春の暖かい日差しをさす一日、
四万十緑林公園の一角は、多くの親子連れで訪れていた。
この公園には、森のピアノが設置してある。
毎週土日、誰もが自由に弾くことができるピアノ。
ピアノを習い始めた小さな子供から、高校生、アマチュアミュージシャン、元音楽の先生などなど、さまざまな人たちが、思い思いのピアノ演奏に興じている。
そのすぐ近くに、先日、突如現れた四角い木枠の空間。
四万十町にある和菓子店松鶴堂の若い店主が企画した「どこでも茶室」だ。
2畳の畳を、四角い木枠で囲っただけなのに、
この空間はまるで結界が貼られているようで、
子供たちの歓声と、ピアノの音色が響く、周囲とは明らかに異質な空間が出来上がっていた。
こういう大人の遊び心、素敵です。