Je suis Charlieの不可解な連帯は「表現の自由を守れ」
ではなくて、いずれはクレルモンの宗教会議の色彩を
帯びてくるでしょう。「表現の自由を守れ」であれ
「テロの撲滅」であれ「エルサレムの奪還」であれ
何にせよそれらしくさえあれば、理不尽でもどうでもいい。
ウルバン2世も必要ではない。
本質は宗教戦争でさえない。
(何故なら既に勝敗は決しているからです)
(How the Crusades Saved Europe and America )
正義も真理も法も歴史も経済も政治も文化も、実質支配も価値観も未来も
希望も、すべて
国連及びその諸機関にあるという
その認識の共有を強要するための「クレルモンの宗教会議」
その前段階が、世界をかけめぐった「Je suis Charlie」現象だと
思うのです。
国際連合安全保障理事会常任理事国の面々を
見つめてください。彼らが十字軍です。
認識の共有に与したら、日本も常任理事国です。
(その前段階として、安倍談話もまた国連史観に屈した
反省や謝罪を核とした文言で埋められるでしょう。
国連追従
(参照:国連の正体です。原爆を落とされながらも
米国にへつらい続ける日本をイスラム国は
ついに敵と見なしていると明言しました)
ドイツは認識の共有どころか、その認識を牽引しています。
日独同時にいづれは常任理事国入りでしょう
日本人だけの日本ではなくなっているという前提(国連大学の正体)で〕
その時常任理事国以外のそのほかの国々は
どうなるでしょう。
イスラム教関連を名乗る様々な組織が
テロや戦争や反撃に移るのは
その気配を感知しているからではないでしょうか?

あるいは、彼らは敵側に教育され雇われ知らない間に
祖国に汚名を着せる鉄砲玉に使われている
かわいそうな人たちではないでしょうか?
 

どこで見つけたか忘れてしまったが
そして実際よりも少し横長に変形したが
多くの示唆を与えてくれる、
非常におしゃべりなイラストなので取り上げてみました。
タイトルは、そうですね
「リメンバー・パールハーバー」
では、複雑すぎますか?

追記:2015年3月22日
複雑すぎたかもしれないのでヒントを三つ出しておきます
Pope Urban II: Father of the Crusades
(12/8/41) - Franklin Delano Roosevelt

かえって真逆に受け止められる可能性が出て来てしまった?
そのうちヒントのヒントを考えておきます。

追記:2015年3月23日
以下一番目のヒントのヒント:
Pope Urban II’s Speech at Clermont
からの一部引用です
Let none of your possessions detain you, no solicitude for your family affairs, since this land which you inhabit, shut in on all sides by the seas and surrounded by the mountain peaks, is too narrow for your large population; nor does it abound in wealth; and it furnishes scarcely food enough for its cultivators. Hence it is that you murder one another, that you wage war, and that frequently you perish by mutual wounds. Let therefore hatred depart from among you, let your quarrels end, let wars cease, and let all dissensions and controversies slumber. Enter upon the road to the Holy Sepulcher; wrest that land from the wicked race, and subject it to yourselves.

以下2番目のヒントのヒントのための引用元
President Roosevelt had known that the Japanese would attack Pearl Harbor in advance, because the USA already succeeded in intercepting Japanese ciphers and they interpreted the ciphers regarding the attack on Pearl Harbor. And the American navy caught the existence of the Japanese fleet heading for Hawaii days before. But the president did not inform the commanders of the base of Pearl Harbor, and later the commanders, Admiral Kimmel and General Short, were fired after being accused of neglect of duty, and they were expelled from the navy and finally they passed away in disappointment.
 However, in 2000 the US congress resolved to recover the honor of the two, because the defeat at Pearl Harbor was due to the American government who had known the Japanese attack in advance but had not informed it to the commanders. But at the time they had already passed away. They were used and thrown away, and after their death their honor was restored.
 When President Roosevelt had just heard the news of the Japanese attack on Pearl Harbor, he showed breathing a sigh of relief, said one of his staff. It was the day when his wish of years had come true. But once he sat in front of a radio microphone, he hid his feeling and blamed Japan violently, not referring to the attack information known in advance at all, calling it a "sneak attack," and he spoke to the American public, "Remember Pearl Harbor!" Thus, the president succeeded to stir up the American people to go to war.

以下3番目のヒントのヒント
Charlie Hebdoに集約された歴史的流れ
Negative stereotyping of Prophet Mohammad 
to ridicule Muslims' most revered leader
① Italian poet-philosopher Dante Aligheri (1265-1321),
②Byzantine Emperor Manuel II Palaiologos (1325-1450) 
③François-Marie Arouet Voltaire (1694-1778).
④Salman Rushdie (Satanic Verses),
Kurt Westergaard (Danish Jyllands-Posten cartoons),
⑥ Nakoula Basseley Nakoula (
Innocence of Muslims) 
and⑦ Charlie Hebdo .


