見えない鳥の存在: Blog版

Blog: L'oiseau Invisible
blog目的が途中から激変してしまった

別室の上映会(53) Iran The Fall of a Shah

2013-11-28 | Bruxellesの原稿

Iran The Fall of a Shah

http://www.youtube.com/watch?v=skcCA70ELcc
http://www.youtube.com/watch?v=NVCYTWCickU
http://www.youtube.com/watch?v=y9M_nCiMZh4
http://www.youtube.com/watch?v=VzzNVkknFIM
http://www.youtube.com/watch?v=1_BdTAc100o
http://www.youtube.com/watch?v=hmGyUys3Aos
http://www.youtube.com/watch?v=3BRPNu0dBAA
http://www.youtube.com/watch?v=h68vAhtv_NQ
http://www.youtube.com/watch?v=8cq1HNXHyrk
http://www.youtube.com/watch?v=RmL3uBrygnU

イラン革命は未だによくわからない。真相を知りたくてFilmを見てみたが、ますますわからなくなった。強い国家を目指して、国内的にも強権的になりすぎた。あとはイスラエルとの関係、アメリカとの関係、ロシアとの関係、よくわからない。イラン国民には内容がわかっていたのだろうか?それにしてもこれはすごいドラマだった。パーレビ国王の最後の追放の日々が見るも哀れで印象に残っている。イスラム圏は宗教国家である。けれどもイスラム国家同士が仲がいいわけではない。しかしキリスト教国や仏教国よりは、お互い分かり合えるものがあるのかもしれない。このイスラム革命、いろいろな説があるが、どれも正しくないような気がする。私は米国との関係を中心に据えてみて、日米関係を考える際の参考にしようと思ったのだが、地政学的に違いすぎるので参考にはならないことだけはわかった。
70年代の半ばに家族全部でフランスに居をうつしたイラン人の友人がいる。最初にあったときは彼一人で、次にあったときは家族全員がParisに暮らしていた。テヘランの家は、アメリカの軍人に貸しているということだったので、てっきり親米派だと思っていた。革命が勃発したとき、ホメイニが凱旋帰国したとき、これは危ないと思って、日本に来るように手紙を書いた。何故なら彼にはイラン軍元帥の親戚があり、しかもパーレビ国王をシャー・ハン・シャー(王の中の王)と説明していた。シャーが国外逃亡しなければならないとしたら、彼も彼らも、逃亡しなければならない。しかも報道されるイラン革命は、民衆の熱狂という点で、なにか中国の文化大革命を連想させた。返事が来た。近況を知らせてくれたが、最後に「ホメイニ万歳」と書かれていて、吃驚した。年配の友人に見せたら、手紙も検閲されているのだろうと、言った。彼は人一倍信仰心と愛国心が強くて、あの宗教革命のながれのなかで、ホメイニ支持派になっていたのかもしれない。その手紙を最後にして、返事が来なくなった。トーキョー・タワーというParisのマンションに引っ越していて、そこにも電話したが、電話も通じなかった。イスラム人は殉教を誇りとする、と言っていたので、なにか危険を冒し、死んでしまったのではないかと思う。もし生きていれば、彼か私かどちらかが死ぬ前に、もう一度だけでも会ってみたいと願っている。


別室の上映会(52) Barefoot Gen 追記-5

2013-11-21 | Bruxellesの原稿

途中で少し中だるみがあったが、後半はほかのことをほっぽり出して一気に読めた。全10巻読了した。よくできた作品だと思う。途中気になる箇所は確かにあったが、これは原爆被害者少年の自伝であって、別に歴史解釈の本でも思想本でもない。作品の流れから言っても、自然な流れで、左翼日教組教師に洗脳されている作品では決してない。おそらく保守が気に入らないというのは、自分とは考え方が違うことを、ゲンが言うためだろう。「はだしのゲン」に戦争や原爆を恨むなという方がおかしい。GHQのつくった戦後史に逆らうからといって、大人が怒るのはなさけない。いろんな事柄が出てくるが、確かに全部耳に入ってきた事実で、そうそうと、様々なことを思い出した。たとえばキャノン機関のこと、卒業式でそれまで生徒を殴りまくっていた教師がボコボコにされること、レッドパージ、ヒロポンの流行、などなど。それから最後の10巻を読んで、ワンパターン保守が嫌がるのはここだろうと思う箇所にも行き当たった。「天皇陛下のご聖断によって平和がもたらされた」と有難がる保守が怒りまくるのだろう。天皇陛下のご聖断によってまず敗戦がもたらされた、ここを飛ばし終戦と認識し、さらに巧妙にもそれを平和と言い換える保守が、「戦後レジームからの脱却」などと口先だけとはいえ、よく言えたものだ。それなら平和、平和と、左翼と同じように死ぬまで平和と祈り続ければよい。それが天皇陛下の御心に寄り添う保守の美しい姿ではないのか?それでいて、象徴ではダメだ、9条は改正だ、大日本帝国憲法復活だ、では全くの逆臣ではないか?今上天皇ははっきりと象徴のほうがいい、日本国憲法のほうがいいと公に口にされている、そのことも知らないで、自己矛盾にも気づかないで、被爆者の原爆告発を弾圧しようなどとは!保守とは非国民の売国奴か、ということになりかねない。心配しなくてもこの作品は、何か、誰かを非難するのがテーマでは決してないし、ゲンのセリフにも必然はあるが、著者の視点からのかぶせた断定はない。自虐史観や東京裁判史観は、新聞やTV、ラジオ、教科書に比べれば、この作品にはほとんどないと言ってもいいくらいだ。皮肉な言い方をすれば、ここに東京裁判史観がないからこそ、ワンパターン保守が怒るのだ、間違いない。

