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※症例は患者様の同医済み.

風邪概論

2011-11-21 20:37:57 | 内科(風邪.呼吸器.胃腸.消化器)
最近風邪がはやりはじめました。
風邪をひいたらどうするかということで、まず寒気がしたら葛根湯でも飲んで体を暖め、熱が出始めたら頭を冷やし、食欲がなければ食べずに水を飲む。
普通の風邪ならこのようにしていると患者さんには言ってます。
最近テレビでお医者さんが、風邪について「体を暖め汗をしっかりかくというのは間違い」!ということをおっしゃったそうで、患者さんが僕の言うことと違うと指摘されました。
ということで誤解のないように説明します。
まず風邪ウィルスが体に入ると、免疫が退治してくれるのですが、体が弱っていたり、ウィルスの数があまりにも多いと、
そのウィルスが死滅する温度まで体は体温を上げようとします。
そのタイミングで、鍼灸治療では、効率よく体温を上げるツボに治療し、短時間で発熱を促します。さらに葛根湯を服用すると、その効果を促進させます。
そして発熱するわけですが、ここで熱いのにさらに布団にくるまって汗をかくと、脱水症状が起きてしまいます。テレビでお医者さんがおっしゃったのはこの部分ではないかと思います。
そこで脱水症状が起きないように水をしっかり飲むことと、頭を冷やして体温が下がらないようにすることです。
布団をかぶって冷やさないようにすると、体は逆に冷やそうとします。
そこで体温調節のセンサーである頭部を冷やすと、身体は冷やされていると錯覚し体温を上げていきます。
また体温が上がると免疫力が上がるというのは周知の事実です。
更に免疫系の数を増やすために、食欲を抑えるということもします。
栄養価の高いものを食べ過ぎると、逆に免疫を産生させる腸内細菌が減少するという研究発表もあったばかりです。
インフルエンザのように強力なウィルスは関節痛があります。
これは、免疫系の一つでもある白血球は骨髄で生成されるため、骨髄に最も近い関節に戦いの場を移すからです。
そしてウィルスの死滅温度まで体温が上がり体の中から風邪ウィルスが消滅するという経過をたどります。
ですから、お医者さんの中には、下熱剤や抗生物質を処方しないという方もおられます。
気を付けなければならないのが、自分でいろいろな薬を買って服用することです。
最近では薬剤師さんがいないところでも薬が販売されているので、風邪薬と葛根湯を同時に服用される方もおられます。漢方薬なら副作用もないと考え「葛根湯」も一緒に飲む方がおられますが、風邪薬の中には下熱作用もあるため、前述した理屈からいうと、葛根湯は熱を上げ、同時に下熱するという、相反する矛盾を体内で起こそうとしているのです。
もうこれは体の中がどうなるか、考えただけでもぞっとします。
、薬で治すなら、お医者さんか薬剤師さんの管理のもとに処方してもらうのが一番です。

体のいいなりになるというかこの自然という自己治癒システムにはえらいもんだといつも感心してます。
しかし風邪を引かない体作りが一番いいですね。
いつか僕のまとめた養生訓をアップしたいと思います。


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