Le Tango Stupefiant 幻覚のタンゴ (2)

2015-03-16 | Bruxellesの原稿


広告パロディー:
「JAVEL(漂白剤の商標)を使えば、あなたも30日で未亡人になれます」

風刺週刊紙シャルリー・エブド
(一部引用:1月7日の襲撃事件でスタッフおよび関係者12人が命を落とした風刺週刊紙シャルリー・エブド1960年創刊の風刺誌、月刊『ハラキリ』(Hara-Kiri、仏語で「アラキリ」)をその前身とする。同誌は「バカで意地悪(bête et méchant)」をスローガンに、タブーを知らず、世間の良識を逆なでするきわどいユーモアで何度か発禁処分を受けながらも、一時は25万部の発行部数を誇った。写真のモンタージュでブラックユーモアの効いた広告や名画などのパロディーを得意とし、他の媒体では掲載を拒否された風刺画も受入れ、多くの作家を世に送り出した。)

から取った上の風刺、説明がついているが、お分かりいただけるだろうか?
私はMarie DubasのLe Tango Stupefiantを真っ先に思い出して笑った。
この曲は私が和訳紹介したペイジがあるのでご案内いたします。

Le Tango Stupefiant (幻覚のタンゴ)

何ものにも変えがたい最高に幸せな3週間が過ぎると
私の自慢の恋人は
私を棄ててしまったわ 悲しくて泣いた朝
 打ちひしがれた魂を、私自身をなだめなくては
私は激情を持て余して
 モルヒネ注射に手を出したの
 そしてまた、コカインにも
 ただね、こういう皆が使う手には お金がかかるの
私の運命に相応しいのは何かと考えて
私はユーカリの葉タバコを吸い込んだの
 そうね、やけくそになってまるで
機関車みたいにプカプカすったの、煙を吐いて
唇を引き攣らせてアハハって笑ってみて、アハハ
私はユーカリタバコを吸い込んだの

恋を失った魂には 苦渋の日々が続くだけで
何の希望も何処にもなくて 
 四方は私たちの愛の瓦礫で詰まってしまって
 もう四方八方塞がりなのよね
 かつて愛撫したこの手で
 あの裏切り男を切り刻んでやることも出来たわよ
 そしてまた、継ぎ目で繋ぎ合わせて
 そしてまた切り刻んでやることもね
 ただね、私はアイツメをとっても愛していたのよ
 だから彼に危害を加えないために
今度はナフタリンを吸ったのよ
 そしたらね、髪の毛が血走り、目が逆毛立ち(誤訳ではない)
 自分の鼻の穴にナフタリンの玉一箱全部を
押し込み始めていたの
 そうよ、私はナフタリンを吸ったの

何をしてるんでしょう、私って、なんてこった
 その結果にびっくり仰天
 心が軽くなるどころか、胃が重くなって
Belloc の Charbonを飲む羽目になったの
 そうすると今度は舌が真っ黒になって
 どうしましょう、哀れなだめ人間の私
 何とかほかの出口を試してみる?
 最悪なのは、もう習慣になっていたのよ
 そして習慣になると抜けられないのよ、お手上げよ
 そこで今度はJavel(漂白洗剤)の注射を打つのよ
 あの人を忘れるために
注射器を手に取り、面倒だから直に飲むのよ
 そしたらさ、羽が生えてくるのよ、私の身体から
 アハハ、可笑しいわ
 そうよ、私はJavelの漂白剤の注射をするのよ
 アハハハハ、私は悲しいのよ、アハハハハ

日本人だけれど、この歌を訳していたから、まあこの風刺画が理解できた。
面白みがわかった。けれど、フランス人だったら、
そしてこの古い曲を昔から知っているとしたら、
こんな二番煎じの風刺画など、醜悪なだけで、
笑いのレベルもとても低いことがわかるだろう。

Le Tango Stupéfiant par Marie DUBAS
今日は広告パロディーの解説のつもりで書いてみました。


「私はシャルリー」 に関して (1)

2015-03-14 | Bruxellesの原稿

日本が巻き込まれて一気に有名になったイスラム国のテロ
少しタイミングを外しているが、
いろんな意見をネット上で読んでみた。

日本人の意見をまとめると、この辺りではないかと思った。
理解し難いフランス人の言論感覚
また在日フランス大使館はこちら、
従って、日本政府もフランスよりの発言をしている。
独自性の無いのはいつものことだ。

週刊紙シャルリー・エブドがどんな雑誌なのか
まずその辺から見ていこう。
風刺週刊紙シャルリー・エブドと5人の漫画家:(1)
馬鹿で意地悪、をスローガンとするらしいが、
どうしたことだ
実際に見ると、笑い飛ばす側に入ってしまう。

私が小5の時に早々と亡くなった私の父は
酔っ払うとY歌を歌い、なにごとも笑い飛ばしていた。
この風刺週刊誌を見て笑う側に回ってしまったのは
妙に懐かしい気分で一杯になり
パブロフの犬、条件反射も手伝って
思いもかけず、の結果である。

ダメだ。時間を置いて仕切りなおします。
「笑っている場合じゃないですよ!」「はしたない!」
という心の声が聞こえてきました。祖母の声だ。

ー続くー
風刺週刊紙シャルリー・エブドは1960年創刊の風刺誌、
月刊『ハラキリ』(Hara-Kiri、仏語で「アラキリ」)をその前身とする。

というところだけは憶えておいてね。