最初にTV映画を見て、そしてアニメを見て、それから漫画10巻をよんだのだが、ひょっとしたらTV映画にも、アニメにも続編があるのかもしれない。ネットに出ている限りでは続編はないが、実際は続編があるのかもしれない。気に入らなければ3時間の分だけを見ればいい。言論弾圧だけは止めてほしい。

私は一貫してこの漫画を肯定し感謝している。まずゲンが気に入ってしまったこと。敗戦直後にしかいなかった強い日本の子供だ。期待をいっぱいかけることができる。強くてたくましい、正義感も強い。なぜゲンをこれほど気に入ったかといえば、彼が悪や不正と戦うからだ。今の日本に悪や不正と戦うというハートのある日本人が、どれだけいるだろう。怒る、ということがどれだけ大切か、私はいつもしみじみ感じている。怒ることをタブーとしてはいけない。考えてみれば、ゲンは殴り合いばかりしている。今の子供は、そして大人も、殴り合いのケンカなどはしない。漫画全10巻を読んで思うのだが、殴り合いができるというのは実は相手にある程度の信頼が愛情があるからだ。冷え切っている人間関係には殴り合いなどない。子供にとって怒りを爆発させることは、コミュニケーションの重要な手段だと思う。日本人は日本人の戦後の苦しみを知る必要がある。そして終戦直後の日本人にはまだまだ日本人同士という共感があった。同胞にたいする慈しみのこころだ。ワンパターン保守にはそれが全くないから「はだしのゲン」を図書館の棚から外せ、などというのだ。自分の歴史観にあわないなら、もう一度徹底的に太平洋戦争史を勉強し直して「なぜゲンがこういうのか」そこから考え始めることをおすすめする。自分の考えはひょっとしたらGHQに洗脳されているのではないか、と、GHQはどういうストーリーを作って、日本に何をしたか今の日本は果たして保守が思うように正しい戦後史の理解の延長にある立派に誇れる独立国なのか。自分の歴史理解に矛盾はないか、何かをタブー視して、思い込みだけにすがり付いていないか。ゲンは何事にも正々堂々とぶつかっていく。ゲンを見習ってワンパターン保守には「隠蔽せず、弾圧せず、捏造せず」をどうか誓って欲しい。まず歴史研究にタブーと弾圧を持ち込むのだけは断じてやめてもらいたい。伏してお願いしたい。

右派左派と偏った感想ではなく、まっとうな理論を付した反論を期待している。ろくに読みもしないで「はだしのゲン」を頭から否定する日本人が存在すること、しかも愛国者が日本人原爆被害者の漫画をさえ弾圧しようとすること、嘆かわしい極みである。ワンパターン保守は恥というものを知ら無さ過ぎる。

・・・・・追記:2013年11月21日・・・・・
ワンパターン保守だけでなく、私にも気に入らないシーンがあった。感動が大きくて不満の部分を忘れていた。それは中国における日本兵の残虐行為、それと朝鮮人にたいする日本人の差別的攻撃、コマ数にして全巻で10コマ弱くらいあったかもしれない。しかしこれは日本のTV,ラジオ新聞などのマスコミ自身が報道し、学校で長年途絶えず教え続け、しかも多くの政治家、閣僚が繰り返しそれを認め続けてきたことではないか。現安部総理を含め謝罪し続けてきたことではないか?ゲンがそれらを聞きかじって、伝承としてそれを口にしたからといって、自民党万歳の安倍総理命のワンパターン保守が、子供のゲンだけを正気で責められるか?と言いたい。だが今日追記を書くのはそのためではない。
中国や韓国に中学生や高校生を修学旅行で連れて行き、大日本帝国を糾弾する記念館か何かで現地の証言者や解説者の話を聞かせ、なんと日本の自分の学校の修学旅行生全員に、謝罪させることを毎年繰り返している学校があると聞いた。どう思いますか?の話だ。こんな学校を即廃校にできないで、なにが保守政権だ、何が保守だ、それに目を瞑って、校長一人さえ首にできないで、「はだしのゲン」のような素晴らしい作品に汚名を着せようとは!
ーあきれ果ててもう続ける言葉もない。
PS:中には謝罪を拒否し怒り出した生徒も数人いたが(当然だろう)学校側は、教
育と称して「謝罪指導」を貫徹したらしい。


