見えない鳥の存在: Blog版

Blog: L'oiseau Invisible
blog目的が途中から激変してしまった

別室の上映会 (30) Steven Spielberg's Lincoln 

2012-09-27 | Bruxellesの原稿

スピルバーグの映画「リンカーン」がアメリカで2012年の11月に封切られる。
右は予告編:Steven Spielberg's Lincoln Trailer
どのような視点で描かれたものなのか非常に気になってきた。いろいろ調べてみるとストーリーのベイスの一部が作家Doris Kearns Goodwinの"Team of Rivals: The Political Genius of Abraham Lincoln".に基づいているということだったので、この人についても調べたくなった。大統領の伝記を他にも手がけていて、しかもそう言う点では恵まれたキャリアの作家のようだ。ただ私の直感として、合衆国というものの本質を肯定し今日のアメリカの対イスラム政策を支持させるためのpropaganda映画ではないかと、いう気がした。6年前にDoris Kearns GoodwinがCharlie Roseに出演して(56:40 )自作品「Team of Rivals」について語るおよそ一時間の番組を見つけた。日本人には新しいLincoln像が少しは見えるかもしれないが、基本的に教科書のイメージを覆すものではない。Propaganda映画なのだから、当然なのだけれど。ただ合衆国としては国民教育映画、学校推薦というところだろう。
参照:Charlie Rose - Doris Kearns Goodwin:原作者
・・・・・追記:2012年9月29日・・・・・
Google Play: Steven Spielberg and Joseph Gordon-Levitt:

 


別室の上映会 (29) Abraham Lincoln

2012-09-20 | Bruxellesの原稿

映画 The Assassination of Abraham Lincoln :
Abraham Lincolmが主人公というよりも暗殺者のJohn Wilkes Boothの視点で語られている。John Wilkes Boothなど名前もしらない日本人の方が多い。Abraham Lincolmに関するyou tubeは意外とAbraham Lincolmに否定的な視点のものやコメントが多く見られる。驚きというより戸惑いを感じる。新鮮というより混乱を感じる。
An Incredible Story of John Wilkes Booth
こちらもJohn Wilkes Boothを中心に取り上げている。
他にAbraham Lincolnを取り上げた長編を2本みたがどちらもこの歴史的奴隷解放者に否定的であった。
そもそも暗殺場面での妻Mary Todd Lincoln の発した言葉を確認しようとLincoln暗殺を探してみたのだが、net上ではこの妻さえ狂人扱いしている資料の方が多い。
Madness of Mary Todd Lincoln
一般に認知されている歴史は勝ち残ったもの生き残ったものが捏造した創作であることのほうが多いが、テロや暗殺行為者にあまり理解を示しすぎる解説は、視点の多様性に関してはその価値を認めるが、「やられた側」をさらに踏みつけるようで、見ていて気分のいいものではない。
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確認しようとしたMary Todd Lincolnの発したとされる言葉に関して
"Mary Todd Lincoln, upon hearing of her husband's death, began screaming, "Oh, that dreadful house!" Earlier historians felt that this spontaneous utterance referred to the White House. Some now believe it may have been directed to Thomas W. House, a gun runner, financier, and agent of the Rothschild's during the Civil War, who was linked to the anti-Lincoln, pro-banker interests…" (元記事