別室の上映会(52) Barefoot Gen 追記-4

2013-11-19 | Bruxellesの原稿

既に視力に限界が来ているのだが、ゲンがまた素晴らしいことを言ってくれているので、書き出してみる。第7巻の最後でついにゲンの母が死ぬ。その母を背中に背負って、東京までいってMacArthurと天皇陛下に会いにいくというのだ。無駄だ無駄だと兄弟たちが止める。そこでゲンが叫ぶように言い放つ言葉を以下に書き出す。本当は天皇陛下がMacArthurに言い放つべき言葉である。負けた君主がそんなことを言えるわけがないらしくて、ゲンが代わりにこの本を通して英語で英米人にいい放ってくれるのだ。
I'm goning to tell him what a monstrous crime it was for America to drop the atomic bombs on Hiroshima and Nagasaki.(誰かと違って長崎を忘れていない!)
I'm gonna make him promise never to use an atomic bomb again.(引用したいセリフはたくさんあるのだが、視力とタイピング能力が低いので、最小限しか引用できないのが残念)
Winning a war doesn't give them the right to do any horrible thing they please!
What gives them the right to drop atomic bombs on hundreds of thousands of people, to make them suffer the tortures of hell?
It takes two sides to make a fight. Japan and America did bad things. Why is Japan the only one being punished? It was America that dropped those horrible bombs!
It shouldn't matter whether you're Japanese or American. Even if they won, the Americans ought to take responsibility for what they did.
But I've never heard the emperor say he's sorry for what he did. Not once have I heard him beg the Japanese people for forgiveness! (日本人の発言というより原爆被害者の子供の叫びとして、このまま残してはどうだろうか)
Until the top decision-maker takes responsibility, nobody in Japan can really move on. Everything just stays messed up. (中韓に謝り続けることで、論点をすり変えている。原爆被害者も含め国民がバカだったということにして、広島の石碑を建立してあの文言をいれている。それでけじめをつけているつもりらしい。天皇陛下は一貫して戦争に反対され、開戦時は真珠湾も知らされていなかった。敗戦に関しては、生命をかけて戦争責任者である悪辣な軍閥との壮絶な戦いに勝利し、あの8月15日の放送を決行された。すなわち、平和が天皇陛下のご意思であるし戦前からそうであった、というGHQの創作を固く固く信じきっている日本人のみが、ゲンの漫画を焚書しようとしている。奇天烈なことにここにおいては言論封じしている側こそが、大きな顔で愛国者ヅラしている、まさに狂気のjust stay messed up)
ストーリーはどう続くかといえば、長兄がくどくどと禁句を言い続ける元に柔道でマスターした首への手刀をみまってゲンを失神させる。長兄が死んだ母を、次兄が気絶したゲンを背負い、焼き場に向かう。被爆している母の遺体は、焼かれたあとも骨が残らず、粉ばかりであった。衝撃的なシーンである。
 
保守のBlogが漫画を読みもせずに一場面一セリフを取り出して「はだしのゲン」を図書館から撤去せよ、英語版を海外で拡散するな、等というのはこの一行に激怒しているからだろう。
But I've never heard the emperor say he's sorry for what he did. Not once have I heard him beg the Japanese people for forgiveness!
ーこのまま残してはどうだろうかー
というのは、その人たちのために限定した私からの提案である。


別室の上映会(52) Barefoot Gen 追記-3

2013-11-17 | Bruxellesの原稿

前ペイジにーアメリカ人はよく、原爆は真珠湾の騙し討ちの仕返しだというが、原爆被害の実態が全く認識できていないからだろう。ーと書いた。右派のアメリカ人と第二次世界大戦の論争をした体験のあるかたには、充分に認識できる部分だと思う。
ほかの用事をほっぽり出して、ついに第7巻の途中まできた。ゲンが胸のすくようなことを言ってくれている。第7巻P.105
There's no way you can compare the attack on Pearl Haobor with the A-bomb. You're just grabbing at an argument that makes America look good!
日本の政治家や論壇人に言ってもらいたいセリフをはじめてゲンが言ってくれた。これだけでもこの本を、そう、大人が読む価値がある。その前にGHQの日系アメリカ人にゲンたちはこういうことを言われている。腹立たしい限りだが、同じようなことを保守を含め約半数の日本人も言っている。言っているだけでなく、そう信じ込んでいるから、怒りを通り越して哀れにさえ思えてくる。
Because of the dirty sneak attack Japan made on the American base at Pearl Harbor...After dirty tricks like that, you Japanese have no right to complain about the A-bomb...In fact, you should be grateful we used the bomb and put an end to the war.
不思議なことに、中韓が大嫌いで愛国者を自認している熱心な保守からしか、私はこの太字の部分のセリフを聞いたことがない。愛国者の日本人がなぜこんなことを信じて、しかも堂々と口にすることができるのだろうか?原爆容認が日本の国是だとでも信じ込んでいて、もともとない思考力がそこで停止しているのだろうか?そんなことはないとは、言わせない。毎年のように広島のセレモニーに出席しながら「この石碑を撤去せよ」とか、「この文言を改正せよ」とか、全く一言も発しない政治家や言論人が今までいったい何人いたか!逆に言えば、そう呼びかけて行動に移そうとした政治家や言論人が、ひとりでもいただろうか!!

奇妙な一致だが、広島のこの石碑に怒りをぶちまけたことなど一切ない保守のBlogに限って、ゲンの漫画を弾圧しようと平気で自覚もなく言論封じに奔走している。よく考えると原爆容認の立場をとっているからこそ、「はだしのゲン」を弾圧するのだ。としたら奇妙でもなんでもない。
だとしたら日本の保守の、愛国のBlogとは、論壇とは一体なんなのだろうか!

上の引用部は、ゲンたちが「夏の終わり」というあるジャーナリストが原爆被害の実態を書き上げた本を売っているところへ進駐軍がやって来て強引に逮捕される、そのあとの牢獄場面での会話である。進駐軍がそういう行動に走るのは当然だろうが、なぜ今もって被爆者と同胞の日本人が、原爆被害隠蔽に走るのか?また「原爆のおかげで終戦となり、民主主義と平和を手に入れた」などど、へらへらと口にできるのだろうか?
進駐軍がとうに去った今、日本人が日本人を洗脳し続けているとしか、言い様がない。しかし何の隠蔽のためなのだろうか?


別室の上映会(52) Barefoot Gen 追記-2

2013-11-13 | Bruxellesの原稿

「はだしのゲン」の漫画本は貸し出し中でなかったが、図書館員に調べてもらって、思わぬ幸運を手に入れた。「Last Gasp Of San Francisco」社発行の漫画英訳本、全10巻を、新品同様の状態で入手することができた。これを英米人は読んでいるのだろう。定価一冊14ドル95セント。
昨夜早速眠い目をこすりながら2時間かけて第一巻を読み終えた。
今回問題になる点は、強制連行されて日本に連れてこられた朝鮮人としてとなりのパクさんが登場するところだろうか。これは明らかに戦後のGHQの洗脳視点と言わざるを得ない。パクさんは朝鮮人ではなく、朝鮮系日本人である。元の兄の昭は強制疎開させられているし、もうひとりの兄の浩二は学生にもかかわらず(強制労働)させられている。勤労動員と呼ばれるものだ。アメリカをはじめ他国の歴史を調べても、勤労動員は当たり前、男が出払って女が内地で男並みに頑張る姿は戦時では当たり前、自分の思うようなところに住み、自分の思うような時間の使い方が出来る人間などいない。戦争というもので、それを描くな、というわけにはいかない。事実大勢の朝鮮人が日本人と一緒に日本の国内でも暮らしており、それは事実だ。第一巻に関して、従って許せない虚偽だ、と思ったところはない。いつもお腹を空かせている子供の姿を現代の日本の子供に見せることはむしろとても重要だ。
今回気づいたのだが私が見たTV映画やアニメはどうやら第一部で、問題は第二部、市民以後掲載期にあるようだ。これは全10巻の第三巻辺りから始まるようだ。それに気づいたのが、漫画英訳本全10巻の重さに驚いたからである。途中から掲載誌が変わり、内容が左翼的に強化されている。ということは3時間のTV映画も3時間のアニメも思想的問題は全くなく、どんどん毎年のように放映すれば、日本国の子供を教育する上でもとてもいいということだ。掲載誌が左翼誌ということでどのように内容が変わるのか、一巻一巻読み進めながら、時間があれば感想を書き進めようと思う。もし酷い問題があれば、「はだしのゲン」を3時間分で完了する作品として扱えばいいだけのことだと思う。

・・・・・追記:2013年11月14日・・・・・
昨日13日第2巻と第3巻を読んだ。睡眠不足で今日は眠い。ストーリーが厳密に言えば少し違うが、大まかに言えば同一と言えるだろう。内容は第3巻までは、まだTV映画やアニメの3時間ものをはみ出してはいない。トーンも変わらない。第4巻か第5巻あたりから新しい話が展開するのだろう。今のところ言論弾圧の必要を感じるところはまったくない。ストーリーが自然なので、Propagannda臭はない。それどころか、素晴らしい作品だという感想はかわらない。ゲンは決してメソメソせず、子供らしくてその上バイタリティーも度胸も忍耐力も優しさもある。最近ここまで突き抜けて明るく快活な子供をめったに見ない。ただ時代が時代なので、内容が内容なので、読み続けるのは辛いし苦しい。だからといって子供に見せるな、ということは子供を甘やかしたり、低脳にしたりすることになる。子供だけでなく大人もこの本から学ぶことのほうが多いし、また大きい。
・・・・・追記:2013年11月16日・・・・・
第4巻を読み終えて第5巻の途中、TV映画やアニメと内容がどのへんで変わるのか、よくわからない。第5巻の途中で、戦争を始めたのは上の一部の金持ち、といっていたのに、このへんで、何コマかに天皇批判がでてくる。話の流れなのだから全く異質感、左翼のプロパガンダなどは感じなかった。広島でこのような人生を体験したら、誰が戦争を始めたのか、全くわからなかったこどもでも、周りからいろんな噂が入ってきて当然だ。元のように被爆体験者なら、いくらなんでも「天皇陛下のおかげで、戦争が終わった。天皇陛下は神様のようにご立派な方だ」などというわけがない。元の弟のような存在の子供が、ピストルで人を殺めるシーンや、ヤクザの鉄砲玉に仕込まれるシーンなどもあるが、それが教育上いけないのなら、ほとんどの映画、特に推理小説や任侠もの、刀で人を斬りまくる侍映画、何もかもリアリティーのあるものは全部だめ、ということになる。言論弾圧そのものだ。
本の後ろに様々な書評からの引用がある。ひとつ取り出す。
'Nakazawa's graphic presentation of what it was like to survive the bombing of Hiroshima should be required reading for all citizens
, beginning with the President. Perhaps then we might gain the maturity to stop such madness.'
広島の原爆被害がどのようなものであったか、ほとんどの英米人は全く想像できないだろう。こうして視覚を通してそして訳文を通してでも、世界中の多くの人たちに原子爆弾の被害者の声を届けること、どれだけ重要か考える必要がある。アメリカ人はよく、原爆は真珠湾の騙し討ちの仕返しだというが、原爆被害の実態が全く認識できていないからだろう。天皇陛下ご自身が「戦争中なのだから、広島の人には気の毒だが、原子爆弾は仕方がなかった」
というご発言をされている原爆容認は、日本国国体も国家も認めている。この本を世界中に拡散すれば、それがバレてしまう、それで反対しているのかもしれないが、そんな心配は必要ない。
まだ最後まで読んでいないので、どのへんから自虐史観や東京裁判肯定という左翼プロパガンダが入ってくるのかしれないから、あとはまた続きを読んでからにしよう。


別室の上映会(52)Barefoot Gen 追記

2013-11-13 | Bruxellesの原稿

はだしのゲンの漫画本をもう何年も前に図書館で手にとった記憶がある。ちらと見たが、ほとんど興味を持てなくて、すぐに書棚に戻した。戦後生まれの日本人としては「原爆もの」を見たり読んだりするのはとても辛い。子供の頃「原爆展」の類に何度か足を運んだ記憶があるが、「息を呑む衝撃」であった。「原爆許すまじ」の気持ちが沸騰する。同時に日本人はこの苦しみに共振しないわけにはいかないと思った。これは民族の苦しい苦しい辛い辛い架空ではない現実の過去なのだ。目を逸らせたいが、逸らせるわけには断じていかない。直視し続け決して忘れてはいけない。そう思っている。しかしやはり読んで楽しいものではない。辛い苦しいものだ、だから私はあの漫画を書棚に戻した。
数が月前に「害を与える悪書」として、読者の手に届かない処置をした図書館があると聞いて、「どの程度の反日が書かれているのか」前に書棚に戻した本を借り出しに行ったのだが、話題性で人気が沸騰して、とても借り出しできる状況ではなかった。それでしばらく忘れていたのだが、保守のblogに「こんな本を図書館においてはいけない、まして外国人に見せてはいけない悪書、害書だ!」と決めつけるエントリーを何度か見て、その内容を確認したい気持ちになった。実際どうなのだろう。それでTV映画とアニメを見た。その感想が直前の記事である。
少し月日が経過したので、話題性も薄れただろうと図書館に行った。本は貸し出し中とのこと。それで自分の気持ちを図書館の方に少し話してみた。その図書館員の方は「竹の森遠く」がやはり圧力で図書館から締め出されている国々があると話された。そう言えば「竹の森遠く」が何故日本の教科書に掲載されないのか、不思議である。日本という国は何か終戦に至る過去の歴史を隠蔽したままにしたいのだろうか?「植民地にいた日本人は過去の間違った大日本帝国の日本人だから、それなりの悲惨な理不尽な目にあっても当たり前だ」と、日本国はそれを認めているのだろうか、まあそうとしか考えられないようなところが日本にはある。「過去の間違った大日本帝国の指導者たち」を裁判にかけて殺して喜んでいるような異様な国なのだから、言い訳は出来まい。「喜んでなどいない」という反論が来るかもしれないが、それならば国が全力を挙げて、東京裁判史観打ち崩し運動を展開し、遅くとも敗戦後30年以内に、内外にそれを認めさせていなければならない。私は充分に長いと言われるに相応の年月をかけて保守のBlogのNet Surfingを続けているが、東京裁判史観打破、に真剣に取り組んで、それを中心テーマに持ってきているBlogをほとんど見かけたことがない。政治家や政府は、東京裁判史観強化をつづけるばかりだ。「戦後レジームからの脱却」の安倍晋三を当選させ一体となって気勢をあげた保守の近似値100%は、全員その後認知症にでもなったのだろうか?「はだしのゲン」「竹も森遠く」「東京裁判で処刑された者たち」その同胞に心を寄せる事もなく、むしろ同胞を崖から突き落とすような発言を繰り返し、何が保守が、何が愛国だ、笑わせるんじゃない。そこにあるのは「日本人だからといって、西洋や東洋、西洋人や東洋人に、馬鹿にされたくない、差別されたくない、不当な扱いを受けたくない。謝れといわれたくない。否定されたくない」ー単なる自己保身の次元の話を、天下国家にすり替えていい気になっているだけではないか。おそらくそうではない、と言うだろう。ならば「敗戦に至る隠蔽された歴史から真実を引き出す努力」を、その能力の範囲ででも、してみてはどうか?
外国人を親友に持つものならば一度は言われたことがあるだろう。私は親友だったイラン人に40年近く前に問われた。「日本人は原爆を落とされたのに、どうして怒らないのか?」と。この辺を地球の裏側に突き出るくらいに掘り下げていけば、ぼろぼろと化けの皮が捲れて真実に突き当たるはずだ。身を捨ててこそ、浮かぶ瀬もあれー日本は国家としてもうそこまで来てしまっている。


別室の上映会(52)Barefoot Gen

2013-11-12 | Bruxellesの原稿

Barefoot Gen  Full Movie [2007] Parte 1
Barefoot Gen Full Movie [2007] Parte 2 :

近年これだけ感動した映画はない。日本人の素晴らしさがこれほど感じられる映画もない。元は日本のこころの宝だ。右寄りの人たちから、上映禁止運動が起こっているとか、いないとかの話だが、まあ問題があるとしたら、最初の広島の石碑のシーンだろう。間違いを正すとしたら映画に苦情を言うより、石碑の文言を書き換えるのが筋というものだ。広島で被爆して家族をなくした元としてみれば、広島平和公園に行って、なくなった家族にお花を手向け語りかけるとき、つまり人生の過去に向き合うときは、あそこに行くしかない。石碑の文言の書き換えのまっとうな要求もできないで、この映画にケチをつけるなんて、ある種の日本人のペテンというか低脳というか、論理欠落の酷さというしかない。同じような種類の日本人が映画「プライド」の上映禁止運動をしたのだろう。いわゆる保守という愛国の人たちが否定しなければならないのは、東京裁判であり自虐史観なのだ。この映画の一体どこに自虐史観が、あるいは東京裁判史観があるというのだろうか。全くない。むしろ真正保守を自称するチャンネル桜の映画「南京の真実」こちらは見ようによっては、東京裁判徹底肯定プロパガンダ映画である。ほとんどの保守を自認する者たちは、この自己矛盾に全く気づいていない。気持ちは愛国なのだが、頭が自虐で、東京裁判史観を命懸けで守る覚悟が見え透いている。愛国者を自認しながら国家の過去を肯定できない、極端に憐れむべき、また恥ずべき人たちである。日本国や日本人の質が年々低下の一途をたどるのは、東京裁判史観の破綻を恐れるあまりひどい言論弾圧を粛々と行うワンパターン認知症保守のせいだ。


殺された私はこんな文言の下に眠ってはいません


はだしのゲン:Wikipedia
私の見たものは2007年のTVドラマのようだ。
他に漫画もあれば、映画もある。ストーリも違うようだ。漫画の後半部は日教組が関係してきて自虐史観が色濃くなっているらしい。学校で使うので教科書の内容に合わせたということだろう。
新しい歴史教科書をつくる会の分裂にも関連してくるかもしれない。戦後の日本全体が上から下まで、平和賛美に集中している。敗戦した国が生き延びるためには当然の進路だろう。(しかし敗戦後何年が経過しているのか!)戦争否定は中絶反対と同じで特殊な状況を考慮にいれなければ、当然中の当然、常識中の常識である。綱引きとなるところは国家の過去を歴史として蔑んで否定するか、プライドを持って肯定するか、論点はそこにあるべきで、他であってはならない。問題は、プライドのよりどころをどこに置くかだ。また肯定するあまり、制度や価値観、思想、文化までそっくりそのまま戦前回帰しないと気がすまない輩がいることだ。それを言ってはいけない、それを明らかにしてはいけない云々、とそんな輩が愛国者の顔をして「言論統制」「思想統制」を戦前並みに振りかざす。彼らは実は戦前並みに洗脳されたままなのだ。実に困ったさんである。
はだしのゲンの漫画をネットで見ると、批判されている部分はひどい自虐史観である。しかもそれは平和賛美に支えられている。手ごわいのだ。元から絶たなきゃダメの次元である。つまり、GHQにひれ伏してGHQと協力して戦後突然平和主義者に変身した者、戦時体制をそこに居た人々をいきなり蔑んで嬉々として否定した者、即ち戦後レジームの構築者たちをはじめから洗い直すことによってしか、敗戦直後の極めて特殊な平和賛美に対抗することは不可能なのだ。戦後68年、敗戦が日本をどのように捻じ曲げたか、そろそろ突き止めてもいい頃ではないだろうか?
時効という前提条件を付けて。

・・・・・追記:2013年11月12日・・・・・
Barefoot Gen No.1 アニメ版
Barefoot Gen No.2 アニメ版
3時間かけてアニメの方も見たが、全く問題はない。これではワンパターン認知症保守でも、ケシカランと騒ぐ部分は見つけようもないだろう。上の映画にしても下のアニメにしても、学校推薦にしても、教材海外輸出にしても、全力を挙げて推進すべきだ。漫画の問題シーンはネットにも出ているが、どこのどんな本かさえわからない。こんなことを問題にして「はだしのゲン」そのもののイメージを壊そうとするのは、原爆投下をごまかしたいポチ保守の醜い陰謀に違いあるまい。アメリカまたは保身のために戦後アメリカに擦り寄った醜い最低の日本人たちが「原爆が日本人に正気を取り戻させて戦争を終結させたという原爆神話」を守りたい一心で、考え出したさらなるペテンに違いあるまい
日本政府は上の日本映画と下のアニメ映画を今すぐにでも世界中に拡散すべきである。反対者がおられるなら、具体的にどのシーンが問題か、ご指摘いただきたい。
寝ぼけたことは少なくともこのblogでは言えないはずだ。


別室の上映会 (40) 映画「終戦のEMPEROR」

2013-11-11 | Bruxellesの原稿

Movie-Trailer : Movie- Clips : Movie-Index :
Matthew Fox Talks EMPEROR : mp3 :
『終戦のエンペラー』特報



歴史映画としてどんな解釈もしていない。ただ、先の世界大戦に大変興味を持つ日本人でさえも、この辺は素通りワンパターン思考なので、この映画を見て知識を得た気分になる人がいるかもしれない。WilloughbyでもCourtney WhitneyでもCharles Louis KadesでもなくBonner F. Fellersに光を当てたところが、斬新といえば斬新とも言える。日本ではMacCarthurのみに人気が集中しているが、ひょっとすればこれはBonner F. Fellersを表に出すことによって、日本人を感涙させるためにアメリカが切ってきた新しい恩着せカードかもしれない。
確かにこの話はある事実に基づいている。


参照: 情報将校ボナー・フェラーズ
参照:Brigadier General Bonner F. Fellers Interview (1951)
Fellers氏のお顔は拝見できるが、話の内容は日本とは無関係。
それより下の文章が新生日本がGHQと共に書いたシナリオ
を正確に捉えている。この辺を無視しては戦後史は把握できない。
これに宗教Moneyと、巨額のたとえばM資金などと呼ばれる不明の金が
国民の頭の上で国境を越えるくらいに大きな声でしゃべり出すのだ。
Money talks everywhere.

この映画
昭和天皇とマッカーサー会見のあと、MacCarthurが昭和天皇のお人柄に
大変感動して、昭和天皇を裁判にかけるようなことがあってはならない
と天皇免責を決めマッカーサー自身が天皇をお守りする決意を固めた等と、
思い込んでいる人たちにとっては
「オヤ?何か違う」と思うストーリになるかもしれない。

まさかそんな馬鹿はいないでしょうって?
確たる証拠もなく昭和天皇ご自身の「内緒」発言にもかかわらず)
それが吃驚するほどいるんですよ


この映画のMacCarthurは缶コーヒばかり飲んでいたあの人。


・・・・・以上は2013年3月18日の入力・・・・・
・・・・・追記:2013年9月20日・・・・・
古い資料の整理をしている。これはここに置いたほうがいいかもしれない。
天皇家はクエーカー教徒だったのか?
とりたてて珍しい貴重な話ではないが
まったく初耳という人も多いかもしれない。
クエーカーのグランド・セントラル・ステーション:
現人神から象徴天皇への転換
プロダクション・ノート&関屋貞三郎
Bonner Fellers & 象徴天皇
・・・・
終戦のEMPEROR:昭和天皇のインタビュー
Records of the Sept. 25, 1945, interview by Hugh Baillie, president of the then United Press wire service, and Frank Kluckhohn, Pacific bureau chief for The New York Times, were found in the Archives and Mausolea Department of the Imperial Household Agency.
このインタビューは知らない人が多いし知っても「嘘だ」と端から信じない人も多い。否多いというよりむしろ知っている人や、「嘘だ」と言わない人は皆無に近い。日本語では報道されていないからだろう。

・・・・・追記:2013年11月7日・・・・・
保守及び右寄りのBlogをみれば、この映画はかなり好感を持って受け止められたようだ。昭和の時代はマッカーサーが昭和天皇をお救いした、という話だったのだが、この映画ではマッカーサーはしょぼく後退し、代わってFellersが昭和天皇をお救いした、となっているだけの違いだ。これに好感を持ち「いい映画だった」とか「安心した」とかの感想を書く保守は、OSSの日本占領計画に完全無知であるばかりでなく、歴史検証からは程遠い、全く別次元の存在、OSSの占領マインドコントロールに脳髄を犯されている所謂「ワンパターン保守」あるいは「居酒屋宴会保守」、もっと正確に言えばゾンビー保守、キョンシー保守、に過ぎない。これがいわゆる日本の保守の近似値100%なのだから、「戦後レジームからの脱却」あるいは「自虐史観からの脱却」が60年経過しても70年経過しても、ほんの一ミリも前進しないのは当たり前だ。実に嘆かわしい。「お救い」とは「何からお救いするのだ」の話で、本来は大罪人であったものを「お救いした」というGHQの恩着せpropaganda映画に他ならないことに少なくとも気づくべきだ。これは東京裁判正当化映画にほかならない。東京裁判史観強化肯定映画にほかならない。そんなことにも気づけないのが、日本の保守の実態である。極端に情けない。占領のための天皇利用を誤魔化すだけでなく、こうやって日本国民の自虐史観を強化してきたのだ。占領期の天皇利用は、OSSがほとんど開戦直後から模索し続けた結果、ようやくたどり着いた、熟考を重ねた上の結論・占領骨子作戦である。しかもFellersはそもそも心理作戦、propagandaの専門家で、OSSに席をおいた軍人である。MacArthurが敗戦国の天皇の畏敬に改心したとか、Fellersが日本女性への恋愛心から日本のために骨を折ったとかは、詐欺師の語り、に過ぎず、MacArthurはMacArthurのFellersはFellersの任務をpropagandaにくるめて完遂したに過ぎない。保守の近似値100%が脱洗脳のための開頭手術でも受けない限り、70年、80年たっても、東京裁判史観、自虐史観は、肯定・強化され続けるだろう。
当然のことながら保守のBlogには一瞥すべき内容を持つ映画評は一切見当たらない。日本の虚と闇はそれほど深いのだろう。
参照:エンペラーが敗戦した終戦

・・・・・追記:2013年11月11日・・・・・
終戦のエンペラー」の神話と史実
昭和天皇の「御聖断」(+「玉音放送」について)


別室の上映会(51) Bridge to the Sun

2013-11-01 | Bruxellesの原稿

Bridge to the Sun (1961) 映画
解説文:Bridge to the Sun is a 1961 film, directed by Etienne Périer, starring Carroll Baker, James Shigeta, James Yagi and Tetzuro Tamba. It is based on the 1957 autobiography Bridge To The Sun by Gwendolen Terasaki, which detailed events in Gwen's life and marriage. The memoir narrates the life of Gwen Harold, who in 1931 married Hidenari "Terry" Terasaki, a Japanese diplomat. He was First Secretary at the Japanese Embassy in Washington, D.C. in 1941 when Pearl Harbor was bombed, was one of the staff who helped translate the Japanese declaration of war and delivered it to the U.S. government and earlier sent secret messages to Japanese pacifists seeking to avert war. The couple and their daughter Mariko were like all Axis diplomats interned in 1942 and repatriated via neutral Angola later that year. Terasaki held various posts in the Japanese Foreign Affairs department up to 1945 when he became an advisor to the Emperor, and was the official liaison between the Palace and General Douglas MacArthur, the Supreme Allied Commander. Mariko and her mother left Japan in 1949 so Mariko could attend college in Tennessee. Terry died in 1951 in Japan; he was 50 years old.
解説文:While staying in Washington, D.C., Tennessee-born Gwen Harold (Carroll Baker) falls in love with and marries Japanese diplomat Hidenari (Terry) Terasaki (James Shigeta), despite the objections from her family. When the Japanese attack Pearl Harbor, Gwen, Terry and their daughter Mako are sent to Japan in exchange for American diplomats stationed there. Because of Terry's long opposition to the war party, he is stripped of his rank and carefully watched by the Kempei-tai, the secret police. In addition, Gwen is torn between allegiance to her native country and affection for her new home, and is treated with hostility by the Japanese. When Japan eventually surrenders, Terry is appointed to act as a liaison between Emperor Hirohito and General MacArthur, but the war years have taken a toll upon Terry's health. To spare his wife and child, Terry insists they return to the U.S., however, where he will join them later. Gwen has learned of her husband's illness and is torn between staying with him or respecting his wishes. This moving and dramatic film is based on the autobiography of Gwen Terasaki.

Bridge to the Sun (Preview Clip)
Bridge to the Sun (Original Theatrical Trailer)
TCM Race & Hollywood (Bridge to the Sun) Final comments: